言い訳になってしまいますが、就活とか、新しいバイトとかで忙しく、パソコンに触れる時間もなかったです。
許してください、何でもしますから!
わかさぎ姫と宴会の約束をして自己紹介をした後、俺は自己主張の激しい洋館目指して歩いて行く。その洋館は壁が赤くなんとも目に悪そうな建物で、周囲にそびえ立つ壁と正面にあったであろう門は来る者を拒むそんな感じがしないでもない。
その開けっぴろげな門のそばには詳細は知らないが、緑色の中華服を着た赤い髪の女性が倒れておる。どうやらまたもや霊夢か魔理沙によって倒された異変関係者のようだ。名前は『くれないみすず』だったかな?いかんせん、もう何十年も前の知識なので、記憶も虫食い状態なのだ。なので名前を忘れていても仕方のないことだ。確か武術か何かの達人だけど妖怪相手にはそこまで強くないとか、比較的優しい穏やかな性格をしてるとか、そんな妖怪だったはずだ。だから敵意を持たず接することができれば攻撃される心配はないだろう。
「おーい、起きてくださーい」
特に目立った外傷がないため、揺すって起こそうと肩に触れたら、中華服の女性は元々起きていたかのように、目を見開き俺に何かして吹き飛ばした。吹き飛ばされ地面を盛大に転がされ、足を震わせながら立ち上がる。腹部に激痛を感じたのはその直後、顔についた泥を振り払おうとしたときだった。崩れ落ちた俺は腹部、それも肝臓部分に衝撃を受け、その部分を強く両手で押さえ固まる。いわゆるレバーブローを受けた俺は強い痛みというか、動く気力を失ったりはしたが、それも不思議なくらいすぐに消えていった。
もしかして俺、防御力だけ高くなったのではないだろうか?日々妖怪に追いかけられ、剣の修業をして、妖怪の肉食って、家事をしていくうちに物理的に打たれ強くなったのだ。それならこの説明もつく!
…………いや、ないわ。ポジティブシンキングしてみたけどあり得ないわ。そんなんで妖怪からの攻撃に即座に対応とか、イブクイックじゃあるまいし。まあ、妖怪の肉食ったのは昨日の出来事だし、まだ効き目が続いてるのかもしれないけど、腕力とか筋力はあれから上がってる気はしないし。もしかしたら微々たる効能は残ってるかもしれないけど、それも先程の激痛から即座の回復についての証明には繋がらないだろう。
「何者ですか?もしやまたもやこの館に侵入を試みる侵入者ですか?」
いいえ違います、とは言えない微妙な質問だな。俺はこの真っ赤な趣味の悪い如何にも化け物が出てきそうな館に入りたくはないけど、入らなければ仕事にならない。それに無理矢理入れるほど俺に能力もない。険しい表情で凄みながら、なんかの拳法の基本の構え的な何かしてるが、こちとら戦闘に関してはずぶの素人だぞ。人に武器を向ける覚悟なんてないぞ。相手は人外だけど、万が一傷付けたら後味悪いし。
「今回の異変に関することでこの異変を起こした首謀者と話をしたい。俺は博麗の関係者だ。異変が解決した後、そのことについて話しをしたい」
「つまり、ここを通りたい、と?」
「要約すれば、そういうことになるな」
「巫女と魔女は通しましたが、これ以上この門を通すわけにはいきません!」
「そんなこと言われても通してもらわないと困るんだけど。これ一応、幻想郷について重要な仕事なんだけど。あんたらがこれから幻想郷で暮らす上で必要なことなんだけど?」
「それは、私たちの主が負けるとでも言いたいのですか?」
「そうは言ってない。だが勝つにしても負けるにしても、話し合いは必要だろ?こっちが勝った場合はそちらの制裁と生活について。そっちが勝った場合は、そちらの要望をきこう。多分幻想郷を寄越せとかそういうのだろ?なら、後身を育てるために書類製作したり、運営についてとか、そういう話せにゃならんだろ」
「そうですね。そういうことなら話は別です。お嬢様のところへご案内しましょう」
険しい表情から一転、優しい笑顔を向けてくるが、さてこれは素顔なのかどうか判別はつかない。女性はみんなハリウッド女優だというし、油断はしてはならない。いじめとか男より数段性質の悪いことしてくるからな。
「案内よろしく。こんな大きい建物一人で入ったら迷子になりそうだしな。見つかったときにはミイラ、だなんて洒落にもならん。妖怪もいるらしいしな」
「そりゃいますよ。私も妖怪ですし、お嬢様たちは吸血鬼ですし。あっあと魔女と悪魔もいますよ」
「何それ魔窟かよ?」
「下手したら死にますからね。気を付けてください」
「マジで魔窟じゃんか…………」
しかも悪魔がいるなら悪魔城ドラキュラとでも言えばいいのか?この人、身体能力高そうだし、ドゥエドゥエすることができるんじゃないだろうか。それより飛んだ方が速そうだけど。
「でも、人間もいますから安心していいですよ?歳も同じくらいでしょうし、話が合うかもしれません」
「だったらいいけどな。にしてもいいなこの庭。色んな花があって綺麗で」
「やればいいじゃないですか。やってみると意外と楽しいですよ?」
「うちにも余裕があればやるんだが……」
時間にも、金銭的にも余裕なんてないからな。霊夢は普段暇そうだからできるけど、がさつだからなぁ。多分すぐに枯らすんじゃないだろうか?もし、種とかもらったとしても、枯らしたら申し訳ないしな。
それに今の博麗神社はあの景観がいいのだ。四季折々の顔を見せながら、なんもない日は霊夢が茶をしばいて俺は働く。なんかある日は霊夢が働いて俺が補助する。そんな日常がしっくりくるのだ。
あれ、俺毎日働いてねえか?ワーカーホリックかよ。しかも毎日働いてそれが普通とか、かなり重症じゃねえか。まあ、いいけどな。それが俺の役割であり仕事だ。劣等感とか感じちゃうけど、、安心やら安全やらを買ってるからそれも必要経費だ。昨日は経費不足で妖怪の肉食ったけど、それはそれ、これはこれだ。不足分を補充した、ということで。
「よいしょっと。ようこそいらっしゃいました。歓迎いたしますよ」
「ありがたいですけど、散らかってないか?」
花瓶は割れてるし、瓦礫は散らかってるし、霊夢のお札らしきものも散らかってるし、ナイフもそこかしこに刺さってるし、メイドさんも倒れてるしな。
あっ、別にスカートが短いから覗こうとかしてないですよ?
時間があればこれからも書いていくつもりなので、今後もよろしくお願いします。