「・・・・。」
ヒイロは出発しようとすると、龍亞と龍可が必死にしがみついた。
「どけ・・・。危ないぞ。」
「どくもんか!」
「行かないで!ヒイロ!!あんなモンスターと戦ったらヒイロが・・・!!そんなの絶対いや!!」
龍可の目には涙がいっぱいたまっていた。
「駄目だ。俺はいかなければならない・・・。」
ヒイロはタンカに乗せられて、医務室へ運ばれるジャックを見た。
彼は意識がもうろうとしているにもかかわらず、ここまでたどり着き、残されたカードをヒイロに託した。
「ヒイロ・・・。」
「安心しろ。俺は絶対に帰る。お前たちの元へな。」
「でも・・・でも・・・!!」
「どうした?俺が約束を破ったことがあるのか?」
「・・・・。ない・・・。」
龍亞と龍可は知っていた。
ヒイロがここで逃げる男ではないということを。
「行ってくる。」
ヒイロは発進しようとすると、龍可が腕にしがみついた。
「龍可・・・。」
「ヒイロ・・・。いってらっしゃい・・・。」
龍可はできる限りに笑顔をヒイロに見せると、キスをした。
「・・・。ああ。」
キスされたヒイロは若干顔を赤くしながら発進した。
「(さあチーム5D’s!!ここでセカンドホイーラー、ヒイロにつながったぞーーー!!ファーストホイーラー、ジャック・アトラスの安否が気遣われますが、デュエルは続行の模様だーーー!!)」
「「ヒイローーー!!死ぬんじゃねえぞ!!」」
クロウとトオルは離れていくヒイロの背に激励した。
「龍可さん。大丈夫ですか?」
ミゾグチは龍可の肩に手を置いた。
彼女の体は震えていた。
「・・・。よく頑張りましたね。」
「・・・。」
龍可の顔は涙でぬれていた。
「次の相手は俺だ。ホセ。」
ヒイロはすぐにホセに追いついた。
すると、上空にスタッグが出現した。
「Are you ready?musuer.」
スタッグはストライクチェイサーと合体し、ストライクチェイサーはあの時のトライチェイサー同様、漆黒の馬のようになった。
「ほう。スタッグか・・・。心臓のシグナーに仕える馬の鎧・・・。だが、その程度の力で私を停められると思うな。」
「俺の力がこの程度のものだと思うな。行くぞ。」
「「デュエル!!」」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
SPC9
場 バーニング・ストライク(永続罠)
伏せカード1
ホセ
手札3
ライフ15300
SPC9
場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃18800
グランエルT レベル1 攻撃500
グランエルA レベル1 攻撃1300
グランエルG レベル1 守備1000
グランエルC レベル1 攻撃700
無限牢(永続罠)
伏せカード3(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)
「俺のターン。」
ヒイロ
手札5→6
SPC9→10
「俺は《スピード・ワールド2》の効果を発動する。スピードカウンターを4つ取り除き、手札のSP1枚を見せることで、相手に800ポイントのダメージを与える。」
ヒイロは《SP-スピード・ストーム》を公開すると、ホセの頭上に雷が落ちた。
「・・・。」
ヒイロ
SPC10→6
ホセ
ライフ15300→14500
機皇帝グランエル∞ レベル1 攻撃18800→18000
「あれ?《機皇帝グランエル》の攻撃力が減っちゃった。」
「なるほど。《機皇帝グランエル》は確かに攻撃力は高い。ですが、それはホセのライフが高いため。ならば、そのライフを減らしていけば・・・。」
「《機皇帝グランエル》の攻撃力も下がるんだ!でも、まだホセのライフは14500もあるよ・・・。」
「何。それはヒイロが一番分かっているさ。それに、あいつはほかにも手を持っているはずだ。」
遊星はモニターでヒイロの様子を見た。
「更に俺は手札から《SP-スピード・ストーム》を発動。俺のSPCが3つ以上あるとき、1000ポイントのダメージを与える。」
《SP-スピード・ストーム》のソリッドビジョンから竜巻が発生し、ホセに襲い掛かる。
「むう・・・・。」
ホセ
ライフ14500→13500
機皇帝グランエル レベル1 攻撃18000→17000
「そして、手札から《SP-モンスターズ・パニック》を発動。俺のスピードカウンターが6つ以上あり、俺の場にモンスターが存在せず、相手の場にモンスターが3体以上存在するとき、俺はデッキからカードを2枚ドローする。」
ヒイロ
手札6→5→6
SP(スピードスペル)-モンスターズ・パニック
通常魔法カード
自分のスピードカウンターが6つ以上存在し、自分フィールド上にモンスターが存在せず、相手フィールド上にモンスターが3体以上存在するときにのみ発動できる。
自分はデッキからカードを2枚ドローする。
「そして、手札から《深緑の幻獣王ガゼル》を召喚。」
深緑の幻獣王ガゼル レベル4 攻撃1500
「そして、カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札3
ライフ4000
SPC6
場 深緑の幻獣王ガゼル(幻獣王ガゼル》扱い) レベル4 攻撃1500
バーニング・ストライク(永続罠)
伏せカード3
ホセ
手札3
ライフ13500
SPC10
場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃17000
グランエルT レベル1 攻撃500
グランエルA レベル1 攻撃1300
グランエルG レベル1 守備1000
グランエルC レベル1 攻撃700
無限牢(永続罠)
伏せカード3(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)
「ふむ・・・。フィールド魔法発動中はプレイヤーに戦闘ダメージを通さず、自身も1ターンに1度戦闘では破壊されない効果を手に入れるモンスターか・・・。だが、その程度で防御できると思うな。私のターン。」
ホセ
手札3→4
SPC10→11
ヒイロ
SPC6→7
「永続罠《フルスロットル》を発動。これで俺はスタンバイフェイズ時にさらにスピードカウンターを1つ追加する。」
ヒイロ
SPC7→8
「そのようなうっとうしいモンスターはすぐに退場してもらう!《スピード・ワールド2》の効果発動。スピードカウンターを10個取り除き、相手の場のカード1枚を破壊する!」
ホセのDホイールから無数のミサイルが発射され、《深緑の幻獣王ガゼル》を襲う。
ホセ
SPC11→1
手札から公開されたカード
・SP-シフト・ダウン
「罠発動。《悲劇の引き金》。場のカード1枚を破壊する効果の対象が俺の場のモンスターの時に発動でき、対象をお前の場の正しい対象のカードに変更する。自分の主の力で消えろ。《機皇帝グランエル》!」
「何!?」
無数のミサイルは《深緑の幻獣王ガゼル》の咆哮で軌道が変わり、《機皇帝グランエル》に襲い掛かった。
「むう・・・。《グランエルG》の効果でもこれでは守れん。止むをえん。罠発動《インフィニティ・ウォール》。」
《機皇帝グランエル》の周囲にバリアが展開され、ミサイルからそのモンスターを守った。
「これでこのターン、私の場のカードを破壊する効果を無効にすることができる。」
インフィニティ・ウォール
通常罠カード
自分フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが存在する場合に発動する事ができる。
このターン自分フィールド上に存在するカードを破壊する効果は無効化される。
「ああ!!もうちょっとで破壊できたのに・・・。」
「だが、これでホセはスピードカウンターを無駄に消費したことになります。」
「だが、スピードカウンターを減らし、《深緑の幻獣王ガゼル》を生存させても《機皇帝グランエル》を破壊したことにはならない。にらみ合いになっただけだ。」
「ヒイロ・リオニス。その程度か?もっとお前の力を見せてみろ。私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札3
ライフ4000
SPC7
場 深緑の幻獣王ガゼル(幻獣王ガゼル》扱い) レベル4 攻撃1500
バーニング・ストライク(永続罠)
フルスロットル(永続罠)
伏せカード1
ホセ
手札4→3(うち1枚《SP-シフト・ダウン》)
ライフ13500
SPC1
場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃17000
グランエルT レベル1 攻撃500
グランエルA レベル1 攻撃1300
グランエルG レベル1 守備1000
グランエルC レベル1 攻撃700
無限牢(永続罠)
伏せカード3(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)
「俺のターン。」
ヒイロ
手札3→4
SPC7→9
ホセ
SPC1→2
「墓地の《SP-スピード・ストーム》の効果発動。俺のスピードカウンターを4つ取り除くことで、スタンバイフェイズ時にこのカードを手札に加えることができる。」
「小賢しい。同じ手を食らう私ではない。罠発動《異次元追放》。相手の墓地から発動するカード効果の発動を無効にし、そのカードをゲームから除外する。」
「く・・・・。」
《SP-スピード・ストーム》はヒイロの手に戻らず、異次元に吸い込まれていった。
異次元追放
カウンター罠カード
相手の墓地で魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをゲームから除外する。
ヒイロ
SPC9→5
「これで《SP-スピード・ストーム》は貴様の手から消えた!」
「いや、これで安心して攻撃できる。」
「何!?」
「俺は手札から《幻獣ホワイトビスマルク》を召喚。」
幻獣ホワイトビスマルク レベル4 攻撃1800(チューナー)
「《幻獣ホワイトビスマルク》が相手モンスターと戦闘を行う時、1度だけダメージ計算を行わずにこのカードと相手モンスターを手札に戻す。」
「無駄だ。私は手札から罠カード《無限迷宮》を発動。」
「く・・・。手札から罠か・・・。」
「このカードは私の場に機皇帝が存在するターンのメインフェイズ時に手札から発動でき、相手モンスター1体を無効にする。」
《幻獣ホワイトビスマルク》は力を失い、その巨体をハイウェイの下の海に浮かべた。
無限迷宮
通常罠カード
自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在するとき、手札から発動できる。
相手フィールド上のモンスター1体を選択する。
選択したモンスターの効果は次の相手のターンのエンドフェイズまで無効になる。
「どうだ?これで《機皇帝グランエル》は倒せまい?」
「いや、まだだ。俺はレベル4の《深緑の幻獣王ガゼル》とレベル4の《幻獣ホワイトビスマルク》をチューニング。深海に眠りし破邪の水龍よ!敵の技を無にし、激流の如く邪悪を薙ぎ払え!シンクロ召喚!出でよ!《マリンフォース・ドラゴン》!」
マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600
「(出たーーーーー!!ヒイロ・リオニスの代名詞ともいえるエースモンスター、《マリンフォース・ドラゴン》!!!!)」
「ふん。その程度のモンスターで何ができる?(私の手札には手札から発動できるカウンター罠《無限反撃》がある。《マリンフォース・ドラゴン》が効果を発動した瞬間、貴様の敗北だ。)」
無限反撃
カウンター罠カード
自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが表側表示で存在するとき、手札から発動できる。
相手のシンクロモンスターの効果の発動を無効にし、そのモンスターを墓地へ送る。
「そして、俺は手札から《SP-スピード・フュージョン》を発動。」
「何!?融合魔法だと・・・・?」
「俺は手札から《幻獣スカイケーツハリー》と《幻獣レーゲンイピリア》を融合。現れろ。《共振機スタッグ》。」
ストライクチェイサーとスタッグは分離し、スタッグは《マリンフォース・ドラゴン》の近くで飛行し始めた。
共振機スタッグ レベル2 攻撃1000(融合チューナー)
「融合チューナーだと・・・。まさか!!」
「そうだ。見せてやる。俺の本当の力をな。レベル8の《マリンフォース・ドラゴン》にレベル2の融合チューナー《共振機スタッグ》をチューニング。」
《共振機スタッグ》は上半身と下半身を分離させ、光と闇の球体にそれぞれ変化した。
そして、光は《マリンフォース・ドラゴン》に、そして闇はストライクチェイサーに宿ると、ストライクチェイサーが変形し、大きな龍の翼になった。
「Dホイールが変形するだと・・・!?」
今回はさすがのヒイロもかなり驚いた。
そして、変形したDホイールはヒイロを乗せたまま《マリンフォース・ドラゴン》の背中に接続され、そのモンスターの姿が変化していった。
「光と闇重なりし時、混沌の海より審判の龍が現れる。シンクロ召喚。現れろ!《オチェアーノ・ドラゴン》!」
《マリンフォース・ドラゴン》の姿はDホイールの翼をつけた《オチェアーノ・ドラゴン》となり、カードイラストもそれに変化した。
オチェアーノ・ドラゴン レベル10 攻撃3200
「フュージョンシンクロだと・・・!?ルチアーノも言っていたが、そのようなものは今までのデータにはない!!」
「《オチェアーノ・ドラゴン》はお前の場のモンスターの効果をすべて封じる。バインドマッドストリーム。」
《オチェアーノ・ドラゴン》が放った濁流は《機皇帝グランエル》の合体を強制解除させ、ボロボロになっていった。
「《機皇帝グランエル》はそのカード効果によって、力を高める。だが、その効果を失えばその攻撃力は0だ!!」
「し・・・しまった!!」
機皇帝グランエル∞ レベル1 攻撃17000→0
「(なんということだーーーー!!シンクロキラー、《機皇帝グランエル》の力が、シンクロモンスターの力によって失われたーーーー!!!)」
「よし!!これなら俺たちに勝機はある!!」
「これが・・・機皇帝攻略のために手に入れたヒイロだけの力・・・《オチェアーノ・ドラゴン》・・・。」
「バトル。《オチェアーノ・ドラゴン》で《機皇帝グランエル∞》を攻撃。コーラルブラスト!」
サンゴが混じった激しい水流が《機皇帝グランエル∞》に襲い掛かる。
だが、ホセの表情からはいまだに余裕が見えていた。
(《オチェアーノ・ドラゴン》攻撃中)
ヒイロ
手札4→0
ライフ4000
SPC5
場 オチェアーノ・ドラゴン レベル10 攻撃3200
バーニング・ストライク(永続罠)
フルスロットル(永続罠)
伏せカード1
ホセ
手札3→2(《無限反撃》《SP-シフト・ダウン》)
ライフ13500
SPC2
場 機皇帝グランエル∞(スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃0
グランエルT レベル1 攻撃500
グランエルA レベル1 攻撃1300
グランエルG レベル1 守備1000
グランエルC レベル1 攻撃700
無限牢(永続罠)
伏せカード2(うち2枚《ワイズ・コア》、《スカイ・コア》)
《オチェアーノ・ドラゴン》によって、すべての力を失った《機皇帝グランエル》。
だが、ホセはいまだに余裕を見せている。
それはなぜか・・・・?
こんなにあっさり《機皇帝グランエル》を破壊していいものか・・・?
感想待ってます!