人外少女とポケモンのトモダチが幻想入り   作:菅野アスカ

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待っててくださった方々、すみません。


14話 あかいくさりと無意識少女

「もうちょっとでつくよ」

 

燐が言う。

 

「…………」

 

ドールはそれを聞いているのかいないのか、険しい表情のまま黙り込んでいる。

 

「…ドールちゃん、ちょっとはしゃべってよ」

「…えっ?ああ、はい、何でしょう」

「どうしたのさ、さっきからずっと険しい顔して」

 

「…あそこにあるらしきものがちょっと問題でして…」

「?鎖が、問題なの?」

「私の予想通りなら、あそこにあるのはただの鎖ではなく、私がいた世界の『シンオウ地方』を生み出した、神と呼ばれる伝説のポケモンを呼び出し、使役するために、ある人が作り上げた鎖…『あかいくさり』です」

 

「は!?神!?そんなもの呼び出してどうするわけ!?」

「その人曰く、『人は感情があるから醜い。神と呼ばれるポケモンの力を使って感情を消す』だそうで…」

「うーん、何があった」

「現代社会の闇ですかね…っと、着いたみたいですね」

「あ、ほんとだ」

 

 

 

屋敷内には、たくさんの動物(?)がいた。

 

「あ、やっぱり気になる?こいつらはさとり様のペットたち。あたしもそうだよ」

「…なるほど、心を読むことができるから、自分の意思を言葉で伝えられない動物たちに好かれるのですね」

「まあ、そういうこと」

 

しばらく進むと、応接室らしき場所についた。

 

 

「さとり様、言ってた子を連れてきましたー」

「わかりました」

 

部屋の中にいたのは、1人の少女。

ピンクの髪をショートボブにし、カチューシャをつけている(ひょっとしたら体の1部かもしれない)。

フリルの多い水色の服の下にこれまたフリフリのスカートをはいていて、かわいらしい。

ピンクの瞳と、赤い管につながったもう1つの目…サードアイが、ドールの方を見つめていた。

 

「初めまして。ドールさんと、魔理沙の知り合いの霖之助さんですね。私は古明地さとり。ここの主です。それで、あなたを呼んだ理由ですが。…ついさっきまでここにあった、あの赤い鎖を、知っていますね?ああ、返答は心を読むのでいいです」

 

「………やはり、知っていますか」

「なぜ、ここにあるの」

「…それは、あなたが1番よくわかっているのでは?」

「…えーっと、どういうこと?ドールちゃん」

 

「………道中で、あれはとある人が神を呼ぶために作ったもの、というのは言いましたよね」

「うん」

「私がそれを阻止しようとしたんですけど、どうしようもなくて。…そしたら、別の4体の神と呼ばれるポケモンが、呼び出された2体の神によって誕生した銀河を消して、あかいくさりを壊して、呼び出した人をあの世界と均衡を保つために存在する『やぶれたせかい』に引きずり込んだんです」

「へえ!…じゃあつまり、それは壊れて…」

「幻想入りしたんでしょうね…。はあ、よりによってあんな物が…」

 

「わかってるじゃないですか。理由。…それで、本題なのですが。あなた方が会いたがっているお2人は、どうやら誰かからこれの存在を知ってきたようです。そして、こんなものがあっては大変なことになるからと、破壊しようとしたのですがどうやっても壊れず、結局彼らが自分たちで保管することにしたんです」

「え?それなら、ここにはないはず…」

「…あかいくさりは2つあるんです。3体の神から取り出した結晶から作り出されたものと、それを分析することで科学によって作り出されたものが」

 

「そのうちのどちらかが、ここにあったものですね。…それで、ですね。最初の1つは、うちのペットのお空が持ってたんです。で、それをあのお2人が持って屋敷から出た少し後に、ここにあったもう1つの方が出現したのですが…」

「が?」

「…非常に言いにくいのですが。お燐をあなた方のところへ行かせた後、机に置いて少し目を離したすきに、こいし…私の妹が、それをもってどこかへ行ってしまって…」

「「……えっ?」」

「あのお2人もどこかへ行ってしまいましたし…」

 

「……一大事じゃないですかやだー!!!!!!」




こいしちゃん、無意識でとんでもないことをやらかす。
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