遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第三十七話 英雄

「ヒイロ!!」

「ヒイロ!良かったわい!」

「ヒイロ!無事で何よりです!」

デュエルが終わった瞬間、龍可達が駆け寄ってきた。

「すまない。心配かけてしまったな。」

「本当よ!!」

龍可は眼に涙を浮かべながらそう言い放った。

「もう・・・無茶をしないで・・・。」

「・・・。」

ヒイロは何も言わずに龍可の頭をなでた。

「ああ・・・・!!」

「どうした?」

「『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』様が・・・。」

ヒイロと龍可は『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』が封印されていた岩を見た。

そこには『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』の姿はなく、あるのは岩だけだった。

「どういうことなの!?」

龍可はなぜ『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』がいなくなっているのか理解できなかった。

そんな中、倒れていたゼーマンの体が動き出した。

「むう・・・。」

「・・・。生きていたか。」

ヒイロは起き上がったゼーマンを見た。

しかし、デュエルする前のゼーマンと比べると、かなり姿が変わっていた。

紫色の体毛が白に変わり、杖もカースド・ニードルではなくなっていた。

周囲の猿兵も姿は変わっていないが、カースド・ニードルがなくなり、代わりに持っているものが槍になっていた。

「ようやく・・・洗脳が解けたか。」

「洗脳・・・?まさか、ダークシグナーに洗脳されていたのか?」

「うむ・・・。突然私の前のディマクが現れ、私に協力しろと命令してきた。それで、断ったとたんにな・・・。」

「そんなことどうでもいいのじゃ!!早うわしの体を元に戻しとくれえ!!」

トルンカは跳びながらゼーマンに呪いを解くことを要求した。

「分かっている。精霊たちには申し訳ないことをした・・・。」

ゼーマンは杖を天に掲げた。

すると、トルンカの体が光に包まれ、老魔道士の姿になった。

「やっとわしの体が元に戻ったわい!!」

「ゼーマン。『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』はどこにいったの!?」

「『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』様の所在か・・・。すぐに調べよう。」

ゼーマンは杖の先端を岩に向けた。

すると、岩に龍亞とディマクがデュエルをしていて、ディマクが『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』を召喚している映像が映し出された。

「龍亞!!どうして龍亞がディマクとデュエルをしてるの!?」

「ち・・・。早く戻るぞ!」

「・・・。待て。おぬしは・・・たしかヒイロであったな。」

ヒイロと龍可はトライチェイサーを置いている城門前まで戻ろうとしたが、ゼーマンに呼び止められる。

「それがどうした?」

「ある男から預かっていたものだ。お前に渡せと。」

そういうと、2枚のカードをヒイロに渡した。

1枚は魔法カード、そしてもう一枚はそのカードのスピードスペル版だった。

「・・・これは・・・。」

ヒイロは渡されたカードを見て驚愕した。

「その男が十数年前に私のもとを訪ね、このカードを私に預け、こう言ったのだ。『いずれこの世界と現実世界に巨大な闇が押し寄せる。それを止めるためにもこのカードをヒイロ・リオニスに渡してほしい。彼はその闇を払うことができる存在だ。』とな。それ以降、彼とは会っていないが・・・。」

「その男の名は・・・?」

「遊城・・・十代だ。」

「なに!?」

「え・・・!!」

遊城十代の名前を聞いて、ヒイロと龍可は驚いた。

「遊城十代・・・数十年前にダークネスを倒し、世界を救った英雄・・・。」

「カードを預かっている当初はあまり十代の言葉が信じられなかった。だが、今回のこと、そしておぬしがここに現れたことで確信に変わった。ヒイロ・リオニス。どうか、巨大な闇から世界を救ってくれ。」

「・・・。分かった。もとより、それが目的だからな。」

ヒイロは巨大な闇はダークシグナーであると考え、承諾した。

それと同時に、猿兵がトライチェイサーを持ってきていた。

「いそいで もどれ。あのにんげん あぶない。」

「ヒイロ!早く龍亞を助けなきゃ!」

「ああ。」

ヒイロはトライチェイサーを起動させた。

「頑張るんじゃぞー!」

「龍可!私の力をどうかお使いください!」

そういうと、『レグルス』は自分のカードを創造し、龍可に渡した。

「ありがとう!『レグルス』!」

龍可はそのカードをデッキに入れた。

「ヒイロ・リオニス!私のカードを好きに使ってくれ。これが、私ができるせめてもの償いだ。」

そういうと、ゼーマンも自身の本当のカードを創造し、ヒイロに渡した。

「・・・。分かった。行くぞ!龍可!」

「うん!」

「それじゃ、久しぶりにわしの大魔法を見せてやるのじゃ!」

そういうと、トルンカは膨大な魔力で現実世界への扉を作り出した。

ヒイロと龍可は扉の中へ入っていった。




かなり今回はオリジナル設定が入ってしまいました・・・。
遊城十代・・・そういえば、5D’sの時間帯では何をしてるんだろうってこのごろ思います。
もしかしたら、いい歳してるにもかかわらず、気ままに旅を続けていたりして・・・。
感想待ってます!
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