遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第百十三話 覚悟

「・・・・。」

ヒイロは出発しようとすると、龍亞と龍可が必死にしがみついた。

「どけ・・・。危ないぞ。」

「どくもんか!」

「行かないで!ヒイロ!!あんなモンスターと戦ったらヒイロが・・・!!そんなの絶対いや!!」

龍可の目には涙がいっぱいたまっていた。

「駄目だ。俺はいかなければならない・・・。」

ヒイロはタンカに乗せられて、医務室へ運ばれるジャックを見た。

彼は意識がもうろうとしているにもかかわらず、ここまでたどり着き、残されたカードをヒイロに託した。

「ヒイロ・・・。」

「安心しろ。俺は絶対に帰る。お前たちの元へな。」

「でも・・・でも・・・!!」

「どうした?俺が約束を破ったことがあるのか?」

「・・・・。ない・・・。」

龍亞と龍可は知っていた。

ヒイロがここで逃げる男ではないということを。

「行ってくる。」

ヒイロは発進しようとすると、龍可が腕にしがみついた。

「龍可・・・。」

「ヒイロ・・・。いってらっしゃい・・・。」

龍可はできる限りに笑顔をヒイロに見せると、キスをした。

「・・・。ああ。」

キスされたヒイロは若干顔を赤くしながら発進した。

「(さあチーム5D’s!!ここでセカンドホイーラー、ヒイロにつながったぞーーー!!ファーストホイーラー、ジャック・アトラスの安否が気遣われますが、デュエルは続行の模様だーーー!!)」

「「ヒイローーー!!死ぬんじゃねえぞ!!」」

クロウとトオルは離れていくヒイロの背に激励した。

「龍可さん。大丈夫ですか?」

ミゾグチは龍可の肩に手を置いた。

彼女の体は震えていた。

「・・・。よく頑張りましたね。」

「・・・。」

龍可の顔は涙でぬれていた。

 

「次の相手は俺だ。ホセ。」

ヒイロはすぐにホセに追いついた。

すると、上空にスタッグが出現した。

「Are you ready?musuer.」

スタッグはストライクチェイサーと合体し、ストライクチェイサーはあの時のトライチェイサー同様、漆黒の馬のようになった。

「ほう。スタッグか・・・。心臓のシグナーに仕える馬の鎧・・・。だが、その程度の力で私を停められると思うな。」

「俺の力がこの程度のものだと思うな。行くぞ。」

「「デュエル!!」」

 

ヒイロ

手札5

ライフ4000

SPC9

場 バーニング・ストライク(永続罠)

  伏せカード1

 

ホセ

手札3

ライフ15300

SPC9

場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃18800

  グランエルT レベル1 攻撃500

  グランエルA レベル1 攻撃1300

  グランエルG レベル1 守備1000

  グランエルC レベル1 攻撃700

  無限牢(永続罠)

  伏せカード3(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)

 

「俺のターン。」

 

ヒイロ

手札5→6

SPC9→10

 

「俺は《スピード・ワールド2》の効果を発動する。スピードカウンターを4つ取り除き、手札のSP1枚を見せることで、相手に800ポイントのダメージを与える。」

ヒイロは《SP-スピード・ストーム》を公開すると、ホセの頭上に雷が落ちた。

「・・・。」

 

ヒイロ

SPC10→6

 

ホセ

ライフ15300→14500

 

機皇帝グランエル∞ レベル1 攻撃18800→18000

 

「あれ?《機皇帝グランエル》の攻撃力が減っちゃった。」

「なるほど。《機皇帝グランエル》は確かに攻撃力は高い。ですが、それはホセのライフが高いため。ならば、そのライフを減らしていけば・・・。」

「《機皇帝グランエル》の攻撃力も下がるんだ!でも、まだホセのライフは14500もあるよ・・・。」

「何。それはヒイロが一番分かっているさ。それに、あいつはほかにも手を持っているはずだ。」

遊星はモニターでヒイロの様子を見た。

 

「更に俺は手札から《SP-スピード・ストーム》を発動。俺のSPCが3つ以上あるとき、1000ポイントのダメージを与える。」

《SP-スピード・ストーム》のソリッドビジョンから竜巻が発生し、ホセに襲い掛かる。

「むう・・・・。」

 

ホセ

ライフ14500→13500

 

機皇帝グランエル レベル1 攻撃18000→17000

 

「そして、手札から《SP-モンスターズ・パニック》を発動。俺のスピードカウンターが6つ以上あり、俺の場にモンスターが存在せず、相手の場にモンスターが3体以上存在するとき、俺はデッキからカードを2枚ドローする。」

 

ヒイロ

手札6→5→6

 

SP(スピードスペル)-モンスターズ・パニック

通常魔法カード

自分のスピードカウンターが6つ以上存在し、自分フィールド上にモンスターが存在せず、相手フィールド上にモンスターが3体以上存在するときにのみ発動できる。

自分はデッキからカードを2枚ドローする。

 

「そして、手札から《深緑の幻獣王ガゼル》を召喚。」

 

深緑の幻獣王ガゼル レベル4 攻撃1500

 

「そして、カードを2枚伏せ、ターンエンド。」

 

ヒイロ

手札3

ライフ4000

SPC6

場 深緑の幻獣王ガゼル(幻獣王ガゼル》扱い) レベル4 攻撃1500

  バーニング・ストライク(永続罠)

  伏せカード3

 

ホセ

手札3

ライフ13500

SPC10

場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃17000

  グランエルT レベル1 攻撃500

  グランエルA レベル1 攻撃1300

  グランエルG レベル1 守備1000

  グランエルC レベル1 攻撃700

  無限牢(永続罠)

  伏せカード3(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)

 

「ふむ・・・。フィールド魔法発動中はプレイヤーに戦闘ダメージを通さず、自身も1ターンに1度戦闘では破壊されない効果を手に入れるモンスターか・・・。だが、その程度で防御できると思うな。私のターン。」

 

ホセ

手札3→4

SPC10→11

 

ヒイロ

SPC6→7

 

「永続罠《フルスロットル》を発動。これで俺はスタンバイフェイズ時にさらにスピードカウンターを1つ追加する。」

 

ヒイロ

SPC7→8

 

「そのようなうっとうしいモンスターはすぐに退場してもらう!《スピード・ワールド2》の効果発動。スピードカウンターを10個取り除き、相手の場のカード1枚を破壊する!」

ホセのDホイールから無数のミサイルが発射され、《深緑の幻獣王ガゼル》を襲う。

 

ホセ

SPC11→1

 

手札から公開されたカード

・SP-シフト・ダウン

 

「罠発動。《悲劇の引き金》。場のカード1枚を破壊する効果の対象が俺の場のモンスターの時に発動でき、対象をお前の場の正しい対象のカードに変更する。自分の主の力で消えろ。《機皇帝グランエル》!」

「何!?」

無数のミサイルは《深緑の幻獣王ガゼル》の咆哮で軌道が変わり、《機皇帝グランエル》に襲い掛かった。

「むう・・・。《グランエルG》の効果でもこれでは守れん。止むをえん。罠発動《インフィニティ・ウォール》。」

《機皇帝グランエル》の周囲にバリアが展開され、ミサイルからそのモンスターを守った。

「これでこのターン、私の場のカードを破壊する効果を無効にすることができる。」

 

インフィニティ・ウォール

通常罠カード

自分フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが存在する場合に発動する事ができる。

このターン自分フィールド上に存在するカードを破壊する効果は無効化される。

 

「ああ!!もうちょっとで破壊できたのに・・・。」

「だが、これでホセはスピードカウンターを無駄に消費したことになります。」

「だが、スピードカウンターを減らし、《深緑の幻獣王ガゼル》を生存させても《機皇帝グランエル》を破壊したことにはならない。にらみ合いになっただけだ。」

 

「ヒイロ・リオニス。その程度か?もっとお前の力を見せてみろ。私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」

 

ヒイロ

手札3

ライフ4000

SPC7

場 深緑の幻獣王ガゼル(幻獣王ガゼル》扱い) レベル4 攻撃1500

  バーニング・ストライク(永続罠)

  フルスロットル(永続罠)

  伏せカード1

 

ホセ

手札4→3(うち1枚《SP-シフト・ダウン》)

ライフ13500

SPC1

場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃17000

  グランエルT レベル1 攻撃500

  グランエルA レベル1 攻撃1300

  グランエルG レベル1 守備1000

  グランエルC レベル1 攻撃700

  無限牢(永続罠)

  伏せカード3(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)

 

「俺のターン。」

 

ヒイロ

手札3→4

SPC7→9

 

ホセ

SPC1→2

 

「墓地の《SP-スピード・ストーム》の効果発動。俺のスピードカウンターを4つ取り除くことで、スタンバイフェイズ時にこのカードを手札に加えることができる。」

「小賢しい。同じ手を食らう私ではない。罠発動《異次元追放》。相手の墓地から発動するカード効果の発動を無効にし、そのカードをゲームから除外する。」

「く・・・・。」

《SP-スピード・ストーム》はヒイロの手に戻らず、異次元に吸い込まれていった。

 

異次元追放

カウンター罠カード

相手の墓地で魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時に発動できる。

その発動を無効にし、そのカードをゲームから除外する。

 

ヒイロ

SPC9→5

 

「これで《SP-スピード・ストーム》は貴様の手から消えた!」

「いや、これで安心して攻撃できる。」

「何!?」

「俺は手札から《幻獣ホワイトビスマルク》を召喚。」

 

幻獣ホワイトビスマルク レベル4 攻撃1800(チューナー)

 

「《幻獣ホワイトビスマルク》が相手モンスターと戦闘を行う時、1度だけダメージ計算を行わずにこのカードと相手モンスターを手札に戻す。」

「無駄だ。私は手札から罠カード《無限迷宮》を発動。」

「く・・・。手札から罠か・・・。」

「このカードは私の場に機皇帝が存在するターンのメインフェイズ時に手札から発動でき、相手モンスター1体を無効にする。」

《幻獣ホワイトビスマルク》は力を失い、その巨体をハイウェイの下の海に浮かべた。

 

無限迷宮

通常罠カード

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在するとき、手札から発動できる。

相手フィールド上のモンスター1体を選択する。

選択したモンスターの効果は次の相手のターンのエンドフェイズまで無効になる。

 

「どうだ?これで《機皇帝グランエル》は倒せまい?」

「いや、まだだ。俺はレベル4の《深緑の幻獣王ガゼル》とレベル4の《幻獣ホワイトビスマルク》をチューニング。深海に眠りし破邪の水龍よ!敵の技を無にし、激流の如く邪悪を薙ぎ払え!シンクロ召喚!出でよ!《マリンフォース・ドラゴン》!」

 

マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600

 

「(出たーーーーー!!ヒイロ・リオニスの代名詞ともいえるエースモンスター、《マリンフォース・ドラゴン》!!!!)」

「ふん。その程度のモンスターで何ができる?(私の手札には手札から発動できるカウンター罠《無限反撃》がある。《マリンフォース・ドラゴン》が効果を発動した瞬間、貴様の敗北だ。)」

 

無限反撃

カウンター罠カード

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが表側表示で存在するとき、手札から発動できる。

相手のシンクロモンスターの効果の発動を無効にし、そのモンスターを墓地へ送る。

 

「そして、俺は手札から《SP-スピード・フュージョン》を発動。」

「何!?融合魔法だと・・・・?」

「俺は手札から《幻獣スカイケーツハリー》と《幻獣レーゲンイピリア》を融合。現れろ。《共振機スタッグ》。」

ストライクチェイサーとスタッグは分離し、スタッグは《マリンフォース・ドラゴン》の近くで飛行し始めた。

 

共振機スタッグ レベル2 攻撃1000(融合チューナー)

 

「融合チューナーだと・・・。まさか!!」

「そうだ。見せてやる。俺の本当の力をな。レベル8の《マリンフォース・ドラゴン》にレベル2の融合チューナー《共振機スタッグ》をチューニング。」

《共振機スタッグ》は上半身と下半身を分離させ、光と闇の球体にそれぞれ変化した。

そして、光は《マリンフォース・ドラゴン》に、そして闇はストライクチェイサーに宿ると、ストライクチェイサーが変形し、大きな龍の翼になった。

「Dホイールが変形するだと・・・!?」

今回はさすがのヒイロもかなり驚いた。

そして、変形したDホイールはヒイロを乗せたまま《マリンフォース・ドラゴン》の背中に接続され、そのモンスターの姿が変化していった。

「光と闇重なりし時、混沌の海より審判の龍が現れる。シンクロ召喚。現れろ!《オチェアーノ・ドラゴン》!」

《マリンフォース・ドラゴン》の姿はDホイールの翼をつけた《オチェアーノ・ドラゴン》となり、カードイラストもそれに変化した。

 

オチェアーノ・ドラゴン レベル10 攻撃3200

 

「フュージョンシンクロだと・・・!?ルチアーノも言っていたが、そのようなものは今までのデータにはない!!」

「《オチェアーノ・ドラゴン》はお前の場のモンスターの効果をすべて封じる。バインドマッドストリーム。」

《オチェアーノ・ドラゴン》が放った濁流は《機皇帝グランエル》の合体を強制解除させ、ボロボロになっていった。

「《機皇帝グランエル》はそのカード効果によって、力を高める。だが、その効果を失えばその攻撃力は0だ!!」

「し・・・しまった!!」

 

機皇帝グランエル∞ レベル1 攻撃17000→0

 

「(なんということだーーーー!!シンクロキラー、《機皇帝グランエル》の力が、シンクロモンスターの力によって失われたーーーー!!!)」

「よし!!これなら俺たちに勝機はある!!」

「これが・・・機皇帝攻略のために手に入れたヒイロだけの力・・・《オチェアーノ・ドラゴン》・・・。」

 

「バトル。《オチェアーノ・ドラゴン》で《機皇帝グランエル∞》を攻撃。コーラルブラスト!」

サンゴが混じった激しい水流が《機皇帝グランエル∞》に襲い掛かる。

だが、ホセの表情からはいまだに余裕が見えていた。

 

(《オチェアーノ・ドラゴン》攻撃中)

ヒイロ

手札4→0

ライフ4000

SPC5

場 オチェアーノ・ドラゴン レベル10 攻撃3200

  バーニング・ストライク(永続罠)

  フルスロットル(永続罠)

  伏せカード1

 

ホセ

手札3→2(《無限反撃》《SP-シフト・ダウン》)

ライフ13500

SPC2

場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃0

  グランエルT レベル1 攻撃500

  グランエルA レベル1 攻撃1300

  グランエルG レベル1 守備1000

  グランエルC レベル1 攻撃700

  無限牢(永続罠)

  伏せカード2(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)




《オチェアーノ・ドラゴン》によって、すべての力を失った《機皇帝グランエル》。
だが、ホセはいまだに余裕を見せている。
それはなぜか・・・・?
こんなにあっさり《機皇帝グランエル》を破壊していいものか・・・?
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