「行きます。レベル2の《素早いモモンガ》2体と、レベル3の《カシモラル》、レベル1の《エンジェル01》に、レベル4の《エンジェル04》をチューニング。」
夜行の5体のモンスターはチューニングし、スタジアムはまぶしい光に包まれた。
「シンクロ召喚!《エンジェル12》!」
夜行の場に光とともに戦艦のような形をした人造天使が現れた。
夜行
手札4
ライフ2050
SPC10
場 エンジェル12 レベル12 攻撃?
神の恵み(永続罠)
伏せカード(《エネルギー吸収板》)
ヒイロ
手札1
ライフ2000
SPC5
場 幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
幻獣猿王ゼーマン レベル7 攻撃2500
伏せカード3
「ついに出やがったな・・・。夜行の切り札。」
「これで・・・俺たちの勝利は決まりだ・・・。」
リッチーとデプレが勝利を確信している中、客席はざわついていた。
「なんだ・・・?あのモンスター・・・。」
「さあ・・・?巨大戦艦ではないみたいだけど・・・。」
「《エンジェル12》は人造天使の中でも最高位に位置するモンスターです。このカードの攻撃力は、場に存在する最も攻撃力の高いモンスターの攻撃力+100ポイントになります。また、このカードが場に存在する限り、このカード以外の場のモンスターの効果は無効となります。」
《エンジェル12》は《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》のデータを解析し、攻撃力を変化させた。
エンジェル12 レベル12 攻撃3100
「く・・・。」
「そして、《D.D.クロウ》の効果発動。このカードを墓地へ捨て、あなたの墓地の《幻獣サンダーペガス》を除外します。」
黒烏がヒイロの墓地の《幻獣サンダーペガス》をわしづかみし、ともに異次元へ飛んでいった。
「バトル。《エンジェル12》で《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》を攻撃。エンジェルホーリーバスター!」
《エンジェル12》は体のいたるところから光線を発射させ、《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》を破壊した。
ヒイロ
ライフ2000→1900
「更に、《エンジェル12》の効果発動。このカードが戦闘で破壊したモンスターはゲームから除外されます。」
「何!?」
破壊された《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》は次元のはざまに吸い込まれていった。
「これで、《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》はエンドフェイズ時に復活できませんね。カードを1枚伏せ、ターンエンド。そして、《エンジェル12》は次のターンのエンドフェイズ時までゲームから除外されます。」
《エンジェル12》は高度を上げ、夜行の場からいなくなった。
エンジェル12
レベル12 攻撃? 守備0 シンクロ 光属性 天使族
「エンジェル04」×チューナー以外のモンスター4体
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードは自分のターンのエンドフェイズ時にゲームから除外され、次のターンのエンドフェイズ時に攻撃表示で場に戻る。
このカードがフィールド上に表側表示で存在するとき、このカード以外のフィールド上のモンスターの効果は無効となる。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、そのモンスターをゲームから除外する。
夜行
手札4→2
ライフ2050
SPC10
場 神の恵み(永続罠)
伏せカード2(うち1枚《エネルギー吸収板》)
ヒイロ
手札1
ライフ1900
SPC5
場 幻獣猿王ゼーマン レベル7 攻撃2500
伏せカード3
「おいおい!!それだと《幻獣猿王ゼーマン》のダイレクトアタックで終わりだぜ!?」
「でも・・・あれほどの腕の人が・・・ここで隙を見せるはずがない・・・。例えば・・・あの伏せカード・・・。」
ミサキは夜行が伏せたカードを警戒した。
「俺のターン。」
ヒイロ
手札1→2
SPC5→6
夜行
SPC10→11
「(このターンでケリをつける。夜行が伏せたカード・・・あれはおそらく、《聖なるバリア―ミラーフォース―》のような攻撃対策のカード・・・ならば!!)俺は手札から《SP-ナイト・ショット》を発動。俺のスピードカウンターが3つ以上あるとき、相手フィールド上にセットされている魔法・罠カードを1枚破壊する。」
《SP-ナイト・ショット》の光線が、夜行の伏せカードを破壊した。
「よし・・・これなら・・・何!?」
ヒイロの場にビーム砲が搭載された小型兵器の集団が《幻獣猿王ゼーマン》を包囲し、自爆した。
「《セキュリティー・ボール》は相手の魔法・罠カードによって破壊された場合、場のモンスター1体を破壊します。伏せカードに警戒する点ではいい判断でしたけど・・・。」
「(く・・・。今の俺の手札にはモンスターはない・・・。)俺は手札から《SP-シフト・ダウン》を発動。俺のスピードカウンターを6つ取り除き、カードを2枚ドローする。」
ヒイロ
手札2→1→2
SPC6→0
ヒイロはドローしたカードを確認した。
「(違う・・・!!このカードではない・・・。)俺はこれでターンエンド。」
「このターンのエンドフェイズ時に、私の場に《エンジェル12》が戻ってきます。」
夜行
手札2
ライフ2050
SPC11
場 エンジェル12 レベル12 攻撃100
神の恵み(永続罠)
伏せカード(うち1枚《エネルギー吸収板》)
ヒイロ
手札2
ライフ1900
SPC0
場 伏せカード3
「モンスターを召喚しないだと!?」
「もしかして・・・召喚できるモンスターが手札になかったの!?」
龍可と牛尾は悪化していくヒイロの戦況を不安に思った。
「どうやら、頼みのカードが来なかったようですね。私のターン。」
夜行
手札2→3
ライフ2050→2550
SPC11→12
ヒイロ
SPC0→1
「私は手札から《SP-スピード・エナジー》を発動。私のスピードカウンターを1つ取り除き、私の場のモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで私のスピードカウンター1つにつき200ポイントアップさせます。」
夜行のDホイールからエネルギーを供給された《エンジェル12》は巨大化した。
エンジェル12 レベル12 攻撃100→2300
夜行
SPC12→11
「更に、私の墓地に存在する《弓神レライエ》の効果発動。手札1枚と、このカードをゲームから除外することで、あなたは私のターンの間、魔法・罠カードを発動できません。」
空からヒイロの場に無数の矢が降り注ぎ、ヒイロのすべての伏せカードが封じ込められた。
弓神レライエ
レベル4 攻撃1800 守備1600 闇属性 天使族
墓地に存在することカードと、自分の手札を1枚ゲームから除外することで発動できる。
相手はこのターン、魔法・罠カードを発動できない。
手札から除外されたカード
・神機王ウル
「バトル。《エンジェル12》でダイレクトアタック!!」
「まずい!!ヒイロのライフは1900!この攻撃が通ると、ライフが尽きちまう!!」
「負けないで!!ヒイロ!!」
龍可は祈りながら目を瞑った。
《エンジェル12》の光線の雨は無慈悲に降り注ごうとしていたが、ヒイロはバリアに包まれ、攻撃をしのいだ。
「何!?まさか・・・モンスター効果で・・・。」
「ああ・・・。《プチクリボー》は戦闘ダメージ、または効果ダメージが発生するとき、手札から特殊召喚でき、1度だけダメージを0にする。」
プチクリボー レベル1 守備0
「クリー・・・。」
《プチクリボー》は不安げにヒイロを見つめた。
「安心しろ。もうすぐ、このデュエルは終わる。」
「そうですね・・・。私は手札に存在する《神機王ジャスティス》の効果発動。このカードを《エンジェル12》の装備カードにし、装備モンスターはゲームから除外されません。」
夜行の場に天使の翼の形をした機械が現れ、《エンジェル12》の装備カードとなった。
神機王ジャスティス
レベル4 攻撃1600 守備1200 効果 光属性 機械族
自分フィールド上に「エンジェル12」が表側表示で存在するとき、手札に存在するこのカードを装備カード扱いとして、自分フィールド上に表側表示で存在する天使族モンスター1体に装備する。
装備モンスターはカードの効果では破壊されず、ゲームから除外されない。
「私はこれで、ターンエンド。そして、《エンジェル12》は装備している《神機王ジャスティス》の効果でゲームから除外されません。」
夜行
手札3→0
ライフ2550
SPC11
場 エンジェル12(《神機王ジャスティス》装備) レベル12 攻撃100
神の恵み(永続罠)
伏せカード(うち1枚《エネルギー吸収板》)
ヒイロ
手札2→1
ライフ1900
SPC1
場 プチクリボー レベル1 守備0
伏せカード3
「これでヒイロはまた攻撃できなくなっちまったぞ!!」
トオルは頭を抱えながらヒイロと夜行のデュエルを見た。
「いえ・・・逆転はできるわ。」
「どうしてだよ!?夜行のライフは2550!《エンジェル12》は一番恋劇力の高いモンスターの攻撃力を100ポイント上回るんだぞ!」
「その効果よ。あのモンスターは自身の効果で実質無敵の攻撃力を獲得している。」
「何がいいてえんだよ??」
トオルは首をかしげた。
「・・・。また分からないなんて・・・。はあ・・・。」
「夜行・・・。もうすぐデュエルが終わるな・・・。」
ヒイロはデッキトップに指をかけながら夜行に言った。
「ええ・・・。ですが、デュエルは最後の最後まで分からないものです。」
「同感だ・・・。俺のターン!!」
ヒイロ
手札1→2
SPC1→2
夜行
SPC11→12
「俺は《プチクリボー》を攻撃表示に変更。」
プチクリボー レベル1 守備0→攻撃0
「何を考えてやがるんだ!?攻撃力0の《プチクリボー》を攻撃表示だと!?」
牛尾は頭を抱えた。
しかし、龍可はヒイロが何をしようとしているのかわかった。
「もしかして・・・ヒイロはあのカードを使うつもりで・・・。」
「俺は手札を2枚墓地へ送り、罠カード《クリボーの献身》を発動。俺の場に存在するモンスターが攻撃表示のクリボーモンスターだけの場合にのみ、手札を2枚墓地へ送ることで発動できる。俺の墓地、または除外されているモンスター1体を選択し、クリボーモンスターの攻撃力を選択したモンスターの攻撃力分アップさせる。俺は《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》を選択する。」
異次元から鳳凰の炎が《プチクリボー》に向かって放たれ、炎を受けた《プチクリボー》はパワーアップした。
「クリクリクリー!!!」
プチクリボー レベル1 攻撃0→3000
クリボーの献身
通常罠カード
自分フィールド上のモンスターが攻撃表示の「クリボー」と名のつくモンスター、または「クリボン」のみ存在する場合にのみ手札を2枚墓地へ送って発動できる。
自分の墓地、または除外されているモンスター1体を選択する。
自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
手札から墓地へ送ったカード
・SP-スピード・フュージョン
・幻獣ロックリザード
「しかし、あなたのモンスターがパワーアップしたことで、《エンジェル12》の攻撃力もアップします!」
エンジェル12 レベル12 攻撃100→3100
「更に俺はもう1枚カードを発動する。罠カード発動!《パニック・ウェーブ》!」
「何!?《パニック・ウェーブ》・・・!?」
「このカードは俺のターンの間にのみ、俺の場の伏せカードを1枚破壊して発動する罠カード。その効果は発動ターンのエンドフェイズまで場の永続魔法・永続罠・効果モンスターの効果は無効となる。」
ヒイロの伏せカード《リバイバル・ギフト》が起爆剤となり、フィールドすべてを不思議な波動がつつみこみ、カード効果を封じて行った。
パニック・ウェーブ
通常罠カード
自分のターンにのみ、自分フィールド上に存在するカード1枚を破壊して発動する。このターン、フィールド上に表側表示で存在する永続魔法・永続罠・効果モンスターの効果を無効にする。
「《エンジェル12》はモンスター効果でその攻撃力を一番強いモンスターの攻撃力+100ポイントまでアップさせる力を持つモンスター。だが、効果を無効にされた《エンジェル12》の攻撃力は0だ。」
「し・・・・しまった!!」
エンジェル12 レベル12 攻撃3100→0
「バトル!《プチクリボー》で《エンジェル12》を攻撃!」
「クリクリーーーーー!!」
《プチクリボー》は右手に鳳凰の炎を集中させ、《エンジェル12》を殴った。
殴られたモンスターは全身が炎に包まれ、消えて行った。
「・・・・。見事です・・・・。ヒイロ・リオニス・・・。」
夜行
ライフ2550→0
チーム・ペガサスミニオン戦ついに終了!
次の相手は誰だ!?
感想待ってます!