「おい!!そこの若いの!!早くこっちへ来い!!」
突然、物陰から魔道士の服を着た子供が出てくる。
「??」
ヒイロは突然現れた彼を警戒する。
「クリー!」
しかし、『プチクリボー』が簡単に彼を信用していってしまう。
「・・・。」
ヒイロは首を横に振った後、彼のもとへ行き、一緒に物陰に隠れる。
「だれもいない。こえ ここからのはず。」
隠れて少し経つと、猿のような姿のモンスターが来た。
「きのせい。なら もどる。」
そのモンスターは少しだけ周りを見渡すと、すぐに行ってしまった。
「ふう・・・。これで一安心じゃ。」
「助けてられたな。すまない。」
「いいんじゃいいんじゃ!若いのを助けるのが年寄りの役割じゃからな。」
彼は胸を張って言う。
「年寄り・・・?子供にしか見えないが。」
「これは呪いのせいじゃ!!」
「呪い・・・?」
ヒイロは呪いという言葉を聞いて、首をかしげる。
「これはマイナス化の呪いでな、この呪いにかかると幼児化してしまうんじゃ!」
「なるほど・・・。なら、俺がその呪いの源を断つ。発生源を教えろ。」
「発生源は北にあるゼーマンの城じゃ!!そこにいる王 ゼーマンを倒せば呪いは解除できる!」
それを聞いたヒイロはすぐに町を北に出ようとしたが、彼に服をつかまれる。
「何のつもりだ。」
「行くというのならわしを連れて行くんじゃ!あの城には龍可ちゃんがとらわれているんじゃ!わしの身代わりになって・・・。頼む!!」
「・・・。分かった。足手まといにはなるなよ。」
「おお!!ありがたい!わしの名はトルンカじゃ!おぬしは?」
「ヒイロ・・・。ヒイロ・リオニスだ。そして、こいつが『プチクリボー』だ。」
「クリクリー。」
『プチクリボー』がヒイロの肩の上に乗り、お辞儀をする。
「おお・・・。この精霊は龍可ちゃんの『クリボン』によく似とるのお。」
「・・・。そういえば、その龍可という少女の髪は緑色か?」
ヒイロは先ほど暗闇の中で見た少女を思い出し、トルンカに問う。
「ああ・・・。そうじゃが・・・それがどうかしたのか?」
「いや・・・。(あの少女と同一人物なのか・・・龍可という少女は・・・。)」
ヒイロとトルンカはマイナスの呪いの源を断つため、そして、龍可を助けるためにゼーマンの城へ向かう。
「・・・。見張りは一人か・・・。」
ヒイロとトルンカは岩場の陰に隠れながら、門番を見た。
「・・・。どうやらカードとデュエルディスクは使えるようだな。」
ヒイロは展開したデュエルディスクを見た。
「ん・・・?何をするんじゃ!ヒイロ!」
「門番を倒してくる。」
「そ・・・そうか・・・。なら、わしはここで心の中で応援しておくぞ!」
「・・・。分かった。(心の中でだけか・・・。まあ、ないよりはましか。)」
ヒイロは門番の猿の前に立つ。
「ん?おまえ はいるきか?」
「入る気だ・・・と言ったらどうする?」
「たおす!でゅえる でゅえる!」
門番はデュエルディスクのようなものを左腕につける。
「話が早い。すぐにどいてもらうぞ。」
「「デュエル!!」」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
門番
手札5
ライフ4000
「俺の先攻。ドロー。」
ヒイロ
手札5→6
「『Eガンナー』を攻撃表示で召喚。」
ヒイロの場に左腕が鎖で拘束された西部劇をモチーフにした銃士が現れる。
E(イクイップ)ガンナー
レベル4 攻撃1900 守備1000 効果 風属性 戦士族
このカードが装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。
・このカードが攻撃したモンスターをダメージステップ終了時に破壊する。
「カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札6→3
場 Eガンナー レベル4 攻撃1900
伏せカード2
門番
手札5
ライフ4000
「おれ たーん。どろー。」
門番
手札5→6
「『ドラゴニック・エイプ』 こうげきひょうじ とくしゅしょうかん。」
門番の場に龍の鱗で作られた赤い鎧を装備した大型の猿が現れる。
ドラゴニック・エイプ
レベル6 攻撃2400 守備0 効果 炎属性 獣族
このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
「そして 『サモナーズ・エイプ』 こうげきひょうじ しょうかん。」
更に真っ白な導師の服を着た猿が現れる。
サモナーズ・エイプ
レベル4 攻撃1400 守備1000 効果 光属性 獣族
1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
自分フィールド上の「エイプ」と名のつくモンスターを1体選択する。
自分のデッキから選択したモンスターのレベル以下の「エイプ」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。
「『サモナーズ・エイプ』 こうかはつどう。 でっき 『ドラゴニック・エイプ』 こうげきひょうじ 特殊召喚。」
ドラゴニック・エイプ レベル6 攻撃2400
「(まずい・・・まずいぞ・・・。このまま攻撃を受けたらあっさり負けてしまうぞお。ヒイロ、大丈夫かあ・・・・。)」
トルンカは冷や汗を大量にかきながらヒイロを見る。
「ばとる 『ドラゴニック・エイプ』 攻撃 『Eガンナー』。」
『ドラゴニック・エイプ』が拳に炎をまとわせ、『Eガンナー』を攻撃しようとする。
「甘い。罠カード『聖なるバリアーミラーフォース』そして罠カード『EWバインドチェーン』を発動。」
「え!!」
聖なる光で構成されたバリアが『ドラゴニック・エイプ』の攻撃を阻み、その攻撃を跳ね返す。
攻撃していた『ドラゴニック・エイプ』は『Eガンナー』がなぜか持っている持ち手に「B」が刻まれている鎖で縛られるが、破壊は免れる。
しかし、反射された炎が残りのモンスターを包み込み、破壊してしまった。
EW(イクイップウェポン)バインドチェーン
罠カード
このカードは自分フィールド上に「E(イクイップ)」と名のつくモンスターが存在している状態で、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
攻撃モンスターを守備表示に変更する。
その効果で守備表示になったモンスターは次の相手のターンのエンドフェイズまで表示形式を変更できない。
このカードは発動後、装備カードとなり、自分フィールド上の「E(イクイップ)」と名のつくモンスター1体に装備する。
このカードを装備したモンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
そして、『Eガンナー』の左腕の鎖が砕け、機械の左腕が露になる。
Eガンナー レベル4 攻撃1900→2300
ドラゴニック・エイプ レベル6 攻撃2400→守備0
「・・・。かーど 3まいふせる 2たーんえんど。」
ヒイロ
手札3
ライフ4000
場 Eガンナー(『EWバインドチェーン』装備) レベル4 攻撃2300
門番
手札6→0
ライフ4000
場 ドラゴニック・エイプ レベル6 守備0
伏せカード3
「(どういうことじゃ?あのままにしておけば全滅させることができたじゃろうに・・・。)」
「俺のターン。」
ヒイロ 手札3→4
「速攻魔法カード『カード・バインドチェーン』を発動。」
門番の場の伏せカード3枚のうち、2枚が鎖で固定され、発動できなくなる。
「(う・・・。『次元幽閉』 『奈落の落とし穴』 つかえない。)」
カード・バインドチェーン
速攻魔法カード
1000ライフポイントを支払うことで発動できる。
フィールド上にセットされている魔法・罠カードを2枚まで選択する、
選択されたカードは発動できない。
このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。
ヒイロ ライフ4000→3000
「そして、『Eウェアウルフ』を攻撃表示で召喚。」
ヒイロの場に両手が鎖で拘束された黒い人狼が現れる。
E(イクイップ)ウェアウルフ
レベル4 攻撃1500 守備1200 効果 闇属性 獣戦士族
このカードは装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。
・このカードが相手モンスターを攻撃した場合、バトルフェイズ終了時まで攻撃力が600ポイントアップし、もう一度だけ続けて攻撃することができる。
「さらに、装備魔法『EWヒートクロー』を『Eウェアウルフ』に装備。」
手甲部分に「H」が刻まれている燃え盛る爪が『Eウェアウルフ』に装備される。
『Eウェアウルフ』の両手の鎖が砕け、機械の手が露になる。
EW(イクイップウェポン)ヒートクロー
装備魔法カード
このカードは「E(イクイップ)」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが攻撃表示で存在しているとき、バトルフェイズ開始時にフィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する。
「バトルフェイズ開始時に『EWヒートクロー』の効果発動。『カード・バインドチェーン』の効果を受けていないほうのカードを破壊する。」
『Eウェアウルフ』は高く跳躍し、門番のセットしてあるカードを落下スピードをつけて『EWヒートクロー』で切り裂く。
伏せカードは『幻獣の角』だった。
「よし、バトル。『Eウェアウルフ』で『ドラゴニック・エイプ』を攻撃。ワイルドクロー。」
『Eウェアウルフ』は猛スピードで『ドラゴニック・エイプ』』に接近し、何度も爪で攻撃し、破壊した。すると、『Eウェアウルフ』は遠吠えとともにオーラに包まれる。
Eウェアウルフ レベル4 攻撃1500→2100
「『Eウェアウルフ』の効果により、攻撃力が600ポイントアップした状態で再び攻撃する。」
門番 ライフ4000→1900
「え 俺 負け。」
「『Eガンナー』でダイレクトアタック。」
門番 ライフ1900→0
「むきゅーー・・・。」
門番は敗北すると同時に倒れ、気絶してしまった。
ヒイロは門番の懐を探り、城のカギを手に入れる。
「クリクリー!」
『プチクリボー』が近くの落ちてある奇妙な杖を持って来る。
「うん・・・?この杖は・・・。」
「おお!!これはカースド・ニードルじゃ!!」
トルンカが岩陰から出て、ヒイロに近づく。
「なんだ・・・?それは?」
「これは物質の時間の流れを操作できる杖じゃ!他にもあらゆるものの逆転もできるんじゃ!」
「・・・。かなり悪趣味な杖だな。」
ヒイロは杖を捨てようとするが、トルンカがあわてて止める。
「待つんじゃ!これは便利じゃから持っていこう。待っておれ。」
トルンカは魔法を唱える。
するとカースド・ニードルが縮小し、カードになる。
カースド・ニードル
装備魔法カード
装備モンスターの攻撃力と守備力を入れ替える。
「・・・。いい魔法だな。」
「じゃろ?元の姿に戻ればもっと高度な魔法が使えるんじゃが・・・。」
「クリクリー!」
『プチクリボー』が城門を指さした。
「ああ・・・。分かっている。」
ヒイロは『カースド・ニードル』のカードをデッキに入れた。
すると、たくさんの光景がフラッシュバックされた。
マイナス化し、幼児化した魔道士 そして、石化された精霊たち 封印されたエンシェント・フェアリー・ドラゴン 連行される少女 森の中の獅子・・・・。
「・・・。大体わかった。」
それらの光景が、ヒイロに今の精霊界の状況を教えた。
「・・・?どうしたんじゃ?」
「なんでもない。行くぞ。」
「うわあ!!年寄りを置いていくなーー!」
トルンカはあわてて追いかけた。
久しぶりのデュエル・・・そしてまた1ターンキル(笑)。
もうそろそろまともなデュエルにしないと・・・。
それにしてもディマクのエイプモンスターの種類少ないですよね。
まあ、敵なのでしょうがないですけど・・・。
感想待ってます!