人外少女とポケモンのトモダチが幻想入り   作:菅野アスカ

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幻想入りします。
いろんな人が出るよー。


1章 人外少女が幻想入り
1話 幻想郷へボッシュート


『………ル…』

 

『……ール…』

 

『…ドール!』

 

テレパシーで、ドールはやっと我に返った。瓶入りのはちみつドリンクをコップに注ぎながら昔の事を思い出していたようだ。

 

(余計なことまで思い出しちゃったな…)

 

瓶を置いて、テレパシーの主…1体のポケモンに話しかける。

 

「どうしたの?ミュウツー」

『どうした、じゃありませんよ。むしろ、私が聞きたいくらいです。何かしながらボーっとしているなんて、貴女らしくもないことをしているんですから』

 

ドールがいる世界には、動物とともに「ポケモン」という生物が存在している。

ドールはよく知らないが、ポケモンと人間はずっと昔から共存している。

 

ポケモンには多くの種類があり、レベルアップするとき進化して姿かたちを変えたり、しゃべったり、テレパシー使えたりするのもいる。

ミュウツーは、進化はできないが(メガシンカ除く)、テレパシーで会話ができるポケモンだ。

 

「…ちょっと、昔のこと思い出しちゃった」

 

そういった途端、真正面から話しかけられた。

 

「まったくもう…せっかく新調したテーブルクロスが台無しになるとこだったわよ、子オオカミ」

 

声の主は、ハロウィンの仮装を連想させられる衣装を着ている少女。

「エリザ」と呼ばれている彼女は、この家の住人である。

 

「……えっ?」

 

ドールは、そっと自分の手元、というかコップを見てみた。そこには、

………はちみつドリンクが今にもあふれ出しそうなコップがあった。

 

「…ストロー、取ってこなきゃ」

 

そういいながら、立ち上がって、数歩歩いた瞬間。

 

ばごっ。

 

「おわっ!」

 

床が抜けた。

 

「ちょっ……マスター、無事!?」

 

左側から声を掛けられる。

声の主は、一人の少年(少女?)。

彼(彼女)の名はエルキドゥ。エリザ同様、ここの住人である。

 

「………ここボロいから気を付けてって、あれほど言ったのに…」

 

右側からも、声を掛けられる。

声の主は、一人の少女(というか幼女)。

ここに住み憑いている幽霊で、名前は霊子(仮)という。

 

「子オオカミのことだし、忘れてたんでしょ」

「ああもう、うるさいっ!ここ、いったい築何年なんだよっ!」

「え~、わたしここで長いこと幽霊やってるけど、知らない~」

「名前忘れるほど幽霊やってる霊子が知らないんだから、100年は越えてるんじゃない?」

「…………エルキドゥ、言わなくていいです。それよりストロー」

「お、さすがにそれは忘れてなかったわね」

「私を何だと思ってるの!?私そこまで鳥頭じゃないよ!?むしろ記憶力良いよ!?」

 

「確かに、鳥の血引いてる割には記憶力良いよね。君」

 

エリザの隣から、声。

赤い帽子をかぶった青年がいる。

彼はレッド。本日暇つぶしに遊びに来ている伝説のトレーナーである。

 

「レッドさん、私鳥は鳥でもセイレーンですからね?」

「大して変わらないじゃん」

「まーうー(レッドさん今日はずいぶんしゃべるね)」

「レッドさんひどいです…人間じゃないって点では一緒ですけど…あとムウマ、ほんとに今日はよくしゃべってるよね」

 

そう。

ドールは、人間ではない。

それどころか、この世界の人間ですらない。

 

何百年も前、とある魔法使いが人魚と恋に落ち、生まれたのがドールの曽祖父。

 

その曽祖父が、別の世界から迷い込んできたセイレーンと結婚して、生まれたのが稀代の大魔女と謳われた、ドールの祖母のエレイシアで、彼女があっちこっちの異世界を渡り歩き、知り合ったワ―キャットの青年との間に生まれたのが、ドールの母のカメリア。

 

ドール自身は、行ったことのある世界に行けるようになる(デタラメに起動させると行ったことない世界に行ったりしてしまう)マジックアイテム「次元計」を使ってこの世界にやってきた。

 

エリザたちは、さまざまな世界でカメリアが参戦した、「聖杯戦争」という聖杯をめぐる戦いで呼び出した、英霊の力の一部「サーヴァント」が受肉したものである。

5人いるが、カメリアが参戦したのは3回で、サーヴァントは原則1人に1人なのだが、2度目の聖杯戦争で無理やりルールを捻じ曲げ2人召喚したのと、1度目の聖杯戦争ではぐれサーヴァント1人と契約したのが原因で5人いる。

ちなみに、マスターの証でありサーヴァントへの絶対命令権である「令呪」は通常3角までなのだが、カメリアが倒した相手の令呪を片っ端から奪い取った結果、42角になっている(そしてそれら全てをドールが受け継いでいる)。

 

「そんなことより、ストロー早く取ってこなきゃ…って、霊子ちゃん?」

「なに~?」

「ここにあったはちみつドリンク入りのコップがなくなってるのはなんでかな?」

「え、知らないよ?」

「ムウマは?」

「まーう(知らない)」

「じゃ、何で無いの?シンオウ地方屈指のホラースポットだから勝手に消えたのk」

「…ミキュ(…ごめんなさい)」

「あ、ミミッキュだったの?」

「キュ(うん)」

 

ピカチュウのぬいぐるみのような姿をしたポケモン、ミミッキュ。

20㎝しかないのに、どうやって運んだのだろう。

あと、さっきさらっとドールが言ったが、ここはシンオウ地方のホラースポット、もりのようかんである。

 

「返して」

「キュ(はい)」

 

「何で真っ先に私疑ったの!」

「いや、隣だし当たり前でしょ!?」

「ここボロいんだから騒がないでよおー」

「ドール、ミュウとロトムが鬼ごっこして物散らかしてたから捕まえてきたぞ。あと、ストロー」

 

2つの人影。

 

片方は、異様に布の面積が少ない服を着た少女(というか幼女)。

彼女はジャック・ザ・リッパー。「ジャック」と呼ばれている、2度目の聖杯戦争でエリザとともに召喚されたサーヴァントである。

 

もう片方は、白髪金目で、黒いドレスをまとった女性。なかなかスタイルがよく(ただし胸は控えめ)、かなりの美人だ。

彼女はランサーアルトリアオルタ。カメリアが最初に呼び出したサーヴァントで、「アルトリア」の可能性からうまれたサーヴァントである。ドールは「オルタさん」と呼んでいる。

 

「あ、オルタさんありがとうございます。………って、私の声そんなに大きかったですか?」

「いや」

「お姉ちゃんのことだからなんかやらかすと思って」

「ロト~!(見事に当たったね~!)」

 

ロトムがそう言った、次の瞬間。

 

ドォォォォォォン!!!!!

 

「な、何!?」

「わかんないわよ!」

「…ね…ねえ、ちょっと…」

「ジャック何!?」

 

「窓の外の景色…変わってない?」

「……えっ?」

 

確かに、変わっていた。森ではあるが、見慣れたハクタイの森ではない。

 

(……ひょっとして………)

 

ドールには1つ、心当たりがあった。

昔カメリアから聞いた、幻想となった者たちの楽園。

 

(でも、私達が行く場所か……?)

 

「うっわー、派手な音したなと思ったら!」

「こんな場所に洋館なんてなかったはずだが」

 

何者かの声。

ドールは、とっさにバッグからトンファーを引っ張り出し、構えた。

 

「わ、人がいたのか!」

 

入ってきたのは、魔女のような恰好をした金髪の少女と、白髪赤目の赤いズボン(もんぺ?)を穿いた少女。

 

「……あなた達に、聞きたいことがあります」

 

ドールは、2人にそっと、話しかけた。

 

「あなた達は、何者ですか。そして………」

「そして、何だ?」

 

 

 

「………………ここは………幻想郷、ですか……?」

 




誰か文才ください
引いて終わることしかできない私である
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