遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第十四話 呪城

「おい!!そこの若いの!!早くこっちへ来い!!」

突然、物陰から魔道士の服を着た子供が出てくる。

「??」

ヒイロは突然現れた彼を警戒する。

「クリー!」

しかし、『プチクリボー』が簡単に彼を信用していってしまう。

「・・・。」

ヒイロは首を横に振った後、彼のもとへ行き、一緒に物陰に隠れる。

「だれもいない。こえ ここからのはず。」

隠れて少し経つと、猿のような姿のモンスターが来た。

「きのせい。なら もどる。」

そのモンスターは少しだけ周りを見渡すと、すぐに行ってしまった。

「ふう・・・。これで一安心じゃ。」

「助けてられたな。すまない。」

「いいんじゃいいんじゃ!若いのを助けるのが年寄りの役割じゃからな。」

彼は胸を張って言う。

「年寄り・・・?子供にしか見えないが。」

「これは呪いのせいじゃ!!」

「呪い・・・?」

ヒイロは呪いという言葉を聞いて、首をかしげる。

「これはマイナス化の呪いでな、この呪いにかかると幼児化してしまうんじゃ!」

「なるほど・・・。なら、俺がその呪いの源を断つ。発生源を教えろ。」

「発生源は北にあるゼーマンの城じゃ!!そこにいる王 ゼーマンを倒せば呪いは解除できる!」

それを聞いたヒイロはすぐに町を北に出ようとしたが、彼に服をつかまれる。

「何のつもりだ。」

「行くというのならわしを連れて行くんじゃ!あの城には龍可ちゃんがとらわれているんじゃ!わしの身代わりになって・・・。頼む!!」

「・・・。分かった。足手まといにはなるなよ。」

「おお!!ありがたい!わしの名はトルンカじゃ!おぬしは?」

「ヒイロ・・・。ヒイロ・リオニスだ。そして、こいつが『プチクリボー』だ。」

「クリクリー。」

『プチクリボー』がヒイロの肩の上に乗り、お辞儀をする。

「おお・・・。この精霊は龍可ちゃんの『クリボン』によく似とるのお。」

「・・・。そういえば、その龍可という少女の髪は緑色か?」

ヒイロは先ほど暗闇の中で見た少女を思い出し、トルンカに問う。

「ああ・・・。そうじゃが・・・それがどうかしたのか?」

「いや・・・。(あの少女と同一人物なのか・・・龍可という少女は・・・。)」

ヒイロとトルンカはマイナスの呪いの源を断つため、そして、龍可を助けるためにゼーマンの城へ向かう。

 

「・・・。見張りは一人か・・・。」

ヒイロとトルンカは岩場の陰に隠れながら、門番を見た。

「・・・。どうやらカードとデュエルディスクは使えるようだな。」

ヒイロは展開したデュエルディスクを見た。

「ん・・・?何をするんじゃ!ヒイロ!」

「門番を倒してくる。」

「そ・・・そうか・・・。なら、わしはここで心の中で応援しておくぞ!」

「・・・。分かった。(心の中でだけか・・・。まあ、ないよりはましか。)」

ヒイロは門番の猿の前に立つ。

「ん?おまえ はいるきか?」

「入る気だ・・・と言ったらどうする?」

「たおす!でゅえる でゅえる!」

門番はデュエルディスクのようなものを左腕につける。

「話が早い。すぐにどいてもらうぞ。」

「「デュエル!!」」

 

ヒイロ

手札5

ライフ4000

 

門番

手札5

ライフ4000

 

「俺の先攻。ドロー。」

 

ヒイロ

手札5→6

 

「『Eガンナー』を攻撃表示で召喚。」

ヒイロの場に左腕が鎖で拘束された西部劇をモチーフにした銃士が現れる。

 

E(イクイップ)ガンナー

レベル4 攻撃1900 守備1000 効果 風属性 戦士族

このカードが装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。

・このカードが攻撃したモンスターをダメージステップ終了時に破壊する。

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド。」

 

ヒイロ

手札6→3

場 Eガンナー レベル4 攻撃1900

  伏せカード2

 

門番

手札5

ライフ4000

 

「おれ たーん。どろー。」

 

門番

手札5→6

 

「『ドラゴニック・エイプ』 こうげきひょうじ とくしゅしょうかん。」

門番の場に龍の鱗で作られた赤い鎧を装備した大型の猿が現れる。

 

ドラゴニック・エイプ

レベル6 攻撃2400 守備0 効果 炎属性 獣族

このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

 

「そして 『サモナーズ・エイプ』 こうげきひょうじ しょうかん。」

更に真っ白な導師の服を着た猿が現れる。

 

サモナーズ・エイプ

レベル4 攻撃1400 守備1000 効果 光属性 獣族

1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。

自分フィールド上の「エイプ」と名のつくモンスターを1体選択する。

自分のデッキから選択したモンスターのレベル以下の「エイプ」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。

 

「『サモナーズ・エイプ』 こうかはつどう。 でっき 『ドラゴニック・エイプ』 こうげきひょうじ 特殊召喚。」

 

ドラゴニック・エイプ レベル6 攻撃2400

 

「(まずい・・・まずいぞ・・・。このまま攻撃を受けたらあっさり負けてしまうぞお。ヒイロ、大丈夫かあ・・・・。)」

トルンカは冷や汗を大量にかきながらヒイロを見る。

 

「ばとる 『ドラゴニック・エイプ』 攻撃 『Eガンナー』。」

『ドラゴニック・エイプ』が拳に炎をまとわせ、『Eガンナー』を攻撃しようとする。

「甘い。罠カード『聖なるバリアーミラーフォース』そして罠カード『EWバインドチェーン』を発動。」

「え!!」

聖なる光で構成されたバリアが『ドラゴニック・エイプ』の攻撃を阻み、その攻撃を跳ね返す。

攻撃していた『ドラゴニック・エイプ』は『Eガンナー』がなぜか持っている持ち手に「B」が刻まれている鎖で縛られるが、破壊は免れる。

しかし、反射された炎が残りのモンスターを包み込み、破壊してしまった。

 

EW(イクイップウェポン)バインドチェーン

罠カード

このカードは自分フィールド上に「E(イクイップ)」と名のつくモンスターが存在している状態で、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

攻撃モンスターを守備表示に変更する。

その効果で守備表示になったモンスターは次の相手のターンのエンドフェイズまで表示形式を変更できない。

このカードは発動後、装備カードとなり、自分フィールド上の「E(イクイップ)」と名のつくモンスター1体に装備する。

このカードを装備したモンスターの攻撃力は400ポイントアップする。

 

そして、『Eガンナー』の左腕の鎖が砕け、機械の左腕が露になる。

Eガンナー レベル4 攻撃1900→2300

ドラゴニック・エイプ レベル6 攻撃2400→守備0

 

「・・・。かーど 3まいふせる 2たーんえんど。」

 

ヒイロ

手札3

ライフ4000

場 Eガンナー(『EWバインドチェーン』装備) レベル4 攻撃2300

 

門番

手札6→0

ライフ4000

場 ドラゴニック・エイプ レベル6 守備0

  伏せカード3

 

「(どういうことじゃ?あのままにしておけば全滅させることができたじゃろうに・・・。)」

「俺のターン。」

 

ヒイロ 手札3→4

 

「速攻魔法カード『カード・バインドチェーン』を発動。」

門番の場の伏せカード3枚のうち、2枚が鎖で固定され、発動できなくなる。

「(う・・・。『次元幽閉』 『奈落の落とし穴』 つかえない。)」

 

カード・バインドチェーン

速攻魔法カード

1000ライフポイントを支払うことで発動できる。

フィールド上にセットされている魔法・罠カードを2枚まで選択する、

選択されたカードは発動できない。

このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。

 

ヒイロ ライフ4000→3000

 

「そして、『Eウェアウルフ』を攻撃表示で召喚。」

ヒイロの場に両手が鎖で拘束された黒い人狼が現れる。

 

E(イクイップ)ウェアウルフ

レベル4 攻撃1500 守備1200 効果 闇属性 獣戦士族

このカードは装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。

・このカードが相手モンスターを攻撃した場合、バトルフェイズ終了時まで攻撃力が600ポイントアップし、もう一度だけ続けて攻撃することができる。

 

「さらに、装備魔法『EWヒートクロー』を『Eウェアウルフ』に装備。」

手甲部分に「H」が刻まれている燃え盛る爪が『Eウェアウルフ』に装備される。

『Eウェアウルフ』の両手の鎖が砕け、機械の手が露になる。

 

EW(イクイップウェポン)ヒートクロー

装備魔法カード

このカードは「E(イクイップ)」と名のつくモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターが攻撃表示で存在しているとき、バトルフェイズ開始時にフィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する。

 

「バトルフェイズ開始時に『EWヒートクロー』の効果発動。『カード・バインドチェーン』の効果を受けていないほうのカードを破壊する。」

『Eウェアウルフ』は高く跳躍し、門番のセットしてあるカードを落下スピードをつけて『EWヒートクロー』で切り裂く。

伏せカードは『幻獣の角』だった。

「よし、バトル。『Eウェアウルフ』で『ドラゴニック・エイプ』を攻撃。ワイルドクロー。」

『Eウェアウルフ』は猛スピードで『ドラゴニック・エイプ』』に接近し、何度も爪で攻撃し、破壊した。すると、『Eウェアウルフ』は遠吠えとともにオーラに包まれる。

 

Eウェアウルフ レベル4 攻撃1500→2100

 

「『Eウェアウルフ』の効果により、攻撃力が600ポイントアップした状態で再び攻撃する。」

 

門番 ライフ4000→1900

 

「え 俺 負け。」

「『Eガンナー』でダイレクトアタック。」

 

門番 ライフ1900→0

 

「むきゅーー・・・。」

門番は敗北すると同時に倒れ、気絶してしまった。

ヒイロは門番の懐を探り、城のカギを手に入れる。

「クリクリー!」

『プチクリボー』が近くの落ちてある奇妙な杖を持って来る。

「うん・・・?この杖は・・・。」

「おお!!これはカースド・ニードルじゃ!!」

トルンカが岩陰から出て、ヒイロに近づく。

「なんだ・・・?それは?」

「これは物質の時間の流れを操作できる杖じゃ!他にもあらゆるものの逆転もできるんじゃ!」

「・・・。かなり悪趣味な杖だな。」

ヒイロは杖を捨てようとするが、トルンカがあわてて止める。

「待つんじゃ!これは便利じゃから持っていこう。待っておれ。」

トルンカは魔法を唱える。

するとカースド・ニードルが縮小し、カードになる。

 

カースド・ニードル

装備魔法カード

装備モンスターの攻撃力と守備力を入れ替える。

 

「・・・。いい魔法だな。」

「じゃろ?元の姿に戻ればもっと高度な魔法が使えるんじゃが・・・。」

「クリクリー!」

『プチクリボー』が城門を指さした。

「ああ・・・。分かっている。」

ヒイロは『カースド・ニードル』のカードをデッキに入れた。

すると、たくさんの光景がフラッシュバックされた。

マイナス化し、幼児化した魔道士 そして、石化された精霊たち 封印されたエンシェント・フェアリー・ドラゴン 連行される少女 森の中の獅子・・・・。

「・・・。大体わかった。」

それらの光景が、ヒイロに今の精霊界の状況を教えた。

「・・・?どうしたんじゃ?」

「なんでもない。行くぞ。」

「うわあ!!年寄りを置いていくなーー!」

トルンカはあわてて追いかけた。




久しぶりのデュエル・・・そしてまた1ターンキル(笑)。
もうそろそろまともなデュエルにしないと・・・。
それにしてもディマクのエイプモンスターの種類少ないですよね。
まあ、敵なのでしょうがないですけど・・・。
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