霊夢のお兄ちゃんになったよ!   作:グリムヘンゼル

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毎日投稿?してますよ?だってまだ寝てないもん。寝てないうちはまだ今日、ということで手を打っていただけないですかね?無理ですか?そうですか。

遅れてごめんなさいです(´・ワ・`)


第7話

コンコンコン、とりあえず3回荘厳な木製のノックしてみるが、簡単に予測できるように目立った反応はない。ちなみにノックは2回がトイレ、3回が親しい間での入室時に、4回が礼儀正しいものだそうだ。

 

「そんなことしたって意味ないわよ」

 

いや意味ないって、それなら初めから門の内側にスキマで移動しとけよ、とか喉から出かかるが寸でのところで止めることができた。紫母さんはダイエットに勤しんでいるのだ。さっきから発言にツッコミどころがチラホラと出てきてるがいいのだろうか?それともツッコミ待ちか?誘っているのだろうか?この誘いに乗ったら乗ったで、トラバサミに噛み付かれること受け合いだろう。

 

 

「ほら、早く行きましょ。幽々子も待っているでしょうし」

 

紫母さんが門を押すと、重たそうな門もあたかも自動ドアみたいに簡単に開いていく。うちの母さんは筋肉モリモリマッチョマンの変態さんだったようだ、筋肉なんてそんななくて、あるのは贅肉だけみたいだけど。

え?何母さん?なんで俺の頭掴んでるの?なんか痛くなってきてるんだけど!?

 

「いだだだだだだだだっ!!かあさん!いたい!いたいから!ストップ!」

 

必死で母さんの腕をタップしているが、全然緩めてくれる気がしない。

 

「母親ってのはね、子供の考えてることがある程度理解できるものなのよ。だから止める気も緩める気も全くないから、後悔をその胸に刻んで星になりなさい」

 

ああ、そういえば俺の前世の母親もそんなこと言っていた気がするな。あの当時は幼いせいで表情に出やすく、その表情を読まれていたのだと思ったが、こうして言われると心を読まれているのではないかとか思うな。それとも母親になるためには、子どもの心を読むスキルが必須ということか……。

つまり逆説的に、心を読める小五ロリは母親にむいているということか。ロリママ、はそこまで新しくないな。巷ではダメ○○製造機みたいなのが結構流行ってたし。

 

「お待たせ。待ったかしら?」

「久しぶり~。待ったわよ、何してたの~?」

「息子にお仕置きしてたの」

 

前世ついでで一つ思い出したが、母親が電話に出たとき必ずと言っていい確率で1オクターブほど高くなる現象は何だろうか。というか、今の紫母さんがそれと同じ状態なのだけど。まあ、そもそも主婦が持つエコバックみたく紫母さんにアイアンクローをかまされている状態のままなのだが。

 

「はーい、幽々子。パース」

「え?いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

10メートルは離れていたのだろう。緩く放物線を描きながら幽々子様に向かって投げられる。野球しようぜ!俺がボールな!とか言えばいいのか?冗談キツイぜ…………。

さっきまで完全に引っ込んでた涙と俺自身の悲鳴が放物線を綺麗に彩っていく。しかし、それも長くは続かずすぐに幽々子様に接近していく。幽々子様のまつ毛の本数が数えれそうでエンダァァァァァァァァァ!するかな、とか烏滸がましくも思ったが、一瞬だけ視界がぶれると、いつの間にか幽々子様の前に突っ立って、両手を繋いでいた。所謂ポルナレフ状態だ。というか本当に何が起こった?意味が分からないのだが?

 

「ふふ、何があったかわからないみたいね~」

「そりゃあもう、あたま()いた()みが()()ぶほどに」

「簡単よ~。飛んできた貴方の手を掴んで、衝撃を逃すために一回転。その後はストンと地面に降ろせば、この場面の出来上がり」

「なるほど」

 

いや、なるほどじゃねえよ。大食い以上に原作にそんな描写なかったよ。いや確かに弾幕ごっことか反射神経とかもろもろの運動能力が必要だとは思うけど、これってそういう解釈で言い訳?必要だからできて当然、みたいな。

 

「人間、やろうと思えばこの程度のことはできるようになるわよ」

「いや、そのりくつ(理屈)はおかしい」

「幽々子、貴女は人間じゃなくて幽霊でしょう。元人間とも言い換えられるけど」

「そうね。私達みたいに膨大な時間と才能がないと無理かもしれないわね」

 

結局は俺には無理ということですね、そんな気はしてました。別に期待なんかしていませんとも、これぽっちもね、ええ。…………ちくしょう。

 

「あらあら、貴方にもできると思ったのかしら?ふふ、ごめんなさい?」

 

こちらと目線を合わせるためにしゃがんで話しかけてくれるが悪びれる気がなさそうだ。むしろ俺を弄んで楽しんでいる節がある。証拠は目と口と声色。ここまで証拠が、状況証拠でしかないが、出ているのなら、かの有名な名探偵でなくとも簡単に推理できる。なに、簡単な推理だよ。

 

「それじゃあ行きましょう。妖忌がお団子を準備してくれているの。妖夢ったら、私が離れすぎるとぐずっちゃうのよ。だから早く戻らなくちゃいけないのよ」

「あら、そっちもちゃんと母親やってるのね」

「あんたはちゃんとははおや(母親)をやったのか?」

「あら、皮肉。あなた、結構賢そうね」

 

いいえ違います。ただ強くてニューゲームをしているだけなのです。ズルをしているだけなので、そのように期待した目線を向けないでください。後ろめたい気分を感じ、スッと視線をそらしてしまう。

 

「なんで視線をそらすのかしら?まあいいけど。早く行きましょう、ほら」

 

何とか誤魔化せたようだ。いや誤魔化されてくれたというべきか。そのまま手を繋いで庭を歩いて行く。この年齢、厳密には精神年齢だが、女性と手をつないで歩くというのはなかなかに気恥ずかしい。それも相手は美人の女性だ。恋愛感情や性欲、その他もろもろを感じることはまだないため、純粋に恥ずかしい感情が表情に出る。

 

「まあ、照れてるの?子どもなのにおませさんなのね」

「私だと照れてくれないのに……」

「それはそうでしょうに。それはあなたを母親と認めている証じゃない。もっと自信を持ちなさいな」

「あらそうなの、白鹿?」

「…………」

 

こういうときは無言に限る。何を話しても羞恥の裏返しだととらわれる可能性が高い。

 

「あらだんまり。もしかして照れてるのかしら?」

 

ほらやっぱり。

 

「幽々子様!早く戻って来てくだされ!この妖忌、体がもちませぬ!!」

 

急に出てきたのは白髪の爺さん。厳格であるはずのその性格はのちの妖夢を思わせる苦労人体質だと俺は直感的に思った。

 




ちなみに今回は『人類は衰退しました』を視聴しながら執筆してました。少し、影響受けてるところがありますねwww
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