是非とも楽しんでください。
雨風「……ふぁ~ぁ」(欠伸)
時刻はマルロクサンマル。雨風が起きてくる。
昨日は色々あったので疲れて皆すぐに寝ていたが、まだ眠っているようであった。
雨風「………お?」
鼻をクンクンとして犬のように匂いを嗅いだ。台所から美味しそうな匂いが漂ってくる。……今朝は誰が当番だったっけ?
??「あったかぽかぽかこっとこと~♪」
あらら。歌まで歌い始めた。
まあ挨拶くらいしとくか。
と考え後ろから近付く。とその娘は振り返った。
??「提督に喜んでもらおうと~♪頑張……って……」
そうか。俺のために頑張ったのか。
いやそうではなく。タイミング悪いなぁ。
??「あ、あ、あああ……」
段々と顔を赤く染める。
雨風「いや……わざとじゃないぞ。わざとじゃ。偶然だ。だから……深呼吸しろ<涼月>」
涼月「すぅーはぁ、すぅ、はぁ(深呼吸)」
雨風「落ち着いたか?」
涼月「びっくりしました……」
まだ顔赤いな。そんなに恥ずかしかったのか……?
涼月(聞かれてしまいましたけど……提督に思いは伝わったかしら…?)
雨風「にしても甘いかぼちゃのいい匂いだな~♪」
もちろんそんなことに気付くわけもない鈍感な雨風。
涼月「あ、じゃあ味見!どうですか?」キラキラ
雨風「おおーありがとう、頂きます。……(ゴクゴク)……美味いぞ!お代わり!」
思わずお代わりを頼んでしまった。が、涼月が雨風のおでこに人差し指を当てた。
涼月「だめです。あとは皆で頂きましょう?」
雨風「むぅ、残念。そうするか」
ーー皆を起こしたあとーー
扶桑「電気ショックは酷いわよ……」
山城「私巻き添えですよ……」
二人「「不幸だわ」」
雨風「貴女が起きないからでしょう。反省しなさい反省を。山城はほんとごめんな?加減を間違ったんだ」
頭を撫でてやった。こうすれば大体山城は大丈夫だ。
山城「なら……仕方がありません……」(ふにゃっとにやける)
ほらな。まるで犬だな。
叢雲「鳳凰さん達は食堂に行ったそうよ」
雨風「了解。じゃあ行くか」
ーー食堂ーー
雨風「さーて飯を食おう……」
??「お邪魔してまーす!」
??「どうも♪」
昭和見たいに盛大にコケた。
まあ、予定してた時間よりかなり早く着いたのだから。この<ばんから提督>は。
※以下雨風は「ばんさん」呼び。
霧衛「おはよう。…む?ああ、きていたかばんから。翔鶴もよく来たな」
加賀「霧衛さん帽子を忘れているわ。あと髪は結んでから出てちょうだい。……あら、翔鶴。久しぶりね」
翔鶴「加賀さ~ん!」
とても嬉しそうに目を輝かせる翔鶴。
そして加賀に抱きつこうとする。が加賀に顔を捕まれ、「へぁぁぁ」などと変な声をあげる。
加賀「変わらないわね……鬱陶しい」
翔鶴「かがしゃん……いたいでしゅ……」
雨風「いやもう下ろせよ。さすがに」
ばんから「翔鶴さんのそんなところ初めてみたよ……」
基本的におとなしい性格の翔鶴が予想外の反応をしたので戸惑っている。
雨風「まあそれはそうとして……ばんさん?来るなら来ると連絡くだされば迎えに出向きましたのに」
ばんから「あれ?翔鶴さんに頼んでいたんだけど……」
翔鶴「……(目逸らし)」
ばんから「翔鶴さん?忘れたんですね?」
翔鶴「え、ええ、まあ……すみません。反省してます……」
にしてもやけに静かだなぁと思い振り返る。
すると机に顔を乗せてイビキをかく鳳凰と大鳳に連れられて眠そうに光藤が起きてきた。そのあとをついてくるように寝癖がぼさぼさの愛宕と髪をおろした蒼龍が起きてきて鳳凰を起こす。
ばんから「みんなの眠気がとれたら会話を始めようか?」
雨風「そうですね。では先に談話室に行ってます。叢雲行くぞ」
叢雲「ええ。じゃあまたあとで」
ーー朝食後談話室ーー
話題「戦いについて」
ばんから「そうだなー。僕は実戦は不向きだね。だから指令を出す方に専念してるよ」
翔鶴「提督は雨風さんみたいに強くないんですよ。一般人みたいなものなので私たちで守っている感じですね♪」
ばんから提督は自身の戦闘能力は低く肉弾戦、ましてや雨風や鳳凰といった実戦型の提督のように艤装も扱えず、護身用の拳銃を一丁持っている程度だった。
そう考えるとばんから提督は仲間に恵まれたいい提督であることがとってわかる。
雨風「そうそう。ばんさんにプレゼントがありました」
ばんから「え?何?」
雨風「深海棲艦の装甲を簡単に貫く。深海棲艦の外装である<深装>を使った弾丸を2000発、あとは適性銃の<ケル・マニクス>。RichelieuとWarspiteに作って貰った欧州2国と日本が誇る工作船明石の技術を使ったものです。かなり軽いので使いやすいはずですよ。どうぞ」
ばんから「せ、説明が……えと……なんて?」
霧衛「早い話が技術を集めた銃だ。特製のな」
ばんから提督は口をあけてポカンとしている。
ばんから「いやいやいや!悪いよこんなの!弱っちいのでいいからさ!」
雨風「いいから!どうぞ!」
ばんから「でも…!」
そのときただならぬ気配。
??「ばんからさん……」
スゥっと。影から這い出るように背後に立った紙の長い女性!ばんから提督はおそるおそる振り返る!雨風は笑いを堪える!霧衛は目をそらす!
ばんから「出たぁぁぁ!!!?!幽霊ーーー!!!!?!」
翔鶴「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
雨風「wwwwwwwwwwwww」
腹を抱えて雨風は笑う!ばんからは逃げまくる!
「ちょっと待ってください!私です!扶桑です!」
名乗って追いかける寝巻の状態の扶桑!震えながらソファから降りられない翔鶴!いつものカオスな光景である。
ーーー落ち着いてからーーー
ばんから「……」
翔鶴「怖かった……」
扶桑「怖い思いをさせてごめんなさい……いたた……」(三回転んだ)
雨風「はいはい、では気を取り直して。もちろん戦いなら真っ先に戦闘に立つのが大将でしょ!俺なんかそうですよ!」
ばんから「雨風君みたいに特攻はしないかな……。そもそも僕は後で指揮する方が向いてるよ。多分参加しても足手まといだけど」
翔鶴「そんなことありません!私たちは提督の指揮だからここまでやってこれたんです!」
ばんから「そ、そう……かな……?」
翔鶴「そうですよ!」
扶桑「雨風、やっぱりこの二人って……」ヒソヒソ
雨風「はい、ケッコンしてる……かどうかは分かりませんけど確実にそういう関係ですね」ヒソヒソ
叢雲「見てて分かりやすいタイプね……あんたも周りから見るとそうみたいよ」ヒソヒソ
雨風「なにっ!?そうなのか……」ヒソヒソ
山城「先輩としてどう?加賀は気になる?」ヒソヒソ
加賀「まあそこまでではないけれど。多少は」ヒソヒソ
みんなでヒソヒソと話をしている。もちろんばんからは気付いていない。そして次の話題にうつる。
出題者光藤
話題「頭脳や体力について」
光藤「前にうちの泊地でテストしたんだけど……」
大鳳「筆記の方はもう駆逐軽巡は珍回答だらけ、重巡から上は答えが古かったり今の例えが分からなかったりで……」
光藤「いっそ艦娘になったときにも現代の知識が与えられるといいのに」
雨風「いやそれどこの聖○戦争……」
大鳳「結果としては悪い方だったんです。……体力テストは驚きましたが……」
ばんから「それどうだったの?」
大鳳「一位が私の記録を抜いていて、私が二位でした」
光藤「ちなみに一位が秋津洲だったんだよね。みんな驚きだよ」
霧衛「それは驚くだろうさ。ステータスの低さは随一だろう?」
雨風「そうかぁ?うちはここんとこずっと叢雲と姉さんが一位二位固定で感覚が……」
叢雲「不満なの?」
雨風「な訳ないだろ。というかそろそろ3回目だからな?夕方にでも貼り出ししてくれ」
叢雲「分かったわ。食堂と廊下、あとは執務室と基地の玄関にでも貼っておくけれど、ほかに貼るところはある?」
扶桑「大丈夫だと思うわ。運動会みたいなものだものポスターが少なくても来るわよ?」
雨風「まあ、うちは姉さんが作戦組んでくれるんで助かりますね。いつもありがとうございます」
こんな感じで話は逸れていくが会話は続く。
そして話も長くなり丁度昼食の時間。全員がラーメンや蕎麦、うどんを頼んでそれを待っていた。
ーーー30分後ーーー
松輪「おまたせしました……お持ちしまし…あわわ……」
松輪がよろつきながらうどんを運んできた。見ててかなり危なっかしい
鳳凰「松輪ちゃん大丈夫?手伝おうか?」
松輪「だ、大丈夫です……」
択捉「松輪……大丈夫……?」(ドキドキハラハラ)
択捉が見守る。しかし次の瞬間!
松輪「きゃっ!?」
段差につまづく!そしてうどんは扶桑に!
扶桑「あっつうい!!きゃぁ!服の中に麺が!やだっ!もう!雨風取ってぇ!」
雨風「無理無理無理!服の中に手は突っ込めません!風呂場行ってください!山城!姉さん連れてGO!」
山城「わ、分かりました!姉様、行きますよ!」
松輪「ふえええ……ぐすっ……」
択捉「松輪泣かないで……ここまで持ってこれたんだから……ほら行こっ」
松輪を連れて立ち去る択捉。入れ違いで他の二人が入ってくる。
占守「おまたせっしゅ!札幌ラーメンっしゅ!」
鳳凰「お、さんきゅさんきゅ」
国後「はい、こっちもお待たせ。ざるそばよ」
雨風「おう、ありがとよ。机に置いといてくれ」
清霜「はい!新しいうどん!お待たせ!」
山城「戻りましたー。あ、清霜ありがとう」
清霜「うん!じゃあまたね~!」
走り去る清霜。
扶桑「雨風服借りてるわよ。私の洗濯終わってないから」
雨風「了解です。キツくないですか?」
扶桑「ええ。あまりキツくないわ、丁度いいくらい。ただ……胸が少しだけ窮屈ね……」
山城(わたしは丁度よかったのに……やはり姉様の方が胸は大きいようですね……)
雨風「そうですか。なら大丈夫ですね」
扶桑は雨風のYシャツにロングスカート、髪をポニーテールにしているので初見だと誰だか分からないだろうと。この場にいる全員は思った。
しかし……
扶桑「?どうしたの、みんなでこっちを見て……」
一同「…すごい似合ってる……」
まさに心が一つになった瞬間だった。
それに対して扶桑は
扶桑「な、なにを言ってるのよみんなそろって……もぉ……////」
頬に手を当て、顔を伏せる。
その辺すごくかわいく思えた。そう思う一同であった。
ーー昼食後ーー
雨風「さて!食後の運動!ってわけで、ばんさん!俺と模擬戦ですよ!提督自身も強くならねば!」
ばんから「いや……遠慮しておこうか…」
逃げようとしたばんからを雨風の鎖が捕まえる。
その鎖は一般の提督には見えないため避けようがない。と言うか逃げられない。
ばんから「…なぁっ!?なにこれ!見えない!」
雨風「さあ、行きましょうか~」
ばんから「うわぁぁあああああ!!!!」
艦娘's「容赦ない……」
ーー演習場ーー
「さっきの銃で俺を撃ってください」そう言ったがばんからは「無理!撃てないよ!」と断った。ので。
雨風「仕方ないですね。では当てるまでここから出しませんよ。いいですね?」
ばんから「え」
固まった。がしかし。
ばんから「……なら、当てるよ。痛くても怒らないでね」
雨風はにやりと笑った。直後山城が合図をした。
山城「お互い、礼!この勝負はどちらか片方の攻撃が一度でも直撃するまでとする!では始め!……で合ってますよね?」
雨風「上出来だ!じゃあ……行きますよばんさん!」
ばんから「よし!やるからには全力だ!えい!」
ばんからが先制攻撃に出る。銃弾はすべて雨風目掛けて飛んでいった!……が。
雨風「当たりませんよ~それだけじゃぁ……」
すべて雨風の体をすり抜ける!
ばんから「え!?なんで!」
雨風「では失礼して……そらっ!」
一瞬にしてばんからの目の前に。拳を構えている。恐らくボディブローか正拳突きである。逃げられない。
ばんから「しまっ……」
しかし、そのとき。
ゴッ。と鈍めの音が聞こえた。ケル・マニクスの銃弾が雨風の背中を直撃した。
雨風「……追尾弾……?俺が試験したときはそんな機能は……」
ばんから「………じゃあそれって…」
光藤「ばんからさんに適正があったんだろうね。いいものが届いたみたいですねばんからさん?」
雨風「そうです。やっぱりばんさんに渡して正解でした。持主として<ソイツ>は認めてくれたようですね。……あ
、てか俺の負けか」
山城「あ、そうでした。勝負あり!勝者ばんから提督!お互い礼!」
お互いに礼をし、握手を済ませた。
そしてまた談話室に戻って色々な話をした。
ーーーーーー
翔鶴「じゃあお風呂入ってきますね。ではお先します」
ばんから「うん。行ってらっしゃい」
加賀「では霧衛さん。お風呂をあがったら食堂に居ますので霧衛さんもあとで来てください」
霧衛「あぁ。分かった」
叢雲「雨風、リラックスルームに居るからマッサージとエステお願いできる?昨日はやり忘れたから」
雨風「ん。了解。準備だけはしとくよ」
扶桑「あ、じゃあ私と山城は和室に布団を敷いておくわね」
山城「はい。分かりました姉様」
大鳳「提督、寝巻の用意はしておきましたのでそちらを使ってください」
光藤「分かった。ありがと」
愛宕「それじゃ行ってきまぁす♪」
蒼龍「お兄ちゃんの寝巻そこに置いてあるからね~」
鳳凰「あざっす」
パタンとドアを閉め、話し声が聞こえなくなるのを待った。聞こえなくなったあとは昨日のようにゲーム。……だったはずなのだが、今回は明石が新しい発明「オーブレス」とやらを持ってきたので試すことに。
ーーー1番手「雨風」
雨風「俺ってじゃんけんとか弱いよなぁ……」
明石「まあまぁ提督!まずは説明です!このオーブレスはこの<艦娘カード>をかざすことで、その艦娘に合わせた装備に早替り!まずは私がやって見せますね~♪」
と言って謎ポーズをとりつつカードをブレスにかざした。
明石「スキャン!come on!」
そう明石が叫ぶ。するとブレスから何故か霧衛の声で「インストール。戦艦Warspite。キャノン」と声が出たあと明石の体に光が宿り装備の形になっていく。
明石「ふふふ♪どうですか?これなら戦えますよ!1発しか撃てませんけど」
雨風「まあそれはそれとして……そのセリフ言わなきゃならんの?」
明石「いやぁ言ってみたかっただけです……えへへ」
雨風「まあいいややってみるか」
明石「他にも適正がある人には特別なコマンドがありますよ~♪誰にも出ないと思いますけど」
雨風「いや、なんか浮かんできた!うし!」
そして謎ポーズ。
鳳凰「雨風、カードは?」
雨風「なんとなく……使わなくてもいけそうです!では……ロード!アタッカー!」
そう言って手をかざした。
(ブレス)
「インストール。アーマー」
ばんから「あれ?音が少ない」
雨風の体に雷が渦巻く。そして肘と手首の間に刃が付いた。それに加えて鎖が見えるようになり、槍も二本に増えて、あげく鎧(?)みたいに体を硬化させることができた。しかもそのまま普通に動ける。
雨風「なんか……違うね?これはおかしいな。明石……明石?」
明石「あ、あ、あ……適正者です!雨風提督!」
提督一同「やっぱり」
鳳凰「雨風はなんでも適正でるなぁ……」
光藤「すごいよね……」
霧衛「ま、気を取り直して次はばんからの番だぞ」
ーーー2番手「ばんから」
ばんから「よ、よし!スキャン!ロード!」
(ブレス)
「インストール。正規空母翔鶴。リンク。ケル・マニクス」
ばんから「え?連動するのこれ?」
と、ばんからの銃が輝いた。どうやらこれを撃つようだ。
ばんから「じゃぁ……えい!」
床に撃つ。すると人の形に煙があがる。
翔鶴「………え?私お風呂場に入ろうとしたところなのに……提督?あれ?ここ談話室……」
提督一同「( ゚д゚)ポカーン」
明石「なるほど任意の艦娘を呼び出すんですね」
ばんから「なんて傍迷惑………っ!翔鶴さんごめん!」
翔鶴「だ、大丈夫です!じゃぁ…行ってきます……」
明石「あまり使えないですね……」
ーーー3番手「霧衛」
霧衛「次は私か……」
すぐに出番に出てくるなど皆なかなかノリノリである。
霧衛「では二枚ほど。日向」
(ブレス)
「航空戦艦日向」
霧衛「武蔵」
(ブレス)
「戦艦武蔵」
霧衛「戦艦の力、貸してもらう」
(ブレス)
「ブレイブ。式凪霧衛、紅蓮刃」
炎が霧衛を包み込む。
一同「おおおおお!!!」
恐らくここが一番盛り上がった。
ただでさえ長かった刀が更に伸び、雨風の背丈(約162cm)程になる。その刀は蒼く煌めく炎に包まれている。
明石「やだ……かっこいい……」(●´ω`●)(うっとり)
雨風「俺より適正あるじゃねぇか!」
霧衛「ああ……力が湧いてくる。これは……いいものだな……」
ーーー4番手「鳳凰」
鳳凰「じゃぁ次は俺だな!」
鳳凰がブレスを着けようと持ち上げる。するとブレスの形が大きめのリングに換わる。
鳳凰「おお!?なんだこれ!」
明石(あれ?……変形機能なんてなかったのに……)
鳳凰「スキャン!Hear we go!」
少しだけ明石っぽくなっているが気にしないで続ける。
鳳凰「重雷装巡洋艦北上!戦艦大和!」
(ブレス)
「北上、大和。ブレスアップ」
鳳凰「刻むぞ!Beat!」
(ブレス)
「フェニックスバーン」
一同「おお……」
鳳凰に羽がはえ首が伸び、姿が変わる。そして
鳳凰「……これさ……鳥じゃん。火の鳥。艦娘関係ねぇし……」
雨風「……いやかなり、強そうなんですが……角あるし、気付いてないと思いますけど火ぃ噴いてますよ。口から」
鳳凰「お、マジだ。すげえ!」
と火を噴いた瞬間。バシャッと。水をかけられた。
鳳翔「大丈夫ですか!?火の手が見えたから急いで来たのですけ……ど……?」
鳳凰「うわぁぁああああ!!!?!?消えるウウウウ!!」
霧衛「リングを外せ、リングを」
鳳凰「死ぬかと思った……これ海で使ったらおしまいだな……」
鳳翔「すみません……火事かと思って……」
雨風「いや、構いませんよ。正しいことをしたんですから謝らないでください」
鳳翔「ごめんね雨風くん……」
光藤「ん?雨風くん?提督って呼ばないんだ」
鳳翔「ええ、その……雨風くんは……提督になる前からの付き合いで……だから訓練生の時のままの呼び方なんです。その方が雨風くんも落ち着くそうです」
雨風「割りと付き合い長いですからね。鳳翔さんは俺が特殊部隊に居たときから教えていただいてます」
光藤「へぇー!雨風くんってやっぱり結構付き合いとかいいよねー」
雨風「そんなとこありませんよ。さあ次、ラスト光藤さんですよ」
光藤「あ、うん。おっけー」
ーーー最終手「光藤」
光藤「僕だけ全く変化ないね。なんでかな?」
雨風「俺もでしたし、どうなるのかやってみましょう」
光藤「そうだね、よし!ロード!」
(ブレス)
「インストール。装甲空母大鳳。ボウガン」
光藤「おお~これはまさしく僕にぴったりだね~♪これ皆適正あるんじゃない?」
わいわいしていると明石が一言。
明石「その……適正が出た場合……最初の一人が出るとそのあとの5人も連動するそうです……」
雨風「じゃぁ俺の影響か……」
提督一同「道理でビリビリしたわけだ」
雨風「ええ……」
ーーーそのころ艦娘たちーーー
叢雲「そういうわけで……」
山城「また明石が……」
翔鶴「……明石さんはどこでもこうなんですね……」
艦娘's「(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)」ウンウン
ーーー
加賀「丁度いいわ。髪を洗ってあげる。翔鶴、こっちに来なさい」
翔鶴「ええ!?加賀さんが私の髪を……!!ああ……夢のよう……」(●´ω`●)
加賀「いいから来なさい」
翔鶴「はい」
加賀「……」シャカシャカ
翔鶴「……♪」
加賀「こうしてると。候補生時代を思い出すわね……赤城さんとは毎日こうして髪を洗っていたのよ」
翔鶴「そんなことがあったんですね……昔からの付き合いですから羨ましいです」
加賀「ふふ……貴方は初めて会ったときと随分変わったわね。はじめはおしとやかかと思ったらこんな性格だったなんて。…………霧衛さんと同じね……(ボソッ)」
翔鶴「何か言いました?」
加賀「いいえ、何も言ってないわ。さあ、終わり、流すから目を閉じて」
翔鶴「は~い♪」
ーーー
叢雲「仲いいのねあの二人」
山城「今日は私が叢雲の髪を洗ってあげるわ。姉様はもう少し湯に浸かるって」
叢雲「そう。じゃあお願いね」
山城「……」シャカシャカ
叢雲「……」
山城「痒いところございませんか~♪」
叢雲「ふふっ、床屋じゃないんだから。でも、首の辺りお願い。すこし蒸れちゃって」
山城「はいはい。……ねぇ叢雲」
叢雲「なに?」
山城「兄様と初めて会ったときの私たちのこと知ってる?」
叢雲「知らないわね……聞かせてくれる?扶桑と山城と雨風のこと」
山城「兄様は身元も分からない戦争孤児だったの。それは知ってるわよね」
叢雲「ええ……」
山城「で、その時の兄様を保護したのが前任のここの提督だったの。そしてその提督は兄様を養子として引き取って訓練生として育てていたの」
扶桑「あのときは細くて弱そうだったわね……懐かしいわね。艦娘の候補生とは違ってほとんど訓練浸けで。話す機会もなかったわ」
湯船からあがった扶桑がとなりに座る。
叢雲「扶桑……」
扶桑「姉弟になったのはね、雨風が訓練生を戦績主席で終えて特殊部隊に入って改造手術を受けて。隊長になった頃。丁度いまから2年前で」シャカシャカ(髪洗い)
山城「はじめはお互いに素っ気なかったんだけど。ある出来事をきっかけに。意識し始めたんだと思う。あ、叢雲流すわよ」
叢雲「あ、ありがと」バシャー
扶桑「あとは湯船にでも浸かりながら話しましょう」バシャー(体も洗い終わった)
ーーー
山城「ある出来事っていうのは偵察に出ていた兄様の部隊が戦艦レ級。ただし異常種の方。そいつに部隊長<雨垣幸村>。つまり名前を棄てる前の兄様を残して壊滅させられたときのこと」
~回想~
雨垣「……ぅ……ぐっ……」
救急1「搬送急げ!輸血と止血の用意だ!」
救急2「止血は出来ている!まずは無くなった右腕側を治せ!」
目の前を通り過ぎていく弟を見る。
扶桑「あ、あの……今のは……」
救急3「……っ!扶桑さん……。その今のは……」
山城「あの人に何かあったの?」
提督「偵察に出ていたんだが……奇襲をかけられたようだ。生き残ったのはあいつだけだ。彼以外の4名。全員の死亡が確認された」
山城「え……?」
~~~~
扶桑「私たちにとってはとてもショックだったわ。なにせ過ごしていた時間が長かったから」
山城「手間のかかる弟たちみたいなものだったのよ。一番兄様がしっかりしてて姉様の言うことはしっかり聞いていたわ」
叢雲「アイツらしいわね……」
扶桑「そして……」
~再び回想~
雨垣「………」
窓の外、ずっと海を眺めていた。ふと部屋のドアが開く。
扶桑「雨垣。もう起きて良かったの?」
雨垣「ええ。さすがに寝たきりではないですよ。扶桑さんこそ、先の攻略お疲れ様です」
扶桑「いいえ。そこまで辛くなかったもの。大丈夫よ」
その後しばらく沈黙が続く。
雨垣が口を開いた。
雨垣「俺も……」
扶桑「?」
雨垣「俺も扶桑さんみたいだったら。アイツらも守れたでしょうか……」
扶桑「それは……」
雨垣「いえ、忘れてください。あとはまた寝ますので」
扶桑「え、ええ。お疲れ様……」
~~~
叢雲「変わらないのね、アイツは」
扶桑「でも翌日。病室から雨風は居なくなってて……」
山城「そうでしたよね。で、次の日の夜。戻ってきたら艤装が使えるようになってて、無くなったハズの右腕まであって」
扶桑「そのあとから私のことを(姉さん)、山城のことを呼びすてするようになったのよね」
山城「どうして急にああなったのかはわからなかったですね。未だに言ってくれませんし」
叢雲「それって……」
叢雲(それは、十五夜の夜に行ったあの場所で雨風になったって……多分、そのことね……)
山城「まあ兄様は兄様!変わりません!」
扶桑「そうね。私たちの弟で兄だもの」
叢雲「聞けて良かったわ。ありがとう。さああとは部屋に戻りましょう」
ーーー<気になる方は[十五夜の夜に]をご参照ください>
大鳳「……はっ。あがらないと」
愛宕「大鳳ちゃん?」
蒼龍「どしたの?」
大鳳「いえなんで……も……」
愛宕 蒼龍「??」
大鳳の目に写るのは湯に浮かぶ大きな球体。
目を逸らしたいがなぜか逸れない。
大鳳「………」(自分の胸を見る)
なぜか涙が流れてくる。
愛宕「あらぁ、大鳳ちゃんもしかして胸を気にしてるの?」
蒼龍「そうなの?でも大きくても肩が凝るだけだし……私はないほむぐっ!?」(愛宕に口を押さえられる)
愛宕「まあまあ蒼龍ちゃん。それ以上はダメよ~」
大鳳「どうやったら愛宕さんたちみたいになれるんですか……?」
愛宕「どうやったら……ねぇ……。あっ!」
何かを思い付きにっこりする愛宕。
愛宕「大鳳ちゃん、大鳳ちゃん」
大鳳「はい?」
愛宕はすごいことを言った。
愛宕「揉めば大きくなるわよ~あとは~好きな人に揉んでもらうとかねぇ」
大鳳「もっ!揉む……!?好きな人……!?」
大鳳は即座に光藤を思い浮かべ想像してしまった。
~妄想~
光藤(いいの……?)
大鳳(一度言ったからには断りません。それに……他でもない貴方だもの……///)
光藤(大鳳……)
大鳳(光藤さん……)
~~
大鳳「~~~~~!!!!!///////」
顔を真っ赤にしている。
愛宕はそれをみて追撃(?)。
愛宕「お風呂あがったらやってもらったらどぉ?」
大鳳「やっやっ、やりませんよ!先にあがります!」
早足で脱衣場に入っていった。
愛宕「かわいい反応ね~~♪」
蒼龍「愛宕さんはこういうの好きだなぁ……」
ーーー全員が部屋に戻るーーー
雨風「お、もうこんな時間ですね。どうします?オールナイト?それとも寝ます?」
ばんから「僕は寝るよ~。えっと……」
雨風「三階の和室を使ってください。布団も用意してありますから」
翔鶴「わかりました。ではみなさんおやすみなさい」ペコリ
ばんから「おやすみ~」
光藤「僕らも寝ようか。……大鳳?」
大鳳「はっ!はひ!……はい!」
光藤「??どうしたの?」
大鳳「なんでもありません。大丈夫です!」
大鳳はさっきのことがありまともに光藤の顔を見れない。少し落ち着いたあと二階の洋室に向かって行った。
鳳凰「なあ、霧衛は?」
蒼龍「加賀さんも居ないね」
愛宕「うふふ。気にしない方がいいわよ~♪さぁ私たちも寝ましょう?」
雨風「そうか。ではアニキ、みんなおやすみなさい。あ、明日はマルロクマルマルから訓練があるので全員早起きでお願いします」
一同「はーい」
雨風「では」
扶桑「雨風、今日は膝枕する?」
雨風「そうですね。膝枕してあげますからそこで寝てください」
扶桑「ふぇっ?えと……お、お願いします……」
叢雲「私はリラクゼーションルームに居るから。そこで寝るわ」
雨風「分かった。俺もあとで向かうよ」
山城「zzz」
雨風「今背負っている大きな妹を置いてきてからな」
叢雲「山城は寝る時間が早いわね。疲れたのかしら」
扶桑「今日は働きづめだったから仕方ないわよ」
廊下を歩きながら寝室を目指して駄弁る。
これがいつもの光景である。
ーーー食堂ーーー
加賀「どうぞ。お湯ですけれど……」
霧衛「かまわんよ。それよりどうしたんだ急に呼び出して」
加賀「はい。霧衛さん。一度しか言いませんのでよく聞いてください」
霧衛は目を瞑り一言頷いた。
霧衛「……」
加賀「貴方に、私はどう思われているか分かりません。でも。貴方にならなんでも打ち明けられる。だから……私と……」
加賀の言葉が詰まる。しかしそれに続けて霧衛が口を開く。
霧衛「では。私からもだ。一度しか言わん。聞いてくれ」
加賀「……」コクリ
加賀が頷いた。
霧衛「私も。君と同じで。君にならなんでも打ち明けられる。ずっと。私の隣に居て欲しい。だから……」
小さな箱を取り出し蓋をあける。そこには白銀の指輪が一つ。
霧衛「私とケッコンして欲しい。必ず幸せにしよう」
加賀「っ!」
ぽろぽろと涙を溢しつつ笑顔を作り、こう答える。一言だけ。
加賀「はい、よろしくお願いします」
とある夜に二人が結ばれたのだった。
長波「………おいおいなんかすごいとこ見ちまったぞ……」
深雪「うわぁ……出られなくなった……」
つまみ食いに来ていた二人。
ーーー
そしてまたいつものように朝を待つ。二人寄り添いながら。夜が明けるまで手を繋いでいよう。
ーーー
to be continue