「ヒイロ!!」
「ヒイロ!良かったわい!」
「ヒイロ!無事で何よりです!」
デュエルが終わった瞬間、龍可達が駆け寄ってきた。
「すまない。心配かけてしまったな。」
「本当よ!!」
龍可は眼に涙を浮かべながらそう言い放った。
「もう・・・無茶をしないで・・・。」
「・・・。」
ヒイロは何も言わずに龍可の頭をなでた。
「ああ・・・・!!」
「どうした?」
「『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』様が・・・。」
ヒイロと龍可は『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』が封印されていた岩を見た。
そこには『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』の姿はなく、あるのは岩だけだった。
「どういうことなの!?」
龍可はなぜ『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』がいなくなっているのか理解できなかった。
そんな中、倒れていたゼーマンの体が動き出した。
「むう・・・。」
「・・・。生きていたか。」
ヒイロは起き上がったゼーマンを見た。
しかし、デュエルする前のゼーマンと比べると、かなり姿が変わっていた。
紫色の体毛が白に変わり、杖もカースド・ニードルではなくなっていた。
周囲の猿兵も姿は変わっていないが、カースド・ニードルがなくなり、代わりに持っているものが槍になっていた。
「ようやく・・・洗脳が解けたか。」
「洗脳・・・?まさか、ダークシグナーに洗脳されていたのか?」
「うむ・・・。突然私の前のディマクが現れ、私に協力しろと命令してきた。それで、断ったとたんにな・・・。」
「そんなことどうでもいいのじゃ!!早うわしの体を元に戻しとくれえ!!」
トルンカは跳びながらゼーマンに呪いを解くことを要求した。
「分かっている。精霊たちには申し訳ないことをした・・・。」
ゼーマンは杖を天に掲げた。
すると、トルンカの体が光に包まれ、老魔道士の姿になった。
「やっとわしの体が元に戻ったわい!!」
「ゼーマン。『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』はどこにいったの!?」
「『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』様の所在か・・・。すぐに調べよう。」
ゼーマンは杖の先端を岩に向けた。
すると、岩に龍亞とディマクがデュエルをしていて、ディマクが『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』を召喚している映像が映し出された。
「龍亞!!どうして龍亞がディマクとデュエルをしてるの!?」
「ち・・・。早く戻るぞ!」
「・・・。待て。おぬしは・・・たしかヒイロであったな。」
ヒイロと龍可はトライチェイサーを置いている城門前まで戻ろうとしたが、ゼーマンに呼び止められる。
「それがどうした?」
「ある男から預かっていたものだ。お前に渡せと。」
そういうと、2枚のカードをヒイロに渡した。
1枚は魔法カード、そしてもう一枚はそのカードのスピードスペル版だった。
「・・・これは・・・。」
ヒイロは渡されたカードを見て驚愕した。
「その男が十数年前に私のもとを訪ね、このカードを私に預け、こう言ったのだ。『いずれこの世界と現実世界に巨大な闇が押し寄せる。それを止めるためにもこのカードをヒイロ・リオニスに渡してほしい。彼はその闇を払うことができる存在だ。』とな。それ以降、彼とは会っていないが・・・。」
「その男の名は・・・?」
「遊城・・・十代だ。」
「なに!?」
「え・・・!!」
遊城十代の名前を聞いて、ヒイロと龍可は驚いた。
「遊城十代・・・数十年前にダークネスを倒し、世界を救った英雄・・・。」
「カードを預かっている当初はあまり十代の言葉が信じられなかった。だが、今回のこと、そしておぬしがここに現れたことで確信に変わった。ヒイロ・リオニス。どうか、巨大な闇から世界を救ってくれ。」
「・・・。分かった。もとより、それが目的だからな。」
ヒイロは巨大な闇はダークシグナーであると考え、承諾した。
それと同時に、猿兵がトライチェイサーを持ってきていた。
「いそいで もどれ。あのにんげん あぶない。」
「ヒイロ!早く龍亞を助けなきゃ!」
「ああ。」
ヒイロはトライチェイサーを起動させた。
「頑張るんじゃぞー!」
「龍可!私の力をどうかお使いください!」
そういうと、『レグルス』は自分のカードを創造し、龍可に渡した。
「ありがとう!『レグルス』!」
龍可はそのカードをデッキに入れた。
「ヒイロ・リオニス!私のカードを好きに使ってくれ。これが、私ができるせめてもの償いだ。」
そういうと、ゼーマンも自身の本当のカードを創造し、ヒイロに渡した。
「・・・。分かった。行くぞ!龍可!」
「うん!」
「それじゃ、久しぶりにわしの大魔法を見せてやるのじゃ!」
そういうと、トルンカは膨大な魔力で現実世界への扉を作り出した。
ヒイロと龍可は扉の中へ入っていった。
かなり今回はオリジナル設定が入ってしまいました・・・。
遊城十代・・・そういえば、5D’sの時間帯では何をしてるんだろうってこのごろ思います。
もしかしたら、いい歳してるにもかかわらず、気ままに旅を続けていたりして・・・。
感想待ってます!