宿毛泊地提督の航海日誌 夏イベ編   作:謎のks

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ついにあのお方が……





宿毛泊地提督の航海日誌 EGO -2

『オ前ガァ…落チロオオオオオ!!!』

 

欧州棲姫の深海艦載機が、蒼龍を確実に破壊出来る位置を捉えていた。

 

「………!」

 

正に、魚雷を投下しようとした瞬間。

 

 

『おおっと! ちょっとm』

『チョットマッターーーッ!』

 

二対の深海艦載機が、女王の艦載機を撃破する。

 

『何ィ!?』

「間に合った!」

 

飛龍が喜びの声を上げた。

その目の先にいたのは、見慣れた人影たちだった。

 

『アナタタチ! モウ大丈夫ヨ!』

「ナッちゃん! くうさんにシュウちゃんも!?」

『ヨォ。』

『……』

『ン? ナンダホッペ膨ラマセテ?』

『べっつにぃ~? ウチのセリフ盗られたとかぁ? 思ってないしいぃ~~?』

『オイオイwBBAガナニカ言ッテルゾ?』

『テメェ!! 今BBAっつったな!!? そこで的になれやゴラァ!!』

『オーコワwww』

『フ、二人トモ仲良クネ…?』

 

蒼龍は驚いていた、深海の姫が三人も自分たちを助けてくれているのだから。

 

『ワタシタチガ来タカラニハ、コノ子タチニハ指一本触レサセナイワ! 正義ハワタシタチニアル!!』

「おお! …ん? ん〜〜?」

『貴様ラァ…作戦ノ途中ダゾ? 任務ヲ放棄スルノカ!?』

『あれぇ〜聞いてないんすかぁ? ウチらは「囮作戦」をやってたんすよ? 本隊が動き出した今、作戦は「しゅ〜りょ〜」ってことじゃないんすか?』

『屁理屈ヲ…コノコトハオ前タチノ提督ニ…!』

『ソノ必要ハナイワッ!』

『それが言いたいだけだろほ〇らメガネおらぁ!?』

『アナタヲ倒セバ、ソンナ面倒シナクテイイワ!』

『グッ!? 最初カラ裏切ルツモリダッタノカ…!』

『裏切ってないっすよ? …「アンタ」も、誰からも裏切られていないっす』

『黙レ! …モウイイ、モウイラナイ。私ヲ否定シタニンゲンタチモ! オ前タチモ!!』

 

そう言うと欧州棲姫は、裏切り者の粛清のため深海群を差しむけるが

 

『ふふ〜ん?』

 

くうさんたちは、自身の「手駒」で、それを迎え討つ。

 

「うわぁ…蒼龍あれ……?」

「うん、深海群同士の対決なんて、滅多に見られないよ?」

 

黒と「くろ」の対立に異様な感覚になるも、その頼もしさは変わらなかった。

 

『さあ。やるっすよ! 蒼龍さん!』

「…うん、やろう!」

 

動けない連合艦隊の代わりに、くうさんたちと蒼龍は獅子奮迅する。

 

このまま行けば勝てる…だが果たして、易々といくものかと、一抹の不安を感じながら…

 

 

 

 

 

・・・・・

 

宿毛泊地より出立した艦隊は、一路坊ノ岬を目指していた。

 

泊地周辺は危険性は薄いものの、油断ならない現状であった。

 

留守を霧島たちに任せて、提督は艦隊と共に、「提督専用漁船改装快速ボート」(通称:とさすくも丸)で戦地へ赴こうとしていた。

 

提督は、肩の上に乗せた妖精さんと戯れていた。

 

「(こちょこちょ)きゃはは!」

「えい風や、にゃぁ?」

「…そうでしょうか?」

 

そう提督に言葉を返すのは定期従軍医の徳田。

あからさまにしかめ面をすると、提督に対し小言をいう。

 

「もう驚きはしませんが、しかし呆れましたよ?」

「お? 何が??」

「貴方ですよ。…指揮官、それも頭である貴官が直接出向くなど、本来であれば言語道断です。」

「んー、オレも思ったけんど、居てもたっても居れんでにゃぁ?」

「全く…家族が心配なのは分かりますが、少しはご自分の立場というものを理解していただきたい。」

「それで言うたら、先生も心配でついてきてくれたんよにゃぁ?」

「な”っ!? 私は、軍医としての仕事が」

「お~ぅ? そういう事にしちょいたるわw」

「ぐっ…からかうのは私の仕事です!」

「仕事は軍医やないの…?」

「そこは普通に突っ込むなよ!? …ああ、もう勝手にしてください!」

 

徳田が言い終わると、提督は彼に問いかけをする。

 

「にゃぁ先生」

「…何ですか?」

「アンタの悩みごと、そろそろ教えてくれんかよ?」

「……何故にいまそんなことを?」

「聞いときたいがよ? 男同士、何でも話し合える仲になりたいがよ?」

「ふむ、殊勝な心がけですがそれはそれで気色悪いですね?」

「…先生ってホンマは口悪いでね?」

「隠す気もありませんからね?」

「………」

「…はぁ、気持ちはありがたいですが、今は話せません」

「それって、時期が来たら話してくれるが?」

「さあ? …ただ」

「?」

「私は、かつては夢を追い続けていました…この道を歩んでいけば、必ず光が差すと…本気で思ってました」

「…」

「しかしそれは奈落の道で…知らなかったとはいえ、そこに光などあるはずがない」

「逃げたっちゅうこと?」

「直球ですね? …まあ否定しませんが?」

 

徳田は光を失った目で海を見つめる。

どこを、というわけでなく、ただただボーッと空間を見ているようだった。

 

「それ以来私は人を信用していない…はっきり言って貴方がたの事も、全く信用していません」

「ほうか? …寂しいにゃぁ?」

「それは結構ですね? …ですが私は」

「ま、えいか? オレが信用しちょればえいし?」

「………」

「先生、今は話さんでえい。でも、その気があるいうんやったら、いつでもえいきね?」

 

提督の眩い微笑みに、徳田は思わず皮肉を言って突きかえす。

 

「ふ、一生話さないと思いますが?」

「それはそれでえいんやないの? 重荷になるんやったら手伝うでっちゅうことよ?」

「はっ! 馬鹿ですね…?」

「お互いさまやろ?」

 

先導する艦隊を眺めながら、男二人は語り合った。

その哀愁ただよう背中を、明石は操舵しながら見ていた。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「…? 爆撃が止んだ……?」

 

神通が不可思議にそう呟いた。

 

坊ノ岬に先行し、敵の空襲を掻い潜った彼女の水雷戦隊であったが、突然爆弾の雨は晴れ、辺りは波の音のみが聞こえる静けさに包まれた。

 

「…罠か?」

「あり得ますね? この様な大胆で緻密な作戦をやってのけたのですから」

「なあなあそれってよぉ? 作戦を立案したヤツがいるってことだロ? …聞いた話だとむこうの提督、ホコリみたいなってよ」

 

磯風、浜風、江風が話していると神通が前に気配を感じる。

 

「…いえ、如何やら違うようです」

「ンぇ? …は!?」

 

見ると水平線から人が近づいているのが分かった。

 

 

 

 

ピチャ

 

ピチャ

 

ピチャ

 

 

 

 

 

水の弾く音。海の上を当然のように歩いていた。

 

「……!」

 

彼女たちが気付いた時、その人物は「目の前にいた」

 

「………」

 

白のコートに、白い肌、そして白に近い長い銀髪。

 

まるで深海棲艦のような「男」の目は黒く、憎しみに染まっており

 

深海の姫の特徴である角が額に生えている。

 

その貌は痩せこけている…「幽玄」であり「荘厳」であるその姿は威圧に似た空気の圧力を感じていた。

 

「あ、あれが…?」

「ええ、恐らく…今回の作戦立案者、その張本人です」

 

神通が話すと、謎の人物はその両手を重々しく重ね

 

 

パチ、パチ、パチ

 

 

拍手。ある意味胸にのしかかるような重音だった。

 

「…流石は第二水雷戦隊の旗艦代表。その魂は本物のようだ。」

「貴方は…?」

 

男は口角を歪ませると、一言一句、丁寧に「説明」する。

 

「私は君たちの「敵」だよ。有体に言うなら深海群を率いる者…だ」

「へっ! 深海の親玉登場ってわけかい!!」

「そう早るな…私は確かに「総督」などと呼ばれているが、君たちのいう「まっとうな」深海のモノという訳ではない」

「…どういう事だ?」

「私は「元人間」だ…残念ながらね?」

「元? …!」

「察しが良いようだな? …そう、かつて人であった我が身は既に亡くなっている」

「そ、そうなのですか! それは「ぞんび」さんなのでしょうか!?」

 

雪風が無垢に言葉を紡ぐと、総督と呼ばれる男は、大げさに手を広げて見せる。

 

「近くて遠し…この身は器を改造したものに精神を注ぎ込んだ、まあ「クローン」と考えればいい」

「…つまり最早自分は人の範疇にはない、と?」

「その通りだ…付け加えるなら、例え人と言われても私は「こちら側」だ。」

 

総督はそう言うと憎々し気に顔に怒りを滾らせた。

 

「人類が始まって以来、人は無益な戦争を繰り返してきた…ある時は領土の拡大、ある時は己の誇示、と…だがそれは必然であると、百歩譲って認めるものとしよう。」

「…」

「しかして時代は進んだ…力を示す以外にも、他者を支配することなど幾らでも出来る…だがニンゲンはそれを止めようとしない、それはなぜか?」

「…何が言いたい」

 

総督の禅問答を磯風が遮るが、構わず続ける。

 

「「弱い」からだよ…力の有る無し、ましてや善し悪しではない。人類はそう運命づけられているのだ。」

「あン?」

「精神の不安定さ、それによる他者への過剰な威嚇…その手段として、「力」は彼らにとって絶好の武器となる」

「…具体的には?」

「「君達」さ…兵器は力の象徴。人類は永い歴史においても絶対的な力には服従してきた…それは何より、自身の「命」を守るため」

 

総督は皮肉交じりに、言葉を綴っていく。

 

「分かるかね? ニンゲンはその「偉大な」知恵で幾重にも渡り文明の発展を続けてきた。そんな彼らが未だに幼稚な闘争を繰り返している…ああ滑稽だ、あまりにも無様だ!」

「貴様は違う、と言いたいのか?」

「否…私とて脆弱な存在。そのような大それたことは言わんさ?」

「では単刀直入に、貴方の目的は?」

 

神通が問うと、彼はその貌を不気味に歪ませる。

 

「…復讐だよ」

「あ? なンだって!?」

「少し修正すると…「彼女たちの」復讐だ」

 

そう言うと、総督の周り…いや、海が、海面が揺れる

 

ザバァ!! と波を荒らして出現した深海群。

おおよそ百は下らないか…海上を埋め尽くす漆黒の大群。

総督の隣には、いつの間にか「離島棲姫」が控えていた。

 

『………』

「予想しなかったわけではありませんが…やはりこうなってしまいましたか」

「待て」

 

総督が空間に響き渡る声で、深海群を静止させる。

 

「君たちの提督…彼が来るまで待とう」

「ン? 提督くンの?」

「連絡はありました…彼方がそれを予期していた、かどうかは分かりませんが」

「沖縄侵略が目的でないのか? …それとも余裕のつもりか?」

「まさか。だがこれは言わば頂上決戦、かつて日の本で関ヶ原が行われたように、我らも再び雌雄を決する時が来た、というまでのこと」

「!? 待ってください! …「復讐」に「再び」…? それはどういう」

「焦らずとも語ろう…君たちには、知る権利がある」

 

総督は役者が揃うまで、艦娘たちに聞かせる。

 

深海棲艦の行動原理…彼女たちの「復讐」の理由を…

 

to be continued




〇おまけ「秋刀魚祭り2017 その2」

-問題の秋刀魚漁場 到着

中国人の皆さん「えんやっこーらー! なんやっそーらー!!」

吹雪「見るからに頑固そうな人ばっかり…」

提督「皆ぁやりゆうかよ〜?」

ちゅーか「あ"ぁん!?」

ひぃ!?

提督「オレらぁも秋刀魚獲りたいき、その辺でやめてくれん?」

吹雪「と、と言うか、貴方がたは我々の領海に無断で進入しているんですよ! やめてください! せっかくの秋刀魚祭りが!?」

なか「んなこと知るかあー###」「テメエらだけこんなうまいもん食べて! 贅沢なんだよぉ!!」「矢でも鉄砲でも八極拳でも持ってこいやぁーー!!!」

流石、話を聞く気ゼロですねえ?

提督「…そんなこと言ってえいのん?」

なかチャン★「…え?」

提督「君らぁの中で「艦これ」知っちゅう人〜?」

なかチャンだyo〜!「…(すっ)」

えっ!? 全員ですか!!?

提督「等価交換っちゅうやつよ? …君らぁが退いてくれたら、ここにいる吹雪の「パンツ」をやるわ」

吹雪「司令官!?!?!?!?」

よっろしくぅ〜★「おおおおおおおおおおおお!!!!!」

見事に釣りましたねぇ…? というか食いつきが凄い。

提督「皆さん! 時代はパンツです! 秋刀魚より吹雪の!!」

きゃはっ★「パンツ! パンツです!!」

提督「よし! 吹雪あとは頼む」

吹雪「なんでこうなるんですか…もう、こんなこともあろうかと、替えのパンツがあります!///(スッ)」

なかなか「うをおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

吹雪ちゃん、乙女の恥じらい的なものは…?

吹雪「司令官の秘書艦になってから海にぶん投げてきました! 桂浜辺りに!!」

そんなばなな

吹雪「おらぁ! さっさと持ってけこの変態どもぉ!! (ブンッ)」

いつもありがとー★「うおおお!! 俺んだあああああああ!!!」「おれがハスハスすりゅのおおおおお!!!」「それを寄越せ…全部だ!」

江風「うわぁナニこれぇ?」

ローマ「日本のヘンタイと大差ないじゃない…馬鹿なの?」

なんてこたぁない…「エロが世界を救う」ただそれだけの話さ?(イケボ)

提督「吹雪のパンツは…国境を越える!」バァーン

吹雪「やめてください!! (泣き)」

こうして、秋刀魚漁場を確保した提督たちは、無事に秋刀魚祭りを開催できるようになりました。

※え? 中国語分かるのって? …気づいてしまったか。そんな君のところに「北上さんを傷つけた」体で大井っち送っといたから。
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