現在私と塔子さん、黒嶋さんとその妹さんの四人で、黒嶋さんの家の前でサッカーを始めようとしている。
一応言っておくと妹さんは観戦です。
ルールは1vs2 一人でオフェンスをするのが黒嶋さんである。
「はじめぇ!」
妹さんの声でミニゲームは始まった。
黒嶋さんからボールを奪おうと塔子さんが一人で行ったのだが、黒嶋さんはヒールリフトを使い余裕の顔で塔子さんを抜いて見せた。
「よし!烈風ブラスト!」
烈風ブラストそう叫んで繰り出された技は、右脚でボールを空中で勢いよく回転し、風を纏いボールから一旦距離を起き、高速で回転し一瞬で距離を詰めて、回転により勢いをつけてボレーシュート打つその技は、GKとなっている私の後ろにあるゴールにとてつもない威力で襲いかかる。
放たれたボールはがとても速くて、ゴッドハンドやゴッドフラワーではとても間に合いそうに無い。
「ゴッドルーツ!」
ゴッドルーツではとてもあのボールは防ぎきれないと思った私は通常より長く根を出し、ゴールポストに巻き付けて踏ん張りが聞きやすいようにしてからつたひボールを迎撃させた。
「むぐぐぅ…!」
その甲斐あってボールはギリギリゴールから逸れた。
「驚いたな烈風ブラストを防ぐとは」
「二人とも凄いよ!あと花瑞、さっきのゴッドルーツ、新しいキーパー技になるんじゃない?」
塔子さんがそう言ってきた。
確かに…ゴッドルーツはゴッドフラワーより速く対応するために、ツタだけを出してボールをカットする技だから耐久力では格下になる。でも、ゴールポストを使ったことによりゴッドフラワーに匹敵する防御力、耐久力になった。もし、これをさらにGKの技にするために改良すれば…
「いけるかもしれない!塔子さん、ナイスアイデアです!あと黒嶋さん、他のメンバーに紹介してもいいですか?」
「と言うことは、俺の力を認めてくれたんだな?」
「勿論です!よろしくお願いします!」
黒嶋さんの手を掴み、そのまま握手をした。
妹さんの方から殺気が放たれた気がするのは何故だろう…
私達四人はイナズマキャラバンへ移動した。
豪炎寺さんは見つけられなかったけど凄い選手を見つけたと報告しようとしたら、吹雪さんたちも南雲晴矢という選手を見つけてきたらしい。
「この辺の者か?」
黒嶋さんが鋭い目付きで南雲さんに話しかけた。
「そうだが?」
南雲さんはそれがどうした?と言わんばかりに答えた。
「俺はこの辺に住んでいるが、お前のような奴は見たことがない」
「それはお前が知らないだけだろ?」
二人が戦闘モードになってきて、ピリピリムードが回りを支配してきた。
「そ、それならほら!二人とも試合しようぜ!」
円堂さんが二人の間に入り入部試験を兼ねた試合を提案した。
「おもしれぇ、この俺南雲晴矢様の力を見せつけるには丁度良い機会だぜ」
「その自信、すぐに燃え尽きないと良いな」
マキュア「遅いっての!舐めてんの!?舐めてるんでしょ!?」
筆者「舐めてねぇよ!とりあえず俺を壁当ての壁にするのやめてくれ!」
マキュア「やだね!反省しなさい!」
筆者「いぎゃぁぁぁぁ!」
ヒロト「大変お見苦しい物をお見せして申し訳ございません」