ヒイロとトルンカは城への侵入に成功した。
「じゃあ、ここからは手分けをしようかの。わしはあっちを見てくるぞ!」
それだけ言うと、トルンカは北へ行ってしまった。
「あ・・・おい・・・。・・・。」
ヒイロは頭を抱えたる。
そして、あの軽率な魔法使いをかばった龍可を心から憐れんだ。
「・・・。東へ行こう。」
ヒイロは城の東側を探すことにした。
東側にはなぜが警備兵がほとんどおらず、たやすく奥まで侵入することができた。
「数が少ないな・・・。もともとここに充てられている兵の数がその程度か・・・あるいは・・・。」
もう一つの仮定を考えると、再び頭を抱えざるを得えない。
「・・・。捕まるなよ・・・。やることが増える。・・・うん・・・?」
ヒイロは変な独房を見つけた。
独房はほかにもあるが、兵が監視している独房はそこだけだった。
「よほどいいものがあるようだな。うん・・・?」
近くには2階へ続く階段があり、そこにはタルと、樽1つがすっぽりはいるような大きな穴がある。
「クリー?」
『プチクリボー』は首をかしげている。
だが、ヒイロは何かを思いついたようで、にやりと笑った。
「『プチクリボー』。あの見張りを黙らせるぞ。」
「はら へった。はやく こうたい こないか?」
兵士は腹をすかせながら見張りを続けていた。
「クリー!」
「ん?おまえ しんにゅうしゃ。つかまえる。」
『プチクリボー』が兵の頭をポカポカ叩く。
攻撃力0のため、ダメージはないが、視線を向けるのには十分だった。
『プチクリボー』は逃げると見せかけて、兵士を穴の真下まで誘導する。
「まて。こうげきりょく0 よくも あたま たたいたな。」
兵は相当怒っている様子で、全力で『プチクリボー』を追いかける。
「クリー!!」
「・・・。今だな。」
ヒイロは兵の足音と『プチクリボー』からの合図でタイミングを合わせ、樽を落とす。
「んぎゃ。むきゅーーー・・・。」
兵は樽の下敷きになり、気を失った。
「作戦成功だな。」
「クリ!!」
『プチクリボー』は兵の懐から独房のカギを見つけた。
「よし。他の兵が来ないうちに・・・。」
ヒイロは兵が見張っていた独房のカギを開け、中に入った。
独房の中には緑色の髪の可憐な少女がいた。
「え・・・?トルンカ?助けに来てくれたの?」
彼女は後ろを向いているためか、ヒイロがトルンカであると誤解している。
「悪いが、俺はトルンカじゃない。」
ヒイロは扉を閉めた後、そう答える。
「え・・・まさか・・・。」
彼女は振り向いてヒイロを見る。
「あなたは・・・ヒイロ?」
彼女はなぜかヒイロの名前を知っていた。
おそらくエンシェント・フェアリーから聞いたのだろうと認識したヒイロは首を縦に振る。
「良かった・・・。私は龍可。助けてくれてありがとう。」
龍可は笑顔でヒイロに礼を言う。
「礼を言うなら、ここを出た後にしろ。うん?」
「うひゃああ!ヒイロすまん!捕まってしもうた!」
トルンカが兵士にここまで連行されてきた。
「トルンカ!!」
「おお!!龍可ちゃん!無事でよかったわい。」
「・・・。やはり捕まったか・・・。」
ヒイロは予想通りになってしまい、頭を抱える。
「ん?おまえ なんで ここ いる?」
トルンカを連れてきた兵はびっくりしながらヒイロを見る。
「話す義理はないな。」
「しんにゅうしゃ つかまえる。」
兵は左腕にデュエルディスクを出現させる。
ヒイロはそれにこたえてデュエルディスクを展開する。
「「デュエル!!」」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
兵
手札5
ライフ4000
「俺の先攻。ドロー。」
ヒイロ
手札5→6
「・・・。よし。『Eコマンダー』を攻撃表示で召喚。」
ヒイロの場に胴体が鎖で包まれている迷彩服を着た軍人が出現する。
Eコマンダー
レベル3 攻撃1000 守備1000 効果 地属性 戦士族
このカードは装備カードを装備している場合、以下の効果を得る。
・1ターンに1度、メインフェイズ時に相手に800ポイントのダメージを与える。
「そして、装備魔法『EWボムランチャー』を『Eコマンダー』に装備。」
大型の銃身に「B」が刻まれている小型のミサイルランチャーのような武器を『Eコマンダー』が装備する。
装備した瞬間、『Eコマンダー』の腹部の鎖が砕け、機械の胴体が露になる。
EW(イクイップウェポン)ボムランチャー
装備魔法カード
このカードはE(イクイップ)と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力が1000ポイントアップする。
装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターのレベル×100ポイントのダメージを相手に与える。
Eコマンダー レベル3 攻撃1000→2000
「『Eコマンダー』の効果、このモンスターが装備カードを装備しているとき、1ターンに1度、相手に800ポイントのダメージを与える。」
『Eコマンダー』の機械化されている胴体からビーム砲が出現し、兵を撃ちぬく。
兵
ライフ4000→3200
「カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札6→2
ライフ4000
場 Eコマンダー(『EWボムランチャー』装備)レベル3 攻撃2000
伏せカード2
兵
手札5
ライフ3200
「おのれ。ゼーマンさま くれた カード 見せてやる。おれ たーん どろー。」
兵
手札5→6
「あいてふぃーるど のみ もんすたー そんざいする これ てふだ とくしゅしょうかん。でろ
『ドラゴニック・エイプ』。」
ドラゴニック・エイプ レベル6 攻撃2400
「つぎ てふだ 『スライム・エイプ』 こうげきひょうじ しょうかん。」
兵の場に猿の姿をしたスライムが現れる。
スライム・エイプ
レベル1 攻撃0 守備1600 効果 水属性 獣族
墓地の存在する「エイプ」と名のつくモンスターを1体選択する。
このカードのレベルはエンドフェイズまで選択したモンスターと同じレベルになる。
この効果は1ターンに1度、自分のターンのメインフェイズ1にのみ発動できる。
「(攻撃力0のモンスターを攻撃表示・・・?どういうことだ・・・。)」
「てふだ まほう 『ダーク・ストリーム』。 らいふ 1000 はらう。 『ドラゴニック・エイプ』 だーくちゅーなー なる。」
ダーク・ストリーム
通常魔法カード
ライフを1000支払い、自分フィールド上の表側表示のモンスター1体を選択することで発動できる。
選択したモンスターはエンドフェイズ時までダークチューナーとして扱い、またカード名を「DT(ダークチューナー)」として扱う。
「ダークチューナー・・・まさか!ヒイロ!気を付けて!」
龍可は急に顔を青くしてヒイロに警告する。
「れべる1 『スライム・エイプ』 れべる6『ドラゴニック・エイプ』 だーくちゅーにんぐ。」
『ドラゴニック・エイプ』が6つの黒い光になって、『スライム・エイプ』の体内に侵入する。
『スライム・エイプ』の体内に会った1つの白い光が黒い光のうちの1つと相殺し、その瞬間、『スライム・エイプ』が砕け散る。
残った5つの黒い光は輪になって、そこから闇があふれ出す。
「だーくしんくろ。 いでよ。 ゼーマンさま くれたかーど 『猿将軍ドグラ』。」
闇の中から豪華な軍服を着た邪悪なサル型のモンスターが現れる。
「なんだ・・・?この邪悪なモンスターは・・・・?」
ヒイロは『猿将軍ドグラ』から放たれる闇のエネルギーを感じ、警戒した。
猿将軍ドグラ
レベル-5 攻撃2200 守備1900 ダークシンクロ 闇属性 獣族
チューナー以外のモンスター1体-ダークチューナー
このカードを特殊召喚する為には、自分フィールド上に存在する 「DT(ダークチューナー)」と名のついたチューナーのレベルを、 それ以外の自分フィールド上に存在するモンスター1体のレベルから引き、 その数字がこのカードのレベルと等しくならなければならない。
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで 魔法・罠カードを発動できない。
このカードが相手モンスターを攻撃するとき、ダメージステップ終了時まで攻撃対象にしたモンスターの攻撃力の半分の数値だけこのカードの攻撃力をアップする。
「ばとる。 『猿将軍ドグラ』 『Eコマンダー』 攻撃。だーく・ぶれいばー。」
『猿将軍ドグラ』は闇のオーラで強化された大剣で『Eコマンダー』を真っ二つにした。
さらに、その肉体から放たれる波動がヒイロの魔法・罠カードの発動を妨げる。
「ぐああ!!」
猿将軍ドグラ レベル-5 攻撃力3200(ダメージステップ終了時まで)
ヒイロ
ライフ4000→2800
「ぐうう・・・。」
なぜかヒイロの体にダメージを受けている。
「く・・・。ダークシンクロモンスターは・・・・ダメージを実体化させるのか・・・。」
「かーど 1まいふせ たーんえんど。」
ヒイロ
手札2
ライフ2800
場 伏せカード2
兵
手札2
ライフ3200
場 猿将軍ドグラ レベル-5 攻撃2200
伏せカード1
「ヒイロ・・・。」
龍可はヒイロの勝利を願うことしかできなかった。
ついにヒロイン登場です!
そして、トルンカを拘束していた兵がまさかの強敵。
そして、ダークシンクロモンスターを所持している!!
どうなる・・・ヒイロ!?
感想待ってます!