9話:舞台は遠き地に決まる。
ANTHER SIDE
『教皇の間』
それは12人の
そしてそこには3人の
「さて、アルバフィカ。俺達を
「実はイチカの事について気になる事があってな」
そう言う
「ちょっと待て、セージ様やマニゴルドは分かるが何故私まで呼んだ?」
ここで疑問に思った
「デジェルにも関係するかもしれないからだ」
「私もだと?」
アルバフィカの言葉に戸惑いを含んだ声を出すテジェル。
「実はな……」
そしてアルバフィカから語られた内容にその場に居た3人は各々が考えを口に出し議論を再開する。
「イチカに凍気は教えたが実戦で使えるレベルには至っていない筈だ」
「確かにな、食材の保存に使ってやがるからな」
デジェルの言葉に相槌をうつマニゴルド、因みにデジェルはマニゴルドの話を聞き少し呆れていたが細かい制御の練習も兼ねているのだろうと考え忘れる事にした。
「だがその凍気で
「・・・確かに妙だな」
アルバフィカの言葉に少し考える表情で疑問を肯定するマニゴルドに疑問を抱いたのかデジェルが問いかける。
「何故だ?」
「いやな、その屋敷は
魂を砕く力を持つ凍気を作り出せないかぎり不可能なんだよ。その言葉に『積尸気』使いの2人は考え込む。
「お前の弟子なら『積尸気』を使えるだろう?」
「確かに使えるが……」
「いや、『積尸気』の痕跡は見えなかった」
デジェルの問いかけにマニゴルドは歯切れが悪く答えるがアルバフィカの言葉を聞き納得するしかなかった。
「ふむ、イチカ本人はどう言っておる?」
「それが……本人は『意識が朦朧としていたのでよく分からない』との答えが……」
問題となっている凍気を作り出したイチカ本人も分からない以上、手詰まり…かと考える中で何かを思い出したのか言葉を漏らす
「そう言えば……」
「どうしたマニゴルド?」
「いやな、あのオッサンが言ってたんだがな……」
アルバフィカがマニゴルドに聞くと少し考え込みながら……アヴィトとの会話について話し始める。
「『魂の在り方』だと?」
確かめるセージに神妙な表情を浮かべたマニゴルドが頷く。
「……それが真実なのだとしたら…」
そう呟きながら考え込むセージに3人の
「お師匠、心当たりがあるのか?」
「ああ…」
考え込むセージに呑まれるように場の空気が重くなるが……
その空気を無視したかのように教皇の間に
「なんか来たぞ?」
「これは…紙で出来た鳥?」
この場に現れたのはデジェルの口にした通りのモノだ、それはセージの前へと降りるとともに1枚の紙となって腰を下ろしているセージの膝の上へと広がった。
「ふむ、これは…」
「何事ですか?」
広がった紙を手に取り読み始めたセージに今度はデジェルが3人を代表して尋ねる。するとセージの口が開き、意外な言葉が『教皇の間』に響いた。
「いや、先程話題に出てた者からの手紙なのじゃよ」
そして来訪者は……
……『己自身』の全ての始まりとなる地へと旅立つ…
ANTHER SIDEⅡ
ギリシャ、『
「久しぶりだね、■■座のお兄ちゃん」
「もうそんな歳じゃない、それにしても今更何の用だ?」
シルクハットを被りこの国では見かける事のない洋服を纏った中年に見える男性と、この国の衣服を身に纏った中年に見える男性が対峙していた。
周りには人どころか動物の姿さえない……いや、2人の放つ威圧と呼んでもいい何かによってこの場より退場せざるおえなかったのだが……そして片方が口を開きその言葉を出した。
―――神話より抹消されたもう1人の時の神様…―――
そう呟いたのが聞こえたのか洋服を纏った中年に見える男性は少しだけ顔を俯かせ表情を隠そうとし……すぐさま笑顔を浮かべた表情を顔に張り付け……こう口にした。
「ああ、報告に来ただけよ」
―――あんたの■■を『この世界』に■■■■■って事を言いにね―――
「・・・ッ!、貴様ァ!!」
「ははは、その反応良いね」
その言葉に今までの会話の中で感じられなかった殺意を滲ませ掴みかかろうとするが洋服を纏った中年の男性とはそれを軽々と避けながらこの場を立ち去って……
……言った。
―――じゃあ、お兄ちゃんの最後の演目を見させてもらおうかな―――
今回、登場したオリキャラ・・・原作(IS)には直接出てないからオリキャラで大丈夫ですよね?