「遊星が・・・・死ぬ・・・?」
「ヒイロが・・・?」
アキと龍可はシェリーの言っている言葉の意味が理解できなかった。
「それが、アーク・クレイドルへ来るあなたたちの未来よ。私はある人に、その未来を見せられた。」
「遊星とヒイロが死ぬだって!寝ぼけたことを言いやがって!!」
「誰だ!?そんな未来を見せたのは!?」
トオルとクロウはシェリーに詰問した。
「・・・。Z-ONE。」
「Z-ONEだと・・・?」
ヒイロはアポリアの過去を見たときに出会った男を思い出した。
「Z-ONEがやろうとしていることは正しいわ。今、この町を救おうとすれば、あなたたちは死に、破滅の未来が訪れるのよ。」
「小を切り捨て、大を生かす。ふっ・・・。くだらない考えだ。その運命は破壊するだけだ。」
「お嬢様!!お嬢様は一体、どこにいるのです!?」
「私は・・・アーク・クレイドルの中にいるわ。ミゾグチ。私のことは忘れなさい。」
シェリーはそのまま通信を切った。
「お嬢様!!」
ミゾグチは必死にシェリーに返事を求めたが、結果は同じだった。
「・・・・。」
「落ち着いたか?」
局の休憩所で、ヒイロとミゾグチは外の景色を見ていた。
遊星たちは現在、アーク・クレイドルに突入する方法を探っている。
無論、遊星とヒイロの死の未来を聞き、不安を抱えているが・・・。
「聞かせてくれるか?お前の過去を・・・。」
「・・・・?」
「俺はお前の過去を知らないし、お前の口からはいつもシェリーの話しかないからな。」
「ええ・・・。ルブラン博士・・・。旦那様は孤児であった私を拾い、居場所を与えてくれたお方です。旦那様が殺害される二日前に、私を除いてすべての使用人を突然解雇し、私にあることを頼まれました・・・。」
「シェリーを守れ・・・か?」
「はい。私は居場所を・・・・生きる意味を与えてくれた旦那様への恩を返さなければならない・・・。しかし・・・・。」
ミゾグチはシェリーの自分を忘れろという言葉を思い出した。
「お嬢様・・・・。」
「安心しろ。俺たちがあいつを連れ戻す。」
「ヒイロ・・・。」
「そのためにも、まずは突入方法を・・・うん?」
ヒイロは携帯に出た。
「(非通知か・・・。)誰だ?」
「私よ。ヒイロ・・・・。」
「・・・。俺の携帯番号まで知っていたとはな・・・。」
「ヒイロ。遊星は旧ダイダロスブリッジへ向かっているわ。アーク・クレイドルに潜入するために・・・。」
「ちっ・・・。あのバカ・・・。」
ヒイロは携帯を切ると、立ち上がった。
「ヒイロ。どちらへ?」
「オペレータールームへ戻る。これ以上休むわけにはいかないからな。」
ヒイロはそういうと、階段を下りて行った。
「ヒイロ・・・。あなたは・・・・。」
旧ダイダロスブリッジ・・・。
遊星はそこで何かを待っていた。
「父さん・・・・。俺は覚悟を決めたよ・・・。」
「その覚悟は死ぬことのか?それとも町を救うことか?」
「・・・!?」
遊星はびっくりしながら後ろを向いた。
そこには、ストライクチェイサーに乗ったヒイロがいた。
「ヒイロ!?なぜここに・・・。」
「俺も行く。互いに死の運命を宣告された者同士。ぴったりだ。」
「ヒイロ・・・。」
「だが、俺は死ぬつもりは毛頭ないぞ。龍可が悲しむからな。」
「・・・。」
「遊星。ここからどうやってアーク・クレイドルへ行くつもりだ。」
「あ・・・ああ。チーム・ラグナロクが旧モーメントのエネルギーを神の力でプラスに変換し、ここからアーク・クレイドルに向けて橋を架ける。」
「橋か・・・。」
ヒイロは旧ダイダロスブリッジをじっと見た。
かつて、ゴドウィンが希望をつかむために作った橋・・・。
アーク・クレイドルへ向かう橋の出発点にこれほどふさわしいものはない。
「クリクリーー!!」
「《プチクリボー》・・・。分かっている。」
ヒイロは相棒の頭をなでていると、後方から巨大な力を感じた。
「始まるか・・・?」
旧モーメントの方向に目を向けると、星界の三極神がそれを制御していた。
そして、オーロラとともにアーク・クレイドルへの虹の橋が架かった。
「遊星・・・。行くぞ。」
「ああ。」
「あの橋は、伝説の英雄の橋だ!その橋を渡るのに、俺に内緒は無しだぜ!!」
「・・・。来てしまったか・・・。」
クロウ達がヒイロと遊星にたどり着いた。
「悪いが、俺たちも行かせてもらう!」
「・・・。生きて帰れるかの保証はしないぞ。」
「それは承知の上!」
「ヒイロ・・・。私が絶対にあなたを死なせない!!」
龍可はアキのブラッディー・キッスから降り、ヒイロのストライクチェイサーに乗り込んだ。
「龍可・・・。」
「遊星。あなたの未来は、。私たちの手で変えてみせる。」
「アキ・・・。」
「俺だって同じだぜ!遊星とヒイロが死ぬのも、町がなくなるのもごめんだぜ!」
「遊星!ヒイロ!!」
「・・・。分かった。行こう!ネオドミノシティを救いに!!」
遊星の掛け声とともに、チーム5D’sは出発した。
「た・・・高い・・・・。」
しばらく登っていくと、龍可は下を見てしまった。
地表からかなり離れていて、町のビルがかなり小さく見えた。
「龍可。しっかりつかまっていろ。」
「う・・・うん・・・。・・・!!ヒイロ!誰か来る!」
「何!?」
ヒイロは後方を見ると、オメガ・ホークとそれによく似た青が基調のDホイールが全速力で走ってきているのが見えた。
そして、三体の神が消滅し、橋が徐々に消えていくのも見えた。
「やはり、神であっても完全に制御できないか・・・。遊星!」
「ヒイロ!急ぐわよ!」
二台のDホイールはヒイロ達の前に立ち、スリップストリームを起こした。
全員のDホイールのスピードが一気に上昇し、ぎりぎりでアーク・クレイドルに到着した。
「助かった。感謝する。」
ヒイロはミサキに礼を言った。
当然、彼女の正体はまだわかっていないが・・・。
そして、ミサキと同じ形のサングラスをかけた男に目を向けた。
「あんたは・・・?」
「彼は・・・俺にアクセルシンクロを教えてくれた男だ。」
遊星は彼に変わって、知る限りの詳細を教えた。
そして、ミサキに目を向ける。
「ヒイロ。彼女は?」
「俺にフュージョンシンクロを教えてくれた女だ。名前は知らない。」
「とりあえず敵じゃねえんならいいさ!時間がねえぞ!」
クロウは真っ先に進んでいった。
ヒイロ達もそれに続いた。
「ヒイロ・・・。あなたを試さなきゃ・・・。」
走っている中で、ミサキはある覚悟を決めていた。
アーク・クレイドルの中心にたどり着いたものの、そこから進む道はなかった。
「で、ここからどうやって入るんだ?」
クロウの質問に答えられる人はいなかった。
「・・・・!!」
ヒイロはアーク・クレイドルの中から何かを感じた。
ミスターTと戦った時と同じものを・・・。
「ヒイロ・・・。どうしたの?」
「いや・・・。なんでもない・・・。・・・!!」
「な・・・・なんだよこれは!?」
「うわあああああ!!!」
急に巨大な穴が現れ、全員がその中へ落ちて行った。
駄文ですみません・・・。
でも、これでヒイロ達はアーク・クレイドルへ突入に成功!
そして、ここで遊星とヒイロはあるものと決着をつけることに・・・。
感想待ってます!