遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第九十三話 朦朧

ムクロ

手札1(《SP-ダッシュ・ビルファー》)

ライフ3600

SPC2

場 古代の機械帝王 レベル10 攻撃3500

  スピード・キング☆スカル・フレイム レベル10 攻撃2600

  裏守備モンスター1

 

ヒイロ

手札0

ライフ1200

SPC3

場 プチクリボー レベル1 守備0

 

「あ・・・あ・・・・。」

ヒイロは意識がぼろぼろな状態だった。

「ヒイロ!!ヒイロしっかりして!!」

龍可は涙を流しながら通信機でヒイロに声をかけた。

「・・・。まずい!!」

ミサキはもうすぐヒイロが到達するコーナーを見た。

もし、そのままのスピードでコーナーを曲がれなかったら、激突してしまう。

「ここ・・・・まで・・・か・・・。・・・・!!」

朦朧とする意識の中、ヒイロはある光景を見た。

真っ暗な空間の中、そこで無数のカードから黒いオーラが現れ、そのカードたちが集結し、奇妙なライダースーツとサングラスをかけた男になっていく光景を。

「(なんだ・・・?今の光景は・・・・?・・・!!)」

その光景が消えると、ヒイロの意識は一気に現実世界へ押し戻された。

「く・・・。」

ヒイロはギリギリまでDホイールを傾かせ、コーナーを曲がることに成功した。

「なかなかしぶといな・・・。さすがはヒイロ・リオニス。他のシグナーとは一線を画す存在・・・。」

チーム・フレイムスピードのピットの中で、マントの男はにやっとしていた。

「(なんとか意識は戻ったが・・・。)」

ヒイロはモニターを確認した。

手札0、ライフ1200、場はプチクリボー1体のみ。

ライフはセーフティラインを越えてはいないものの、最悪な状況には変わりない。

「(なんとかして。まずは奴を倒さなければ・・・。)」

「(うわ!!み・・・みんなあ!!スタジアム上空を見てくれえええ!!!)」

「何・・・?」

ヒイロは上空を見た。

そこには、ポッポタイムに保管していたはずのスタッグが飛んでいた。

「なんだあれは・・・?」

「ソリッドビジョンじゃないみたい・・・。」

観客席はざわついていた。

「なんでスタッグがここに・・・?」

「・・・。来たわね・・・。」

空を見上げる龍可に対して、ミサキはヒイロのトライチェイサーをじっとみていた。

「もし・・・私の考えが正しければ・・・このままトライチェイサーに・・・。」

スタッグの真上に移動した。

そして、ヒイロの命の石と、スタッグ頭部の赤い石から一筋の光が放たれ、繋がった。

「Are you ok? master.」

「何・・・?」

スタッグの上半身と下半身が分離し、トライチェイサーと合体した。

その姿は牙をもち、鎧を着た漆黒の馬のようだった。

「これが・・・スタッグの力・・・?」

スタッグがトライチェイサーと合体したのと同時に、ヒイロの肉体が徐々に治癒していった。

「クリクリーーー!!」

「分かっている。俺のターン!」

 

ヒイロ

手札0→1

SPC3→4

 

ムクロ

SPC2→3

 

「俺は手札から《SP-海賊の宝》を発動。スピードカウンターが3つ以上で、俺の場に存在するカードが《プチクリボー》のみ、手札がこのカードだけの場合にのみ発動できる。場に表側表示で存在するカード1枚につき、デッキからカードを1枚ドローする。俺たちの場には3体のモンスターが表側表示で存在し、そしてお互いの場に《スピードワールドⅡ》がある。よって、俺はカードを5枚ドローする。」

 

ヒイロ

手札1→5

 

SP(スピードスペル)-海賊の宝

通常魔法カード

自分のスピードカウンターが3つ以上存在し、自分フィールド上に存在するカードが「プチクリボー」1体のみで、手札がこのカードのみの時にのみ発動できる。

フィールド上に表側表示で存在するカード1枚につき1枚、デッキからカードをドローする。

 

「そして、俺は手札から《SP-エンジェル・バトン》を発動。スピードカウンターを4つ取り除き、デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地へ送る。」

 

ヒイロ

SPC4→0

 

墓地へ送られたカード

・幻獣ボディレスファントム

 

「そして、手札から《幻獣ホワイトビスマルク》を召喚。」

 

幻獣ホワイトビスマルク レベル4 攻撃1800(チューナー)

 

「そして、《幻獣ボディレスファントム》は、俺の場に幻獣が存在するとき、1度だけ墓地から復活する。」

 

幻獣ボディレスファントム レベル3 レベル3 守備0

 

「レベル3の《幻獣ボディレスファントム》とレベル1の《プチクリボー》に、レベル4の《幻獣ホワイトビスマルク》をチューニング。深海に眠りし破邪の水龍よ!敵の技を無にし、激流の如く邪悪を薙ぎ払え!シンクロ召喚!出でよ!《マリンフォース・ドラゴン》!」

 

マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600

 

「(ついに現れたーーー!!チーム・トライウィンズの水の龍!《マリンフォース・ドラゴン》!!そのしなやかな知性は、この状況を覆すことができるのかーーーー!?)」

「俺は手札の《幻獣ドレッドファラク》の効果発動。このカードを手札から墓地へ送ることで、俺の場のレベル8以上のシンクロモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップさせる。そして、その効果で攻撃力がアップしたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える。」

ヒイロの場にたくさんの蛇が合わさった肉体を持つ幻獣が現れ、《マリンフォース・ドラゴン》に力を与えた。

 

マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600→3600

 

幻獣ドレッドファラク

レベル6 攻撃0 守備3000 効果 闇属性 爬虫類族

このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル8以上のシンクロモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで1000ポイントアップする。

また、そのモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し、墓地へ送ったとき、破壊したモンスターの元々の攻撃力の数値分のダメージを相手ライフに与える。

 

「やったわ!!これなら、《マリンフォース・ドラゴン》の効果で《スピード・キング☆スカル・フレイム》を手札に戻して、《古代の機械帝王》を破壊できるわ!!」

「しかも、《幻獣ドレッドファラク》の効果でダメージを与えればムクロは倒せる。問題は・・・。」

ミサキはすでに準備を終えているマントの男を見た。

「(あの男から、嫌なものを感じるわ・・・。一体何者・・・?)」

「《マリンフォース・ドラゴン》の効果発動!1ターンに1度、フィールド上のカード1枚を手札に戻す。マリン・パニッシュ!!」

《マリンフォース・ドラゴン》が起こした大波が《スピード・キング☆スカル・フレイム》を押し流した。

「《スピード・キング☆スカル・フレイム》は場から墓地へ送られたときに《スカル・フレイム》を復活させるが、これなら復活は不可能だ。カードを1枚伏せ、バトル。《マリンフォース・ドラゴン》で、《古代の機械帝王》を攻撃。マリン・ブラスト!!」

《マリンフォース・ドラゴン》は《幻獣ドレッドファラク》によって、恐怖の力が付加された水流を放った。

《古代の機械帝王》は水流にその胴体を貫かれ、破壊された。

 

ムクロ

ライフ3600→3500

 

「そして、《幻獣ドレッドファラク》の効果。このモンスターの効果を受けた俺のモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊しはとき、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える。」

ムクロの背後に無数の蛇が現れ、彼にかみついた。

 

ムクロ

ライフ3500→0

 

「(おおおおーーーーー!!見事だ!!ヒイロ!これで2人抜き!今まで3人抜きを達成したチームはチーム・5D’s、チーム・シェリー、チーム・ラグナロクのみ!!チーム・トライウィンズ、4組目の3人抜きの快挙はなるかーーーー!?さあ、チーム・フレイムスピードのラストホイーラーが発進するーーー!!!)」

ムクロからカードを引き継いだマントの男は、すぐにヒイロに追いついた。

「驚いたよ。まさか君がこれほどの力を持っているとはね。」

「お前は何者だ?」

「ああ。私は彼らのチームメイトとでも言っておこうか。」

「ふん・・・。お前をチームメイトにしたというなら、氷室とムクロはかなり人を見る目がないようだな。・・・。ダークネスの差し金か・・・?」

ヒイロは速度を少し落とし、男の背後に移動した。

男のマントの隙間から、闇のオーラがかすかに漏れていた。

「ほう・・・さすがだな。普通の人間では見落とすところを見逃さないとは・・・。そうだ。」

男はマントを脱ぎ捨てると、マントは無数の針に変化し、ピットにいる龍可を襲い掛かった。

「く・・・。《マリンフォース・ドラゴン》!!」

ヒイロの痣が光り、《マリンフォース・ドラゴン》は水流を放った。

水流は実体化して龍可を針から守った。

「これって・・・まさか・・・!!」

「ほう・・・。精霊の力を実体化させたか・・・。元々不完全なシグナーであり、精霊を見ることができる君だからできる芸当か・・・・。」

「・・・。お前は・・・。」

ヒイロは男の正体を見て、一層身構えた。

その姿はあの光景で見た男と全く同じだったからだ。

「私は真実を語るもの、トゥルーマン。まあ、ミスターTとでも呼んでくれたまえ。」

「ミスターT・・・。いよいよダークネスは本気で俺を殺したいみたいだな。」

「当たり前だ。闇の世界に君のような存在は邪魔だからね。さあ、私直々に君を殺してあげよう。」

「ふん・・・。悪いが、俺にそんな暇はない。」

「「ライディングデュエル!!アクセラレーション!!」」

 

ミスターT

手札5

ライフ4000

SPC3

場 裏守備モンスター1

 

ヒイロ

手札5→2

ライフ1200

SPC0

場 マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600

  伏せカード1




ついにミスターTが登場!!(決して磯野さんではありません!!)
それにしても、ミスターTって中々かっこいいですよね?
実践的なコンボもたくさん使っているので、ミスターTがデュエルした回はよく見てます!!
さあ、ここではどのようなデュエルを見せてくれるのか・・・?
感想待ってます!
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