聖闘士星矢LC<冥王神話>―成層圏からの来訪者―   作:海人

15 / 17
今回は・・・覚醒編に登場する役者(IS側)の発表。




11話:出会い

 

その■は■■が滲み込みし■なり。

一度(ひとたび)■■に触れるならば……

数多の■■を人々に与えるであろう。

 

 

 

 

 

 

イチカSIDE

 

目を開けると其処は掃除が行き届き清潔感が溢れるそれなりの造りをした家の一室の天井だった。

 

「……ここどこ?」

 

目覚めた第一声がこれなのは勘弁してほしいと思う、だって最後の記憶が船を超える高さの波に捕まり船から海へ真っ逆様なんだぞ。一体誰が助けてくれたのか……姿が見えないけど童虎様……いや、童虎様の小宇宙(コスモ)を近くに感じないし……誰が助けてくれたんだろう?

 

「目が覚めたか」

 

色々考えていると近くの壁だと思っていた部分が横にずれて開いた其処に俺より年上に見える一組の男女の姿があった。俺が起きたのを見た男性はそう声をかけてきたのだが俺は現在の状況を掴めずに居たので情報収集を兼ねて声をかけた。

 

「あなたは?それに此処は?」

「此処は越前国(現在の福井県)の敦賀だ、そして拙者は更級楯無……気軽にたっちゃんとでも呼んでほし……」

「何言ってるんですか!」

 

俺の質問に答えてくれた男性、たっちゃんさんは傍にいた女性がいつの間にか手にしていた紙製の棒(後にハリセンと言う名称だと知る)で叩かれていた。

 

「其方のお方は?」

「私はそこの馬鹿の従者を務める布仏真琴(のほとけみこと)と言う」

 

そう言ってハリセンを何処かにしまうのを見たたっちゃんが俺の素性を尋ねてきた。

 

「ところで君は何者だい?」

「俺はイチカと言います。乗っていた船が嵐で沈んで・・…気付いたら此処に居たんです」

 

事情を説明し助けてもらったお礼を言うが2人は腑に落ちないと言った表情で同時に呟いていた。

 

「「―――――嵐?」」

「……どうかしましたか?」

 

その呟く声が聞こえた俺はなにかおかしなことでも言ったかと思い尋ねてみるとこう言い返された。

 

「いや、よく生きてたなと思ってな」

 

その後、2人から休むように言われた俺はまだ疲れていたらしく少しずつ襲ってくる眠気に身を委ねることにした。

 

 

 

 

 

TATENASHI SIDE

 

「どう思う?」

 

イチカと名乗った少年の話を聞いた俺達2人は正直言って戸惑っていた。

彼の話した内容は……

 

・上海から船で長崎の出島に向かうところを嵐に襲われた。

・親戚の兄貴分が一緒にいたこと。

・出島には親戚が居てイチカがついてきたのはその親戚に会うのが目的であること

 

……などだ。

 

「ウソは言ってないと思います」

「だから余計に分からなくなるんだよな」

「ええ」

 

俺の問いに真琴は律義に答えを返してくれた。実際言って真琴の考えと俺の考えは完全に一致している……だけど1つ分からないことがあるんだよな、それが大本でこうして悩んでいる訳だし…

 

「この近辺で嵐なんて、この一月の間に一度も起きていない筈なんだからな」

 

もしかしたらあの一件(・・・・)と関わりがあるのか?

だとしたら……

 

 

 

 

 

 

 

彼が考えを形にしようとしているその頃、とある場所でも動きが在った。

 

 

 

 

 

 

 

ANTHER SIDE

 

薩摩国・坊津

 

日の本の南端に位置するこの国のとある浜辺にその男は居た。

 

「……懐かしい気配がしたと思って足を運んで見たのがアイツ(・・・)聖衣(クロス)かよ」

 

そう呟きながらどこか懐かしそうに見る物……天秤座(ライブラ)黄金聖衣(ゴールドクロス)が納められた聖衣箱を抱え込み直ぐ近くで気を失っている男を手を使わずに浮かせ、近くにある寂れてしまった一軒家へと足を進める。

 

「セージのヤツ、天秤座(ライブラ)黄金聖闘士(ゴールドセイント)を寄越してくれたんだな」

 

とりあえずなんで海に浮かんでいたのかを問いただすために意識を起こすことにした。

 

 

……少々手荒な方法で、だ。

 

 

「…此処…は……?…」

「お、目が覚めたようだな」

 

流石は十二宮を守る聖闘士(セイント)の1人、腹に拳の一撃を喰らわせてもダメージを受けたようには見えない。まあ、後からの問題にならないように威力を抑え目でしたのがよかったのか天秤座(ライブラ)に今のところ異状は見られない。

 

「お主は?」

「はあ~~」

 

俺のため息に怪訝そうな表情をするので俺が何者かを知らないのだろうと考えとりあえずヒントを出すことにした。

 

「悪いが俺はお前より年上だぞ、天秤座(ライブラ)

 

俺の言葉に驚きを隠せずにいる天秤座(ライブラ)を見ながら若いなと思いつつどうするべきかと思案する。さて今の言葉で俺が聖闘士(セイント)の存在をを知る者だと理解できたはずだ。

 

「なっ?……お主、何者じゃ?」

「セージから聞いてないのかよ」

 

天秤座(ライブラ)の反応に思わずそう呟くが、俺の呟いた言葉の中にセージの名前があったのを知ったのか警戒していた気配が少し薄くなった。

 

「なら、貴方が……」

「ああ、たぶんその考えで合ってるぞ。俺の名はハルキ、セージとハクレイ(アイツ等)の同期で……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先の聖戦では、水瓶座(アクエリアス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)を務めていた者だ」

 

 

 

 




遅くなってゴメンナサイ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。