遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第九十八話 大洋

ルチアーノ

手札0

ライフ4000

SPC2

場 機皇帝スキエル∞ レベル1 攻撃2600

  スキエルT レベル1 攻撃600

  スキエルA5 レベル1 攻撃1400

  スキエルG レベル1 守備300

  スキエルC レベル1 攻撃400

 

ヒイロ

手札2(うち1枚は《幻獣ブラックケルベロス》)

ライフ2000

SPC3

場 マリンフォース・ドラゴン(《シンクロ・バインダー》装備) レベル8 攻撃0

  フルスロットル(永続罠)

 

「俺のターン!!」

 

ヒイロ

手札2→3

SPC3→5

 

「俺は手札から《SP-スピード・フュージョン》を発動。俺のスピードカウンターが4つ以上あるとき、融合召喚をすることができる。」

「何ぃ!?」

「俺は手札の《幻獣ブラックケルベロス》と《幻獣スカイケーツハリー》を融合。」

ヒイロの場に黒い2つの頭を持つ狼と巨大な鷲が現れ、融合した。

 

幻獣ブラックケルベロス

レベル2 攻撃1200 守備0 チューナー 闇属性 獣族

このカードが戦闘で破壊され、墓地へ送られたとき、デッキからレベル4以下の「幻獣」と名のつくモンスター1体を手札に加える。

 

幻獣スカイケーツハリー

レベル1 攻撃0 守備0 チューナー 風属性 鳥獣族

このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られたとき、墓地から「幻獣」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターは次の自分のターンのエンドフェイズ時に破壊される。

 

「現れろ。《共振機スタッグ》。」

ヒイロの場に次元の裂け目が現れ、そこからスタッグが出現した。

 

共振機スタッグ レベル2 攻撃1000(融合チューナー)

 

「あいつは・・・!!」

ルチアーノはスタッグを見て、表情をゆがめた。

そのモンスターはルチアーノの左腕を破壊した張本人だからだ。

「俺は、レベル8の 《マリンフォース・ドラゴン》にレベル2の融合チューナー《共振機スタッグ》をチューニング。」

「させないぞーーー!!」

ルチアーノはシンクロ召喚を妨害するために、《シンクロ・バインダー》の電気出力を最大にした。

「ぐうう・・・・。」

ヒイロは左手で首を抑えたが、エレキッスは徐々に加速し始めた。

「なんでだよ・・・。なんで倒れないんだよ!?」

「こんなものじゃない・・・。あの時に受けた痛みはこんなものじゃない!!フュージョンシンクロ!!」

スタッグの上半身と下半身が分離し、上半身は光の球体に、下半身は闇の球体となった。

そして、《マリンフォース・ドラゴン》は2つの球体を取り込み、海中に潜った。

「光と闇重なりし時、混沌の海より審判の龍が現れる。シンクロ召喚!」

ハイウェイの真下の海で巨大な渦潮ができた。

「現れろ。《オチェアーノ・ドラゴン》!!」

渦潮から竜巻とともに青い肉体の蛇竜が現れた。

 

オチェアーノ・ドラゴン レベル10 攻撃3200

 

《オチェアーノ・ドラゴン》の召喚とともに、ヒイロの首への電撃がなくなった。

「なんだよ・・・あのモンスター・・・!?あんなの記録になかったぞ!?」

「《オチェアーノ・ドラゴン》は相手の場に存在するモンスターの効果をすべて封じる。バインドマッドストリーム。」

《オチェアーノ・ドラゴン》が天に咆哮すると、濁流が起こり、ルチアーノの場のモンスターたちを飲み込んだ。

「《機皇帝スキエル∞》は4つのパーツ、そして吸収したシンクロモンスターの力で強化される。だが、バインドマッドストリームで効果を無効にされた今、そのモンスターの攻撃力は0だ。」

「し・・・・しまった!!」

ルチアーノは濁流でショートを起こし、分離していく《機皇帝スキエル∞》を見た。

 

機皇帝スキエル∞ レベル1 攻撃2600→0

 

「バトル。《オチェアーノ・ドラゴン》で《機皇帝スキエル∞》を攻撃。コーラルブラスト。」

《オチェアーノ・ドラゴン》の口からサンゴが混じった激しい水流が放たれた。

水流を受けた《機皇帝スキエル∞》は部品1つになるまでばらばらにされ、消滅した。

「うわあああああ!!!」

 

ルチアーノ

ライフ4000→800

 

「まだだ。《オチェアーノ・ドラゴン》は1ターンに2度攻撃することができる。行け!《オチェアーノ・ドラゴン》!」

《オチェアーノ・ドラゴン》は再びサンゴが混じった水流をルチアーノに向けて放った。

「そんな・・・僕が・・・。くそおおおおおおお!!!!!」

水流を受けたルチアーノの体はバラバラに吹き飛んだ。

 

ルチアーノ

ライフ800→0

 

オチェアーノ・ドラゴン

レベル10 攻撃3200 守備3000 シンクロ 水属性 ドラゴン族

融合モンスターのチューナー+「マリンフォース・ドラゴン」

このカードは1ターンに2度攻撃することができる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在するとき、相手フィールド上に表側表示で存在するすべてのモンスターの効果が無効となる。

このカードは1ターンに1度、戦闘では破壊されない。

 

「《覚醒将ガルド》で《A・O・Jディサイシブ・アームズ》を攻撃。ウェイクアップ・マグナム!」

《SP-スピード・エナジー》でパワーアップした《覚醒将ガルド》の龍の銃弾を受けた《A・O・Jディサイシブ・アームズ》を崩壊させた。

 

ディアブロ

ライフ500→0

 

「これでディアブロは全滅したわね。・・・。」

ミサキは遠くから《オチェアーノ・ドラゴン》と《シューティングスター・ドラゴン》を見た。

「アンチノミー・・・。アポリア・・・Z-ONE。あなたたちの思い通りにはさせないわ。」

ミサキはオメガ・ホークを反転させ、ダイダロスブリッジから立ち去って行った。

 

「ギリギリだが・・・勝てたようだな・・・。」

ヒイロは荒い息をしながら、そのまま進んでいくと、遊星とジャックがダイダロスブリッジ中央部にいた。

「遊星。ジャック。無事か・・・?」

「ヒイロ・・・。」

「お前も来たか。見ろ。」

「・・・?」

ヒイロは中央部にある宝石型のオブジェを見ると、そこには白いローブを着た大柄の老人と胴体だけになった青年、そしてバラバラになったルチアーノがいた。

「これが若さというものか。だが、これで少しは懲りたであろう。」

老人は機能停止した2人からヒイロ達に目を向けた。

「見事だ。チーム5D’s、そしてチーム・トライウィンズよ。さすがは赤き龍に選ばれただけある。」

「お前たちは・・・治安維持局長官の・・・。」

「表向きはな。我々はイリアステルの三皇帝。私はリーダーのホセだ。赤い髪の小僧はルチアーノ、そして白い髪の若者がプラシドだ。」

「イリアステル!!お前たちは何をしようとしているのだ!?」

ジャックはホセに詰問した。

「我々の目的は未来を変えることだ。イリアステルとは神が作り上げた人々の歴史を修正するための組織なのだ・・・。」

「歴史の修正・・・?」

「そうだ。そのために権力の頂点に立つ者に利益を与え、我々が導いてきた。人々を愚かな道を選ばせないためにな・・・。」

「確かにな・・・。すべての人間を操る最短の道は権力の頂点を味方につける。名案だな・・・。」

ヒイロは鼻で笑った。

「しかし、どんな手を使っても逃れられない未来を知った・・・。」

「逃れられない未来だと!?」

遊星は目を大きく開いた。

「不動遊星・・・。貴様の父が生み出したモーメントが生み出す間違った未来だ・・・。我々はルドガー・ゴドウィンを使い、モーメントそのものを消滅させようとした。」

「ということは・・・お前たちがゼロ・リバースを・・・。」

「しかし、ゼロ・リバースでも歴史からモーメントが消えることがなかった。ゆえに、ネオドミノシティを消滅させる。」

「何!?ネオドミノシティを消滅させるとはどういうことだ!?」

「それが知りたければ、WRGPを勝ち進むがいい。後に我々も出場する。真実はそこにある。」

ホセはそれだけ言い残すと、プラシドの剣で次元の裂け目を作り出した。

そして、2人とともに裂け目に入り、その裂け目は消滅した。

「待て!?」

「待てと言われて待つ奴はいない。・・・。ネオドミノシティを消滅させるか・・・。」

「ふん!!そのような行い、このジャック・アトラスが阻止して見せる!」

「・・・・。」

ヒイロは《オチェアーノ・ドラゴン》を見た。

「おい・・・そのカードは!?まさか・・・あの・・・。」

「ああ・・・。完成した。フュージョンシンクロがな。遊星。どうやらお前も完成させたようだな。」

「ああ・・・。アクセルシンクロが。だが・・・。」

「どうした?何か問題でもあるのか?」

「ああ・・・。《シューティングスター・ドラゴン》は隕石で俺の元へ・・・。」

「・・・。機皇帝が出現した時は隕石が落ちたすぐ後だ。おそらく、その隕石で運ばれた力だろうな・・・。」

「何!?ということは、機皇帝とアクセルシンクロは何か関係が・・・!?」

「遊星。ジャック。たとえ、力の生まれ方がどうであれ、本質は使う人間によって決まる。たとえアクセルシンクロがイリアステルと関係があったとしても、遊星が正しく使えば、それは町を守る力になるはずだ。」

「ヒイロ・・・。」

「戻るぞ。みんなが待っている。」

「ああ・・・。急ごう!」

3人はそれぞれの仲間の元へ急いだ。

 

そして、その翌日・・・。

「なるほどな・・・。ヒイロ。とんでもないことに巻き込まれちまったな・・・。」

ヒイロはトオルの病室で2人に例のことを話した。

「くそ!!俺がこのザマじゃなけりゃあ、一緒に戦えたのによお!!」

「トオル・・・。うるさい。クロウとアキはどうなの?ヒイロ・・・。」

「クロウと十六夜は退院したが、クロウはまだDホイールには乗れない。そして、ブラッディー・キッスはまだ4割までしか修理が終わっていない。」

「・・・。ヒイロ!!」

「なんだ?」

「お前はチーム5D’sと一緒に戦え!!」

「え・・・。でも、それだと私たちが失格に・・・。」

「じゃあ、ミサキはこの町がなくなってもいいのかよ!?」

「・・・。それは、絶対いや。」

「そういうことだ!ヒイロ。絶対勝てよ!!」

トオルはヒイロの手を強く握った。

「・・・。分かった。お前とミサキの思い・・・確かに受け取った。」

「あと・・・こいつを貸すぜ!」

トオルは《スクラップ・ドラゴン》を差し出した。

「なら・・・私も。」

ミサキもトオルに従って、《エレキテルドラグーン》を差し出した。

「・・・。助かる。」

ヒイロは2人からカードを受け取ると、遊星たちがいるガレージへ向かった。

 

「そうか・・・。トオルがそのようなことを・・・。」

「クロウも同じことを言っていた。絶対勝てとな。」

「だが・・・問題が残っている・・・。」

遊星は故障したトライチェイサーを見た。

「先日のことが原因で本戦は延期になったから、時間はできた。」

「だが、たとえ修理したとしてもスタッグとの合体に耐えられない以上、使うわけにはいかないな。」

「新たなDホイールを作るにも、俺たちにそんな余裕はない・・・。」

3人は沈黙した。

「お困りのようだな!!」

「うん・・?」

突然の声に、3人はシャッターの方向を見た。

そこには懐かしい仲間が立っていた。




ヒイロはチーム5D’sと合流。そして、チーム・トライウィンズリタイア!!
3人の前に現れた男とはいったい・・・・?
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