ハイスクールD×D  神器なき戦い   作:坂下ジョゼフ

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 うちのコメント欄が紳士の社交場になっている件。
 みなさんの木場への思いが重くてヤバい。
 ……だが、嫌いじゃない

 はい、というわけで今回は閑話的お話です。
 何気に交流を深めている薫たちをお楽しみください。


第7話「茹だった脳内 フロムサマー」

 

 

 

 部長ことグレモリー先輩の眷族(仮)になって、俺が最初に命じられたのは携帯電話の所有だった。

 家に固定電話置いているし、それでは駄目なのか?って反論したら緊急時に連絡を取れないのが不味いらしい。

 チッ、悪魔のくせして人間社会の利器に頼りやがって。

 俺はしぶしぶ固定電話を解約して、安物のプリペイド携帯を購入した。

 

 しかしそれ以来、俺の生活を好き勝手なタイミングで邪魔されるようになる。電波による無慈悲な蹂躙である。

 いや、祐斗からの電話とかは別に良い。

 姫島先輩とも時々メールを交わしたりする。

 園長先生とか施設のガキどもから出来の悪いメールを送られてくるのも、微笑ましいもんだ。多少電話の頻度も増えたが、まぁ許す。

 

 ただしグレモリー先輩、

 てめーは駄目だ。

 

 あの女、絶対彼氏とかを拘束するタイプだ。間違いない。

 マジで俺の性格と相容れない。

 

 そうしてまた、携帯が鳴った。

 小さな液晶には『粘着女』の文字が。

 ため息が漏れる。

 我らがグレモリー部長からだ。

 

「……はい、もしもし?」

 

「ちょっと薫!あなたいつまで時間を掛けているの!」

 

 あぁ、そうだった。

 時刻は深夜。

 現在俺は、悪魔の仕事とやらに駆り出されていたのだ。

 見覚えのあり過ぎる「あなたの願いを叶えます」と書かれたチラシをご町内にバラまく、迷惑極まりない下っ端仕事である。

 

 ふいに、新しい客が入って来て、自動の開閉扉が間抜けな電子音を立てる。

 あ、馬鹿っ、この野郎!

 

「……薫、あなた今どこにいるの?」

 

「チッ。いや、まぁコンビニで立ち読みしてる」

 

「早く帰って来なさいっ!!」

 

 安物のスピーカーをばりばり鳴らして粘着女は叫んだのだった。

 

 

 

 数十分後。

 俺は部室で正座をさせられていた。

 が、すぐにやってられねぇ、と思ってすぐに足を崩した。

 部長は頬をヒクつかせて俺を見ている。

 

「じゃあ、聞きましょうか薫。なんであなたはあれだけの時間を掛けて、チラシの一枚も配れていないの?」

 

 そうなのだ。

 あの胡散臭さ大爆発の紙を、俺は一枚も配っていない。まぁ途中一枚だけ鼻紙に使いはしたが。

 

「つーか、そもそも。叶えたい願いを安易に人任せにするような奴は、気に入らないし、意味がわからない。そんなボケナスの手伝いもしたくもない」

 

 理由は、そういった超個人的なものだった。

 だけど……うん。

 やっぱ気に入らないわ。

 人間は頼れる物が近くにあると、それにすがってしまうものだ。それを助長させるようなやり方もまた、好きではない。

 

 部長は脱力した。

 

「あらあら。悪魔の存在意義を真っ向から否定してきましたわね」

 

 姫島先輩が苦笑した。

 

「俺だったら、たとえ腕が吹き飛んでも、都合の良い助けなんて呼び出さないぜ?」

 

「それはそれで問題だよ……」

 

 木場が頭を抱えている。どうした、嫌な事でも思い出したか?

 

「ハァ。とりあえず、また明日。配りに行ってもらうわ」

 

 え~。

 

「薫、お返事は?」

 

「ミスターを付けろよデコスケ野郎!」

 

「欧米か!」

 

 祐斗が俺のボケに突っ込みをいれた。

 いや人のこと言えないけどさ。お前時々、激烈にネタ古いよな?

 

 部長の胃に穴が空くまで、そろそろ秒読みである。

 悪魔の生活も、なかなか難しいものだった。

 

 季節は夏。

 鬱陶しい梅雨も終わり、夏休みを後に控えさせている。

 そんな、いつもの日の出来事である。

 

 

 

 

 

 

 炎天が肌を焼く。

 呼吸のたびに肺に入る、熱せられた大気が重い。

 乾いた喉がひり付き、唾液がうまく飲み込めなかった。

 したたる汗も拭うのが面倒で、すでに垂れるに任せている。

 光を苦手とする悪魔にとってこの状況は毒でしかない。俺は自分の身体が、突然に灰になって崩れだしたりしないだろうかと、微妙に不安だった。

 しかし、それでも、立ち去る気にはならない。

 

 前に立つ男から、目を離すことができなかったからだ。

 

 今日、この場の主催者である彼は、夏の日差しなど呑み込んでやると言わんばかりに、高らかに声を上げている。いや彼だって暑いものは暑いだろう。その顔は汗にまみれている。

 それでも、彼は言いたいのだろう。語りたいのだろう。分かって欲しいのだろう。

 

 この町の愛している。

 この町を守りたい。

 この町の役に立ちたい。

 日頃暮らす当たり前の日常に、ささやかながらも、手を尽くしたい。

 

 そんな、切なる思い。

 俺は涙がこぼれないように、上を向いてこらえた。

 見上げた空には太陽が。

 俺は鼻をならしてやった。

 ハッ、大したことないね。お前なんかより、前にいるあの人の方がずっと熱いんだぜ。

 

 とある休日。

 すでに陸上部を退部していた俺は、回覧板でまわってきたお知らせに、丸をつけた。

 

 ―――――――――今日の俺は、ご町内の定期清掃に……参加している。

 

 俺は感動していた。

 すげぇ、あんた凄いよ。どれだけこの町を愛しているんだよ。

 都会の町、なんて曖昧な区分をどうしてそこまで愛することができるんだよ。

 そうか、これが……郷土愛、か。

 俺は昔から微妙に根なし草な生活だったから、そういった意識は薄かった。だから余計に感じ入ってしまうのかもしれない。

 素直に、羨ましいと思った。妬みなんてネガティブな感情じゃねぇ。

 俺も、そうなりたいと思ったんだ。

 参加して……良かったぜ。

 俺は心から思っていた。久しぶりに気持ちの良い気分を味わっていた。

 

「これ、良かったら使って欲しいにょ」

 

「すまねぇ、ありがとう」

 

 俺は横合いから差しだされたハンカチを受け取り、湿った目元をぬぐい、鼻をかんだ。

 ……ん?反射的に受け取ってしまったが、相手は誰だ?

 俺は顔を横に向けた。

 

 そこには、漢がいた。

 

 二メートルを超える体躯に、はち切れんばかりの筋肉。体幹はけして揺るがず、足は地面に根を下ろしているかのようだった。

 しかし、他人を圧迫するような粗野な印象はない。

 まるで、武道家が家族に向けるような穏やかな風貌をしている。

 そして、何よりも、

 

 ッ、こいつっ、なんて涼やか目をしてやがる……!

 

 漢と目が合い、俺は戦慄した。

 いまどき子供ですら、こんな澄んだ目をしていない。

 こいつっ、ただものじゃない!!

 俺が僅かに身構えた所で、漢は呟いた。

 

「この町に越してきて数年、ミルたんは大切なものを忘れていた気がするにょ」

 

 俺はその言葉を聞き、すぐに構えをといた。

 漢は同志だった。構えてしまったことすら恥ずかしい。

 

「あぁ、それはきっと、大切なことだ」

 

 俺たちは頷き合い、演説を続ける彼に再び目を向けたのだった。

 

 

 

 話しが終わり、各々が所定の掃除箇所に向かっていた。

 周りに集まっていた暇なオバチャンや、嫁に駆り出された企業戦士はなぜか一様にダレた表情を見せている。

 何故だ?

 暑くてダルイのか?

 いや、暑さがなんだ?

 主催者の彼の言葉が届いていないのか。

 彼の願いを聞いていなかったのか?

 俺は唇を噛み、気づけば強く拳を握っていた。

 

 そして、俺が奴らに向かって、一歩踏み出した所で、

 

「やめたほうが良いにょ、拳というものは受け入れる側に心構えが出来ていないと、意味がないもの。彼らの目は……曇りきっているにょ」

 

 大きな手が、俺の肩を掴んでいた。

 けして強い力ではない。しかし、俺は動く事が出来なかった。

 

「あんた、さっきの」

 

「今はただ、自分にできることをやるにょ、その姿がきっと、人々の目を覚ますにょ」

 

「……そう、だな。俺、掃除するよ!」

 

 漢は俺の言葉に頷き、笑った。

 残念ながら、彼とは掃除場所が違っていたので、そこで別れた。

 別れ際、彼は言った。

 

「縁が合えば、また会うにょ」

 

 なんて、清々しい漢なんだ。

 喋り方がヘンだの、恰好がなんか魔女っ娘のようだなんてこの際、関係ねぇ。

 人の本質はそんな所にはない。

 もっと深い所にあるものなんだ。

 

 さて、俺も自分の掃除場所に向かおう。

 俺に割り振られた、

 

 ―――――――――町外れの教会へ!

 

 

 

 おかしい。

 俺は高台にある教会に向かう道中に、奇妙な違和感を覚えていた。

 違和感は教会に近づくほどに大きくなり、

 教会が目視できるようになった頃には、とてつもなく大きなものになっていた。

 呼吸が乱れる。

 総毛立った肌に、冷や汗が流れるのが不快だった。

 凄まじいほその忌避感。

 これは、間違いない。

 

 身体が、教会に向かうことを拒絶しているのだ。

 

 そうだ、忘れていた。

 俺はいまや悪魔だ。日の光にすら倦怠感を覚えるのだ。

 教会なんて悪魔の天敵に決まっているだろう。

 それは悪魔として本能的な恐怖心だった。

 

 ……なら、どうするよ遊佐薫?

 このまま教会にたどり着くことすらできず、逃げ帰るのか?

 

「ハッ!ごめんだねぇ、俺は掃除をするんだ……!」

 

 覚悟は決まった。

 俺は一歩一歩確実に足を進めていく。

 

 そうさ、いまここにいるのは悪魔である俺じゃねぇ。

 ただの“遊佐薫”だ。

 等身大の、剥き出しの、立場なんて関係のない、“遊佐薫”なんだっ!

 

 俺は荒い息を漏らしながらも、歯を食いしばって前進する。

 

 ぐうぉおう!

 足が進まねぇ。斥力を、斥力を感じる!

 くそがぁ、ぼけオラー、本能がなんぼのもんじゃい。生物的な本能に勝てなくて、なぁにが文化人なんじゃい。わしゃ負けんぞコラー!!

 

 ふいに、電話が鳴った。

 誰だ、こんな大事な場面で電話をしてくるのわ。まじ空気よめ!

 

 携帯を取り出た。

 液晶を見ると『王子(笑)』の文字が。

 祐斗だった。

 あんのくそ野郎……!

 ほんとにテメェは、うん。マジで、そういうとこあるよね!独特の間の悪さというかね!

 俺は、変な諦観を呑みこみ、通話ボタンを押した。

 

「祐斗、か。なんの用だぁっ」

 

「え?あぁ、休日だし、一緒に訓練でもどうかなと思って。……なんか辛そうだけど、どうしたんだい?」

 

「あぁ、悪いっ、今日は町内清掃に、参加してて、な。いま、現場に向かって、いるんだ!」

 

「それだけで、なんでそんなに消耗してるの!?」

 

「その場所ってのが、教会でなっ。正直くじけそうだが、俺は負けねぇ。たどり着いて、みせるぜ!」

 

「え、ちょっと待って薫!いま教会と言ったかい!?」

 

「あぁ、だが安心しろ 内なる自分に、屈服なんてしないぞっ。んじゃ祐斗、応援しててくれな!」

 

「待つんだ薫!教会は悪魔にとって、」

 

 俺は電話を切った。

 祐斗が最後に何か言っていたけど、まぁ大したことではないだろう。

 再び教会に向けて歩みを進めるのだった。

 

 

 

 数分後。

 ふと、地面にある俺の影に、別の影が掛かった。

 雲でも出てきたのか?

 俺は不思議に思い、頭上を仰ぎ見た。

 

「こんの、お馬鹿ぁああああああ!」

 

 部長が背中から蝙蝠のような羽を生やし、急降下してきていた。

 

「なっ!」

 

 そのままの勢いで振るわれる手刀。

 

「モルスァ!?」

 

 クリンヒット。

 頭部に凄まじい衝撃が奔る。

 俺は奇声を上げ、地面に勢いよく倒れた。

 部長が息を乱しながら、凄まじい表情で俺を見降ろしていた。

 あ、駄目だ。意識が朦朧とする。

 

 ぐぅぬぅ、俺が倒れても、第二、第三のファービーが……!!

 

 謎の電波を受信した所で、俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

 目を覚ました俺は、オカ研の部室でソファに寝かされていた。

 いったい、何が起こったんだ?

 状況が分からず、身体を起こす。

 

「遊佐くんが目を覚ましましたわ、部長」

 

「そう、よかった。緊急時とはいえ、強く打ち過ぎてしまったから」

 

「あらあら、もっと強くブッ叩いても良かったのですよ?」

 

「勘弁して上げてください」

 

 部室には姫島先輩や部長、祐斗まで揃っていた。

 

「なんで俺、部室に?」

 

 そう聞くと、何やらホッとしていた部長が、怒ったように眉を上げた。

 

「あなた、教会に近づいていたわね?」

 

「まぁ、町内清掃だったし」

 

「どんな理由があっても二度と教会に近づいては駄目よ。悪魔にとって教会は鬼門なの。単純に成り立ての悪魔には悪い影響を及ぼすし、踏み込めば光の槍が飛んできてもおかしくないの」

 

「光の槍?」

 

「天使が射る聖なる槍よ。今のあなたじゃ掠っただけで浄化され、灰にされるわ」

 

 俺はゾッとした。

 

「おまっ、そういうことはあらかじめ説明しとけやっ!」

 

「うっ。……ごめんなさい、その、うっかりしてたわ」

 

 そう言い、部長は視線をそらした。

 この人マジで時々、天然入るからけっこう怖いのだ。

 

 しかし、光の槍ねぇ。……あれ?待てよ。

 俺はポケットに突っ込んでいた町内清掃の案内を取り出す。

 

「あぁ、やっぱりだ。あの教会って今は閉鎖されているらしいぜ?」

 

 部長に案内の紙を見せる。

 そこには、“現在閉鎖されている為、教会内への立ち入りを禁じる”というただし書きがあった。

 清掃箇所は、あくまで教会周辺になっている。

 

「……閉鎖、ね。おかしいわ。そんな報告は受けていないもの」

 

「おいおい、この土地の管理者だろ?大丈夫かよてめー」

 

「うるさいわねっ、天使については不可侵なことが多いのよ!……まぁそれは後で調べるとして、薫。人の信仰から外れた教会でも、天使の領域からは外れていない場合もあるわ。どちらにせよ近づかないことね」

 

「善処する」

 

「厳守なさい」

 

 その日は、木場と軽い模擬戦をして、姫島先輩の魔力のレクチャーを受けてお開きになった。

 もちろん、清掃を行えなかった埋め合わせに、目についたゴミを拾って帰ったことは言うまでもない。

 こういうのは気持ちが大事なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアス・グレモリーは思う。

 遊佐薫は、どこか歪んでいる。

 けして折れない意志を持つ青年。人間の身でありながら、その命を燃やしてはぐれ悪魔を打倒して見せた。

 尋常なことではない。

 言い方を変えれば、普通ではない。

 なんの訓練も受けていない人間が無手ではぐれ悪魔に致命傷を与えたのだ。

 聞けば、腕を喰い千切られながらも、助けを願わなかったというではないか。

 彼の親友である祐斗はそれを、薫らしいと表現した。

 あんな異常なことを仕出かす「らしさ」とはなんだ?

 正直に言うならば、リアスは当初、薫を恐れていた。

 しかし、部室で口論になり、その凄まじい敵意を向けられた際に、その恐怖は憐れみへと変わった。

 

 この子は、とんでもなく強い生き物だ。

 きっと本当の意味で、一人で生きていけるような子だ。

 

 その強さこそが、リアスには悲しかったのだ。

 薫の今までの人生を考えてしまう。

 どういう育ち方をすれば、あんな手負いの獣のような人格が出来上がるのか。確実にまともな教育は受けてはいまい。

 それは聞きようによっては失礼な想像だが、あながち間違ってはいなかった。

 

 

 部室でのいさかいから帰ったリアスは、家に閉じこもった。自分がいくら攻撃しても退く意思を見せなかった薫の目が、ずっとリアスを睨んでいる気がした。

 何日か経つと、祐斗から電話が掛かってきて、助言を受けた。

 

『薫は、部長と殺し合いがしたかったわけじゃありませんよ。喧嘩を、したかったんです。自分はこういう人間だ。それで、お前はどういう人間なんだ、ってそう言っていたんですよ』

 

『随分と、苛烈な親友ね』

 

『ええ、僕の自慢です。……部長、薫は放っておいても好きに生きていきます。誰の助けも受けずに突き進みます。だから、無理やり薫を受け入れなくても良いんですよ?』

 

 祐斗の言葉に、リアスは心の底から感情が吹き出てくるのを感じた。

 

 駄目だ、駄目だ。

 認められない。認めるわけにはいかない。

 それだけ認めてはならないのだ。

 

 あぁ、そういえば、薫もそう言って、私に吼えていた。

 

 リアスは覚悟を決めた。

 

『決めたわ、祐斗』

 

『部長?』

 

『もう難しく考えない。私はただ、薫にしてあげたいことをしてあげる』

 

 そうして、リアス・グレモリーは薫を抱きしめた。

 あれから少しの時間が過ぎて、薫は相変わらず反抗的だったが、ときおり笑顔を見せてくれるようにもなった。

 その顔が本当に子供のようだった。

 リアスの中で、薫への愛おしさが募る。

 元来リアスは、眷族に対して深い情愛を抱くのだ。

 

 これからも私がしっかりと、面倒を見てあげないと。

 あの子はとても危なっかしいのだから。

 

 そんなことを思いながら、部室で朱乃の淹れた紅茶を飲んでいた所、祐斗からの連絡が入る。

 

『部長!か、薫が、教会に向かっているそうです!!』

 

 リアスは、はしたなくも紅茶を噴き出した。

 そして大慌てで、現場に急行したのだった。

 

 

 

 リアスは気絶させた薫を部室のソファに寝かせた。

 今回はさすがに肝が冷えた。

 

「あのタイミングで電話して良かった」

 

「無理やりにでも、携帯を持たせて正解だったわ」

 

 祐斗とリアスは揃ってため息をついた。

 その様子を朱乃はクスクス笑いながら見ている。二人の姿は、なんだかやんちゃな子供に手を焼く親のようだった。

 





 深夜テンションで書き切ったことは公然の秘密。
 ですが、今回のお話はお気楽回に見せかけて、今後に必要な伏線を多く潜ませています。
 後で読み返してニヤニヤしてください。

 次回、物語が新たな局面を迎えます。新展開ですねお楽しみに。



 蛇足的なおまけ。
 設定をさらします。読まなくても問題ないので、適当に読み流してください。

 薫は変に感情を隠そうとする人間は苦手とします。
 そんな人間が自分に関わってきたら全力で威嚇します。ブチ切れられた木場とリアスが良い例ですね。
 そんな薫に一番影響を受けてるのは木場です。その為、うちの祐斗くんは原作よりも言いたいこと言うし、やりたいことやったりします。

 逆に薫は、自分に素直な人間には意外に好意的です。
 なので今後、登場する一誠のことも嫌いじゃありません。
 ある種、愚かと言えるほど純粋なアーシアにも甘いです。何だかんだ言いつつ世話を焼きます。
 幼さを感じさせる相手には弱かったりするのです。

 あとフリードとライザーとは悪い意味で相性がいいです。
 彼らはチンピラですからね。
 我らがチンピラスリー。
 争いは、チンピラとしての純度の高さがものをいいます。

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