その日、教皇の間の一室に彼等(ゴールドセイント)は集められた。
「
「よくは分からないが……今回、我々を呼んだのはアテナ様だ」
疑問に思い声に出す
シジフォスのその言葉に何らかの心当たりが有ったのか
「マニゴルドどうした?顔色が悪いぜ」
「まさか……」
「遅くなりました」
そう言って現れた
「アテナ様、我々に何用ですかな?」
そう聞く
「この料理の感想を聞きたいのです」
そう言って人数分用意された料理が彼等の目の前に運ばれ、……置かれた。
「まさか、この料理はアテナ様自ら……」
「はい」
その言葉に何も知らないシジフォス達は感動する。が……
「「「……………………」」」
その言葉にある程度の情報を持つ者達は絶句していた。
「有り難く戴きます」
その返事を聞いたアテナは何かの用事が有ったのかこの場を立ち去ってしまう。
「さあ、食べようではないか」
「「待て、アルテバラン!!」」
そう言って料理を口に運ぼうとしたアルテバランにマニゴルドとデジェルが待ったをかけるように叫んだ。
「なんだ、マニゴルドとデジェル?いきなり大声をだすな」
シジフォスがたしなめようとするが、2人はそれを無視してその言葉を口にした。
「
「そうだ!犠牲者を目の当たりにした私もマニゴルドと同意見だ!!」
この言葉に
「お前達!!!失礼にも程がある……」
シジフォスがそう言おうとしたがそれよりも早く2人が……とんでもない事を口にした。
「イチカが口から泡を吹いて倒れ、起き上がったら再び気絶するを1日中繰り返させた代物だ!!これだけ言ってもまだ足りん!!!」
「あのジジイを黄泉比良坂に逝かせたヤツだぞ!!俺は絶対に食べねえからな!!!」
2人から語られた内容に全員が絶句した。
「……本当…なのか?」
周りが目の前に有る料理に目を向けない様にするなかでカルディアが何かを思い出したのか……口を開けた。
「……そう言えば」
「ガルティア、どうした?」
早く言えと促すように
「1年前ぐらいになるか……俺がサーシャを連れ出した事があったろ」
「「「ああ、あの時か……」」」
その時の事を思い出している面々(名前を挙げるならシジフォス)は早く続きを言えと視線で促していた。
「その時に世話になった酒場の女亭主に言われたんだが……」
「何を言ったんだ?」
言葉が詰まるカルディアをマニゴルドが急かし……その口を開いた。
「―――――絶対にサーシャに料理を作らせるな!!………だった」
この言葉に一同は沈黙する。
「……見た目は普通だな」
「問題は味か……」
「症状はどれくらいで現れる?」
「当時のイチカの全力疾走でなら『宝瓶宮』まで持ったな。今なら『天秤宮』まで行ける筈だ」
「ジジイはスターヒルに行く余裕があった……とか言ってたぞ」
デジェルとマニゴルドの言葉に誰もが料理を口にするのを躊躇う中で……
「……俺が食べよう」
……この男が口を開いた。
「「「「「「「「「―――――シジフォス!!?」」」」」」」」」
口を開いた男、シジフォスの名前を全員が叫ぶ。
「先程から聞いていれば……」
何故か震えている右手で料理が置かれたテーブルを叩き叫ぶ!
「アテナ様が料理の腕を上げたとは何故考えないのだ!!」
シジフォス……彼の魂の叫びに近い言葉に……
「
「
デジェルとマニゴルド、犠牲者を目の当たりにした者達は犠牲者の末路を知るがゆえにこの様に返してしまう。
「私自身で証明してやろう!!」
2人の反論にシジフォスは
「―――――なんとも無いだ……」
用意された自身の料理を全て食べ終え何の異常もないシジフォスの様子を見て他のメンバーはシジフォスの主張通りだと思った………が…
「シジフォス、顔色が悪いぞ」
そうエルシドが告げた瞬間、シジフォスはいきなり立ち上がり教皇の間から文字通り
「飛び出した!?」
「なにがおきた!?……」
カルディアとエルシドの2人はあまりの光景に叫んだ。
「『人馬宮』に戻ったのか?」
そう口にするのはアルテバランだ。普段は豪胆な彼も先程の光景で顔色が若干青くなっていた。
「まあ、なんとか…「無理だったようだ。」…エルシド、どうして分かった?」
聞きたくないのだろうが……怖いもの見たさと言う感じで口にしたアスプロスを誰が責められるだろう?
「『磨羯宮』に居る部下からの報告だ。通過しようとしたシジフォスが泡を吹いて倒れたらしい。震えながら症状を報告すべきかを尋ねているが……どうする?」
エルシドの顔がひきっているが、それはこの場にいた全員も同じ事が言えた。
「聞きたくねえな」
「私もだ」
「なんで私は聞いてしまったんだ……」
マニゴルド、アルバフィカ、アスプロスの呟きは最早後戻りは出来ない事を暗に示していた。
「それで……どうする?」
「食べるしかないだろうな……」
誰かが口にしたこの言葉に現実逃避を嫌でも辞める事になった彼等はこの場に居ない者達の名を出す。
「くそ、アスミタと童虎の野郎が羨ましい」
「童虎はイチカと任務で『
「アスミタは『処女宮』に籠っていやがるからな」
この場に居ない理由が理由なので童虎に関しては全員が納得しているがアスミタに関しては全員が納得出来ないでいた。
「アスミタで思い付いたんだが……」
「なんだ、アスプロス?」
ここでアスミタの名が出た時、アスプロスが何かを思い付いた顔をして呟いたのを見たアルテバランが問いかけた。
「アスミタの『天舞宝輪』で味覚を封じてもらうのはどうだ?」
「「「「「「「「―――――それだ!!!」」」」」」」」
その場にいた全員が叫び、同意した。
「(―――――残念だが断る。)」
「どうしてだ!!?」
思いついたら即実行と言わんばかりの早さで『処女宮』に籠っているアスミタへと連絡を入れたのだが……間髪入れずに断られてしまった。この返事に声を荒げるシオンだったが・・・次の言葉で納得してしまった。
「(私も一度味わったからな…!…お前達も味わってみるといい!!)」
―――――暫くしてからポツリと誰かが呟いていた。
「……アスミタも犠牲者だったのか」
気付けなくて悪かったな、………全員がそう思ったそうな。
その後、1時間の話し合いの末に出た結論をアスプロスが口にした。
「とにかく、全員一斉に食べるぞ」
この結論が出た理由は3つ。
・食べて倒れたシジフォスに敬意を示すため。
・食べなかったらアテナ様やイチカはともかく犠牲者2号の教皇と犠牲者3号のアスミタに何を言われるか分からない。
・バラバラに食べるにしても食べた者達の反応を見て後の者が食べるのを躊躇う可能性が大だから。
「その後は……」
「『磨羯宮』へ向かう。一応、部下達を待機させているから後は彼等に任せる」
現在のプランではシジフォスを規準にして立てられている。
まず『磨羯宮』へ向かう、そこで倒れたとしても『磨羯宮』で待機しているエルシドの部下達に自身の守護宮に運んでもらおう。後の事は
これで全員が納得し、食事を始めようとする・・・・・・が・・
「――――今の内にイチカ宛に遺書でも書くか…」
「俺も書こう」
何を思ったのかマニゴルドがそう呟き、その言葉に弟子を持つアルテバランが頷き……それを合図にして残りの全員も誰かに伝える事を残そうと紙に書いていく。
そして、それも終わり・・・
「―――全員良いな?」
「「「「「「「「―――ああ」」」」」」」」
・・・全員同時に食事?を始めた。
その後、『
これで残る犠牲者は後・・・人に……