魔法科高校の劣等生の出来損ないの姉(仮)   作:赤影月

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過去編

多少なりとも疑問に思ったことはないだろうか。

深苑の行動がいいタイミング過ぎるということを。

ここでひとつ、彼女の今までを紹介しよう。

 

私は司波深苑、中学1年生。

別名は四葉だけど、特に気にしていない。

私が最も気にしていることは、何故かこの先…未来に起こることを知っているということ。

でもそれは、予知夢などというものではない。生まれた時から既に知っていた。まるでそれか当たり前だというかのように。

しかし、それが前世の記憶というのならば、何故私はいたはずであろう家族のこととか、死因とかを全く思い出せないのだろう。それがただただ不思議で、自分が異端者じみて感じ幼心に悲しいと感じた。まあ、幼心といっても、前世があるのなら私が幼いかと言われれば、それもどうなのだろうと思うけど…。

そしてこれも不思議で、何故か妹と弟の幸せを願うことを、それを支援することを、義務的に感じていた。そのためには、私が落ちこぼれで出来損ないである必要があるということも、何故か感じていた。私はその何故かに忠実に尽くして、今となっては"四葉家直系姉妹の中で最も出来損ない"とされて、略称出来損ない 。

まあ、これは幼い頃に私の世話をしてくれた方が妹たちと比べて言葉にしてしまったことがきっかけで、それをたまたま居合わせた他の人が出来損ないだけを耳にして、それが広まったのだ。

そのレッテルが貼られるだけで私は少し良い結果のことができても、そこそこに見られ、失敗すればやっぱり出来損ないねと思われた。たまにそれによってモヤモヤしたものが胸を渦巻いても、それに勝るよかった。これで役目が果たせるとかいう思いや義務の達成に近づいた気がして達成感を抱いていたので特に気にしなかった。

 

こうして出来損ないと称された私は、深雪さんのように大切に育てられた訳ではなく、達也君よりは軽いけど訓練が行われた。

おかげで私の体にはきっと達也君ほど酷くはないが消えない傷跡が残っている。私は訓練の過酷さに、表情が乏しくなり、感情の起伏を抑えることが出来るようになった。これで助かったことがあるから、私は別に親を恨んだりなどはしない。

因みに助かったことは、感情の起伏を抑えることが出来るようになったこと。私はふとしたとき、空を見上げた時やケーキを見かけた時、何故か無性に悲しくなって涙が止まらないことがあった。

他のことなんて集中できなくて、ただただ虚しくて、何かが足りないと感じても、それが何だかわからない。そんなことがあったから、動揺を悟られず、涙も抑えられるようになったことが救いだった。そんなこんなで、今の私は自分で言うのもなんだけど、表情筋が故障している。

そんな人が世間を歩いているのもどうかと思うので、家では訓練と任務以外は部屋で好きなことをしている。自分が足りないと感じるものを、その穴を埋めるものを探したりとか、他人にはバレないように魔法を練習したりとか、ひたすらおいしいものを作るための加工をする魔法の術式を考えたりとか、それに見合ったCADを作ったりとか…それをこっそり葉山さんにアドバイスを貰ったりとか…。

 

少しだけ、聴いてもらってもいいかな?

私が培った今までの功績なんだけどね、

見事に出来損ないの称号を頂いたこと。

結構地味に家庭の役に立つ魔法の術式を

完成させたこと。

真夜さんに内緒で葉山さんと仲良くなったこと。

年に数回葉山さんと魔法を使ったお茶をすること。

いつも深雪さんを予測してテストの点数を1点

下げることを一度も失敗したことがないこと。

達也君に好かれていないこと。

深雪さんと関わらないこと。

お母様に好かれないこと。(元から愛されてなどいないけれど)

もう挙げきれないくらいあるんだ。

 

ちゃんとわかってるよ。

出来損ないとか好かれないとかは

本当は喜ばしいことではないことは。

でもね、私は狂ってるみたいなんだ。

それが心地よくて、そこに浸ってたいんだ。

中1でこうなんだから、これからもきっとそう。

 

 




深苑の過去を書けました。
中1の口調はこんな感じなのでしょうか…
深苑の中1はこの口調ということでお願いします。
今までサブモブのような
ちょこっと出が多かった深苑の内面は中1なので
少し幼いですが、以外だと思った人はいませんか?
ぜひ、受け止めてくださると嬉しく思います。
いつか書いたと思いますが、彼女、
葉山さんのお茶に惚れています。
そして、彼の役に立つ魔法を作ります。
報酬は勿論お茶です。
実は私が飲みたいという願望も
少なからず入っています。
改行を少し気をつけてみたのですが
いかがでしょう?
*他の話の改行はまた後日に行います。
大変時間が空いてしまい、申し訳ありません。
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