人外が三度の飯より好きなダナオです。
自分が大好きなおっさん型な鬼をD×Dにぶち込みたくて
小説など書いたことないですけど投稿してみました。
鬼の最後
もう思い残す事はないな。
森の中に佇む一軒のベットの上で一人の鬼がふと、想いを馳せる。
お人好しのバカな勇者、露出狂の聖女、脳筋の戦士、火力バカな魔法使い、あいつらと冒険し魔王を討ち取ったのが昨日の事のようだ。
人間種のあいつらと違って鬼族の俺は永く生きちまったな。
あいつらの子孫を守り続けるのもこれで終わりだな。
子孫のやつらも、勇者達に似てバカな事やって困ったもんだ。
おっと、もう身体も動かさなくなって来たか。
戦場で生きて戦場で死ぬと思ってたが、まさか柔らかなベットの上で老衰を迎えるとわな。
一人ベットの上で苦笑する。
「オヤジ!!」「オヤジさん!!」
青年と少女がドアを蹴破るようにして入って来た。
「どうした?お前達?」
ドアを蹴破るように入って来た来客に気怠そうに問いかける。
青年が激昂しながら問いかけに答える。
「どうしてこんなになるまで放置してたんだ!!」
「リア、オヤジに回復魔法を!!」
青年は、少女に回復魔法を使うように促す。
「わかってる!」
少女は、持てるだけの魔力を使い回復魔法を使用する。
しかし、全くと行っていいほど効果が見られない。
「なんで!?最高位の回復魔法なのに、どうして治らないの!?」
少女は泣きながら魔法を行使する。
「馬鹿野郎、俺は怪我もしてなけりゃ、病気にもなっちゃいねぇさ」
力の入らない身体で言葉を紡いでいく。
「寿命だ、寿命。何百年生きてると思ってるんだ馬鹿野郎。もうお前らを撫でるだけの力すら残っちゃいねぇよ」
「そんな...昨日まであんなに元気だったじゃねぇか!」
青年は悲壮感を浮かべながら、ベットに横たわっている鬼の胸ぐらを掴む。
「あー?んなもん気合いに決まってんだろ、気合い」
鬼は鼻で一蹴するように答える。
「でも、まあ、気合いでどうにかできるレベルを超えちまって、もうダメなんだがな。自慢の身体もピクリとも動きやしねぇんだ」
苦笑しながら今の身体の状態を教える。
その言葉に、青年は掴んでいた手を放した。
「最後に、リョウ、リア、お願いしたい事がある事がある」
鬼の言葉に青年リョウ、少女リアが耳を傾ける。
「強く、優しく、どんな人にも手を差し伸べる事の出来る者になれ。
お前らなら出来る。あいつらの子孫なんだ...から...な...」
鬼は最後の力を振り絞り青年達に笑みを浮かべながら言った。
「なる!なるから!絶対なるから!」
少女と青年はは泣きながら答える。
「安心した。これでゆっくり眠れるよ」
そう言うと、鬼はゆっくり目を閉じ長い永遠の眠りについた。