遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第百九話 破魔

ヒイロ

手札2

ライフ1100

場 伏せカード1

 

ミスターT

手札0

ライフ4000

場 覇道竜―ハンニバル レベル10 攻撃5000

  最終突撃命令(永続罠)

  毒牙の島(永続罠)

  伏せカード1

 

「俺のターン!」

 

ヒイロ

手札2→3

 

「手札から魔法カード《死者蘇生》を発動。墓地のモンスター1体を俺の場に特殊召喚する。俺は墓地から《巌征竜-レドックス》を特殊召喚。」

 

巌征竜-レドックス レベル7 守備3000

 

「更に、手札から《Eエレキファイター》を召喚。」

ヒイロの場に右腕が鎖で包まれた電気でできた人型モンスターが現れた。

 

Eエレキファイター レベル1 守備100

 

E(イクイップ)エレキファイター

レベル1 攻撃100 守備100 チューナー 光属性 雷族

このカードが装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。

・このカードはチューナー以外のモンスターとして扱うことができる。

・このカードのレベルを2か3として扱うことができる。

 

「更に、手札から魔法カード《戸籍偽装》を発動。俺の場のモンスター1体の種族を変更させる。俺は《巌征竜-レドックス》を雷族に変更する。」

《巌征竜-レドックス》は電気を帯び、雷族となった。

 

戸籍偽装

通常魔法カード

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

種族を1つ宣言し、選択されたモンスターの種族はエンドフェイズ時まで宣言した種族として扱う。

選択されたモンスターがこのターン、シンクロ素材として墓地へ送られたとき、デッキからカードを1枚ドローする。

「戸籍偽装」は1ターンに1度しか発動できない。

 

「ミサキ・・・力を借りるぞ。俺はレベル7の《巌征竜-レドックス》に、レベル1の《Eエレキファイター》をチューニング。高速の次元を飛翔せし龍、雷鳴より降臨せよ。シンクロ召喚。出でよ、《エレキテルドラグーン》。」

 

エレキテルドラグーン レベル8 攻撃2000→1000

 

「攻撃力2000?そのようなモンスターで《覇道竜―ハンニバル》を倒せるとでも?」

「ああ。《戸籍偽装》の効果で俺はカードを1枚ドローする。このカードは攻撃力をダメージステップの間300ポイントダウンさせることで、相手に直接攻撃することができる。行け!エレキテル・バースト!」

《エレキテルドラグーン》は電撃波をミスターTに向かって放った。

 

エレキテルドラグーン レベル8 攻撃1000→700(ダメージステップの間のみ)

 

ヒイロ

手札0→1

 

ミスターT

ライフ4000→3300

 

「しかし、その程度の攻撃で・・・。」

「《エレキテルドラグーン》は相手に戦闘ダメージを与えたとき、相手の場のカード1枚を破壊する。」

「何!?」

「魔法・罠カードの効果は受けないが、モンスター効果なら・・・。」

《エレキテルドラグーン》の電撃波は《覇道竜―ハンニバル》を巻き込もうとした。

「カウンター罠発動。《威圧》。バトルフェイズ時に発動でき、相手モンスター効果を無効にし、破壊する。」

《エレキテルドラグーン》は殺傷能力のある《覇道竜―ハンニバル》の威圧によって破壊された。

 

威圧

カウンター罠カード

バトルフェイズ時にのみ発動できる。

相手が発動した効果モンスターの効果を無効にし、破壊する。

 

「く・・・。カードを1枚伏せ、ターンエンド。」

 

ヒイロ

手札1→0

ライフ1100

場 伏せカード2

 

ミスターT

手札0

ライフ3300

場 覇道竜―ハンニバル レベル10 攻撃5000

  最終突撃命令(永続罠)

  毒牙の島(永続罠)

 

「ふふふ・・・・。これほど弱いとは拍子抜けだな。私のターン。ドロー。」

 

ミスターT

手札0→1

 

「手札から装備魔法《破壊神の指輪》を《覇道竜―ハンニバル》に装備。装備モンスターが攻撃するとき、装備モンスターのレベルと同じ数だけお前のデッキの上からカードを墓地へ送る。」

《破壊神の指輪》のソリッドビジョンが現れ、《覇道竜―ハンニバル》を強化した。

 

破壊神の指輪

装備魔法カード

レベル8以上で、攻撃力3000以上のモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃宣言時、相手のデッキの上からカードをそのモンスターのレベルと同じ数だけ墓地へ送る。

 

「く・・・。デッキ破壊か・・・。」

「そして、《覇道竜―ハンニバル》は墓地に征竜が存在するとき、1ターンに1度、相手の魔法・罠カードを1枚破壊できる。私は右側のカードを破壊する。」

《覇道竜―ハンニバル》は竜巻でヒイロの伏せカードを破壊しようとした。

「罠カード発動。《和睦の使者》。このターン、俺の場のモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージは0になる。」

「ほう・・・フリーチェーンの罠カードで破壊効果をかわしたか・・・。だが。《覇道竜―ハンニバル》でダイレクトアタック。」

《覇道竜―ハンニバル》は炎の槍でヒイロを貫こうとしたが、《和睦の使者》のソリッドビジョンに阻まれた。

「そして、《破壊神の指輪》の効果で、10枚のカードを墓地へ送ってもらおう。」

ヒイロは表情をゆがめながら、デッキトップから10枚のカードを墓地へ送った。

「これで、お前のデッキから高確率で逆転のカードが墓地へ送られた。私はこれで、ターンエンドだ。」

 

ヒイロ

手札0

ライフ1100

場 伏せカード1

 

ミスターT

手札1→0

ライフ3300

場 覇道竜―ハンニバル(《破壊神の指輪》装備) レベル10 攻撃5000

  最終突撃命令(永続罠)

  毒牙の島(永続罠)

 

「く・・・。」

ヒイロは墓地へ送られたカードを確認した。

そのカードの中には《プチクリボー》がいた。

「お前まで墓地へ送られたか・・・。」

「クリクリクリーーーー!!」

《プチクリボー》はヒイロのそばに現れると、何かの映像を映し出した。

そこには、昏睡状態のヒイロを何とかして起こそうとしている龍可、トオル、ミサキ、ミゾグチの姿があった。

ダークネスの力のせいで、彼らの声は聞こえなかった。

「あいつら・・・。」

「あきらめるな!!ヒイロ!!」

「何・・・?」

ヒイロはエクストラデッキから突然聞こえた声に驚いた。

「あなたにはまだ、逆転のための切り札がある!!」

「逆転のカード・・・。」

ヒイロはデッキトップに指を掛けた。

「(確かに・・・そのカードは墓地にはなかった。そのカードさえ引けば・・・!)俺のターン!!」

 

ヒイロ

手札0→1

 

「俺は罠カード《シンクロ・ノヴァ》を発動!」

「何!?そのカードは・・・?」

「お前がこのカードを破壊していた場合、俺の敗北は決定的になったかもしれないな。俺の墓地からシンクロモンスターとチューナーモンスターを1体ずつ除外し、そしてそれ以外のモンスターを任意の枚数分除外することで、除外したモンスターの数と同じレベルのシンクロモンスターを召喚条件を無視してエクストラデッキからシンクロ召喚する。」

 

墓地から除外されたモンスター

・エレキテルドラグーン

・Eドール

・Eソードマン

・Eガンナー

・Eサモナー

・シンクロ・エクスクルーダー

・Eウェアウルフ

・プチクリボー

 

「8体のモンスターを除外するだと!?」

「疾風の鳥獣騎士よ。その翼の鎖を砕き、天を駆けろ!シンクロ召喚!《EMウィンドナイト》!」

 

EMウィンドナイト レベル8 攻撃2400

 

シンクロ・ノヴァ

通常罠カード

このカードは自分のターンにのみ発動できる。

自分の墓地の存在するシンクロモンスターとチューナーモンスターを1体ずつ、そして、墓地に存在するそれら以外のモンスターを任意の枚数分ゲームから除外することで、エクストラデッキから除外したカードと同じ数のレベルを持つシンクロモンスター1体を召喚条件を無視して、シンクロ召喚扱いで自分フィールド上に特殊召喚する。

 

「《EMウィンドナイト》・・・。」

ヒイロは先ほどの声の主がこのモンスターだと確信し、じっと見た。

「ヒイロ。ルカスとの約束のためにも、あなたを、この命に代えてでもお守りする!」

「ああ・・・。」

「しかし、そのモンスターの攻撃力は《毒牙の島》の効果で1000ポイント下がり、《覇道竜―ハンニバル》には及ばない。」

 

EMウィンドナイト レベル8 攻撃2400→1400

 

「《EMウィンドナイト》はシンクロ召喚に成功した時、墓地のEM1枚をこのカードに装備する。俺は墓地から《EMワイズブレード》を《EMウィンドナイト》に装備する。装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップ。」

《EMウィンドナイト》は翼を鎖から解放し、刀身に「Y」が刻まれている細身の刀を装備した。

 

EMウィンドナイト レベル8 攻撃1400→2400

 

「ふん。無駄なことを・・・。」

「バトル!《EMウィンドナイト》で《覇道竜―ハンニバル》を攻撃。ウィンディ・アタック!」

「何!?正気を失ったか?」

《EMウィンドナイト》は高速で飛翔し、《覇道竜―ハンニバル》ではなく、《毒牙の島》に突っ込んだ。

「これはどういうことだ!?」

「《EWワイズブレード》の効果発動。装備モンスターが戦闘を行う時、場の魔法・罠カード1枚を破壊し、相手に500ポイントのダメージを与える!」

「く・・・。」

《EMウィンドナイト》は《毒牙の島》のソリッドビジョンを一刀両断した。

 

ミスターT

ライフ3300→2800

 

「これで、《EMウィンドナイト》は力を取り戻す!」

 

EMウィンドナイト レベル8 攻撃2400→3400

 

「だが、それでも・・・。」

「されに手札から速攻魔法《EMフォース》を発動。俺の場にEMが攻撃するとき、そのモンスターの攻撃力を2倍にする。」

「まさか・・・このようなことが・・・!?」

《EMフォース》のソリッドビジョンから力を与えられた《EMウィンドナイト》はさらに高く飛翔した。

 

EMウィンドナイト レベル8 攻撃3400→6800

 

EW(イクイップウェポン)ワイズブレード

装備魔法カード

「E(イクイップ)」と名のつくシンクロモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。

また、装備モンスターの攻撃宣言時、相手フィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊し、相手に500ポイントのダメージを与える。

 

EM(イクイップマスター)フォース

速攻魔法カード

自分フィールド上に表側表示で存在する「EM(イクイップマスター)」と名のつくモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする。

 

「行け!《EMウィンドナイト》!」

《EMウィンドナイト》はあまりのスピードで熱が発生するが、《EWワイズブレード》がその熱を吸収し、さらに力を高めた。

「覚悟!秘技、風炎後光刃!」

《EMウィンドナイト》の斬撃の後、《覇道竜―ハンニバル》の傷口に風と炎の衝撃波が襲いかかり、そのモンスターは崩れ落ちた。

「バカな・・・!?《覇道竜―ハンニバル》が・・・!!」

 

ミスターT

ライフ2800→1800

 

「《EMウィンドナイト》がEWを装備している状態で戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。」

「なんだと・・・!?な・・・!?」

ミスターTの胴体はすでに真っ二つになっていた。

「今まで、私がお前を切ったことに気付かなかったのか?」

《EMウィンドナイト》は《EWワイズブレード》を鞘に納めた。

ミスターTはそのまま黒いカードになって、消滅した。

 

ミスターT

ライフ1800→0

 

「何とか勝てたな・・・・。」

ヒイロは右ひざを地面につけ、ゆっくり呼吸をした。

「ヒイロ・リオニス。今回はおとなしく引いてやろう。だが、あの城を手に入れたときが虚無の世界の始まりであることを忘れるな。」

ミスターTの声が聞こえた。

「(遊星たちをイリアステルとの戦いに集中させるためにも・・・ダークネスは俺で何とかするしかないな・・・。)」

ヒイロの周囲が光に包まれた。

 

「うう・・・・。」

「え・・・?」

龍可はヒイロの指が動いたことに驚いた。

「ヒイロ!!」

「龍可・・・?」

ヒイロはゆっくり目を開け、龍可を見た。

「良かった・・・。起きてくれて・・・。」

龍可は安心したようにそのまま眠ってしまった。

「やっと起きたか・・・。ったく、心配かけさせやがって!!」

「トオル・・・。人のことを言えた義理か?」

「言ってくれるな。」

「ヒイロ・・・・。龍可に感謝して。この子は休まずにあなたのことを・・・。」

「そうだな・・・。」

ヒイロは龍可の頬にそっとキスをした。

「トオル。ミサキ。ミゾグチ。すまない。」

「えう・・・。」

ミサキは褒められたことで若干恥ずかしくなった。

「いえ。当たり前のことをしただけです。」

「それより、ヒイロ。すまないじゃねえだろ?こういうときは。」

「・・・。そうだな・・・。ありがとう・・・。準決勝はどうなった?」

「・・・。」

トオルは何も言わずにピースした。

「そうか・・・。良かった・・・。」

ヒイロはようやく安堵した。

そして、龍可が起きるまで、ヒイロは彼女の頭をなでながら2人きりで過ごした。




ミスターTに勝利したものの、決着はいまだつかず!!
決着はあの城で着くのか・・・・?
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