「遊星・・・鬼柳・・・・。」
ヒイロは遊星たちの身を案じながら、屋上へ向かっている。
「うん・・・・?」
ヒイロは近くにある窓から外を見た。
すると、ジャックの『レッドデーモンズ・ドラゴン』とクロウの『BF-アーマード・ウィング』が召喚されていた。
そして、彼らの周りの敵はもう5,6人しか残っていない。
「ジャックとクロウの心配は・・・いらないようだ・・・。」
ヒイロは再び、屋上へ向かった。
「よお、待ってたぜ。」
屋上にはチーム・ノンセキュリティのリーダー、具士沢がいた。
そして、屋上から転落しそうになっている遊星を引っ張り上げようとする鬼柳がいる。
「遊星!鬼柳!」
ヒイロは助けに向かおうとするが、具士沢が遊星たちを助けに行けるような隙を与えるはずがない。
「それじゃあ・・・・お友達が苦しむ姿を見ながらデュエルしてもらおうか!」
具士沢が自身のデュエルディスクの仕込まれたワイヤーで、ヒイロのデュエルディスクを固定した。
すると、両者のデュエルディスクは展開し、具士沢先攻でデュエルが開始となった。
「貴様・・・。」
「さて・・・デュエルの始まりだな。ああ・・・ちなみに無理に外そうとするなよ。デュエルが終わってない状態で外そうとしたら高圧電流がお前の体に流れるぜ。ドロー!」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
具士沢
手札5→6
ライフ4000
「ふ・・・。『真六武衆ーカゲキ』を攻撃表示で召喚!」
真六武衆ーカゲキ レベル3 攻撃200
「『カゲキ』の効果!このカードの召喚に成功した時、手札からレベル4以下の六武衆を1体特殊召喚できる。俺は手札から『六武衆の影武者』を特殊召喚!」
六武衆の影武者 レベル2 守備1800
「レベル3の『カゲキ』に、レベル2の『影武者』をチューニング。シンクロ召喚!『真六武衆ーシエン』!」
真六武衆ーシエン レベル5 攻撃2500
「(いきなりシンクロモンスターか・・・。)」
「カードを2枚伏せターンエンド。さあ、お前のターンだ。」
具士沢
手札6→2
ライフ4000
場 真六武衆ーシエン レベル5 攻撃2500
伏せカード2
ヒイロ
手札5
ライフ4000
場 なし
「(早急に片を付ける。)オレのターン。」
ヒイロ
手札5→6
「・・・。よし。『Eソードマン』を攻撃表示で召喚。」
Eソードマン レベル4 攻撃1600
「ほう・・・。」
「そして、装備魔法『EWバスターソード』を・・・・!?」
発動した『バスターソード』が急速に朽ちて消えてしまった。
「まさか・・・『シエン』の・・・。」
「そうだ。『シエン』は1ターンに1度、相手の魔法・罠の発動を無効にできるのさ。へへっ。」
「くっ・・・。」
ヒイロのイクイップモンスターは装備カードを装備することで真価を発揮するモンスターが多い。
そのため、装備カードの発動を妨害する『シエン』とはかなり相性が悪い。
「(『シエン』を野放しにするわけにはいかないな・・・。)カードを2枚伏せ、ターンエンド。)
ヒイロ
手札6→2
ライフ4000
場 Eソードマン レベル4 攻撃1600
伏せカード2
具士沢
手札2
ライフ4000
場 真六武衆ーシエン レベル5 攻撃2500
伏せカード2
「俺のターン!お前が負けるのが早いか・・・。お前の友達が落ちるのが早いか・・・楽しみだ。ドロー!」
具士沢
手札2→3
「俺は、『六武衆ーザンジ』を攻撃表示で召喚!」
六武衆ーザンジ レベル4 攻撃1800
「バトルだ!『シエン』で『Eソードマン』に攻撃!」
「罠カード『次元幽閉』!攻撃モンスターを除外する!」
「だが、『シエン』の効果でそれは無効だ!」
「更に罠カード『聖なるバリアーミラーフォース』!これでお前のモンスターは全滅だ!」
「甘すぎだぜ!『六尺瓊勾玉』でそれも無効だ!」
「なに!?」
ヒイロ
ライフ4000→3100
「まだだ!『ザンジ』でダイレクトアタックだ!」
ヒイロ
ライフ3100→1300
「くそ・・・・。」
罠カードをことごとく無効にされたヒイロは完全にあせっていた。
いや、それだけが原因ではない。
遊星と鬼柳の状況もまたヒイロを思考力を鈍くしている。
「まったく・・・チーム・サティスファクションなんて屑の集まりだな。ターンエンド!」
「どうすれば・・・・どうすれば・・・。」
「ヒイロ!!!」
鬼柳の声がヒイロの目を覚まさせた。
「焦るなんてお前らしくないぞ!いつものような冷静なプレイをしやがれ!遊星のことは心配ねえ!お前はただ、このデュエルに勝つことだけに集中しやがれ!!」
「鬼柳・・・・。・・・・。」
ヒイロは近くの手すりに額を強くあてた。
「て・・・てめえ・・・何を・・・。」
ヒイロは再び具士沢に視線を向けた。
額から血は流れているものの、ヒイロの顔はいつもの無表情なものに戻った。
ヒイロ
ライフ1300
手札2
場 なし
具士沢
ライフ4000
手札2
場 真六武衆ーシエン レベル5 攻撃2500
六武衆ーザンジ レベル4 攻撃1800
「俺のターン!」
ヒイロ
手札2→3
「・・・。」
ヒイロはひいたカードを見て、にやりと笑うと、そのカードを伏せた。
「ははは!速攻魔法『サイクロン』でその伏せカードは破壊させてもらうぜ!」
ヒイロの伏せたカードはあっさりと破壊されてしまった。
「そして俺は魔法カード『死者蘇生』を発・・・。」
「そのカードは『シエン』の効果で無効にさせてもらうぜ!」
再びヒイロのカードは次々とつぶされた。
「なんだあ?もう手札は1枚しかねえな!サレンダーしろ!そうしたらお前だけは生きて帰してやるぜ。」
具士沢は勝利を確信している。
「サレンダーはしない。まだ手は残っているからな。」
「ああ、そうかい。じゃあ・・・拝見させてもらうぜ。お前の手をな!」
「俺は魔法カード『逆転の宝札』を発動。俺の場にカードがなく、手札がこれだけの時にのみ発動できる。相手フィールド上のカードの数だけカードをドローする。お前の場のカードは3枚。よって3枚引かせてもらう。」
ヒイロは3枚引き、引いたカードを確認する。
ヒイロ
手札1→0→3
「引いたぞ。逆転のカードを・・・。」
「なに!?」
具士沢は動揺する。
「(いや、なあに。ただのはったりだ。手札3枚だけで何ができるってんだ・・・。)」
「俺は『Eデビルロード』を攻撃表示で召喚。」
ヒイロの場に左腕を鎖で拘束された赤い瞳の悪魔が現れる。
E(イクイップ)デビルロード
レベル4 攻撃1300 守備1800 効果 闇属性 悪魔族
このカードは装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。
・装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し、墓地へ送った時、墓地に存在するEW(イクイップウェポン)と名につく装備魔法カード1枚をこのカードに装備する。
「な・・・なんだよ。攻撃力たったの1300じゃねえか・・・。これが逆転のカードかあ?」
「手札から魔法カード「武装再生」を発動。自分または相手の墓地の装備魔法カード1枚を自分フィールド上のモンスター1体に装備する。俺が装備するカードは・・・『EWバスターソード』。」
「何!?」
赤い瞳の悪魔の左腕の鎖が砕け、サイボーグの腕が現れる。
そしてその悪魔は大剣を握った瞬間、残忍な笑みを具士沢に対して浮かべた。
Eデビルロード レベル4 攻撃1300→2500
「さらに装備魔法『EWオーシャン・ブレスレット』を『Eデビルロード』に装備。」
『Eデビルロード』の右腕に「O」と刻まえている青いブレスレッドが装備される。
EW(イクイップウェポン)オーシャン・ブレスレッド
装備魔法カード
E(イクイップ)と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは罠カードの効果を受けない。
「何!?これでは・・・・。」
具士沢は伏せていた罠カード『聖なるバリアーミラーフォース』を見る。
「バトル!『Eデビルロード』で、『六武衆ーザンジ』を攻撃。レッドアイ・レーザー。」
『Eデビルロード』の瞳から赤い光線が発射される。
赤い光線を武士はナギナタで受け止めようとするが、ナギナタはどんどんとけていき、最終的には侍の鎧も、肉体も溶けてなくなってしまった。
具士沢
ライフ4000→3300
「『Eデビルロード』の効果で、俺は墓地にある『EWダブルカリバー』を装備させる。」
「え・・・?ちょっと待てよ!そのカードいつの間に墓地へ・・・。あ・・・!!」
具士沢は思い出した。先ほど、『サイクロン』で破壊したカードのことを。
それこそが『EWダブルカリバー』だった。
刀身に「D」と刻まれている双剣が『Eデビルロード』に装備される。
EW(イクイップウェポン)ダブルカリバー
装備魔法カード
E(イクイップ)と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は600ポイントアップする。
装備モンスターは1ターンに2度攻撃することができる。
Eデビルロード レベル4 攻撃2500→3100
「げえ!?『シエン』の攻撃力を越えただと!?」
「バトル!『Eデビルロード』で『シエン』を攻撃!」
具士沢
ライフ3300→2700
「これでターンエンドだ。」
ヒイロ
手札3→0
ライフ 1300
場 Eデビルロード(『EWバスターソード』『EWオーシャン・ブレスレッド』『EWダブルカリバー』装備) レベル4 攻撃3100
具士沢
手札2
ライフ2700
場 伏せカード(『聖なるバリアーミラーフォース』)
「く・・・くそ・・・俺のターン・・・・。」
手札2→3
「・・・。」
具士沢は必死に手札を見る。
しかし、どう使っても逆転の手が見つからない。
具士沢は倒したデュエリストからカードを奪い、それでデッキを構築することで有名なデュエリストだ。
カードたちは完全に彼を見放したのだ。
「くっ・・・・。」
具士沢は目を閉じる。
負けを認めるしかなくなった。
「俺のターン。『Eデビルロード』で攻撃。レッドアイ・レーザー!」
赤いレーザーが迷うことなく具士沢の胸を撃ちぬいた。
「うわああああ!!」
具士沢 ライフ2700→0
いかがでしたでしょうか?
今回はかなり無理をさせたためか、かなりの駄文になってしまいました!!
あと、この小説での具士沢はかなりの極悪人です!(遊戯王Rを読んだことがある方はちょっとピンとくるかも・・・。)
全国の具士沢ファンのみなさん・・・ごめんなさい!
さて、遊星たちの安否が気にかかるところですが、それに関しては次回!
感想待ってます!