魔法科高校の劣等生の出来損ないの姉(仮)   作:赤影月

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途中から深雪視点になります。


追憶編5

「パーティー…ですか?」

疑問そうにしている深雪の声がする。どうやら、四葉の分家の黒羽が沖縄に来ているようだ。しかし、今は深夜は体調を崩している。だから今日はお部屋で安静にすることにしたようだ。

けれど、黒羽は四葉として生きていくためにとても重要な人である。誰も行かないというわけにはいかない。

「パーティーにはお行きなさい。深苑と達也と。」

深夜の口から達也という名前が出てきた瞬間、深雪は肩をピクリと動かした。

 

時計は午後6時を差している。私は鏡台の前に座りゆっくりと息を吐く。鏡に映る私の顔は、少し長くお風呂に入ったせいか少し火照っていますが、憂鬱そうです。

 

まさか、叔父様も沖縄に来ていたなんて…パーティーが苦手だとか嫌いだとかいうわけではありませんが、東京から沖縄にきたその日です。他の方でしたら、お断りすることもできたのに…

 

「深雪さん。着替えは終わりましたか?」

穂波さんの声が聞こえる。

「はい、大丈夫です。」

そういうと、入りますよと入ってきた穂波さん。カクテルドレスを着て、髪を結い、ネックレスを付けた私の様子を見て

「もうアクセサリーまで付けているではありませんか。」

と苦笑いで言った。

どうわら上手く笑えていなかったらしい。

 

でも、それがわかったのは穂波さんだからだという。なら、このままでもいいのではないでしょうか。

「いいえ、世の中には私以上に鋭い目を持っている方だっています。深雪さんは普通の中学生ではありませんから、隙につながるようなところはなくすできだと思いますよ。」

そう言われると、何も反論できないではないですか。でも、理屈はわかるのですが、具体的な方法がわかりません。

「どうしたら、よいのでしょうか?」

ここは、穂波さんに聞くべきでしょう。私一人では結論を出せそうにありませんから。

 

「気持ちというのは、どうしても表れてしまうものですからね。ですから必要なのは、自分の気持ちを上手に騙せるようになること、でしょうか。」

自分の気持ちを騙すこと。建前…ですか。私はそのようなことができるのでしょうか。

 

「達也君はわかりませんが、深苑さんはとても上手に行っておりますよ。深雪さんはあまり深苑さんのことを見ていらっしゃらないようですし、パーティーでご一緒するのも久しぶりでしょうから知らないのかもしれませんが、今回は参考になさってはいかがでしょう?」

 

深苑さん?…あの人がそんな高度なテクニックを使っているのですか?四葉でいつも出来損ないと呼ばれているあの人が?彼女はあの人と同じく魔法があまり得意でなく、体調も崩し易いし、四葉の魔法を得意としないので次期当主候補で絶対あり得ないと思いわれているあの人ですよ?

それに、私の知る限りあの人の表情筋は壊れていて、私は笑ったところを見たこともありません。そんな人が自分の気持ちを上手に騙しているというの!?

 

因みに、深雪が悶々と考えている最中

深苑は鏡の前で顔のストレッチを行っていた。

「過去の一般人が今は十師族でパーティーねぇ…表情筋頑張って…」

と何やらぶつぶつと独り言を言っている。そして、勢い良く立って一人で動きはじめた。妙に変だ。両手を伸ばして動いている。これを深雪が見たら、ただでさえ低評価な深苑の評価がより下がってタグに変人と追加されるだろう。

 




今日は短かかったですね。
次回は普段の分量になると思います。
それにしても、深雪の評価は凄いですね。
穂波に言われるくらい、姉のことを見ていない。
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