鬼の戯れ   作:ダナオ

3 / 4
鬼の変異、現状把握

木々に囲まれた森の中から重厚な扉が現れ、そこから鬼が現れた。

さて、ここが別の世界か...また不思議な所よな

 

鬼の周りの木々や流れる風、小川などは鬼が元の世界で見慣れた物だったが、一つ決定的な違いがあった。

 

紫色の空とは....面妖にも程があるな...

 

今までいた世界と違い青い空は広がっておらず、そこには紫色の空が広がっていた。いきなり今までと違い過ぎる物を見せられて少し辟易してしまう。

 

そこで、突然鬼は身体に異変が起きる。

 

ッグ....身体が熱い....

 

突然襲ってきた身体の異変に、猛者と言われていた鬼も堪らず膝をついた。しかし、身体の異変は止まらず骨まで溶けているので無いかと錯覚する程に熱くなっていった。

 

なんだこれはッッッ!このままでは身体が溶けるッッッ!

 

このままではまずい。どうにかしなければと思うが、既に動けないほどの熱でどうにもならない。

 

「グ、グァァア!!!」

 

自身の痛みの許容限界を超え、断末魔の様な咆哮をあげる。

その時、再び異変が起きた。

 

まず頭に変化が起こった。長い永い時を生きた所為で白髪になっていた髪が青々とした蒼色に変化した。

 

次に顔が、今まで過ごしてきた時と同じ様に刻まれていた皺が無くなり、荒れ果てた大地だった様な肌に瑞々しさが戻り、人で言う20代

の肌に変化した。

 

最後に身体に変化が起こった。寿命の際には身体を起き上がらせるのにも一苦労していた身体が、全盛期と同じ筋骨隆々で刃を通さないとも言わんばかりな青光りする肌に、腕は丸太の様な豪腕に、足はカモシカの様なしなやかで強靭に、腹筋はもはや芸術と言わんばかりの割れ具合。

 

自身の変化が終わると、身体を溶かさんばかりの熱は初めからなかったかの様にすっかり消えていた。熱が消えた代わりに、溢れ出る気力、精力が鬼の身体を駆け巡っていた。

 

「ッハァ...、なんだったんだ今のは...」

鬼は頭に手を当て、まるで犬の様に頭を振る。そして目を開け自らの手を見て異変に気がつく。

 

「手が...若返ってる...まさかッッ!!」

 

鬼は慌てて走り出し近くの小川の水面に自信を写してみる。そこには、全盛期時代の【戦の鬼神】と言われた頃の自身の姿があった。

 

突然の若返りに驚くが、ふと神に若返りを願った事を思い出した。

 

「そうか...一つ目の願いが今、叶ったのか...しかし、あの熱はどうにかならんかったのか...危うく死ぬかと思ったわ」

 

願いを叶えてくれた神に感謝を抱きつつ、死にそうな程苛烈な熱に苦言を零す。

 

一つ目の願いが叶ったので有れば、二つ目はどうなのであろうと思考を巡らしていると、鬼の指に元の世界で使っていた指輪型の魔道具が目に入った。

 

「お、こいつがあるって事は問題無さそうだな」

鬼は長年使っていた倉庫型魔道具『ジッパー』がある事に安堵する。

倉庫型魔道具魔道具『ジッパー』には今までの使っていた自身の武器や魔道具を作るための機材、材料、食料品などが入っていた。

 

よし、取り出してみるか。鬼は久方振りに触ってない魔道具にワクワクしながら魔力を注ぐ。そうすると指輪型の魔道具は消え、何もなかった空間にジッパーの様なものが現れた。

 

「よしよし、こっちでも問題なく使えそうだな」

鬼は嬉しそうにジッパーを下ろしジッパーの中に広がっている空間に手を入れた。そして、お目当の物を発見し顔を綻ばせながら発見した物を取り出す。取り出した物は

籠手型魔道具魔道具『金剛』

衣服型魔道具『蒼白』

煙管型魔道具『永遠の紫煙』

の3っつであった。

 

『金剛』は鬼が主装備として使っていた武器である。籠手型の武器?防具では無いのか?と良く言われるが実物を見せると皆納得する。鬼の身長は190㎝程で鬼族の中では小柄だが人族の中では巨人の様な身長である。その鬼が『金剛』を装備すると、拳が地面に着いてしまう程『金剛』は大きかった。見た目は色は青で肩から拳に掛けて白いラインが4つ入っている。そして『金剛』の魔道具としての能力は『不壊』『吸収』である。

不壊は文字通り、壊れない能力であり、鬼の強靭な腕力に耐えられる様に付けられた能力である。

そして、問題は吸収である。この吸収は文字通り『全て』を吸収する。相手を殴った際の此方に掛かる衝撃を吸収し、次の拳撃の際に上乗せする。そして上乗せした拳撃で掛かる衝撃を吸収再び次の拳撃に上乗せする。戦えば戦う程どんどん威力が上がっていく魔道具なのである。

ちなみに吸収するのは衝撃だけではなく魔法も吸収する。

 

敵が魔法を鬼に使ってきた場合、鬼はその魔法を殴り吸収し、拳撃に乗せる。殴れる魔法で有れば『金剛』を装備した鬼にはただの増力材でしか無い。

 

『蒼流』は普段着兼主装備としての使っていたなのである。

見た目は東方に伝わる『着流し』をイメージしている。色は深い藍色で、所々白い波のデザインが入っている。

能力としては『不壊』『吸収』『譲渡』である。

 

『不壊』は近接戦闘を行う事が多いので、破れない様に。実はこの服を気に入っているので破きたく無いのは内緒の話。

 

『吸収』は『金剛』と似ていて、衝撃を吸収する能力である。

 

そして『譲渡』は『吸収』で吸収した衝撃を『金剛』に譲渡する事が出来る。これによって『金剛』で捌き切れなかった攻撃を吸収し、『金剛』へ衝撃を流し、より戦闘能力が上がるのである。

 

『永遠の紫煙』はただ単に、鬼がずっと吸ってられる煙管が欲しかったので作った物である。一応『不壊』の能力が着いているので壊れはしないので鈍器としても使える。拳では威力があり過ぎるので勇者の子孫達に稽古を付ける時に手加減としても使っていた。

 

「よし、こいつらがあれば何とか出来るだろ。取り出した一服だな。」

鬼は、地面に腰を下ろし煙管型の魔道具『永遠の紫煙』を咥え、フゥーと紫煙を吐く。

吐き出した紫煙は紫色の空に吸い込まれて行く。

差し当たってどうするか。装備の確認も取れた事だし、辺りを散策してみますかね...

 

鬼は重い腰上げてお尻に着いた土をパンパンとはたき落とし、木々溢れる森の中を散策しようとした時、突然木々の向こうから女性の叫びが上がる聞こえた。

 

『お、いいねぇ。闘いの匂いがするねぇ〜...』

若返った鬼は溢れ出る力に意識が高揚し、少し戦闘狂気味になっていた。

 

『俺が行くまでに終わってくれるなよ』

鬼はどんな猛者の騎士も逃げ出す様な笑みを浮かべ、自身の足に力を溜めて行く。そして力が溜まりきった所で、まるで弾ける様に女性の声のする方へ飛んで行った。

 

 

そして、この遭遇からこの鬼の『ハイスクールD×D』の物語が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 




鬼の名前は次くらいで出せるかなー

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。