…のはず。
守矢一家が帰ってから、魔理沙が言った。
「なあ、ドール。ドールは幻想郷を見て回るんだろ?」
「ん、その予定だけど、どうかした?」
「良ければ私が案内するぜ?」
「あ、お願い~」
「よし、決まりだな。じゃ、まずはどこがいい?」
「うーん……人里かな?」
「よし、行くぜ!」
~少女移動中~
「わ、結構にぎわってるんだね」
「ああ。………ん?あれは……………慧音?」
魔理沙の視線の先には、1人の女性がいた。
真っ白い髪を肩にかかるくらいまで伸ばし、変わった形の帽子をかぶっている。
(真面目そうな顔。先生みたい)
「おーい、慧音!今日は寺子屋がある日だろ?どうしたんだー?」
魔理沙の声でこちらに気づいた女性――慧音は、こちらへ歩み寄ってきた。
「ああ魔理沙、ちょうどいいところに…って、そっちの子は誰だ?」
「あ、『ドール・クラーゲン・オンディール』、日本名『猫沼撫子』です。幻想入りしてきました」
「(オンディール?どこかで聞いたな)私は『上白沢慧音』。そこの寺子屋で教師をやっている」
「で、どうしたんだぜ?」
「ああ、実は休み時間に外に出て遊んでいたうちの生徒が、妖怪とも何ともつかないものに襲われてな。それで、他にもいるかもしれないから、今日の授業は午前だけになったんだ」
「………上白沢さん。そいつ捕まえましたか?」
「ああ、苦労したがな。後、慧音でいい」
そう言いつつ、慧音は1つの箱を取り出した。札が貼られているうえ、荒縄でがんじがらめにされている。
「札まで貼ったのか。…っていうか、札なんかどっから出したのぜ?」
「前に霊夢に頼んで、子供たちの護身用に作ってもらった札の予備だ。ガスのような体をしていて、ただ閉じ込めただけでは逃げてしまうのでな」
「どうやって捕まえたんだぜ、そんなの」
「偶然薬を売りに来ていた鈴仙に協力してもらった」
「ああ、なるほど」
「(体がガス…ってことは…)慧音さん、それちょっと見せてください」
「え?ああ、いいが…」
どうする気だ、と言い終わる前に、
ドールは札を引っぺがした。
「!?どうしたんだいきなり!そんなことしたら中のやつが…!」
「…慧音さん。私、心当たりがあるんです。たぶん、こいつは私の世界から来た『ポケモン』です」
すうっと、中のポケモンが姿を現す。
「…やっぱり」
「へえ、ほんとに体がガスだ」
魔理沙が近寄った、その瞬間。
「魔理沙、危ない!」
ポケモンが、魔理沙に襲い掛かった。
「ムウマ、出てきて!」
ドールはムウマを出し、
「ムウマ、シャドーボール!」
指示を下した。
ポケモンは魔理沙から離れ、ぎりぎりでシャドーボールを躱す。魔理沙も躱す。
「もりのようかんに帰ってもらうよ…ゴース!」
めっちゃ短い。