ヒトときどきモンスター モンスターときどきヒト 作:くりぃむパン
この度更新がアホみたいに遅れて申し訳ありません……
高校とかホント面倒くさいです……
推薦もらえたら多分更新速度上がると思うんです。
はぁ……
※受験シーズンが近づくと作者のモチベーションが先生に呼び出されて職員室に行く子供並みに下がることがありますが、作品に問題はありません。
ここは、樹海のベースキャンプ、俺は、先ほどのハンター(でも王立書士隊らしい)に連れられ、生命の危機を回避した。
その人は、今、「腹が減った」とだけ言い、恒例の肉焼きセットで肉を焼いている。
か、会話がねぇ…………
いや、別にそういう趣味があるから仲良くしたい、とかではなくてですね?
ただ、俺がこの世界に来て出会った最初の人だからさ………
いろいろ聞きたいこととかあるんだよ、特に書記隊の人らしいし、今どのくらいこの世界の文明は発展してるのかとか、どのシリーズまでのモンスターがいるのかとか。
あ、でも絨毯爆撃用クラスター爆雷とか、飛行機を叩き落とす88ミリ高射砲とか、コインを音速の3倍以上の速度で打ち出したりできるほど兵器文明が発展してたら普通ハンターとかお払い箱になってるはずだよね。
てゆーか、現実逃避をやめるとまたもや場の沈黙が痛い、『上手に焼けましたー!』という恒例の掛け声も無く、黙々と肉を焼いている。
しかし、ずっと俺が見つめている事に気づいたのか、こちらに振り向いた。
(びっく――――――――ッ!!)
「………何か?」
ぶっきらぼうに口を開く、よく見ると、その目の下には深い隈ができている。
ここは会話を切り出さなければ!でなければ全て終わってしまうッ!
「あ…………いや…………別に………」
終わったあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
いきなり会話なんざ切り出せるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!ムリゲーにも程があんだろ畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
「それはそうと、何してたんだ、あんなところで」
あ――――どう答えるべきだ?
まさか観光なんて言えないし、荷物も無いから旅商人案もボツ。
装備無しのハンターなぞ現実でやるわきゃないし(ゲームでは散々やったけども)、ここに寝泊りしてるとかも無理がある。
―――――ならば、ならばいっそ、
どのみち、この世界の知識なんぞ、ゲームから得られる物しか持っておらず、あとはたまに気になったのを、ネットで検索した程度だ、ちょっと気をつければ問題は無い。
「あーえっと、悪いがなにしてたかはわからない、思い出せないんだ」
「トリ頭か」
「違うわ!!!」
いかんいかん、うっかりコントのような流れになってしまったようだ、記憶喪失という設定なんだよ気付け!
「いや、ホントに自分の名前程度しか思い出せない」
「………フム………まぁいいか。
肉、食うか?」
「おう、頂く」
もらった直後に喰らいつく、さっきまで極限まで緊張していたため気づかなかったが、割と腹が減っていたようだ。
「………で、これからどうする気だ?これから俺達は報告に街に戻るが」
「街って、どこの?」
男は心底驚いたように振り向いた。
「どこって………ドンドルマだろ」
―――――――――ドンドルマ―――――――――
ドンドルマとは、大陸の中心地であり、そこに暮らしていた先住民の手によって険しい山間に築かれた街であり、止むことの無い風のおかげで、風車が重要な設備となっており、豊富な水源と、発展を指示した大長老によって、大陸内では最大級の規模を誇る街となった。
工房や鍛冶技術が特に発達しており、最先端の武器などの普及も早い。
北、東、西を山に囲まれ、唯一露出する南側も、多彩な迎撃設備が整えられ、在住するハンターも含めれば、古龍すらも撃退可能である。
存在する設備は、古龍観測所、王立書士隊支部、大老殿、アリーナ。
メタ設定を語っちゃうと、2におけるオンラインの拠点である。
なお、これらの情報は、俺が生前に、Wikiを見て得た知識である。(要はパクリである)
それ故に、町のデカさは重々承知しているのだが、それでも……
「………やっぱでっけぇな…………」
「………まぁ、大陸最大級の街だからな」
………ごめんなさい、知ってます、その情報。
さしあたっての問題は、衣食住の内、食と住である。
その両方が、やはり金が要る。
つまりは、収入である。
(ハンターでもやるかなぁ………)
ハンターと言えば連想される物は………
ギルド、かっこいい装備、んでもってMU☆KI☆MU☆KIの筋肉。
……………………………………やべ、吐きそう。
「…………何やってんだ」
「いや、ちょっと思うところがあってな…………」
道端でゲロっていると、同行者が引き返してくる。
「………あ、そういえば、アンタ名前なんて言うんだ?」
「………人の名前を想像してゲロるとはいい度胸だな」
「ちげぇよ!ゲロったのは別の理由だッ!」
同行者は半分怒った様子で凄んだあと、やれやれと言いたげに肩をすくめた。おい、ムカツクな、それ。
「それに、名前を聞くときはまず自分から、だろう?」
「俺は、火番谷 翔だ」
「俺はシャドだ、シャド・クルーガー」
同行者もとい、シャドは名乗った後、細い眼を少し見開いた。
「それより、お前の名前……
………東部の方の出身なのか?」
「………いったろ、記憶喪失だって」
あぶねぇ……危うくボロが出るところだったぜ………
東部、恐らくジエン・モーランの装備の作り方なんかが伝来した所と同じなのだろう。
「………お前本当にどこから来た?」
「だから知ってりゃ苦労してねーよ」
まるでそんなこと考えられないとでも言うかのような口ぶりだ。
しかし、俺のそんな疑問には答えず、代わりに周りを見回した。
「………街門のド真ん中で話すのも何だ、その辺の酒場にでも行くぞ」
「あ…………」
後ろを振り返ると、門を通る街人や、商人達の視線を浴びている事に気づく。
「「……………………………」」
無言で会釈しながら、酒場へ逃げるようにして駆け込んだ。
酒場の隅のほうのテーブルに陣取り、シャドは酒を、俺は出されたお冷をチビチビと飲み、大きなため息をついた。
「全く、つくづく面倒な事をしてくれるな、この街の人に変なイメージ吹き込まれたかもしれん」
「いや俺が悪かったけどさ、俺も多分第一印象は最悪だぜ?」
「お前の事なんざ知ったことか」
「ひどっ!?」
頬杖を突き、半分ほど減ったグラスの淵を撫ぜながら、再び大きなため息をつく。
だからムカツクんだよお前の行動。自重しろ、自重。
「さて………どうする、俺はこれから報告に行くが、お前、どうせ行く所もないだろ?」
「あ、ああ。何か下宿でもあるのか?」
「下宿するカネもないくせによく言う」
「デスネ」
もはや反論することもできない。
「ったく………公式ではないが、しかたがない」
「タダで泊まれるところでもあるのか?」
「んなアホみたいな慈善事業やってるとこあると思うか?」
「思いません」
言葉に被せるようにして即答する。
「ギルドの寄宿舎ならいくつか空きがある。普通貸してはくれないが、俺の権限でどうにかしよう」
「ひゅー。かっくいー」
「やはり郊外で野宿してもらうか……」
「ごめんなさい」
これで危ういが『住』は確保した。まぁ恒久的ではないだろうから、また新たな見当をつける必要があるが。
次は『食』だが、これも恐らくシャドがなんとかしてくれるだろー(投げやり)
俺が勝手な希望観測を巡らせていると。いつの間にか空になっていたグラスを置き、シャドが立ち上がった。
「じゃあとっとといくぞ。俺は疲れた」
「………まてよ」
「なんだ」
ドアから差し込む夕日をバックに振り返るシャドはすごい絵になっているので、あまり言いたくないのだが………ここは言うべきだろう。
「酒の金、払ってないだろ」
「…………あ…………」
気づけば、店員や客からも脚光を浴びていた。真っ白な眼で。
その後、ちゃんとお金を払い、酒場を出ました。ちゃんちゃん。
――――――翌日――――――
おはよーござまーっす!
よい子は起きる時間だよーッ!
今俺はシャドに貸してもらったギルドの寄宿舎にいる。
簡素なテーブルとソファ、ベッドがある上、なかなかの広さだ。
できることならここを拠点にしたいところだが、残念だ。
テーブルの上には昨日メシ代といってシャドが置いていった金と、備え付けられたランプ、そして、この部屋の鍵がある。
「っつーかよい子は起きる時間つっても、今何時だ…?」
これは後に知ることになるのだが、この世界の時間は、巨大な街のみ、太陽と方角の緻密な計算により、30分おきに中央の建物から鐘の音が鳴り響くのだと言う。
だが、窓から刺す強力な紫外線の元は、斜め45度ぐらいの位置に鎮座している。
そろそろ朝飯は食べる頃合いだろう。
俺は金の入った袋と鍵を持ち、扉に向かい、ノブに手をかけた瞬間、部屋の端まで吹っ飛ばされた。
「げふれッ!?」
衝撃の主はドアだ、そのぐらいは認識できた、背中を打ちつけたことで虚ろになった視界で見たのは、ドアを蹴り飛ばした体勢でこちらを見下げてくるシャドだった。
「な、なにをしやがる……」
「おう、起きてたか、悪いな」
「絶対そう思ってないだろ……」
口では謝っているが、口調とポーズからは反省の意思が全く見えない。
「まぁいい、それよりお前、シュレイド王国に行くが、付いてくるか?」
「……え?」
シュレイド王国 伝説の黒龍 ミラボレアスによって滅びたとされるシュレイド地方で栄えた。
現在は古シュレイド王国と呼ばれている。
嫌だああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
死にたくなあぁぁぁぁぁぁいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
現シュレイド王国
郊外からでも分かるほどに活気にあふれている。ドンドルマもそこそこ騒がしかったが、あそこのような無秩序な騒ぎではなく、祭りのようにも感じる
………………どういうことなの?
ワケガワカラナイヨ
記憶にあるシュレイド王国とは真逆の光景だ。草木が蔓延るほど風化した城の残骸の中に黒龍が闊歩しているはずなのに。
これから考えられる可能性。
1 ゲームのモンハンからえらい過去
2 ゲームのモンハンのえらい未来。
3 そもそもここがモンハンの世界ではない(んなわけあるか)
……………1の気がするな、2だった場合ちょっとぐらい科学が進歩していてもおかしくない。
………あれ、これまずくね?っつーことはもしかするともうすぐ赤衣の男が来て、黒龍ミラボレアス君が来る可能性があるのだ。
仮にこれがゲームなら拡散祭り開いておもてなしするところだが、現実的に言うとそういうわけにも行かない。
顔を引きつらせながら振り返るが、空には雲一つない。
(まぁ、来たら来たで逃げの一手だがな)
今の俺では恐らくリオレイアですらマトモに相手取れないだろう。
※精神的な意味で。
「なに突っ立ってる、行くぞ」
「………シャド君よ、我輩はこの地方からの早期撤退を推奨するぞ」
「何アホ言ってんだ」
「いや冗談抜きで!下手すっと俺達死ぬから!」
「ほーう、何の根拠があってそこまで言える?
もしかして記憶でも戻ってきたのか?えぇおい?」
「不良かテメェは………」
面倒くさい事この上ない。あからさまにからかって楽しんでいる。
「よーし興味が湧いた、何が何でもお前には来てもらう」
「うるせ……おわっ!?ま、まて、腕を締め上げるなイデデデデ!
こら、襟を掴むな引きずるな~っ!!!!!!」
そうして俺の自由を奪ったまま、嬉々とした顔でシャドは俺を引きずっていった。
~~~~現在~~~~
「どうしてこうなった」
切り立った崖の上に位置する竜の巣。その周囲にばら撒かれた骨(恐らくランポスなど)に潜り、息を潜める俺の目の前で鼻提灯を出しながら寝るのは、先ほど俺が相手取ることは不可能と判断した存在。
『雌火竜』リオレイアだ。
to be continued
作品への評価、感想などお待ちしています。
最近パソコンに触る頻度が低いので返信が少し遅れるかもしれませんが。
多分第参話はそこそこ早く出せると思います。