「どうしよう…あれが人の手に渡ったりしたら…誰かが用途に気づいたら…」
「ま、待ってドールちゃん!君、どうにかできたんだろ?なら、大丈夫じゃないかな!?」
「…私がどうにかできたのは、4体の神と呼ばれるポケモンのおかげです。意思の神アグノム、知識の神ユクシー、感情の神エムリット。そして、やぶれたせかいの主、ギラティナ。さっき言ったでしょう」
「あっ……」
「えっと、さとり、だっけ。妹さんがどこ行ったか分かったり…」
「無理です。こいしの能力は『無意識を操る程度の能力』。常に無意識で行動している…つまり、心がすっからかんなんです。読心なんてしても意味ありません」
「/(^o^)\ナンテコッタイ…」
「おまけに、他人の無意識に干渉して『存在しないもの、しても道端の石ころのようにくだらないもの』だと認識させる…というか、他者の認識からはずれてしまう。他者に意識されると解除される能力ですが、そもそもこいしがどこ行ったのかわからないから…」
「意識しようがない、と…」
「そう言うことです」
「………」
「おや、お燐。どうしたのです、そんなところに立ち尽くして…………なるほど、お客ですか」
「はい。取り込み中みたいだったので、別の部屋に待たせてあるんですが…」
「いったい誰が……………あら。お燐、すぐに連れてきて」
「はーい」
「…ああ、お2人ともここにいて大丈夫ですよ。今来た方は…」
「お連れしましたー」
お燐に連れられ入ってきたのは、1人の幼女と1人の少年。
幼女の方は両サイドでピンクのリボンをリボン結びにしたナイトキャップをかぶっていて、美しい金髪は、顔の両側だけ伸ばされ、後ろ髪は短く切られている。瞳は鮮血のような深紅。服も同じ色だ。そして、背中からは、燃え盛る炎の翼が生えていた。
対して、少年の方は、癖のついた銀髪を短く切り、燕尾服を着、腰に刀を差している。瞳は澄んだコバルトブルー。中性的な顔立ちで、燕尾服を着ていなければ少女に見えただろう。歳は、ドールの少し下くらいか。
「初めまして。私はグランベル・スカーレット。吸血鬼よ」
「僕は十六夜優夜。人間で、グランお嬢様の執事です」
「おや、紅魔館の…。僕は森近霖之助。道具屋の店主をやってるよ」
「…初めまして。私は…」
「知ってるわ。ドール・C・オンディール。ありすから聞いたわ」
「………!」
「何でありすを知ってるの、って言いたげな顔ね。聞きたい?」
「…当たり前でしょ。聞かせて」
「条件付きよ?」
「何、条件って」
「この件が片付いたら、紅魔館まで来ること。」