「あと少しというところか・・・。」
ヒイロ達は『Cusillu』と『Ccapac Apu』の間のハイウェイに到達した。
「・・・。ハイウェイか・・・。」
ヒイロは三年前の鬼柳とのライディングデュエルを思い出した。
その時は別のハイウェイで行い、イレギュラーが発生して中止してしまったが、ヒイロにとってはいい思い出だった。
「うん・・・?」
ヒイロは何か嫌な予感を感じた。
「お・・・おい・・・なんだこりゃ!?」
牛尾が声を出した直後に紫の炎が出現した。
そして、紫の炎は鯱の地上絵を作り出した。
「ここにもダークシグナーがいるのか・・・?」
「あ・・・・!!ヒイロ!!」
龍亞は右隣の道を走っている二台のDホイールを指さした。
一台は大型戦車をイメージさせる3輪型で、もう一台はなぜかブラックバードだった。
「クロウか・・・。牛尾。二人を頼む。」
「お・・・おい!!ちょっと待てよ!!」
「ヒイロ!」
牛尾と龍可の制止を聞かずに、ヒイロはDホイールで跳躍し、クロウがいる道へ侵入した。
クロウは大型Dホイールとの第一コーナーの取り合いを制していた。
「よし!!俺が先攻だ・・・うん・・・?」
クロウはカードを引こうとしたときに、トライチェイサーが飛んでくるのに気付いた。
「トライチェイサー!?まさか・・・ヒイロか!」
「クロウ!どうしたんだ?」
「突然、ダークシグナーがきやがったんだ!遊星は先に行かせた!」
ヒイロは大型Dホイールに乗っているダークシグナーを見た。
そのダークシグナーは黒い長髪で褐色の大柄の男だった。
「まさか・・・ボマーか・・・。」
ヒイロは本部ビルのテレビで見たフォーチューンカップでの遊星とボマーのデュエルを思い出した。
ボマー、ゴドウィン殺害のための自爆テロを敢行したが、遊星にはばまれて逮捕された。
そのあとの動向はわからないが、死亡し、ダークシグナーとなったようだ。
「シグナー・・・・ゴドウィンの手先め!」
ボマーはヒイロの右腕痣を見ると同時に、Dホイールでトライチェイサーにぶつかった。
「ぐうっ!少なくとも俺は奴の手先になった覚えはないが・・・。」
「黙れ!ゴドウィンは私の故郷と家族を奪った!そして、シグナーはゴドウィンの手先!許すわけにはいかん!私と闘え!」
「聞く耳持たずか・・・。」
ヒイロは態勢を立て直すと、クロウと並走した。
「クロウ・・・やれるか?」
「ああ。俺たちはここでやられるわけにはいかねえからな!」
「ならば二人同時に相手してやる!先ほどの第一コーナーはクロウ!貴様がとった。ゆえにお前が先攻であることは変わりない!だが、私のライフは8000から始めさせてもらうぞ!」
「いいだろう。」
ヒイロはカードを5枚引いた。
「「「デュエル!!!」」」
クロウ
手札5
ライフ4000
ヒイロ
手札5
ライフ4000
ボマー
手札5
ライフ8000
「俺から行くぜ!ドロー!」
クロウ
手札5→6
「俺は手札から《BF-蒼炎のシュラ》を攻撃表示で召喚!ターンエンド!」
BF-蒼炎のシュラ レベル4 攻撃1800
クロウ
手札6→5
ライフ4000
場 BF-蒼炎のシュラ レベル4 攻撃1800
ヒイロ
手札5
ライフ4000
ボマー
手札5
ライフ8000
「俺のターン。」
ヒイロ
手札5→6
SPC0→1
クロウ
SPC0→1
ボマー
SPC0→1
「手札から《SP-リベンジ・サモン》を発動。この効果で手札から《幻獣ワイルドホーン》を攻撃表示で特殊召喚し、手札から《幻獣クロスウィング》を墓地へ送る。そして、《幻獣クロスウィング》の効果で俺の場の幻獣の攻撃力と守備力は300ポイントアップする。」
幻獣ワイルドホーン レベル4 攻撃1700→2000
SP-リベンジ・サモン
通常魔法カード
自分のスピードカウンターが2つ以下の時にのみ発動できる。
手札のモンスターカードを1枚墓地へ送り、手札からレベル4以下のモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
「そして、《幻獣サンダーペガス》を守備表示で召喚。ターンエンド。」
幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000→2300
クロウ
手札5
ライフ4000
SPC1
場 BF-蒼炎のシュラ レベル4 攻撃1800
ヒイロ
手札6→2
ライフ4000
SPC1
場 幻獣ワイルドホーン レベル4 攻撃2000
幻獣サンダーペガス レベル4 守備2300
ボマー
手札5
ライフ4000
SPC1
「私のターン!ドロー!」
ボマー
手札5→6
SPC1→2
ヒイロ
SPC1→2
クロウ
SPC1→2
「手札から《SP-ダークアクセル》を発動。その効果で私のスピードカウンターは貴様らの場のモンスターの数だけ増加する!」
ボマーのDホイールが黒い霧に包まれ、スピードが上昇した。
SP-ダークアクセル
通常魔法
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合にのみ発動できる。
相手フィールド上に存在するモンスターの数だけ自分のスピードカウンターを増やす。
ボマー
SPC2→5
「さらに手札から《SP-チャージ・フュージョン》を発動。手札の《ジャイアント・ボマー・エアレイド》と《プロミネンス・ドラゴン》を融合!出でよ!《起爆獣ヴァルカノン》!」
SP-チャージ・フュージョン
通常魔法
自分のスピードカウンターが5つ以上あるときのみ発動できる。
手札・から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
このカードを発動してから2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から手札に加える。
起爆獣ヴァルカノン レベル6 攻撃2300
「《起爆獣ヴァルカノン》の効果発動!」
ボマーの宣言と同時に、《起爆獣ヴァルカノン》は《幻獣ワイルドホーン》に取りつき、自爆シークエンスに入った。
「何!?」
「《起爆獣ヴァルカノン》は相手フィールド上のモンスターを道連れに自爆し、道スレにしたモンスターの攻撃力分のダメージを貴様に与える!融爆せよ!《起爆獣ヴァルカノン》!」
《幻獣ワイルドホーン》とヒイロは《起爆獣ヴァルカノン》の爆発に巻き込まれた。
《幻獣ワイルドホーン》は消滅に、ヒイロはダメージを受けたが、赤い光のバリアによって肉体へのダメージは無かった。
ヒイロ
ライフ4000→2000
SPC2→0
「お・・・・おいヒイロ!!お前・・・その力使いすぎたら・・・。」
クロウはヒイロの行動に驚いた。
「大丈夫だ。もうこの力が俺の体を蝕むことは無い。」
ヒイロはクロウに自分の右腕の心臓の痣を見せた。
「そいつは・・・。」
クロウはその痣の中心にある石を見た。
「命の石・・・俺を守る石だ。」
「ええい・・・私は手札から罠カード《リアクター・スクラップ》を発動。その効果でデッキから3体のリアクターモンスターを墓地へ送る。」
ボマーは《サモン・リアクターAI》と《トラップ・リアクターRR》と《マジック・リアクターAID》を墓地へ送った。
リアクター・スクラップ
罠カード
自分の墓地に《ジャイアント・ボマー・エアレイド》が存在している場合にのみ発動できる。
更に自分のターンのメインフェイズ2時に自分フィールド上のモンスターが存在しない場合、手札から発動できる。
自分の手札・デッキから「リアクター」と名のつく機械族モンスターを3枚墓地へ送る。
このカードを発動したターン、自分はモンスターを通常召喚できない。
「??どういうことだ?」
クロウはボマーの行動がよくわからなかった。
クロウは遊星から《ジャイアント・ボマー・エアレイド》について聞いたことがある。
そのカードはかなり手ごわいカードだが、ボマーはあっさりと融合素材にし、更に召喚に必要なリアクターモンスターまで墓地へ送った。
「おそらく・・・何か恐ろしいカードはある・・・。」
ヒイロはディマクとのデュエルの後だということもあり、嫌な予感がした。
「このカードは通常召喚を行っていないターンにのみ、私の墓地から《ジャイアント・ボマー・エアレイド》、そして3枚のリアクターモンスターをゲームから除外することで特殊召喚できる。出でよ!《ジャイアント・ボマー・エアレイド・ツヴァイ》!!」
ボマーの墓地から《ジャイアント・ボマー・エアレイド》と《サモン・リアクターAI》、《トラップ・リアクターRR》、《マジック・リアクターAID》が現れる。
3体のリアクターモンスターは分解され、《ジャイアント・ボマー・エアレイド》のパーツになった。
そして、《ジャイアント・ボマー・エアレイド》はそれらのパーツで改造され、更に巨大になり、兵器の数が増加し、ビーム砲が追加された《ジャイアント・ボマー・エアレイド・ツヴァイ》となった。
「私はこれでターンエンド。」
「な・・・なんだよ・・・・こいつは!?」
「ちっ・・・。悪い予感ほどよく当たる。」
ヒイロとクロウは《ジャイアント・ボマー・エアレイド・ツヴァイ》に戦慄した。
ジャイアント・ボマー・エアレイド・ツヴァイ
レベル10 攻撃4000 守備3000 効果 機械族 風属性
このカードは通常召喚できない。
このカードを特殊召喚したターン、自分はモンスターを通常召喚できない。
自分が通常召喚を行っていないターンにのみ、自分の墓地に存在する「ジャイアント・ボマー・エアレイド」「サモン・リアクターAI」「トラップ・リアクターRR」「マジック・リアクターAID」をゲームから除外することで手札から特殊召喚することができる。
1ターンに1度フィールド上に存在するカードを1枚選択して破壊することができる。
この効果は特殊召喚されたターン発動することができない。
また、相手のターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
・相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
そのモンスターを破壊し、相手ライフに800ポイントダメージを与える。
・相手がカードをセットした時に発動できる。
そのカードを破壊し、相手ライフに800ポイントダメージを与える。
クロウ
手札5
ライフ4000
SPC2
場 BF-蒼炎のシュラ レベル4 攻撃1800
ヒイロ
手札2
ライフ2000
SPC0
場 幻獣サンダーペガス レベル4 守備2300
ボマー
手札6→0
SPC5
場 ジャイアント・ボマー・エアレイド・ツヴァイ レベル10 攻撃4000
ジャイアント・ボマー・エアレイドの強化版登場です!!
ちょっと召喚条件が厳しいかも・・・。
でも、コストなしで自由なカード破壊が可能なのでちょうどいいかも。
感想待ってます!