ギルに嫁をつけてみたという作者の好み全開の小説です。それでも見てみたいという人はどうぞ!
ギルガメッシュ
この名が示す意味はただ一つ。
古代メソポタミア、シュメール初期王朝時代のウルク第1王朝の王の名前。そして、ギルガメッシュ叙事詩における主人公である。
半神半人の王。天の楔。バビロニアの王。彼を示す呼び名は数多く、それに見合った強者であっただろう。
そしてギルガメッシュを語る上で外すことができない人物が一人いる。
かつて神に反乱したギルガメッシュを再び天上に戻すために作られ、彼と死闘を繰り広げ、友となった『天の鎖』エルキドゥ。
二人の物語は数ある英雄譚の中でも屈指の物語だろう。
だが、彼らとは別に、非常に重要な人物が一人、古代バビロニアにいた。人々は知らない。だが星は、神は知っている。
その女を。
かの英雄王に付き添い、寄り添い、支えた女性を。
彼女を神々は、英雄王になぞらえ、こう呼んだ。
古代バビロニア
バビロニアの王、ギルガメッシュはただの人間では無い。彼の身には神の血が三分の二、人間の血が三分の一、流れている。
理由は簡単。彼が神々によって王として生み出されたからである。この時代には人間が地上の支配権を神から奪いつつある時代であり、それを危惧した神々は人とのつながりを繋ぎ止めるため、『天の楔』を作り出すことに決めた。それがギルガメッシュである。
しかし彼はこの役割を自ら放棄した。神を敬うでもなく、人を導くでもなく、彼は神を廃し、人を憎むようになった。人々は彼を暴君と呼び、恐れた。
そんな時代、人々がギルガメッシュを恐れ、神々が対抗策を投じようとしたときに、
ギルガメッシュは気まぐれの散歩に出ていた。といっても、実際に歩いているのではなく、空を飛ぶ宝物や馬に乗ってそこらを散策しているのだが。
本来、王様というものは、宮殿にこもって執務に勤しむものというイメージがあるが、彼の場合は違う。彼はほぼ気まぐれに行動している。もちろん、王として動くこともあるが、ほとんど(約9割)は彼の独断で勝手に行動している。周りの者達は彼を止めることができない。彼に逆らえば待っているのは死であるから。
この日も気まぐれで外に出て、バビロニアの都市を超え、のどかな草原を飛行していた。
ふとギルガメッシュが地上を見下ろすと、特筆して何もない草原にポツンと一軒家が建っていた。都市の建物に比べたら犬小屋のような貧相なものであり、ギルガメッシュの興味をそそるような要素は皆無だろう。
しかし、彼はそこに大きな興味を持った。そして自らの直観にちかいもので、その小屋の扉を
中にいたのは一人の女性だった。ギルガメッシュと同じ金髪で瞳は美しい碧眼。身なりは貧相だが、その顔立ちは美しいものである。そして何よりギルガメッシュの興味をひいたのはその
彼の眼は千里眼と呼ばれる、未来や過去、現在の全てを見渡す眼だが、それを使わずとも彼の眼は普通の人より多くの物事を見る。
そして彼は見た。彼女の魂とも呼べるものが普通の者達と大きく違うことを。
「気にいったぞ、女。我の小間使いに「うちの扉を壊すなー‼︎」ぐわあああ!?」
ギルガメッシュが言葉を言い終わる前に女性は大きく助走をつけ、彼にドロップキックと呼ばれるものを繰り出した。後にも先にも彼にいきなり蹴りを入れたのは彼女だけだろう。
後に彼女は「ギルガメッシュとの馴れ初めは?」と聞かれたら、「ドアを蹴り飛ばして入ってきたので蹴りくらわせたことかな」☆(ゝω・)vキャピと答えるだろう。
彼女の名前はレイデ。彼女の存在がこの世界にどのような変化を与えるのか…神すらも知らないことである。
いかがでしたか?
オリ主の名前はエルキドゥの英単語をもじって決めました。
エルキドゥの英単語を某G先生に調べてもらったらELIDEって教えてくれました。予想の斜め上の答えでびっくりしましたww