ソードアート・オンライン 灰色の少女   作:砂原西潮

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卒業前の最後の夏休みだし、そう思って書き始めました。
初投稿ですが、よろしくお願いします。


第1話

アインクラッド 26層 ブルーナスの塔

この26層は2層と同じくテーマが牛である

しかし、2層とは致命的に違う点がある

「グラァ!」

その雄たけびと共に牛型のモンスターは両手に持つ青く光る剣を振り下ろす

そう、この層の牛型モンスターは大型の武器を持ち強力なソードスキルを使ってくるのである

 

「これくらい。」

そう呟きながら私はモンスターの繰り出したソードスキルを右のサイドステップで避ける。

そのまま、左手を切りつけながら後ろをとる。

「とどめっ!」

その掛け声と共に振り向きざまに今度はこっちがソードスキルを打ち返す。

 

片手汎用ソードスキル 突進技 レイジスパイク

背後から放たれたソードスキルによりモンスターのHPは0になる

 

「ふう、疲れた。」

そう呟きながら私は曲剣を鞘にしまう。

私は今最前線27層から一つ下の層に来ていた。

ここは牛型のモンスターが多く存在し、そのほとんどが武器を持っているという層だ。

特にここブルーナスの塔は大型の武器を持つ大型モンスターが多く存在する。

また、彼らは攻撃力こそ高いが、HPが低くまた大型な武器を持つせいか動きが遅いのである。

なので私はレベル上げとソードスキル対策のためここに来ていた。

「次のモンスターはっと」

一体発見。こちらに気づいておらず、その上装甲が薄い。

これなら、バックアタックボーナスで一撃で倒せる。

気づかれないように一気に近づいて。

「もらった!!」

そのまま、突進系ソードスキル。

加速の乗った一撃でモンスターを倒すその瞬間、

「へ?」

別方向から放たれたソードスキルがモンスターのHPを0にした。

放ったプレイヤーも突進系のソードスキルを放っていたわけで、もちろん突進系はヒットしたからと言ってそこで止まるわけもなく

「ひっ、きゃぁぁぁぁ。」

「え?うわぁぁぁぁぁ。」

クラッシュである。私ともう一人がごちゃ混ぜになりながら。

壁にぶつかって何とか止まった私はとりあえず今の接触で起きたハラスメント防止コードを解除しておく。

「だ、大丈夫ですか?」

俯いていると、聞きなじみのある声が上からした。

「は、はい。あれ、キリト?」

「悪いキョーカ、大丈夫か?」

「う、うん。だ、大丈夫だよ。」

私は言葉を埋まらせながら、答える。

そう、私は立派なコミュ症なのである。

このアインクラッドにおいて異性としては二番目に親しいはずのキリトとでさえ、会話するのが緊張してしまう。

キリトとの出会ったのは2層になる。

この通り私はコミュ症なのでボス攻略戦に参加しようにもパーティーを組むことが出来なかった。

そんな私に声をかけてくれたのはこのキリトではなく、そのパーティーメンバーアスナさんであった。

私が言えたことではないがキリトもコミュ症なのである。

それ以来、私はソロで活動しながら、ボス戦の時のみキリトたちのパーティーに入れてもらっていたのである。

もっとも、25層攻略後にキリトとアスナさんがコンビを解消するまでの話であるが。

「立てるか、ほらつかまれ。」

そう言いながらキリトは手を差し伸べてくれる。

「あ、ありがとう。」

やはり、緊張しながら私は答える。

「相変わらずのコミュ症だな。まあ、俺も人のことを言え無いけど」

「ほんと、キリトにだけはいわれたくない。人をパーティーに誘うのもアスナ任せのくせに。」

私はコミュ症ではあるけれど、キリトとの軽口は楽しいと思っている。

そう思いながら、はじめてキリトをちゃんとも見てみると、一つだけ違和感を感じた。

「あれ?キリト、ギルド入ったんだ。あんなに嫌がってたくせに。」

「ま、まあな。」

慌てながら答えるキリトに私は少し不安を感じた。

「じゃ、じゃあ、俺行くから。キョーカも気をつけろよ。」

怪しさ満点で去ろうとするキリト。

「キリト、何か隠してるでしょ?」

「隠してない、隠してないぞ。」

「へー、ぶつかった相手に隠し事するんだ?」

我ながらなかなか理不尽ないい方だった。

「あ、あれは事故だろ。」

「ふーん、事故ね。私ハラスメント防止コード出たんだけど。」

「押さないでください。お願いします。飯おごりますから。」

こっちが引くほどの速さで土下座するキリト。

「いや、そんなお願いしなくても、もう消しているから。」

「脅さないでくれよ。」

「ごめん、ごめん。それじゃ帰ろうか。」

「ん?」

「だってキリトがおごってくれるんでしょ?どんなごちそうをたべよっかなぁ。」

「ちょっ、あんまり高いのはなしだからな!」

「ふっふっふー、どうしよっかなー」

この時の私はキリトのギルドのことをあまり重く考えていなかった。

忘れていたのだ、キリトが強いように見えてここまでアスナに支えれれていたことを。

そして今、そのアスナが隣にいなくなったことを。

 




SAOの話を書くために何年も読んでなかった第一巻を取り出して読みました。
月夜の黒猫団の存在を匂わせましたが、赤鼻のトナカイはどうしようかまだ決めてません。
読み直して知ったんですけどキリト、アスナとコンビ解消してからサチに出会うまでの間、一か月から一週間くらいしか間空いてないんですね。思ったよりアスナとコンビ組んでたんですね。
主人公キョーカについてですがこの話では容姿を含めてあまりかけてませんがこれから赤鼻のトナカイに入るまでに掘り下げていきたいと思っています。基本的にはアスナの対になる予定です。あと、イメージカラーはタイトル道理、灰色です。
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