この作品は大部分は主人公視点で話が進みます。細かいことはスルーするときがあります。
「実は君を転生させようと思うんだ。拒否は認めないからね」
自称、世界の理という存在が語りかけてきた。うさんくさいことこの上ない。
「何でさ? 危険な世界とか希望がない世界だったら嫌だし、転生しても生き残れる自信がないからいいよ」
「そうは言ってもね。もう決めたことだから、断るのは無理だよ。その代り色々サービスしてあげるからさ」
なんて慣れ慣れしいのだろうか。もしかして、転生特典というやつか。それはかなり魅力的だが能力によっては役に立たなかったり、制約があったりして面倒な物も多いからな~。
「どんな無茶な物でもいいわけ?」
「かまわないよ。世界の理たる自分に不可能はないし、君は僕の子供になるような者だし」
こいつが親だと!? まあ、転生させてもらんだから親とも言えなくもないし。
「じゃあ、遠慮なく言うぞ。まずはあらゆる、頭脳をチートにしてくれ。それと肉体もだ」
どの世界に行くか教えてもらってないので凡庸性が高い物を選択する。曖昧だけどこれが一番だ。
「それと、どんな物質や物をノーリスクで錬成できる錬金術とコードとギアスをくれ。あと、無限に物資を出せる能力もほしい」
「あれ? コードとギアスは両方持てないよ?」
「そこはあんたの力で何とかしてくれ」
何でもいいと言ったのだ。遠慮はしない。
「了解。その代りギアスの数は5つに制限するよ?」
「それでいい。その代り制約はなしで頼みます」
ギアスは便利だが制約がひどい物も多い。だから制約がないのなら3つでも1つでも構わない。
「じゃあ、制約なしだから、三つだね。何がいい? 自分で考えた物でもいいよ」
「一つ目は絶対遵守のギアスだ。二つ目は心を読むギアス。そして、最後は時空間移動のギアスで」
「三つ目の詳細を教えてよ。参考になるような物を紹介してくれると助かるんだけど」
詳細を訪ねてきたか。参考になる物は
「三つ目はNARUTOの神威を参考にしてくれ」
「了解だよ。他にはある?」
他にはまだあるが叶えてくれるかどうか……。とりあえず聞いてみるか。
「もし、今から行く世界以外に行くときになったら順次追加ってできる?」
「うーん。内容しだいだけど可能だよ。保留にしたいってこと?」
「ああ。今は思いつかないから」
「そうしないと転生しいてくれそうにないから、おkしてあげるよ。ここまで容赦なく要求する人は初めてだよ」
少し呆れているがいいみたいだ。
「第二の人生は楽しみたいからな」
「うん。自分の考えに素直なのは悪いことではないよ。好きに生きるといい」
「ありがとね」
とりあえず、礼を言う。
「最後におまけに君が行く世界で君の立場を整えといてあげる。今から行く世界は他の転生者もいるからね。サービスだよ。ついでに君の容姿も密かに望んでいる姿にしといてあげるよ」
今、聞き捨てならないセリフを聞いたような。
「他にもいるわけ。やっぱ、遠慮す……」
「ぐだぐだ言わずにさっさと逝かんかーー!!」
「いくの意味が違うぞ!」
そして、意識は遠くなった。
「ここはどこだ……?」
目が覚めたとき、ベッドの中にいた。
体を起こし、周りを確認する。
「俺は神凪キョウ……。父は日本人の実業家、母はノルマン系ロシア人でソビエト革命の時に逃げてきた大貴族の娘で、その二人が結婚して生まれた子供。ハーフか」
意識が覚醒した途端、この世界での自分の存在と知識が即座に入りこむ。
髪は長髪の黒で、眼の色は蒼。肌はハーフらしく白い。
「特典は問題ないみたいだ。頭が恐ろしいくらい冴える」
アニメ等兵器の設計図や、操縦の仕方。作り方が次々と頭に浮かぶ。
「問題はこの世界がどんな状況かだ……。さっそく調査しなければ」
そう思い行動に起こそうとした瞬間、扉が勝手に開いた。
「お目覚めになりましたか。キョウ様。お館様がお呼びです。すぐに客間に来てください」
「父上が? わかった」
そう言ってベットから立ち上がり、着替えを済ませて客間に向かった。
「遅いぞ。何をしていた」
「申し訳ございません。以後気を付けます」
客間に来たら、お叱りを受けたので謝る。そして、席についた。
父の前の席に座っているのは軍人のようだ。はて?どこかで見たような。
「こちらは我が息子にございます。知っての通り、まだ年若く未熟ですがすでに自分の仕事の一部を任せられる程です。どうか、見た目で邪見に扱わないようにしてください」
「わかりました。どうやらかなり聡明なようですな」
「ええ、自慢になってしまいますが」
軍人が社交辞令として褒める。
「ところで私が要望した物ですが、作ることは可能ですかな?」
「一応研究者によると可能だそうです。そこらへんは息子に任せるつもりです」
「御子息に? 大丈夫ですか?」
軍人が疑問を投げかける。
何が何だかわからないが、とりあえずわかることは、何かの兵器開発を父の会社に軍人が要請し、父が協力を求められていることだ。
「心配ありません。息子の才能は飛びぬけています。ご要望を叶えてくれるでしょう」
「そうですか。わかりました。お願いたしましょう」
軍人が父に礼を言った。
「父上、我が会社に何かを頼みに来たことは話を聞いてわかりました。私がそれを担当することも。しかし、自分はまだ、この人が何者か知りません。教えてください」
見ず知らずの人間に協力要請されても困る。
父がうむっと言い、軍人を紹介した。
「この人は陸軍中将、大高弥三郎氏だ。聡明な考えの持ち主で、優れた頭脳を持っている」
「大高です。お父上とは懇意にさせてもらっている間柄です。君の考えや知識は父君から聞いています。あなた方に是非、私どもの話を聞いてもらいたいのです」
大高弥三郎? もしかして、紺碧の艦隊の世界なのか?
おまけに中将だと? もしかして、日米開戦まで時間がないのか?
「話とは何でしょうか?」
「実は大っぴらにできぬのですが、協力者たる父君の要望だ。君には話そう。そして、日本を救うために」
「わかりました。しかし、私は日本の利益とわが社の利益を考えて動きますが、それでいいのなら協力も惜しみません」
日本を守る為ならいいけど、原作みたいに世界平和なんてするつもりはないからな。敵対すると排除されかねないから、ここは内部から利益を守る作戦でいこう。今更抵抗勢力を作っても意味がないし、足を引っ張るだけだしな。
「それで構いませぬ。今は日本が生き残れるかどうかの瀬戸際です。各自、自分のできることで頑張っていただきたい」
目を閉じて考えごとをしていた。少し、悩んでいるようだ。しかし、大高の中ではメリットが上回ったので了承した。
やっぱり、味方が一人でもほしい状態だから、すんなり聞き入れてくれたようだ。
「成功することを祈ります」
「ありがとうございます。国の為にお互い頑張りましょう」
こうして、大高との話し合い終わった。
日本は戦争の道を確実に歩みつづけていた。