龍亞と龍可の父親からの電話から三日後、デュエルアカデミア高等部入学試験会場にヒイロと龍亞と龍可がいた。
ちょうど今、筆記試験が終わり、昼ごはんの時間になった。
「あまり難しい問題がなかったな・・・。」
「えーーー!?すっげー!!ここの高等部の入学試験すっごく難しいんだ!!」
「そうか・・・。」
ヒイロは龍可が作ってくれた弁当を食べ始めた。
「ね・・・ねえ、ヒイロ・・・おいしい?」
龍可は恐る恐るヒイロに質問した。
「・・・。」
ヒイロは何も言わずに黙々と食べていた。
「・・・。もう!!」
龍可は答えずに食べ続けるヒイロに腹を立てた。
そして、ヒイロが弁当を食べ終わるのと同時に放送が流れた。
「受験番号031の方、第一デュエルリングに来てください。」
「俺の番か・・・。行ってくる。龍可。」
ヒイロは準備を終えると、龍可の不機嫌な顔を見た。
「何よ!?」
「・・・。うまかった。」
ヒイロは龍可の頭をなでながらそう言うと、第一デュエルリングへ向かった。
龍可は真っ赤になった顔を手で隠した。
「ヒイロ・・・・ずるい・・・。」
第一デュエルリングには眼鏡をつけたおとなしそうな黄色い髪の男性がいた。
「初めまして。花咲友也です。」
「・・・。ヒイロ・リオニスです。」
「このデュエルは勝ち負けではなく、デッキの構築、プレイング、そして何よりも自分のデッキを信じる心を調べるものです。ですから、全力で来てください。」
花咲は微笑みながらそう言うと、デュエルディスクを展開した。
「(デッキを信じる心か・・・。遊星のようなことをいう奴だ・・。)」
ヒイロはデュエルディスクを展開させた。
「「デュエル!!」」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
花咲
手札5
ライフ4000
「俺の先攻・・・。」
ヒイロ
手札5→6
「《Eソードマン》を召喚。」
Eソードマン レベル4 攻撃1600
「更に手札から装備魔法《EWバスターソード》を《Eソードマン》に装備。これで攻撃力が1200ポイントアップする。」
Eソードマン レベル4
攻撃1600→2800
「(Eシリーズ・・・。装備カードを装備することで真価を発揮するカードか・・・。面白いデッキを使っているな・・・。)」
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札6→3
ライフ4000
場 Eソードマン(《EWバスターソード》装備) レベル4 攻撃2800
伏せカード1
花咲
手札5
ライフ4000
「最初のターンで攻撃力2800ですか・・・。僕のターン。ドロー!」
花咲
手札5→6
花咲はドローしたカードを確認した。
「(よし・・・!!)これが僕のフェイバリットカードです!《ダーク・ヒーローゾンバイア》!!」
花咲の場に死神をモチーフしたアメリカンコミックで登場しそうなヒーローが現れた。
ダーク・ヒーローゾンバイア レベル4 攻撃2100
「ゾンバイア・・・?」
「ヒイロ君。これが僕のフェイバリットカードで、君ぐらいの年のころに憧れていたヒーローです。」
花咲は目を輝かせながら《ダーク・ヒーローゾンバイア》を見た。
「憧れ・・・。」
ヒイロは彼の言葉から、養父であるルカスを思い出した。
子供っぽかったが、優しく、強かった男・・・。
今はもうこの世にいないが、いまだに越えられない存在・・・。
「(ルカス・・・俺はあの戦いで少しはお前に近づけたか・・・・?)だが、ゾンバイアの攻撃力は2100。《Eソードマン》には及ばない。」
「なら、手札から永続魔法《パワー・オブ・ダークヒーロー》を発動!その効果で手札からゾンバイアの相棒《ダーク・ヒーローバット、》を特殊召喚するよします!」
《パワー・オブ・ダークヒーロー》のカードから蝙蝠をモチーフとしたヒーローが出てきて、《ダーク・ヒーローゾンバイア》と拳をぶつけた。
パワー・オブ・ダークヒーロー
永続魔法カード
手札に存在するレベル4以下の「ダーク・ヒーロー」と名のつくモンスター1体を選択する。
選択したモンスターを特殊召喚する。
自分フィールド上に表側表示で存在する「ダーク・ヒーロー」と名のつくモンスターが2体以上存在する場合、そのモンスターの攻撃力が1000ポイントアップする。
ダーク・ヒーローバット
レベル4 攻撃1500 守備1700 効果 闇属性 戦士族
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在するとき、「ダーク・ヒーローゾンバイア」のモンスター効果は無効となる。
自分フィールド上に他の「ダーク・ヒーロー」と名のつくモンスターが表側表示で存在する限り、このカードが相手の守備表示モンスターを攻撃するとき、その守備力を攻撃力が上回っているとき、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「そして、《パワー・オブ・ダークヒーロー》の効果でパワーアップします!」
ダーク・ヒーローゾンバイア レベル4 攻撃2100→3100
ダーク・ヒーローバット レベル4 攻撃1500→2500
「更に、このカードは手札1枚を捨てることで手札から特殊召喚できる。《ダーク・ヒーローアイアン》を特殊召喚!」
花咲は手札から《ダブル・アップ・チャンス》を捨てた。
花咲の場にさらに全身を超合金のアーマーで覆われた漆黒にヒーローが現れた。
ダーク・ヒーローアイアン
レベル6 攻撃2100 守備2000 効果 闇属性 機械族
このカードは通常召喚できない。
このカードは手札を1枚墓地へ送ることで、手札から特殊召喚できる。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力の半分の数値分のダメージを相手ライフに与える。
「このカードも《パワー・オブ・ダークヒーロー》の効果を受ける!」
ダーク・ヒーローアイアン レベル6 攻撃2100→3100
「く・・・。俺はバトルフェイズ直前に罠カード発動!《EWユニコーンバリアー》。このカードは発動後、装備カードとなり、Eと名のつく俺の場のモンスターに装備する。装備モンスターの攻撃力・守備力を1000ポイントダウンさせる代わりに、戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する俺へのダメージが半分になる。」
《Eソードマン》の機械の腕に「U」という文字が刻まれたメダル型のバリア発生装置が取り付けられた。
《Eソードマン》は緑色のバリア―に包まれた。
EW(イクイップウェポン)ユニコーンバリア
通常罠カード
このカードは発動後、装備カードとなり、自分フィールド上に表側表示で存在する「E(イクイップ)」と名のつくモンスター1体に装備する。
装備モンスターの攻撃力・守備力は1000ポイントダウンする。
装備モンスターは戦闘では破壊されず、このカードのコントローラーが受ける戦闘ダメージが半分になる。
Eソードマン レベル4 攻撃2800→1800
「でも、半分になるけど、戦闘ダメージが発生する。バトル!《ダーク・ヒーローゾンバイア》で攻撃!ヴァイパイア・ブレイク!」
《ダーク・ヒーローゾンバイア》は仮面に隠した悪魔の牙を解放し、バリアに包まれた《Eソードマン》に攻撃した。
ヒイロ
ライフ4000→3350
「く・・・。」
「次だよ!《ダーク・ヒーローアイアン》で攻撃!アイアンフィスト!」
《ダーク・ヒーローアイアン》は胸にあるエネルギー生産装置からエネルギーを大量に右腕に流し込み、《Eソードマン》に強烈なパンチを浴びせた。
ヒイロ
ライフ3350→2700
「まだあります!《ダーク・ヒーローバット》で攻撃!バット・フィアーズ!」
《ダーク・ヒーローバット》は高速で飛び、《Eソードマン》の至近距離から超音波攻撃をした。
ヒイロ
ライフ2700→2350
「く・・・。まだライフは残っている。」
「これで終わりだよ。手札から魔法カード《ダーク・ブラスター》。僕の場に存在するダーク・ヒーロー1体につき800ポイントのダメージを与えるよ!」
3体のダーク・ヒーローは力を一つにし、ヒイロに向かって漆黒のビームを発射した。
だが、《プチクリボー》がバリアでヒイロを守った。
「《プチクリボー》の効果。俺がダメージを受けるときに手札から特殊召喚し、俺へのダメージを0にする。」
プチクリボー レベル1 守備0
「1ターンキルは回避できましたね・・・。さあ、この状況から君のデッキを信じる心を見せてください。ターンエンド!」
ヒイロ
手札3→2
ライフ2350
場 Eソードマン(《EWバスターソード》《EWユニコーンバリア》装備)レベル4 攻撃1800
「俺のターン!」
ヒイロ
手札2→3
「・・・・よし!!手札から《Eガンナー》を召喚。」
Eガンナー レベル4 攻撃1900
「(攻撃力は3体のダーク・ヒーローに及ばないのに攻撃表示・・・・装備カードを使うのかな?)」
「更に手札から魔法カード《Eボンド》を発動。ライフを1000支払い、デッキからレベル4以下のEと名のつくモンスター2体を特殊召喚する。」
ヒイロはデッキから《Eビートル》《Eコマンダー》を特殊召喚した。
E(イクイップ)ボンド
通常魔法カード
自分のライフポイントを1000ポイント支払い、発動する。
自分のデッキからレベル4以下の「E(イクイップ)」と名のつくモンスターを2体選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはシンクロ召喚・融合召喚・エクシーズ召喚の素材にすることができず、エンドフェイズに破壊する。
Eビートル レベル3 攻撃1500
Eソルジャー レベル3 攻撃1000
「モンスター5体か・・・。でも、僕のダーク・ヒーロー達の攻撃力よりも下ですね・・・。」
「ああ・・・だが、このカードがある。手札から魔法カード《Eパワーコネクション》を発動。その効果で、俺の場のEと名のつくモンスターたちの攻撃力は、その数×500ポイントアップする。」
E(イクイップ)パワーコネクション
通常魔法
自分フィールド上に「E(イクイップ)」と名のつくモンスターが3体以上存在するときに発動できる。
自分フィールド上に存在する「E(イクイップ)」と名のつくモンスターの攻撃力は、そのモンスターの数×500ポイントエンドフェイズまでアップする。
ヒイロの場の4体のEモンスターが団結し、力を高めた。
Eソードマン レベル4 攻撃1800→3800
Eビートル レベル3 攻撃1500→3500
Eソルジャー レベル3 攻撃1000→3000
Eガンナー レベル4 攻撃1900→3900
「なるほど・・・。君の心にデッキが応えてくれましたね。」
「バトル!《Eガンナー》で《ダーク・ヒーローアイアン》を攻撃。」
花咲
ライフ4000→3200
「更に《Eソードマン》で《ダークヒーロー・ゾンバイア》を攻撃。
花咲
ライフ3200→2500
花咲の場のダーク・ヒーローが1体のみとなったため、《パワー・オブ・ダークヒーロー》の効果は消えた。
ダーク・ヒーローバット レベル4 攻撃2500→1500
「《Eビートル》で《ダーク・ヒーローバット》を攻撃!」
花咲
ライフ2500→500
「これでとどめだ。《Eソルジャー》でダイレクトアタック。」
花咲は悔しい表情を見せずに、ただ笑顔でとどめの一撃を受けた。
花咲
ライフ500→0
デュエルが終わると、花咲はヒイロに近づいた。
「デュエルはあなたの勝利です。あなたのデッキ構成、プレイング、デッキを信じる心を十二分に僕に示してくれました。楽しみにしていますよ。学校であなたと会えるのを。」
花咲は笑顔でヒイロに右手を差し出した。
「・・・。俺も・・・・良かったです・・・。あなたとデュエルができて・・・。花咲・・・先生・・・。」
ヒイロは慣れない敬語を使いながら、花咲と握手をした。
そして2週間後、ヒイロのもとに合格通知が届いた。
今回登場した花咲友也は漫画版遊戯王の初期に登場した遊戯のクラスメートです。
また、《ダーク・ヒーローバット》と《ダーク・ヒーローアイアン》はアメリカのあるヒーローをモチーフとしました。
感想待ってます!