ジャックとクロウは正門付近のジャンクの陰に隠れ、鬼柳たちが待機地点に到着するのを待っている。
正門を守っている敵は2人。
「なあ・・・ジャック・・・。」
クロウはジャックに小声で話しかける。
「なんだ?クロウ。」
「この争いでもし俺たちがサテライトを統一したら・・・そのあとはどうなるんだ?」
クロウの疑問に、ジャックは少し黙った。
ジャックもクロウも、サテライト統一の後のビジョンが描けていなかった。
おそらく、遊星にも、鬼柳にも、ヒイロにも・・・。
「わからん・・・。だが、このデュエルの中で見つかるかもしれん。新しい目的がな・・・。」
「・・・だな・・・。」
クロウはそれ以上言うのをやめた。
今それは愚問だと分かったからだ。
そして・・・クロウが持っていたトランシーバーが震えた。
「(こちら遊星。着いたぞ。)」
「ああ・・・始めるぜ。」
クロウはそれだけ答えると、トランシーバーの電源を切った。
そして、ジャックとクロウは正門の前に躍り出た。
「チーム・サティスファクションか!?わざわざ前から来てくれるとはなあ!!」
門番の一人は非常ベルを鳴らすと、30人近くの男たちがジャックとクロウを包囲した。
「始めるか・・・。ジャック・・・。
「ああ。クロウ!」
ジャックとクロウはデュエルディスクを展開する。
15倍もの人数を相手にしているにもかかわらず、二人は笑顔を見せていた。
「「デュエル!!」」
「・・・。ジャックたちは大丈夫だろうか・・・?」
遊星たちは裏門から入り、リーダーがいると考えられる屋上を目指していた。
「大丈夫だ遊星。仲間を信じろ。」
「ああ・・・そうだな。鬼柳。」
「!!貴様ら!なぜこんなところに!!」
「・・・。見つかったか。」
不幸にも遊星たちは、居眠りをしてしまい、遅れて正門に異動しているチーム・ノンセキュリティのメンバー2人に見つかってしまった。
「俺が足止めをする。鬼柳と遊星は先に行け。」
ヒイロはデュエルディスクを展開する。
「ああ・・・分かった。屋上で会おう!」
「負けんじゃねえぞ!!」
遊星と鬼柳は屋上まで走っていく。
「俺が相手をする。二人まとめてこい。」
「んだと!!なめやがってえ・・・。」
「俺たちを舐めんなよお!!」
二人の男はデュエルディスクを展開する。
「「「デュエル!!」」」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
男1
手札5
ライフ4000
男2
手札5
ライフ4000
「俺の先攻。ドロー。」
ヒイロ
手札5→6
「『Eサイキッカー』を守備表示で召喚。」
Eサイキッカー レベル2 守備200
「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札6→4
ライフ4000
場 Eサイキッカー レベル2 守備200
伏せカード1
男1
手札5
ライフ4000
男2
手札5
ライフ4000
「俺たちを舐めたことを後悔するんだな!!俺のターン!ドロー!」
男1
手札5→6
「へへへ・・・『ファイヤー・トルーパー』を攻撃表示で召喚!』
ファイヤー・トルーパー レベル3 攻撃1000
「『ファイヤー・トルーパー』の効果!このカードの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、このカードを墓地へ送り、てめえに1000ポイントのダメージを与える!!」
『ファイヤー・トルーパー』が自らの肉体を灼熱弾に変え、ヒイロに特攻する。
ヒイロ
ライフ4000→3000
「さらに魔法カード『ファイヤー・バック』を発動!手札の『灼熱ゾンビ』を墓地へ送り、『ファイヤー・トルーパー』を墓地から特殊召喚!」
ファイヤー・トルーパー レベル3 攻撃1000
「そして、『ファイヤー・トルーパー』の効果だ!!」
ヒイロ
ライフ3000→2000
「へへ・・・。カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!!」
ヒイロ
手札4
ライフ2000
場 Eサイキッカー
伏せカード1
男1
手札6→2
ライフ4000
場 伏せカード1
男2
手札5
ライフ4000
場 なし
「俺のターン!!」
男2
手札5→6
「へへ・・・『ファイヤー・トルーパー』を召喚!」
ファイヤー・トルーパー レベル3 攻撃1000
「そして、効果発動!!」
「く・・・。」
ヒイロ
ライフ2000→1000
「そして、魔法カード『ファイヤー・バック』を発動。『炎の精霊 イフリート』を墓地へ送り、『ファイヤー・トルーパー』を墓地から特殊召喚!」
ファイヤー・トルーパー レベル3 攻撃1000
「そして、効果発動!これで終わりだあ!!」
『ファイヤー・トルーパー』は主の男と同じように、必勝の笑みを浮かべながらわが身を灼熱弾に変え、特攻したが、ヒイロの目前でなにかに阻まれる。
「なに!?」
「手札に存在する『プチクリボー』の効果発動。自分が戦闘、またはカード効果でダメージを受けるとき、手札から特殊召喚し、一度だけ受けるダメージを0にする。」
『クリボー』よりも一回り小さく、頭にバンダナをつけたモンスターがバリアに包まれ、灼熱弾を防いだ。
プチクリボー
レベル1 攻撃0 守備0 効果 光属性 天使族
自分が戦闘、または魔法・罠・モンスター効果でダメージを受けるときに発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚し、1度だけ受けるダメージを0にする。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
「くそっ!!ターンエンド!!」
ヒイロ
手札4→3
ライフ1000
場 プチクリボー レベル1 守備0
Eサイキッカー レベル2 守備200
伏せカード1
男1
手札2
ライフ4000
場 伏せカード1
男2
手札6→3
ライフ4000
場 なし
「へっ・・・次のターンで終わりにしてやるぜ!!」
二人の手札にはすでに『ファイヤー・トルーパー』が2枚ずつある。
だが、ヒイロは笑んでいる。
「俺のターン。」
ヒイロ
手札3→4
「クリクリー!」
「!??」
突然、『プチクリボー』がヒイロに振り向き、鳴いた。
「(こいつが・・・俺の精霊か・・・。)俺は『Eソードマン』を召喚。」
Eソードマン レベル4 攻撃1600
「レベル4の『Eソードマン』にレベル2の『Eサイキッカー』をチューニング。シンクロ召喚。『Eサイバー・ドラゴン』。」
Eサイバー・ドラゴン レベル6 攻撃2200
「装備魔法『EWティーレックス・アーマー』を『Eサイバー・ドラゴン』に装備。これで、装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。」
Eサイバー・ドラゴン レベル6 攻撃2200→3000
「そして、『Eサイバー・ドラゴン』はEWを装備しているとき、1ターンに2度攻撃できる。」
「なに!?だが、それでも攻撃力は3000!たとえ攻撃したとしても、1人しか倒せないぜ!」
男たちは笑う。しかし、ヒイロにはまだ手がある。
「罠カード『Eリミットブレイク』を発動。このターン、自分フィールド上の装備カードを装備しているEモンスターの攻撃力は2倍になる。しかし、その効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。」
E(イクイップ)リミットブレイク
罠カード
このカード発動時に、自分フィールド上に表側表示で存在する装備カードを装備したすべてのEと名のつくモンスターの攻撃力が倍になる。
この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
Eサイバー・ドラゴン レベル6 攻撃3000→6000
「うそだろ!?」
「『Eサイバー・ドラゴン』で攻撃。エヴォリューション・イクイップ・バースト。」
「と・・・罠カードは発動!!『聖なるバリアーミラーフォース』!!これでモンスターは全滅だ!」
男たちは勝ち誇っていた。
しかし、現実は無慈悲だった。
「手札から『Eイジェクションビーム』を発動。これで『ミラーフォース』は無効だ。」
E(イクイップ)イジェクションビーム
カウンター罠カード
自分フィールド上にEと名のつくシンクロモンスターが存在するとき発動できる。
自分フィールド上にEWと名のつく装備カードを装備しているEと名のつくシンクロモンスターが存在するとき手札から発動できる。
魔法・罠カードの発動を無効にし、破壊する。
「まじ・・・・かよ・・・。」
男たちの膝が折れる。
『Eサイバー・ドラゴン』の攻撃は、そんな男にも容赦することなく、襲いかかった。
男1
ライフ4000→0
男2
ライフ4000→0
男たちはまさかの敗北のショックで気を失っている。
「1ターン2キルか・・・。」
ヒイロは遊星たちに追いつくため、屋上へ向かった。
1ターン2キル達成!
ちょっとできすぎってきがしましたが・・・。
ちなみにゲーム本編ではファイヤー・トルーパーを使うチーム・ノンセキュリティのデュエリストはいません!!(逆にいるとつらい!!)
元ネタは遊星がクラッシュタウンでやった1ターン3キルです。
感想待ってます!