「……あの、森近さん」
「何だい?」
「さっき、『旧地獄に行くには洞窟を通る必要がある』って言ってましたけど、これ…………洞窟は洞窟でも、縦穴ですよね?」
2人の目の前の地面には、巨大な縦穴があった。
「うん、まあ…縦穴って言った方が正しいんだろうけど。洞窟、と言っても間違いじゃないだろう?」
「まあそうですけど。でも、縦穴なら縦穴と言ってください」
「ちょっと、そこの2人」
「?」
声をかけられる。
ふと、ドールが前を見ると、そこには1人の女性が立っていた。
ショートボブの金髪に縁どられた白い顔に、緑の瞳がらんらんと輝いている。…否、輝いてはいない。いやなものを見るような、険しい目つきである。
着ている服は、上が茶色、下が青基調で、形状はペルシアンドレスに近い。
「はあ…。また人間が来た。人間2人が、旧都にいったい何の用よ。…いや、人間じゃなさそうね。それでも聞かせなさい。何しに来たのか」
「…おや。君が、魔理沙が言ってた橋姫かな?旧都の目前にいると聞いたけど」
「うるさいわね。私がどこにいようが、私の勝手じゃない。それとも、私みたいな陰気な妖怪は地底に引きこもっていろとでもいうの?妬ましいわね。その自分勝手な考え、とても妬ましいわ」
「あ、いや、そんなつもりで言ったわけじゃ…」
「……私たちは人を探しに来ました。つい先日、ここを通った方はいませんか?橋姫さん」
「………………パルスィ」
「えっ?」
「私の名前よ。水橋パルスィ。種族名で呼ばないでちょうだい。どっかの小悪魔や大妖精と違って、私には名前があるんだから」
「…では、パルスィさん。ここを通った方を知りませんか?」
「知りたいの?仲がいいのね。ああ……妬ましい。あんなに素敵な男性と、あんなにかわいらしい女の子と仲がいいなんて。とってもとっても妬ましいわ」
「知っているんですね?」
「…ええ、知っているわ。ずいぶん慌てた様子で駆け下りていったわ」
(…じゃあ、何らかの原因で旧都まで行けず、連絡手段もないままってことはないか…)
「会いたい?」
「ええ、そりゃあもう」
「そう。なら……私を倒していくことね!!!」
そう叫び、パルスィは大量の弾幕を撃ち出した。
「!!」
2人はとっさに躱した。
だが、弾幕は止まない。
「私、ここの門番なの。私は橋姫だもの。あの2人も、その前に来た金髪の魔法使いも、みんな私を乗り越えていったのよ」
「…森近さんが『魔理沙が言ってた橋姫』と言った理由がわかりました!!!」
「ああ、あいつ魔理沙というのね。でも、そんなものはどうでもいいわ。ここを通りたくば、私を倒しなさい!」
「頼んだよ、ドールちゃん!僕は非戦闘員だから、ここで見てるけど!!!」
「ええ、わかりました!!あと、ちゃん付けしないでください!!」
「ああ、そんなに仲良さそうに…妬ましいわ!!!」
パルスィのキャラがわからん。