遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第二十四話 崩壊

ゴゴゴゴゴ・・・・。

再び上から揺れが発生する。

「これは・・・十六夜か・・・それともディヴァインか・・・?」

ヒイロは揺れの原因を確かめるために上へよじ登っていく。

10階付近まで来て、彼はとんでもないものを目にした。

「なんだ・・・あれは・・・。」

ヒイロが見たものは巨大な黒いくちばしだった。

どうやら、ビルの外に本体がいるらしい。

ヒイロは付近の窓から外を確認した。

「・・・・!!」

地上には紫の炎で何かしらの絵が描かれている。

「あれは・・・ハチドリと・・・トカゲ・・・ナスカの地上絵と同じだ・・・。」

ヒイロはマーサハウスで見た図鑑のことを思い出した。

あの図鑑には現存するナスカの地上絵の絵がすべて掲載されていた。

そして・・・上を見ると・・・。

「・・・!!モンスター・・・なのか・・・?」

上空には漆黒の体にオレンジ色の模様が付いた巨大な鳥がいた。

「あれは・・・あの鳥のくちばしだったのか・・・。・・・!!」

今度は下からも揺れが生じた。

すると今度は地上に漆黒の体に緑色の模様が付いた巨大なトカゲが現れる。

「まさか・・・ナスカの地上絵と関係が・・・。」

「うわあああああ!!」

上から聞き覚えのある男の声が聞こえる。

ヒイロは吹き抜けのところに目をやると、瓦礫とともにディヴァインが落ちていく。

「あの怪物にやられたんだな・・・。」

「クリクリー!!」

「プチクリボー・・・どうした?」

ヒイロは突然現れたプチクリボーの頭に触れる。

すると、ヒイロの頭の中にある情景が浮かぶ。

本部の2階・・・そこに遊星と赤い髪の少女・・・そして彼らが対峙しているのは黒い長髪で白めの部分が黒く染まった女性で、着ているのは黒が基調で緑の模様がついたローブ・・・。

「分かった。」

それだけ言うとヒイロは吹き抜けに飛び込んだ。

 

「ここが2階か・・。」

ヒイロは2階の吹き抜けの手すり部分に捕まった。

そこには遊星と放心状態になっている赤い髪の少女がいた。

彼女が十六夜アキ・・・黒薔薇の魔女と恐れられたサイコデュエリストにして、遊星たちと同じシグナーだ。

「・・・。ディヴァインが落下しているところを見たんだな。十六夜は。」

遊星は何も言わずに十六夜を担ぐ。

「誰かとデュエルをしていたのか?」

「ああ。ミスティと戦っていたが、中断して姿を消した。ヒイロ。龍亞と龍可は?」

「もう脱出している。早く出るぞ。ここは崩壊する。」

遊星たちは急いで階段を下り、正面玄関から脱出した。

そして、脱出してから少し経つとビルは崩壊した。

鳥の怪物もトカゲの怪物も地上絵とともに消えていた。

「遊星。これからどうするんだ。」

「ああ・・・・。十六夜を休ませる必要がある。ダイモンエリアの雑賀の元へ行こう。」

「分かった。」

ヒイロ達はダイモンエリアへ向かう。

「ディヴァイン・・・せめて俺の手で殺したかったが・・・・。」




ようやく本部脱出成功です!
そして、ヒイロが己の宿命に立ち向かう時が近づいています。
ヒイロはこの戦いを生き延びることができるか・・・・?
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