遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第九十一話 奇妙

トオルと氷室がスタートラインに立った。

「ありゃ?氷室のDホイール・・・。」

トオルは氷室のDホイールを見て、何かがおかしいと思った。

なぜなら、彼が搭乗しているDホイールは市販のものだったからだ。

「なあ、そのDホイール、市販のものだけど、ちゃんと強化されてんのか?」

「・・・・。」

「デッキは昔よりも強化されてるのか?」

「・・・・・。」

「なあ・・・しゃべれねえのか?」

「・・・・。」

氷室はなぜか何もしゃべらなかった。

「集中してんのかな?」

「(さあ・・・両者ともに一勝!勝利したチームが予選を突破!!どちらも負けられないデュエルだーーー!!さあ・・・ライディングデュエル!!!)」

「アクセラレーション!」

「・・・・。」

トオルと氷室は同時にスタートした。

すると、氷室のDホイールのスピードが急激に上がり、一気にトオルを突き放した。

「げっ!?こいつ・・・本当に市販のDホイールかよ!?」

トオルはD・ブーストを起動させたが、それでも敵わず、第1コーナーは氷室がとった。

 

氷室

手札5

ライフ4000

 

トオル

手札5

ライフ4000

 

「・・・。」

 

氷室

手札5→6

 

「・・・・。」

氷室は手札から古代の歯車が動力となっている機械騎士が槍と盾を装備して現れた。

 

古代の機械騎士 レベル4 攻撃1800

 

「(《古代の機械騎士》!?《牛鬼》デッキじゃねえのか?)」

氷室はカードを2枚伏せ、ターンを終了させた。

 

氷室

手札6→3

ライフ4000

SPC0

場 古代の機械騎士 レベル4 攻撃1800

  伏せカード2

 

トオル

手札5

ライフ4000

SPC0

場 なし

 

「おかしいわね・・・。」

「ああ・・・。」

ミサキとヒイロは氷室の動きを不審に思った。

ピットには、ムクロとボロボロのマントで全身を隠している男がいた。

そして、ムクロはフォーチューンカップでやっていたファンサービスをやっておらず、ピットでは氷室のデュエルを見ずに、淡々と自分のDホイールとデッキの確認をしていた。

「あのマントの男・・・何者だ・・・?」

 

「俺のターン!ドロー!」

 

トオル

手札5→6

SPC0→1

 

氷室

SPC0→1

 

「モンスターを裏守備表示で召喚!カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

氷室

手札3

ライフ4000

SPC1

場 古代の機械騎士 レベル4 攻撃1800

  伏せカード2

 

トオル

手札6→4

ライフ4000

SPC1

場 裏守備モンスター1

  伏せカード1

 

「・・・・。」

氷室はカードをドローした。

 

氷室

手札3→4

SPC1→2

 

トオル

SPC1→2

 

「・・・。」

氷室はモンスターを裏守備表示で召喚した。

そして、《古代の機械騎士》は槍でトオルの裏守備モンスターを攻撃した。

しかし、裏守備モンスターは《スクラップ・ゴブリン》で、そのモンスターは槍の寸でのところで回避した。

 

スクラップ・ゴブリン レベル3 守備500(チューナー)

 

氷室は無表情のままターンを終了させた。

 

氷室

手札4→3

ライフ4000

SPC2

場 古代の機械騎士 レベル4 攻撃1800

  裏守備モンスター1

  伏せカード2

 

トオル

手札4

ライフ4000

SPC2

場 スクラップ・ゴブリン レベル3 守備500(チューナー)

  伏せカード1

 

「ったく・・・何かしゃべれよ!!俺のターン!ドロー!」

 

トオル

手札4→5

SPC2→3

 

氷室

SPC2→3

 

「手札から、《スクラップ・シャーク》を召喚!」

トオルの場に廃棄された機械でできたサメが現れた。

 

スクラップ・シャーク レベル4 攻撃2100

 

「レベル4の《スクラップ・シャーク》に、レベル3の《スクラップ・ゴブリン》をチューニング!シンクロ召喚!《スクラップ・デスデーモン》!」

トオルの場に廃棄された機械でできた巨大な悪魔が蒸気をふかしながら出現した。

 

スクラップ・デスデーモン レベル7 攻撃2700

 

「バトル!《スクラップ・デスデーモン》で《古代の機械騎士》を攻撃!スクラップ・スチームナックル!」

《スクラップ・デスデーモン》は右拳を蒸気で発熱させた状態で《古代の機械騎士》を攻撃した。

攻撃を受けた《古代の機械騎士》はバラバラになった。

「・・・。」

 

氷室

ライフ4000→3100

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

氷室

手札3

ライフ3100

SPC3

場 裏守備モンスター1

  伏せカード2

 

トオル

手札5→3

ライフ4000

SPC3

場 スクラップ・デスデーモン レベル7 攻撃2700

  伏せカード2

 

「《スクラップ・デスデーモン》・・・。これで、トオルが有利になったわね。」

「そうだといいが・・・。」

ヒイロはなぜか嫌な予感がして仕方がなかった。

 

「・・・・。」

氷室はカードをドローした。

 

氷室

手札3→4

SPC3→4

 

トオル

SPC3→4

 

「・・・。」

氷室は伏せカードを発動した。

発動したカードは永続罠《血の代償》。

自分のターンのメインフェイズか、相手ターンのバトルフェイズ時にライフを500支払うことで手札のモンスターを通常召喚できるカードだ。

氷室はまず、《グリーン・ガジェット》を召喚した。

 

グリーン・ガジェット レベル4 攻撃1400

 

《グリーン・ガジェット》を召喚・特殊召喚に成功したため、氷室はデッキから《レッド・ガジェット》を手札に加えた。

そして、《血の代償》の効果でそれを召喚した。

 

氷室

ライフ3100→2600

 

レッド・ガジェット レベル4 攻撃1300

 

「(これで・・・また仲間のガジェットを呼び出すのか・・・。)」

《レッド・ガジェット》の召喚・特殊召喚に成功したため、氷室はデッキから《イエロー・ガジェット》を手札に加え、そしてそれを《血の代償》の効果で召喚した。

 

氷室

ライフ2600→2100

 

イエロー・ガジェット レベル4 攻撃1200

 

《イエロー・ガジェット》の召喚・特殊召喚に成功したため、氷室は今度は《グリーン・ガジェット》を手札に加えた。

「(ライフを支払ってまで3体のガジェットモンスターを・・・?何をするつもりなんだよ・・・?)」

氷室は3体のガジェットモンスターがそろったのを見ると、不気味な笑みを浮かべた。

そして、3体のガジェットモンスターをリリースし、氷室はモンスターを《血の代償》の効果で召喚した。

そのモンスターは《古代の機械巨人》そっくりだが、それよりも何倍も大きく、胴体には3体のガジェットモンスターが装着されていた。

トオルはモニターで氷室が召喚したモンスターを確信した。

「《古代の機械帝王》・・・?」

 

氷室

ライフ2100→1600

 

古代の機械帝王 レベル10 攻撃3500

 

《古代の機械帝王》は膨大な電力で強化された拳で《スクラップ・デスデーモン》を攻撃しようとした。

「ま・・・不味い!!罠カード発・・・??」

トオルは伏せカードを発動しようとした。

しかし、《グリーン・ガジェット》が回転すると同時に《古代の機械帝王》の両肩についていたアンテナ型兵器が起動し、伏せカードを発動できない状態にした。

「ま・・・まさか、こいつが攻撃するとき、ダメージステップが終わるまで魔法・罠カードを発動できねえのか!?」

《古代の機械帝王》の拳は、そのまま《スクラップ・デスゴーレム》を貫いた。

胴体を貫かれた《スクラップ・デスデーモン》は大爆発を起こした。

「うわああああ!!!」

 

トオル

ライフ4000→3200

 

《スクラップ・デスデーモン》が破壊されたのと同時に、今度は《レッド・ガジェット》が回転した。

すると、《機械の機械巨人》の頭部が砲台に変形し、トオルに向かってビームを発射した。

ビームを受けたトオルは大きく態勢を崩した。

「うわああ!!」

 

トオル

ライフ3200→500

 

「何だよ・・・この痛みは・・・?」

トオルは攻撃を受けた後で生じた激痛に疑問を持った瞬間、スクラップランナーが悲鳴を上げた。

「ま・・・まさかさっきの攻撃で・・・うわああああ!!」

スクラップランナーの後部タイヤの部分で爆発が起こり、トオルは車外に放り出され、転倒した。

 

(氷室のターンのバトルフェイズ中)

氷室

手札4→2

ライフ1600

SPC4

場 古代の機械帝王 レベル10 攻撃3500

  裏守備モンスター1

  血の代償(永続罠)

  伏せカード1

 

トオル

手札3

ライフ500

SPC4

場 伏せカード2

 




《古代の機械帝王》の攻撃でクラッシュしてしまったトオル!!
一体どうなる!?
そして、氷室とムクロに一体何が・・・そして、マントの男は何者か?
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