「はっ・・・!!」
ヒイロは再び目を開けると、そこはマーサハウスの寝室だった。
「夢か・・・。だが・・・夢にしてはかなりリアルすぎるな・・・。」
ヒイロはマーサハウスの外に出た。
外では、すでに遊星たちが待機していた。
「ヒイロ。遅かったな。」
「すまない。ジャック・・・いやな夢を見た。」
いやな夢という言葉に遊星ははっとした。
「もしかして・・・夢の中でダークシグナーと会ったのか?」
「・・・。ああ・・・。ディマクというダークシグナーと・・・。」
「私もヒイロと一緒にディマクと会ったわ。」
「私は・・・ミスティと会ったわ。」
「俺は鬼柳と会った。」
「鬼柳だって!?まさか・・・あいつもダークシグナーになっちまったのか!?」
クロウは驚きながら遊星に詰問する。
遊星は何も言わずに頷いた。
「・・・。鬼柳・・・。」
「そういえば、ジャックは?」
ヒイロはジャックに目を向ける。
「俺は・・・知らないやつだった。」
「知らない・・・・?」
「ああ・・・。勝手に俺に因縁をつけてきた。すぐに行って、このジャック・アトラスに因縁をつけたことを後悔させてやる。」
口調は確かにいつもと同じだったが、その言葉の中にはいつもの迫力はなかった。
「・・・。そして、タイムリミットは今日の日没までか・・・。」
ヒイロの言葉に遊星たちはうなずく。
どうやら、そのことは全員言われたようだ。
「俺も行くぜ!確かに俺はシグナーじゃねえが、お前らが戦うのを放っておけるわけがねえ!」
クロウがブラックバードに乗って、参戦を志願した。
「分かった。一緒に来てくれ。クロウ。」
遊星はクロウの参戦を承諾した。
「じゃあ、俺も行く!」
「龍亞はだめだ。」
「ええ!!?なんでだよ!」
龍亞は参戦させようとしないヒイロに詰問する。
「今のお前では足手まといだ。」
「うう・・・・。」
龍亞は言いかえすことができず、黙り込んでしまった。
「お願い。龍亞。ここに残って、私たちが帰ってくるのを待ってて。」
龍可は龍亞に懇願する。
龍可は兄妹である龍亞を戦いに巻き込みたくないと思っている。
龍亞はそれを悟ったのか、龍可に何一つ言葉をかけないままマーサハウスに入った。
「俺とクロウは『Ccapac Apu』へ向かう。みんな、必ず勝って帰ろう!」
「よし・・・行くぜ!!」
遊星とクロウは先に出発した。
「俺は『Aslla Piscu』へ向かう。ダークシグナーめ、このジャック・アトラスが蹴散らしてくれる!!」
ジャックも遊星たちに続いて出発した。
「牛尾君はここで子供たちを!」
「了解しました!深影さん!」
牛尾は敬礼した後、マーサハウスに入った。
「私は『Ccarayhua』へ向かうわ。」
「アキさんは私が車で送ります!」
「お願い!深影さん!」
アキは深影の車に乗り、出発していった。
「ヒイロ。私たちは先に『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』を解放しなきゃ。『クリボン』!」
「分かっている。『プチクリボー』。」
二人は自分の精霊に呼び掛けると、2匹の精霊が出現し、精霊世界とこの世界を繋げる扉を作った。
「よし・・・乗れ。」
ヒイロはトライチェイサーにトライアクセラーを取り付け、設定した暗証番号「0623」を入力した。
この番号の由来はヒイロが初めてマーサハウスに来た日だ。
すると、トライチェイサーの色が変化し、起動した。
「うん!」
龍可はヒイロを後ろから抱くような形でトライチェイサーに乗った。
「行くぞ。」
ヒイロと龍可はトライチェイサーに乗って、精霊世界への扉の中に飛び込んでいった。
次回から再び精霊世界へ・・・。
トルンカとレグルスにようやく出番が・・・。
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