遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第百十七話 運命

「遊星が・・・・死ぬ・・・?」

「ヒイロが・・・?」

アキと龍可はシェリーの言っている言葉の意味が理解できなかった。

「それが、アーク・クレイドルへ来るあなたたちの未来よ。私はある人に、その未来を見せられた。」

「遊星とヒイロが死ぬだって!寝ぼけたことを言いやがって!!」

「誰だ!?そんな未来を見せたのは!?」

トオルとクロウはシェリーに詰問した。

「・・・。Z-ONE。」

「Z-ONEだと・・・?」

ヒイロはアポリアの過去を見たときに出会った男を思い出した。

「Z-ONEがやろうとしていることは正しいわ。今、この町を救おうとすれば、あなたたちは死に、破滅の未来が訪れるのよ。」

「小を切り捨て、大を生かす。ふっ・・・。くだらない考えだ。その運命は破壊するだけだ。」

「お嬢様!!お嬢様は一体、どこにいるのです!?」

「私は・・・アーク・クレイドルの中にいるわ。ミゾグチ。私のことは忘れなさい。」

シェリーはそのまま通信を切った。

「お嬢様!!」

ミゾグチは必死にシェリーに返事を求めたが、結果は同じだった。

 

「・・・・。」

「落ち着いたか?」

局の休憩所で、ヒイロとミゾグチは外の景色を見ていた。

遊星たちは現在、アーク・クレイドルに突入する方法を探っている。

無論、遊星とヒイロの死の未来を聞き、不安を抱えているが・・・。

「聞かせてくれるか?お前の過去を・・・。」

「・・・・?」

「俺はお前の過去を知らないし、お前の口からはいつもシェリーの話しかないからな。」

「ええ・・・。ルブラン博士・・・。旦那様は孤児であった私を拾い、居場所を与えてくれたお方です。旦那様が殺害される二日前に、私を除いてすべての使用人を突然解雇し、私にあることを頼まれました・・・。」

「シェリーを守れ・・・か?」

「はい。私は居場所を・・・・生きる意味を与えてくれた旦那様への恩を返さなければならない・・・。しかし・・・・。」

ミゾグチはシェリーの自分を忘れろという言葉を思い出した。

「お嬢様・・・・。」

「安心しろ。俺たちがあいつを連れ戻す。」

「ヒイロ・・・。」

「そのためにも、まずは突入方法を・・・うん?」

ヒイロは携帯に出た。

「(非通知か・・・。)誰だ?」

「私よ。ヒイロ・・・・。」

「・・・。俺の携帯番号まで知っていたとはな・・・。」

「ヒイロ。遊星は旧ダイダロスブリッジへ向かっているわ。アーク・クレイドルに潜入するために・・・。」

「ちっ・・・。あのバカ・・・。」

ヒイロは携帯を切ると、立ち上がった。

「ヒイロ。どちらへ?」

「オペレータールームへ戻る。これ以上休むわけにはいかないからな。」

ヒイロはそういうと、階段を下りて行った。

「ヒイロ・・・。あなたは・・・・。」

 

旧ダイダロスブリッジ・・・。

遊星はそこで何かを待っていた。

「父さん・・・・。俺は覚悟を決めたよ・・・。」

「その覚悟は死ぬことのか?それとも町を救うことか?」

「・・・!?」

遊星はびっくりしながら後ろを向いた。

そこには、ストライクチェイサーに乗ったヒイロがいた。

「ヒイロ!?なぜここに・・・。」

「俺も行く。互いに死の運命を宣告された者同士。ぴったりだ。」

「ヒイロ・・・。」

「だが、俺は死ぬつもりは毛頭ないぞ。龍可が悲しむからな。」

「・・・。」

「遊星。ここからどうやってアーク・クレイドルへ行くつもりだ。」

「あ・・・ああ。チーム・ラグナロクが旧モーメントのエネルギーを神の力でプラスに変換し、ここからアーク・クレイドルに向けて橋を架ける。」

「橋か・・・。」

ヒイロは旧ダイダロスブリッジをじっと見た。

かつて、ゴドウィンが希望をつかむために作った橋・・・。

アーク・クレイドルへ向かう橋の出発点にこれほどふさわしいものはない。

「クリクリーー!!」

「《プチクリボー》・・・。分かっている。」

ヒイロは相棒の頭をなでていると、後方から巨大な力を感じた。

「始まるか・・・?」

旧モーメントの方向に目を向けると、星界の三極神がそれを制御していた。

そして、オーロラとともにアーク・クレイドルへの虹の橋が架かった。

「遊星・・・。行くぞ。」

「ああ。」

「あの橋は、伝説の英雄の橋だ!その橋を渡るのに、俺に内緒は無しだぜ!!」

「・・・。来てしまったか・・・。」

クロウ達がヒイロと遊星にたどり着いた。

「悪いが、俺たちも行かせてもらう!」

「・・・。生きて帰れるかの保証はしないぞ。」

「それは承知の上!」

「ヒイロ・・・。私が絶対にあなたを死なせない!!」

龍可はアキのブラッディー・キッスから降り、ヒイロのストライクチェイサーに乗り込んだ。

「龍可・・・。」

「遊星。あなたの未来は、。私たちの手で変えてみせる。」

「アキ・・・。」

「俺だって同じだぜ!遊星とヒイロが死ぬのも、町がなくなるのもごめんだぜ!」

「遊星!ヒイロ!!」

「・・・。分かった。行こう!ネオドミノシティを救いに!!」

遊星の掛け声とともに、チーム5D’sは出発した。

「た・・・高い・・・・。」

しばらく登っていくと、龍可は下を見てしまった。

地表からかなり離れていて、町のビルがかなり小さく見えた。

「龍可。しっかりつかまっていろ。」

「う・・・うん・・・。・・・!!ヒイロ!誰か来る!」

「何!?」

ヒイロは後方を見ると、オメガ・ホークとそれによく似た青が基調のDホイールが全速力で走ってきているのが見えた。

そして、三体の神が消滅し、橋が徐々に消えていくのも見えた。

「やはり、神であっても完全に制御できないか・・・。遊星!」

「ヒイロ!急ぐわよ!」

二台のDホイールはヒイロ達の前に立ち、スリップストリームを起こした。

全員のDホイールのスピードが一気に上昇し、ぎりぎりでアーク・クレイドルに到着した。

「助かった。感謝する。」

ヒイロはミサキに礼を言った。

当然、彼女の正体はまだわかっていないが・・・。

そして、ミサキと同じ形のサングラスをかけた男に目を向けた。

「あんたは・・・?」

「彼は・・・俺にアクセルシンクロを教えてくれた男だ。」

遊星は彼に変わって、知る限りの詳細を教えた。

そして、ミサキに目を向ける。

「ヒイロ。彼女は?」

「俺にフュージョンシンクロを教えてくれた女だ。名前は知らない。」

「とりあえず敵じゃねえんならいいさ!時間がねえぞ!」

クロウは真っ先に進んでいった。

ヒイロ達もそれに続いた。

「ヒイロ・・・。あなたを試さなきゃ・・・。」

走っている中で、ミサキはある覚悟を決めていた。

 

アーク・クレイドルの中心にたどり着いたものの、そこから進む道はなかった。

「で、ここからどうやって入るんだ?」

クロウの質問に答えられる人はいなかった。

「・・・・!!」

ヒイロはアーク・クレイドルの中から何かを感じた。

ミスターTと戦った時と同じものを・・・。

「ヒイロ・・・。どうしたの?」

「いや・・・。なんでもない・・・。・・・!!」

「な・・・・なんだよこれは!?」

「うわあああああ!!!」

急に巨大な穴が現れ、全員がその中へ落ちて行った。




駄文ですみません・・・。
でも、これでヒイロ達はアーク・クレイドルへ突入に成功!
そして、ここで遊星とヒイロはあるものと決着をつけることに・・・。
感想待ってます!
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