遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第三十四話 開戦

「はっ・・・!!」

ヒイロは再び目を開けると、そこはマーサハウスの寝室だった。

「夢か・・・。だが・・・夢にしてはかなりリアルすぎるな・・・。」

ヒイロはマーサハウスの外に出た。

 

外では、すでに遊星たちが待機していた。

「ヒイロ。遅かったな。」

「すまない。ジャック・・・いやな夢を見た。」

いやな夢という言葉に遊星ははっとした。

「もしかして・・・夢の中でダークシグナーと会ったのか?」

「・・・。ああ・・・。ディマクというダークシグナーと・・・。」

「私もヒイロと一緒にディマクと会ったわ。」

「私は・・・ミスティと会ったわ。」

「俺は鬼柳と会った。」

「鬼柳だって!?まさか・・・あいつもダークシグナーになっちまったのか!?」

クロウは驚きながら遊星に詰問する。

遊星は何も言わずに頷いた。

「・・・。鬼柳・・・。」

「そういえば、ジャックは?」

ヒイロはジャックに目を向ける。

「俺は・・・知らないやつだった。」

「知らない・・・・?」

「ああ・・・。勝手に俺に因縁をつけてきた。すぐに行って、このジャック・アトラスに因縁をつけたことを後悔させてやる。」

口調は確かにいつもと同じだったが、その言葉の中にはいつもの迫力はなかった。

「・・・。そして、タイムリミットは今日の日没までか・・・。」

ヒイロの言葉に遊星たちはうなずく。

どうやら、そのことは全員言われたようだ。

「俺も行くぜ!確かに俺はシグナーじゃねえが、お前らが戦うのを放っておけるわけがねえ!」

クロウがブラックバードに乗って、参戦を志願した。

「分かった。一緒に来てくれ。クロウ。」

遊星はクロウの参戦を承諾した。

「じゃあ、俺も行く!」

「龍亞はだめだ。」

「ええ!!?なんでだよ!」

龍亞は参戦させようとしないヒイロに詰問する。

「今のお前では足手まといだ。」

「うう・・・・。」

龍亞は言いかえすことができず、黙り込んでしまった。

「お願い。龍亞。ここに残って、私たちが帰ってくるのを待ってて。」

龍可は龍亞に懇願する。

龍可は兄妹である龍亞を戦いに巻き込みたくないと思っている。

龍亞はそれを悟ったのか、龍可に何一つ言葉をかけないままマーサハウスに入った。

「俺とクロウは『Ccapac Apu』へ向かう。みんな、必ず勝って帰ろう!」

「よし・・・行くぜ!!」

遊星とクロウは先に出発した。

「俺は『Aslla Piscu』へ向かう。ダークシグナーめ、このジャック・アトラスが蹴散らしてくれる!!」

ジャックも遊星たちに続いて出発した。

「牛尾君はここで子供たちを!」

「了解しました!深影さん!」

牛尾は敬礼した後、マーサハウスに入った。

「私は『Ccarayhua』へ向かうわ。」

「アキさんは私が車で送ります!」

「お願い!深影さん!」

アキは深影の車に乗り、出発していった。

「ヒイロ。私たちは先に『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』を解放しなきゃ。『クリボン』!」

「分かっている。『プチクリボー』。」

二人は自分の精霊に呼び掛けると、2匹の精霊が出現し、精霊世界とこの世界を繋げる扉を作った。

「よし・・・乗れ。」

ヒイロはトライチェイサーにトライアクセラーを取り付け、設定した暗証番号「0623」を入力した。

この番号の由来はヒイロが初めてマーサハウスに来た日だ。

すると、トライチェイサーの色が変化し、起動した。

「うん!」

龍可はヒイロを後ろから抱くような形でトライチェイサーに乗った。

「行くぞ。」

ヒイロと龍可はトライチェイサーに乗って、精霊世界への扉の中に飛び込んでいった。




次回から再び精霊世界へ・・・。
トルンカとレグルスにようやく出番が・・・。
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