遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第二十七話 解放

「遊星!!」

ヒイロは部屋に入った。

遊星とアキはデュエルをしていて、戦況は遊星が圧倒的に不利、そしてアキはサイコパワーを制御できずにいる。

 

遊星

手札2

ライフ50

場 スターダスト・ドラゴン レベル8 攻撃100(『憎悪の棘』の効果を4回受けている。)

  伏せカード1

 

アキ

手札0

ライフ3000

場 ブラック・ローズ・ドラゴン(『憎悪の棘』装備) レベル7 攻撃3000

  デス・ペタル・カウントダウン(永続罠)

 

デス・ペタル・カウントダウン

永続罠

自分のターンのエンドフェイズ時に自分の墓地に存在する植物族モンスター 1体をゲームから除外して、相手ライフに300ポイントダメージを与える。 このカードの効果で自分の墓地に植物族モンスターが存在しなくなった時、 ゲームから除外した植物族モンスターの数×300ポイントダメージを 相手ライフに与える。自分の墓地に植物族モンスターが存在しない時、 このカードを破壊する。

 

「うわああ!!」

暴走したサイコパワーは窓を、壁を、天井を、そして遊星をも容赦なく攻撃する。

「力が・・・力がコントロールできない・・・。」

アキはどうすればいいのかわからず、悲嘆に暮れていた。

「遊星!俺と代われ!死ぬぞ!」

「断る!」

遊星は傷だらけになりながらもきっぱりと断った。

「遊星・・・。」

「俺はあのとき誓った。アキのすべて何度でも受け止めると!」

「信じない・・・信じない!!そんなのは!!私に居場所をくれたのはディヴァインだけ・・・。」

アキの猜疑心は遊星の暖かな心をも否定していた。

「居場所か・・・。遊星・・・お前が十六夜の居場所になるつもりか。」

「ああ。」

問いに答える遊星の瞳には強い覚悟が宿っていた。

それを聞いたヒイロは少し笑みを浮かべながら右腕に痣を出現させる。

「まったく・・・変わっていないな。だから俺もお前に力を貸したくなるということか・・・。」

ヒイロは激痛に耐えながら、右腕を遊星のデッキに向ける。

「遊星・・・・受け取れ!!」

ヒイロの痣からデッキに向かって光線が放たれる。

「これは・・・??」

遊星のデッキの一番上にカードが創造される。

カードの創造を終えるのと同時に、ヒイロは激痛と先ほどのデュエルでの疲れから倒れてしまった。

「ヒイロ・・・。ありがとう・・・。」

遊星はヒイロに礼を言った後、アキに目を向ける。

「アキ!お前のその殻を・・・・間違った憎悪を粉々に打ち砕いてやる!俺のターン!!」

遊星は創造されたカードを引く。

 

遊星

手札2→3

 

「俺は手札から罠カード『閃珖龍の復活』を発動!!」

遊星がそのカードを発動した瞬間、傷だらけになっている『スターダスト・ドラゴン』の体が暖かな光に包まれる。

「ああ・・・・。」

アキはその暖かな光に見とれた。

そして、暖かな光の中から『閃珖龍スターダスト』が現れる。

 

閃珖龍の復活

通常罠カード

自分フィールド上の『スターダスト・ドラゴン』1体を除外して発動する。

また、このカードは自分のライフが1000ポイント以下の場合、手札から発動できる。

『閃珖龍スターダスト』を自分のエクストラデッキから特殊召喚する。

その後、相手フィールド上に存在する魔法・罠カードを2枚破壊する。

 

閃珖龍スターダスト レベル8 攻撃2500

 

「これが・・・『スターダスト・ドラゴン』のもう一つの姿・・・。『閃珖龍の復活』のもう一つの効果を発動!特殊召喚した後、相手フィールド上に存在する魔法・罠カードを2枚破壊する!!」

「なに!?あ・・・。」

アキの場から『デス・ペタル・カウントダウン』が消え、更に『ブラック・ローズ・ドラゴン』の体についていたアキの憎しみの象徴たる『憎悪の棘』が消えてなくなる。

 

ブラック・ローズ・ドラゴン レベル7 攻撃3000→2400

 

「『憎悪の棘』が・・・!!」

「『閃珖龍スターダスト』で、『ブラック・ローズ・ドラゴン』を攻撃!!シューティング・ブラスト!!」

『閃珖龍スターダスト』の口から風のブレスが放たれる。

そのブレスは『ブラック・ローズ・ドラゴン』を貫いたが、破壊はできなかった。

 

アキ

ライフ3000→2900

「手札の『ガード・ヘッジ』の効果!このカードを墓地へ送ることで、自分フィールド上のモンスターは戦闘では破壊されず、エンドフェイズまで攻撃力が半分になる。」

 

ブラック・ローズ・ドラゴン レベル7 攻撃2400→1200

 

「遊星・・・助けて・・・。」

アキの瞳から涙があふれ、遊星に助けを求める。

「私・・・どうすれば・・・!!」

暴走したサイコパワーはベッドを吹き飛ばした。

そして、遊星の頭に向かって一直線に飛んでいく。

「・・・!!」

今の遊星には避ける余裕がなかった。

無数の傷を負い、今ではデュエルができているだけでも奇跡だったからだ。

「遊星!!」

アキは必死に願った。

サイコパワーよ止まれと。

すると、その願いを聞き入れたのだろうか。

部屋を包んでいたサイコパワーの嵐が消え、ベッドも遊星にあたることなく床に落ちた。

「・・・。初めて・・制御できた・・・。」

アキは自分の手を見る。

そして、何かを決心したのか、遊星に目を向ける。

「遊星・・・・終わらせて・・・。」

アキの願いに遊星は何も言わずに受け入れる。

「罠発動!『シンクロ・ヘイロー』。自分フィールド上に存在するシンクロモンスター1体が戦闘によって 相手モンスターを破壊できなかった場合に発動する事ができる。 そのシンクロモンスター1体の攻撃力を倍にし、このバトルフェイズに もう1度攻撃する事ができる。」

 

閃珖龍スターダスト レベル8 攻撃2500→5000

 

「今こそ魔女の呪縛を打ち破れ!『閃珖龍スターダスト』!!シューティング・ブラスト!」

 

アキ

ライフ2900→0

 

アキはライフが0になった瞬間、座り込んだ。

「アキ・・・。」

遊星はアキに近づく。

「遊星・・・。」

アキは目に大量の涙を浮かべながら遊星を見た。

遊星は何も言わずにアキに微笑みを見せる。

「遊星・・・遊星・・・。」

アキは我慢できずに遊星の胸に顔を押し付けて涙を流した。

「アキ・・・。」

遊星は泣き止むまでアキをやさしく抱いていた。

もうすぐ、日が昇る。




遊星とアキのデュエルはラストターンのみになりました。(ヒイロがダークシグナーと戦っている間にやっていたので。)
ちなみに漫画版5D’sに登場した決闘龍はオリジナル設定込でこの漫画に登場します!!
遊星とアキは今はこんな状態ですが、ほったらかしにされているヒイロはもし普通の人だったら涙目でしょうね。
感想待ってます!!
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