人外少女とポケモンのトモダチが幻想入り   作:菅野アスカ

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戦闘描写ざっくりカット。ごめんなさい。


13話 地底

「妬符『グリーンアイドモンスター』!」

 

たくさんの緑の弾幕が、ドールに向かってくる。

動かない緑の小さな弾幕がその軌道に設置されるため、まるで蛇のようだ。

 

ドールは、どうにかして躱す。

 

 

(さっきから防戦一方…)

数多くの木々が原因で、派手なものが多いドールのスペルは、なかなか出せない。

 

(…しかたない、水橋さんのスキをついて地底に駆け込むか…!)

 

ドールは、自ら弾幕の中に飛び込んだ。

 

「!?あなた、何考えてるの!?」

「倍符『クレームドゥーブル』!」

 

スペルを発動させる。…かつて出会った異世界で、自分よりも年下だったのに、魔導士として名をはせていた、一人の少年をイメージしたもの。

 

ドールの近くの弾幕全てが、ドールに引き寄せられていく。

 

「なっ…!?」

 

あと少しでドールに触れる…というところで、それらはさながらパチンコのように、全方向へ飛んでいった。…同じ量の、クリームの形の弾幕とともに。

 

そして、それらによって周囲の木が倒れ…パルスィに向かっていった。

 

「!!!」

 

パルスィは、とっさで躱す。

だが。

 

「…やるわね、でもまだ…っ!?」

 

砂煙が収まったころ、パルスィの目には…

 

倒れた木々と、倒れなかった木々程度しか、映っていなかった。

 

 

 

「へえ、ここが地底…」

「…ねえ、さっきの、ほんとにいいの?」

「一刻を争う事態です。これくらいは、まあ」

 

言葉を交わしながら、大通りをかけていく。

 

「どこかあてはあるのかい?」

「…魔力です」

「?」

「私とありすは、魔力のパスがつながっています。それをたどれば…あれ?」

 

突然、ドールが立ち止まった。

 

「どうしたんだい?」

「さっきまで、あそこにいたのに…いない」

「へ?」

「ちょっと待ってください、すぐたどり直します………………………あれ?」

「何かあったのかい?」

 

「……………地上にいます。あの2人…ううん、少なくとも、ありすはここに居ません」

「ええ!?なんてこった!!行き違い!?」

「はい。…でも、おかしいな。ありすに瞬間移動なんて能力は…」

 

「ねえ、そこの子」

 

背後から、いきなり声をかけられる。

 

「!?」

 

見ると、1人の少女が立っていた。

赤い髪を三つ編みにしている。瞳も、同じ赤だ。頭から、三角耳がつきだしている。

 

(…猫の妖怪?)

「あたいは『火焔猫燐』。ちょっと、一緒に来てくれない?」

「何か用事でも?」

「あたいの主人が、あんたに用があるんだって」

「主人?…サトリ?地底(ここ)の屋敷に住んでいるという」

「……へえ、物知りなんだねえ。誰から聞いた?」

「母から」

 

「ふうん…まあ、そんなことはどうでもいいさ。とにかく来て。あんたにとってかなり重要なものがあるから」

「…何ですか、それは」

「そいつは見てからのお楽しみ。…まあでも、ヒントくらいはあげるよ。ヒントは~…」

 

そう言いながら、燐は自分の三つ編みを指さした。

 

「これに似てるもの、かな」

「…?」

 

赤い、三つ編みに似ているもの。

ドールは思考を巡らせる。

 

「…そんなもの………………………あっ!!!」

 

叫んで、燐を凝視した。

 

「ど、どうした!?」

 

霖之助が訊ねる。

ドールはそれを無視して、無意識につぶやいた。

 

「あかい…くさり…」

「へ?鎖が、どうしたんだい?」

 

またも、霖之助が訊ねる。

 

「…………行く」

「えっ?」

「………………行きます、その屋敷」




待っててくれた方ははたしているのだろうか
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