「・・・。」
ヒイロはダイドロスブリッジの近くで空を見ていた。
理由はただ一つ、退屈だったからだ。
鬼柳が捕まり、遊星たちは気落ちしている。
彼らの傷がいえるのを待つ方が得策だと考えた結果、このような退屈が生まれた。
「ヒイロ!!」
クロウが嬉しそうにヒイロのもとまで来た。
「・・・。どうした?」
「ヒイロ!明日鬼柳と面会ができるってよ!!」
「本当か?」
ヒイロは疑った。
第一級犯罪を犯した男にこうも簡単に面会を許可するとは思えなかった。
「俺、遊星たちに伝えてくるぜ!!」
クロウはそのままどこかへ行ってしまった。
「・・・。また一人か・・・。」
「クリクリー!!」
ヒイロの寂しさに反応したかのように、『プチクリボー』が現れる。
「お前は・・・。ふっ・・・話し相手になってくれるのか。」
ヒイロは少しだけ笑顔になった。
「(あの男・・・何かと話しているようだが・・・。まさか・・・精霊と・・・。)」
コートを着た赤い髪の男がヒイロを見て、笑みを浮かべる。
そして、ヒイロの背後に近づく。
「・・・。あんたは?」
ヒイロはすぐに背後の存在に気付く。
『プチクリボー』はその男の姿を見て、震えながら消えた。
「私は怪しいものではありません。ただの通りすがりです。そういえば、あなた、さっき精霊とやらと会話していませんでしたか?」
「それがどうした?」
ヒイロは答えをはぐらかした。
ヒイロには、彼が何者かわかっていたからだ。
「そうですか。では、ちょっと私と一緒に来てほしいのですが・・・。」
「・・・。断る。」
ヒイロは男を睨む。
「そうですか・・・。なら、力づくでやるしかないようだな!」
男は先ほどとは一転して残忍な笑みを浮かべながら、『洗脳ーブレインコントロール』のカードをデュエルディスクにセットした。
「!!」
その瞬間、ヒイロの視界が真っ暗になった。
「・・・。」
ヒイロは目を覚ました。
そこは、アルカディアムーブメントの本部だった。
服装はその団服に変わっている。
「ディヴァイン様!!ヒイロ・リオニスが意識を取り戻しました!」
医者らしき人物の声を聞いたディヴァインはヒイロのそばに近づく。
「調子はどうだ?ヒイロ。」
ディヴァインはカードをしまい、心配しているふりをしながら問いかける。
「気安くその名を呼ぶな。」
「なに・・・まさか・・・貴様!!」
ディヴァインが驚くのと同時に、彼の顔面にヒイロの拳が直撃する。
「ぐあああ!!貴様あ!!許さん!」
ディヴァインは鼻血を抑えながら、怒り狂っている。
「覚悟しろ。」
ヒイロはディヴァインをもう一度殴ろうとしたが、後頭部を何者かに殴られ、倒れこむ。
「ぐうう・・・。」
ヒイロは後ろを見る。
そこには、警棒を持ったリキッドがいた。
だが、今の彼は無表情で、左腕には変な腕輪がついていた。
「リキッド・・・・洗脳されたのか・・・。」
ヒイロはそのまま意識を手放した。
「よくやった。リキッド。この役立たずは私自ら処刑してやる!!」
ディヴァインは『サイコ・ソード』でヒイロの首をはねようとしたが、突然の警報がそれを阻んだ!!
「なんだ!!」
「ディヴァイン様!侵入者です!!」
「く・・・。こんな時に・・・。奴の処刑はあとだ!独房に入れておけ!!私はアキを呼んでくる!」
ディヴァインは持っていた『サイコ・ソード』を投げ捨て、アキの部屋へ向かった。
「助けて・・・だれか・・・。」
ヒイロの頭の中に、少女の声が響いた。
「誰だ・・・。だれが俺を・・・。」
ヒイロがゆっくり目を開けるが、真っ暗で何も見えなかった。
その暗闇の中で一人の少女が現れる。
その少女は緑色の髪で、瞳の色は黄色に近く、服装は桃色を基調としている。
そして、身長から考えて、まだまだ幼いことがわかる。
「お前が・・・俺を・・・うう!!」
ヒイロの右腕に再びあの渦の痣が現れ、激痛を起こす。
「うう・・・・また・・・・これか・・・。」
右腕の痣の赤い光でヒイロの視界がつつまれ、彼は瞳を閉じた。
少し時間がたつと、右腕の痣が消え、光が収まった。
そして・・・。
「クリクリー!!」
懐かしい声が聞こえる。
ヒイロは目を開けると、そこはファンタジーゲームによくある石造りの街になっていて、肩の上には、『プチクリボー』がいる。
そして、その精霊は前に見たときとは違い、透明ではない。
「まさか・・・ここが・・・。」
そう、ヒイロは精霊世界に来たのだ。
そこで、ヒイロは出会うことになる。
エンシェント・フェアリーに守れと言われた少女と・・・・。
もうすぐ・・・不完全なシグナーになってしまった少年とと精霊世界を守るという宿命を背負った少女の道が交錯する。
いかがでしたでしょうか?
寝ぼけて書いたため、かなりの駄文になっています。(泣)
しばらくデュエルがなかったので次回は久しぶりにデュエルをします!
相手は多分・・・・。
感想待ってます!