新説 転生者物語   作:幻龍

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更新です。

この作品は戦記物を書くための練習でもあったので……。きりがいいのでここで終了します。

この作品の主人公は新たな新作の主人公にするかもしれません。


最終話 終戦

11月初旬。

 アメリカ大陸本土の真上の宇宙空間には作業用ロボが多数終結していた。

 そして周りには大きな隕石が多数存在しており、現在キョウ指導の元、大気圏内で燃え尽きない様にコーティング作業が進められていた。

 

 「これで日米間の戦争は終わりを告げるだろう。すでに外務省にも準備をさせてある。あとは向こうが講和をしなければいけない状況に引きずり込むだけだ」

 

 唯一MSに乗って作業をしているキョウは微笑みを浮かべながら宇宙から米国本土を見ていた。

 

 「前世ではひどい目にあわされたが後世では立場が逆になったな。これも戦争だ。悪く思うなよ」

 『キョウ様。全て準備が整いました』

 「そうか。では始めるぞ! 黄昏の流星作戦を開始する!」

 『はっ! 総員作戦開始せよ!』

 

 作戦開始の号令と共に作業ロボットが隕石を掴み、米国に向けて次々と発射した。隕石は米国本土に次々と落ちて行った。主な狙いはロスアラモス研究所と軍需工場、軍港だ。さらに食糧生産地帯やニューヨーク等の都市群。

 

 「これで終局だ」

 

 この日世界では大量の流れ星が目撃され、米国には大量の隕石が到来した。間違っていくつかはユーラシア大陸に落ちていったが気にしないでおこう。別に日本に被害が行かなければ問題ないし。

 隕石が次々と地球に落ちていく。きっと日本では流れ星が綺麗に見えるだろうから、小さい子供は理由もわからず大喜びしてそうだな。

 

 

 

 米国は現在混乱の極みにあった。なぜなら隕石が宇宙からいきなり降ってきて、各地に被害をもたらしたからだ。

 おまけに都市にも降り注いだため被害にあった場所は混乱の極みに陥った。政府は何とか混乱を治めるために軍を派遣して、事態の収拾を図った。

 

 「ロスアラモス研究所が!?」

 「はい。隕石が研究所に直撃して、研究所は爆発して研究者ごと消滅しました」

 

 大統領はロスアラモス研究所が消えたことにショックを受けて、呆然となった。

 あと少しというところでまさか自然災害に見舞われるという悪夢。まるで世界を滅ぼしかねない兵器を作るなという神の意志が働いたかのような状況だった。

 

 「大統領。被害は甚大です。軍需工場も隕石が落下して、すさまじい被害が出ました。戦争継続に支障が出るほどの被害です」

 「……なんといことだ」

 「幸い、日本にはまだ知られていません。切り札である原子爆弾が使えない以上、このままでは本土を攻撃される恐れがあります。今回の隕石は民衆にも被害は及んでいます。これ以上続ければ欧州戦線に影響が出ます。どうか対日講和に応じてください」

 

 秘書が大統領に頭を下げて意見を申し上げた。これ以上国に二正面作戦を維持する余裕はない。続ければ、経済が破綻しかねない。それでは勝利を手にしても意味はないのだ。

 大統領は椅子にもたれ掛り、憔悴しきった顔で言った。

 

 「講和の準備を進めろ。ただし、こちらがなるべく不利益を被らないようにな」

 「難しいですが、わかりました。全力を尽くします」

 

 机に置いてあった報告書には今回の隕石がもたらした、被害が詳しく書かれており、これらを直すには莫大な復興予算が必要だと記されていた。

 この一月後彼は持病の悪化により世を去った。講和の二ヶ月前のことであった。

 

 

 照和20年、2月15日。

 この日、日本と米国は正式に講和した。11月に起きた隕石被害により、二正面作戦を取るのは難しいと判断した米国が日本との交渉の席に付き、隕石被害から三ヶ月の間両国の駆け引きが行われ、本日講和を結ぶことになった。

 

 交渉は当然もめにもめた。隕石被害でそれが回復していない米国は足下を見られまいと、欧州に入る部隊を回すぞと警告し、日本も本土を攻撃しますよと警告するなど水面下での交渉はかなり荒れた。

 

 日本は交渉を有利進めるためにアラスカ占領作戦を実施。未だに隕石被害を完全に回復していないアラスカ基地を攻撃、占領した。無論抗議されたが講和が成されるまでは交戦状態なので黙殺した。

 

 最終的に両者が譲歩し、以下の内容になった。

 

 1、日本はハワイ・アラスカから撤退し引き渡す。米国は対日輸出禁止を解除し、包囲網を解く。

 2、日本は豪州封鎖を解き、東南アジアから準備ができしだい撤退する。米国も東南アジア及び大陸から軍を引き上げる。

 3、大陸の市場は平等に開放する。

 4、ハワイ以外で占領した島等はそのまま日本領に組み込む。

 5、賠償金は両国とも求めない。ただし、米国が日系移民の財産等を没収等をしたことに関しては責任を持って償うこと。

 

 これにより、約四年続いた日米戦は終戦を迎えた。

 

 

 

 首都東京では終戦記念が行われいた。配給制が続いた物資統制等も、わが社のコロニーで生産され始めている物資のおかげで解除された。

 いよいよ本土を開発する余裕が生まれるので祖父は大忙しだ。俺も宇宙開発を本格的に進める為に種子島に宇宙港建設計画を立案中だ。それと、異世界に行き来できる装置も試作品が完成した。これで異世界に進出する準備が整ってきた。それから俺を転生させた存在から自衛の為に、念能力と魔法の才能、言語理解能力を与えたと連絡があった。修行は密かにやっているが、魔法に関しては存在する世界に行かないと発揮されないらしい。

 

 欧州では未だにナチス第三帝国が凄まじい勢いで欧州を席巻し、ソ連を追い詰めている。日本にシベリアへ攻め込めと要請をしてきたが争う理由がないので両者に肩入れしないと宣言した。

 

 アフリカ方面及び中東方面も優勢でイラクを味方に付けて、4B作戦を実行していた。これにより、石油確保が容易になったおかげか侵略速度が上がった。

 

 しかし、米国が本格的に介入してきた結果進撃速度はかなり落ち込んだ。第三帝国が万が一介入してきたときの為に、軍事予算を確保すべきではないかという意見が出て議会は揉めた。話し合いの結果、大陸の資源類は手放なさないが、いくつかの領土を放棄してその開発費と維持費で予算を確保することになった。

 これは日本を経済大国にする為に密かにコロニー移住者を確保する為であり、大陸や半島にこれ以上金をかけたくないというキョウの考えによるものだ。

 

 そして、1ヶ月後大陸にいた日本人は引き揚げて、軍も撤退した。これにより、半島は独立したが大国の介入によってすぐに南北に分裂。泥沼の争いになった。

 日本は争いが飛び火しないように艦隊を展開し、ミサイル基地等を国境近くの島に配置した。そして、片方に武器等を輸出して、国内を改造を行う利益を生み出した。さらにその翌年、泥沼になっていた米独戦が終結し、第三帝国は崩壊したが米国もかなりのダメージを受けた。

 その後、日本は毎年GDPが伸びつづけ、技術力と相まって世界有数の強国になった。さらに宇宙進出をどこよりも早く進め、後年他国が宇宙に上がったときにはすでに宇宙は日本の物になっていた。

 

 宇宙にいち早く目を付けた神凪キョウという人物に政府は感謝し、密かに賞を贈った。

 しかし、彼がこの程度で満足することはなかった。国をもっと強く豊かにして、自分の利益と国益を確保する為に異世界に目を向けていくのであった。




現在、新たな作品を考案中。

主人公はこの作品の主人公を利用する予定です。
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