遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

6 / 144
いよいよ過去編です!



第五話 装着

「ようやく起きたか・・・。珍しく寝坊だな。」

オレンジ頭の男が少し驚きながら言っている。

「すまない・・・。少し体調が悪かったからな・・・。クロウ・・・。」

ヒイロはクロウに少し言い訳をしたが、その際に彼の名前が頭に浮かんだ。

「(クロウ・・?なぜその名前が・・・。)」

「そうか・・・。ま、体には気を付けろよ!ほかのチームが襲ってきて、体調悪いから本気だせずに負けましたじゃ、話にならね・・・・。」

「クロウ兄ちゃん!!ヒイロ!!チームブルー&ブラックの奴らが!!」

部屋の中に突然子供たちが入ってきて、ヒイロとクロウに助けを求めた。

「(あの子供たち・・・ギンガ タイガ ダイチ ヒカリ ココロか・・・)」

再びヒイロの頭の中に5人の子供たちの名前が次々と浮かぶ。

「ちっ!行くぞ!ヒイロ!!チームサティスファクションの縄張りに勝手に入った報いを受けさせてやろうぜ!!」

「あ・・・ああ・・・。」

ヒイロは突然の事態を頭の中で迅速に整理すると、ベッドから出て、外へ出ようとした。

「おい!チームサティスファクションのジャケット着忘れるなよ!」

クロウが枕代わりにベッドに置いてあったジャケットをヒイロに投げ渡す。

「ああ・・・。すまない。」

ヒイロはすぐにそれを着て、クロウとともにダイダロスブリッジ付近まで向かった。

 

「おい!!カードをよこしやがれ!!オラア!!」

「や・・・・やめてよお・・・。」

筋肉質でアフロヘアの男が子供からカードを取ろうとしていた。

「弱い子供に対してカード強盗か・・・。よくある雑魚の行いだな。」

先に到着したヒイロがアフロヘアに呆れながら言う。

「ガキからカードを取ろうとしやがって・・・・絶対許さねえ!!」

遅れてきたクロウは拳に力を入れながら怒っていた。

「クロウ。ここは俺に任せろ。あの子供を頼む。」

「ああ!叩き潰してやれ!」

クロウは子供を安全なところまで連れて行く。

「なんだあ?お前が相手するのか。」

アフロヘアの男が威圧してくる。

しかし、ヒイロは表情一つ変えずにいる。

「お前の相手は俺一人で十分だと思っただけだ。雑魚。」

「てめえ・・・・俺をチームブルー&ブラックの幹部、海蔵様と知って言ってんのか!!?」

アフロヘアの男ー海蔵はかなりの怒っている。

「(やはりな・・・こういう男は挑発しやすい。)俺とデュエルをしないか?お互いのデッキをかけたな。」

俺はデッキを出し、海蔵に見せた。

「ああん?てめえ・・・何を言って・・・」

「少なくとも、あの子供よりはいいカードを持っている。」

「へっ・・・・いいだろう・・・。」

海蔵は同意し、デッキをデュエルディスクにセットした。

ヒイロは自分のデッキを確認する。

「(デッキの構造は同じか・・・。)準備はいいな。」

「ああ・・・完膚なきまでにつぶしてやる!!」

「「デュエル!!」」

 

ヒイロ

手札 5

ライフ 4000

 

海蔵

手札 5

ライフ 4000

 

「先攻は俺だ!!ドロー!!」

 

海蔵

手札 5→6

 

「俺は・・『ハイドロゲドン』を攻撃表示で召喚!!」

 

ハイドロゲドン レベル4 攻撃 1600

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!!」

 

海蔵

手札 6→4

ライフ 4000

場 ハイドロゲドン レベル4 攻撃 1600

  伏せカード1

 

「(『ハイドロゲドン』・・・・モンスターを倒すたびに同名モンスターを呼ぶカードか・・・。)俺のターン。」

 

ヒイロ

手札5→6

 

「俺は、『E(イクイップ)ソードマン』を攻撃表示で召喚。」

ヒイロの場に青を基調とした軽量の鎧を装備し、右腕すべてが鎖で拘束された戦士が現れる。

 

E(イクイップ)ソードマン

レベル4 攻撃1600 守備1000 効果 地属性 戦士族

このカードが装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。

・このカードが守備表示のモンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が上回っていれば、その数値だけ相手ライフにダメージを与える

 

「なんだあ!?攻撃力が同じじゃねえか!!」

「うるさいな。さらに俺は装備魔法『EW(イクイップウェポン)バスターソード』を『Eソードマン』に装備。」

『Eソードマン』の右腕の鎖が砕け、機械でできた右腕が露出する。

そして、刀身に「B」と刻まれている身の丈ほどある大きさの片刃両手剣を『Eソードマン』は右手1本で装備する。

 

EW(イクイップウェポン)バスターソード

装備魔法カード

このカードはE(イクイップ)と名のつくモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力が1200ポイントアップする。

このカードがカード効果で破壊され、墓地へ送られたとき、デッキから『EW』と名のつく魔法・罠カードを1枚選択して手札に加える。

 

Eソードマン 攻撃1600→2800

 

「ま・・・マジかよ!?」

「バトル!『Eソードマン』で『ハイドロゲドン』を攻撃。ブレイバー!』

『Eソードマン』は右手の大剣で『ハイドロゲドン』を切り裂く。

『ハイドロゲドン』は濁流の体を真っ二つに切り裂かれ、消滅する。

 

海蔵 ライフ4000→2800

 

「く・・・くそう!!」

「俺はカードを3枚伏せ、ターンエンド。」

「ならおれは、エンドフェイズ時に罠カード『奇跡の残照』で、『ハイドロゲドン』を特殊召喚!!」

海蔵の場に光が差し込み、先ほど破壊された『ハイドロゲドン』が光とともに舞い降りる。

 

ヒイロ

手札 6→1

ライフ 4000

場 Eソードマン(EWバスターソード装備)レベル4 攻撃2800

  伏せカード3

 

海蔵

手札 4

ライフ 2800

場 なし

 

「ちくしょう・・・俺のターン!ドロー!」

 

海蔵

手札 4→5

 

海蔵はひいたカードを見てにやりと笑う。

「俺は『オキシゲドン』を召喚!」

 

オキシゲドン レベル4 攻撃1800

 

「そして、魔法カード『二重召喚』を発動!!」

海蔵の場に光の輪が出現する。

「これで俺はこのターン、もう一度通常召喚できるぜ。俺はもう1体の『ハイドロゲドン』を召喚!」

 

ハイドロゲドン レベル4 攻撃1600

 

「(ハイドロゲドンとオキシゲドン・・・あいつか・・・)」

「さらに魔法カード『ボルディングーH2O』を発動!!」

発動の瞬間、『ハイドロゲドン』2体と『オキシゲドン』が化学反応を起こして融合し、水でできた巨大な蛇龍が現れる。

そして、海蔵のデッキから『ウォーター・ドラゴン』が場に移動する。

 

ウォーター・ドラゴン レベル8 攻撃2800

 

「さらに!魔法カード『アクア・ジェット』を発動するぜ!!」

 

ウォータードラゴン レベル8 攻撃2800→3800

 

「どうだあ?一瞬で攻撃力3800だ!参ったか!!」

海蔵はヒイロを見下しながら言う。

「御託はいい。いくら攻撃力があったとしても、攻撃を受けなければどうということは無い。」

ヒイロは調子に乗っている海蔵を冷ややかな目で見ながら言う。

「ならかわしてみやがれ!『ウォーター・ドラゴン』!!アクア・パニッシャー!!!」

『ウォーター・ドラゴン』が大量の水を『Eソードマン』に向かって吐こうとしたが、その水が、ヘルメット頭の不格好なかかしに阻まれる。

「罠カード『くず鉄のかかし』。これで攻撃は無効だ。」

「く・・・・くそ!!ターンエンド!!」

 

海蔵 

手札5→0

ライフ 2800

場 ウォーター・ドラゴン レベル8 攻撃3800

 

ヒイロ

手札 1

ライフ 4000

場 Eソードマン(『EWバスターソード』装備)レベル4 攻撃2800

  伏せカード3(うち一枚『くず鉄のかかし』)

 

「俺のターン。」

 

ヒイロ 手札1→2

 

「これで終わりにする。『Eサイキッカー』を攻撃表示で召喚。」

緑色の導師風の服装をし、頭を完全に鎖で覆われた超能力者がヒイロの場に現れる。

 

E(イクイップ)サイキッカー

レベル2 攻撃500 守備200 チューナー 闇属性 サイキック族

このカードが装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。

・このカードをE(イクイップ)と名のつくシンクロモンスターのシンクロ素材にするとき、レベルを1もしくは3として扱うことができる。

 

「レベル4の『Eソードマン』にレベル2の『Eサイキッカー』をチューニング。シンクロ召喚。『Eサイバードラゴン』。」

ヒイロの場に、『サイバードラゴン』そっくりの黒色の機械龍が、身体の各部分を鎖でつながれた状態で現れる。

 

E(イクイップ)サイバー・ドラゴン

レベル6 攻撃2200 守備1700 シンクロ 光属性 機械族

Eと名のつくチューナー+チューナ以外のモンスター1体以上

このカードがEWと名のつく装備カードを装備しているとき、以下の効果を得る。

・このカードは1ターンに2度攻撃することができる。

 

「おいおい、攻撃力が低いぜ?うん?」

海蔵は完全にヒイロを舐めきっている。

「さらに装備魔法『EWティーレックス・アーマー』を『Eサイバー・ドラゴン』に装備。」

頭部に「T」と刻まれている巨大な恐竜型のアーマーが『Eサイバー・ドラゴン』に装備され、その機械龍につけられた鎖がすべて砕け散る。

 

EW(イクイップウェポン)ティーレックス・アーマー

装備魔法カード

このカードはEと名のつくシンクロモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力・守備力が800ポイントアップする。

更に装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、攻撃力が300ポイントアップする。

 

Eサイバー・ドラゴン レベル6 攻撃2200→3000 守備1700→2500

 

「さらに罠カード『シンクロ・ストライカー・ユニット』を『Eサイバー・ドラゴン』に発動する。これで『Eサイバードラゴン』の攻撃力は1000ポイントアップする。」

 

Eサイバー・ドラゴン レベル6 攻撃3000→4000

 

「こ・・・攻撃力4000・・・・。」

海蔵は完全に腰を抜かす。

「『Eサイバー・ドラゴン』で『ウォータードラゴン』を攻撃。エヴォリューション・イクイップ・バースト。」

機械龍が頭部に装着された恐竜の頭部を模したアーマーから破壊光線を発射する。

巨大な水の龍は水のブレスで抵抗するが、その水が蒸発していき、ついには自身の水の体も蒸発していった。

 

海蔵 ライフ2800→2600

 

「さらに、『ティーレックス・アーマー』の効果で攻撃力がアップする。そして、『Eサイバードラゴン』はEWと名のつく装備カードを装備しているとき、1ターンに2度攻撃できる。」

 

Eサイバー・ドラゴン レベル6 攻撃4000→4300

 

「まだだぜ・・・『ウォーター・ドラゴン』の効果で、墓地から素材モンスターを復活させるぜ!」

 

オキシゲドン レベル4 守備800

ハイドロゲドン レベル4 守備1000

 

「『Eサイバードラゴン』で『オキシゲドン』を攻撃。これで再び攻撃力が上昇する。」

「くそ・・・!!」

 

Eサイバードラゴン レベル6 攻撃4300→4600

 

「ターンエンドそして、『シンクロ・ストライカーユニット』の効果で、『Eサイバードラゴン』の攻撃力が800ポイントダウンする。」

 

ヒイロ

手札2→0

ライフ2800

場 Eサイバードラゴン(『EWティーレックスアーマー』『シンクロ・ストライカーユニット』装備) レベル6 攻撃4600→3800

  伏せカード2(うち1枚は『くず鉄のかかし』)

 

海蔵 

手札0

ライフ 2600

場 ハイドロゲドン レベル4 守備1000 2体

 

「お・・・俺のターン・・・。」

 

海蔵

手札0→1

 

「へへ・・・俺は『フィッシュボーグ―ガンナー』を召喚!」

 

フィッシュボーグ―ガンナー レベル1 攻撃100 (チューナー)

 

「禁止カードか・・・。」

「そんなの関係ねえよ!!勝ちゃあいいんだよ!レベル4の『ハイドロゲドン』2体とレベル1の『フィッシュボーグ―ガンナー』をチューニング!シンクロ召喚!『氷結界の龍トリシューラ』!!」

 

 

氷結界の龍トリシューラ レベル9 攻撃2700

 

「『トリシューラ』の効果発・・・え・・・・?」

海蔵は『氷結界の龍トリシューラ』が消えていくのを見て驚いた。

「どうなってんだ・・・こいつは・・・・??」

「カウンター罠。『同調決裂』を発動。その効果で俺はライフを半分支払い、相手のシンクロ召喚を無効にし、破壊する。そして、破壊したシンクロモンスターの攻撃力分のダメージをお前に与える。」

 

同調決裂

カウンター罠カード

自分フィールド上にシンクロモンスターが表側表示で存在している状態で相手がシンクロモンスターをシンクロ召喚した時に自分のライフを半分支払うことで発動できる。

そのシンクロ召喚を無効にし、破壊する。

そして、相手プレイヤーに破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。

 

「ええ・・・・嘘だろ・・・・?うわああああ!!」

 

海蔵

ライフ2600→0

 

「・・・。俺の勝ちだ。」

「こうなったら・・・・腕づくで!!」

海蔵はナイフを取り出し、ヒイロに向かって突っ込む。

しかし、ナイフがヒイロの腹部に届く寸前に、ヒイロの拳が海蔵の腹部に突き刺さっていた。

「く・・・・くそう・・・・。」

海蔵は力なくその巨体を倒し、気絶した。

「安心しろ。俺はアンティに興味はない。」

ヒイロはデッキに手を付けずに海蔵をチームブルー&ブラックの縄張り付近まで運び、ジャンクの山の中に捨てた。

そして、クロウの家まで戻った。

 

「ヒイロ!あいつはどうした!」

家に戻ると、クロウはすぐにヒイロに駆け寄った。

「片づけた。奴はチームブルー&ブラックの幹部と言っていた。」

「あのチームか!いつか倍返ししてやらないとな・・・。」

クロウはチームブルー&ブラックに怒りを覚えたが、あることを思い出した。

「ああ・・・そうだ。ヒイロ!遊星が試作Dホイールができたから、サテライトのハイウェイのインターチェンジまで来てくれって言ってたぜ。」

「遊星が・・・。分かった。」

ヒイロの頭にあの時交差点であった男が浮かんだ。

「遊星・・・。彼も俺の仲間だったのか・・・。」

ヒイロは家を出て、サテライトのハイウェイへ向かった。




初のスタンディングデュエルいかがでしたか?
装備カードを装備することで真価を発揮するE(イクイップ)モンスター!
これからの発展をご期待ください!
それにしても、遊戯王GXの初期OPで出てきたあの炎の龍は何だったんでしょう・・・。
いっそのことオリカとしてこの小説にのせてみましょうか・・・・。
さて・・・・少しずつ戻っていくヒイロの記憶・・・。
ジャックと鬼柳と会うのはいつか。
そして、ヒロインである龍可の出番はいつ来るのか・・・!?
次回をこうご期待!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。