「うう・・・。」
ヒイロは目を覚ますと、隣にはミサキが倒れていた。
「おい・・・。大丈夫か・・・?」
「ええ・・・。それよりも・・・。」
周囲を見渡すが、龍可達の姿はなく、目の前には一本道がある。
「クリクリーー!!」
すると、《プチクリボー》が現れ、ヒイロの額に手を当てた。
遊星とサングラスの男、ジャックと龍亞と龍可、クロウとアキの3チームに分断されたものの、それぞれが遊星ギアを停止し、中心部への合流を目指す姿が見えた。
「行きましょう。ヒイロ。この先にも遊星ギアがあるわ。」
「・・・。なぜわかる?」
「それが知りたかったら、一緒に来て。」
「・・・。いいだろう。」
ヒイロとミサキは4つ目の遊星ギア停止のために発進した。
しばらく経つと、遊星ギア制御装置のある部屋に到着した。
そこはなぜかスタジアムのようになっていたが、無人だった。
「取りかかるか・・・。」
「ヒイロ・・・・。ごめんなさい・・・。」
「!?」
急にヒイロはミサキに足払いで転んだ。
その間にミサキは制御装置とオメガ・ホークをリンクさせた。
「何をした!?」
「ヒイロ・・・。制御装置には番人がいるわ。そろそろあなたには見えるでしょ?」
「何・・・!?」
ヒイロの痣が突然光りだした。
すると、様々な光景がヒイロの頭に流入する。
サングラスの男から自らの正体がブルーノであり、本名がアンチノミーで、遊星たちの敵だと告げられ、言葉を失う遊星。
シェリーを説得できず、デュエルすることになったクロウとアキ。
アポリアによって、敗者が死ぬルールでのデュエルをすることになったジャックと龍亞と龍可。
「そして・・・ここの番人は・・・。私。」
ミサキはサングラスとヘルメットを外し、髪型をヒイロにとって見覚えのあるものに変えた。
「お前は・・・ミサキ!!?」
「私の本当の名前はゼロ。アポリア、アンチノミー、シェリーと共にZ-ONEを守る存在よ。」
「敵だというのなら・・・なぜ俺に力を与えた?抹殺すればいいだけだろう?」
「それだけでは足りないのよ。あなたたちがデュエルすることでネオドミノシティにアーク・クレイドルを呼び出すためのエネルギーを生み出す必要があったのよ。そして、アクセルシンクロとフュージョンシンクロが生み出すエネルギーは通常のデュエルの数倍はあるわ。でも、あなたたちの役目は終わった。Z-ONEの手を煩わせる前に、終わらせる。」
オメガ・ホークとストライクチェイサーは自動的にコースのスタートラインに移動した。
「私とデュエルよ!あなたが勝てば、遊星ギアが停止し、あなたは先に進めるわ。」
「もし・・・断ったらどうなる?」
「このままスタジアムに仕掛けられた自爆装置が爆発し、あなたはここで終わる。」
「何・・・!?」
ヒイロは周囲を見渡した。
よく見ると、かなりの視力がなければ見落としてしまうほど小型の爆弾が数多く仕掛けられていた。
「否応なしか・・・。なら!!」
ヒイロはストライクチェイサーに搭乗した。
すると、ヒイロとミサキ、いやゼロは不思議な光で包囲された。
「ダメージ実体化か・・・。」
「そう。もしかしたら、ライフが0になる前に死ぬかもしれないわね。」
「問題ない。俺が勝てばいいだけだ。行くぞ。」
「(ヒイロ・・・。あなたに未来を見せてあげるわ。)」
「「ライディングデュエル!!アクセラレーション!!!」」
ゼロ
手札5
ライフ4000
ヒイロ
手札5
ライフ4000
「先攻は私がもらうわ。ドロー。」
ゼロ
手札5→6
「モンスターを裏守備表示で召喚。さらに、カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ゼロ
手札6→3
ライフ4000
SPC0
場 裏守備モンスター1
伏せカード2
ヒイロ
手札5
ライフ4000
SPC0
場 なし
「(裏守備モンスターを出すだけでターン終了だと・・・?)俺のターン。」
ヒイロ
手札5→6
SPC0→1
ゼロ
SPC0→1
「ミサキ。お前も未来から来たのか?世界が崩壊した未来から・・・。」
「ええ。世界が滅んだ時、私は生まれてそれほど日が経っていなかったわ。Z-ONEが助けてくれなかったら今頃私は・・・。だから、私の命はZ―ONEのもの!Z-ONEの邪魔をするあなたたちは消さなければならない!」
「俺にも死ねない理由がある!ここで消えるわけにはいかない。俺は《幻獣ワイルドホーン》を召喚!」
幻獣ワイルドホーン レベル4 攻撃1700
「バトル。《幻獣ワイルドホーン》で裏守備モンスターを攻撃。ワイルドブレイク!」
《幻獣ワイルドホーン》の突進に、裏守備になっていた《覚醒霊ミラージュ》は受け止めようとしたが、力のないこのモンスターに耐えられるはずがなく、あっけなく撃破された。
「・・・。」
覚醒霊ミラージュ レベル2 守備300(チューナー)
ミサキ
ライフ4000→2600
「このカードが戦闘で破壊された時、デッキから《覚醒霊ミラージュ》を可能な限り特殊召喚するわ。」
2体の《覚醒霊ミラージュ》が仲間の無念を晴らすために地中から現れた。
覚醒霊ミラージュ×2 レベル2 守備300(チューナー)
「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ゼロ
手札3
ライフ2600
SPC1
場 覚醒霊ミラージュ×2 レベル2 守備300(チューナー)
伏せカード2
ヒイロ
手札6→3
ライフ4000
SPC1
場 幻獣ワイルドホーン レベル4 攻撃1700
伏せカード2
「私のターン!ドロー!」
ゼロ
手札3→4
SPC1→2
ヒイロ
SPC1→2
「(ヒイロ・・・。私を倒せなければ、未来を変えることができないわ。)私は《覚醒獣グラシャール》を召喚!」
ゼロの場に胸に龍の紋章が刻まれている青いライオンが現れた。
覚醒獣グラシャール レベル4 攻撃1500
「レベル4の《覚醒獣グラシャール》に、レベル2に《覚醒霊ミラージュ》をチューニング!シンクロ召喚!《覚醒鳥獣アルタイル》!」
ゼロの場に両翼に龍の紋章が刻まれた黒い大鷲が現れた。
覚醒鳥獣アルタイル レベル6 攻撃2300
「《覚醒獣グラシャール》の効果。このカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚された覚醒モンスターの攻撃力は500ポイントアップするわ。」
《覚醒獣グラシャール》の幻影が《覚醒鳥獣アルタイル》に力を与えた。
覚醒鳥獣アルタイル レベル6 攻撃2300→2800
覚醒獣グラシャール
レベル4 攻撃1500 守備0 効果 光属性 獣族
このカードをシンクロ素材とした「覚醒」と名のつくシンクロモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
「罠発動。《シンクロ・トライセンド》。相手ターンに、相手がシンクロモンスターを特殊召喚したとき、そのモンスターよりレベルが1つ高いシンクロモンスターを効果を無効にして、エクストラデッキから特殊召喚する。俺はエクストラデッキからレベル7の《幻獣ローズ・オーディン》を特殊召喚する!」
ヒイロの場に薔薇の花びらとともに白銀の美しい鎧を身に着けた獣の騎士が現れた、
幻獣ローズオーディン
レベル7 攻撃2800 守備2400 シンクロ 地属性 獣戦士族
「幻獣」と名のつくチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードを戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地に存在する「幻獣」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。
その効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は0になる。
「(やはり使ってきたわね・・・。発動しなくてよかったわ。)」
ゼロは右側の伏せカードを見た。
「バトル!《覚醒鳥獣アルタイル》で《幻獣ロースオーディン》を攻撃!」
「攻撃力は同じ・・・相打ちだぞ。」
「《覚醒鳥獣アルタイル》が攻撃するとき、ダメージステップ終了時まで攻撃力が私の墓地の覚醒モンスターの数×100ポイントアップするわ。」
「何!?」
「ウェイクアップ・ストリーム!」
《覚醒鳥獣アルタイル》は龍の紋章の力で力を増幅させ、暴風で《幻獣ローズオーディン》を葬ろうとした。
「罠発動。《くず鉄のかかし》。その攻撃を無効にする。」
《くず鉄のかかし》が《覚醒鳥獣アルタイル》の風から《幻獣ローズオーディン》を守った。
覚醒鳥獣アルタイル
レベル6 攻撃2300 守備1000 シンクロ 闇属性 鳥獣族
「覚醒」と名のつくチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが攻撃するとき、攻撃力がダメージステップ終了時まで自分の墓地に存在する「覚醒」と名のつくモンスター1体につき100ポイントアップする。
「私はカードを枚伏せ、ターンエンド。」
ゼロ
手札4→2
ライフ2600
SPC2
場 覚醒霊ミラージュ レベル2 守備300(チューナー)
覚醒鳥獣アルタイル レベル6 攻撃2800
伏せカード3
ヒイロ
手札3
ライフ4000
SPC2
場 幻獣ワイルドホーン レベル4 攻撃1700
幻獣ローズオーディン レベル7 攻撃2800
伏せカード
「(ヒイロ・・・。早く《オチェアーノ・ドラゴン》をシンクロ召喚して・・・。その時、私はあなたにさらなる力を見せるわ。)」
ヒイロVSゼロのデュエルに突入!
ライフ面ではヒイロの有利だが、ゼロには秘策が・・・・?
ちなみに、この小説ではアーク・クレイドルの遊星ギアは4つあります。
感想待ってます!