今回はイチカの日常と交友関係についてです。
3話:イチカの日常風景
俺ことイチカがマニゴルド様の従者になってから半年が過ぎた。
まず俺の朝は巨蟹宮の掃除から始まり、マニゴルド様の朝食を作れば取りあえずは休憩できる。
「イチカ、飯はどうした?」
「もうすぐ出来ます。」
実際、マニゴルド様が起きあがる頃には朝食が出来上がる寸前になる様に心がけているのでこの半年で食事関係については文句を言われた事は無い。―――――修業関連に関しては相当言われるが最近になってもう少しで何かにたどり着けそうな感覚がしてきている。
「出来ました。」
「相変わらず美味そうだな。」
「それほどでも。」
実際料理を作って見て何時も思うのは『まだ先が有る』なんだよな……うん、俺は料理人が向いているのか?
「お前って記憶無くす前は料理人か執事だったんじゃないか?」
「こんな歳の執事なんているんでしょうか?どちらかと言えば料理人見習いかも……」
こう言うと何処か納得した顔で頷くんだよな、マニゴルド様は。
・・・イチカは知らない、彼の調理スキルを始めとした雑用関連の処理の有能さを知る
「ああ、それも有りだな。けど今は巨蟹宮の会計を始めとした大部分を担当出来てるじゃねえか、やっぱ執事だと思うぜ。」
そう、マニゴルド様の言う通り今の俺は巨蟹宮の雑務一般を一手に引き受けている。最初は苦労したけど今となっては苦も無くこなす事が出来る。
「そうだ、言い忘れたけど暫く巨蟹宮を留守にするぜ。」
「任務ですか?」
「ああ、だからお前の訓練を見れないがサボるなよ。」
「分かりました。」
そして、マニゴルド様は
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マニゴルド様が任務に向かわれるのを確認した俺は、巨蟹宮を後にして十二宮の十一宮『宝瓶宮』へと向かった。
「デジェル様、いらっしゃいますか?」
「遅かったな、イチカ。」
宝瓶宮の入り口に立ちそう叫ぶと中から最近(マニゴルド様談)、
「すいません。」
「まあいい。取りあえず本棚の整理からだ、それが終わったら好きな本を巨蟹宮に持っていくと良い。帰る時に一言言ってくれ。」
「分かりました。」
さて頑張るかと目の前に詰まれて出来た本の山を見ながら気合いを入れ整理を始めた。
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デジェル様から本を何冊か借りた翌日、俺は底をついた消耗品を補充するために下の街に買い出しへと向かって十二宮を下っていた。
「イチカ、何処行くんだ?」
金牛宮を抜けたあたりでそう呼びかけられ振り向くとそこには見なれた顔が居た。
「テネオか、ちょっと日用品が足りないからロドリオ村に買いに行くんだ。」
「だったら一緒に行かないか。」
「ああ。」
テネオと俺は色々と共通点が多い。
「2人とも一緒とは珍しいな。」
そう言って此方に向かって歩いてくるのは……
「何故驚く?」
「いえ、そちらこそ2人が一緒なのは珍しいのでは?」
「そうか?」
デネオがそう言い返すのを見てアルデバラン様が首を傾げながら逆に聞き返してきた。
「そうですよ、だってレグルスはシジフォス様と一緒に居る事が多いじゃないですか。」
「―――レグルスとは多少だが縁があってな。」
「そうですか。」
俺の言葉にアルデバラン様の顔に影がさしたのを見た俺達は聞かない方が良いと思い口を閉ざすと、この場の空気を察してくれたのかアルデバラン様がこんな事を聞いてきた。
「そう言えばイチカ、今マニゴルドは『
「はい、任務が入ったと言っていましたが、何か御用でも?」
俺には『任務』の内容が分からないからマニゴルド様が何時戻って来るか判断できないんだよな。急ぎの用事だったらどうするべきかと考える俺を見てアルデバラン様は慌てて返事を返した。
「いや、マニゴルドに用はないぞ。ただ、お前の作る料理を食べたいと思ってな。」
「「食べたい(です)。」」
この言葉にテネオとレグルスが賛同の声をあげる。何気に俺の作る料理は高評価のようだ。
「分かりました。」
さて、何を作ろうかなと、アルデバラン様達と一緒に金牛宮に向かい歩きながら考える俺だった。
後書き
イチカはこの時点で
アルデバランの弟子のテネオ、後に