遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第五十六話 仲間

「ふう・・・。」

入学式の日、ヒイロは初めてデュエルアカデミアの制服にそでを通した。

普段、タンクトップとジージャンとジーンズという服装だったため、若干違和感を感じた。

「あまり似合わないな・・・。」

ヒイロはそういいながら、昨日届いたリキッドからの手紙を読んだ。

2人はダークシグナーとの戦いの後、世界各地にいるサイコデュエリスト達を保護するたびに出ている。

「よお、ヒイロ。元気にしてるか?俺と沖田は・・・まあ元気にやってる。今、俺たちは俺の故郷であるアメリカにいる。そこで《デス・コアラ》そっくりなカードデザイナーがいたのにはすごく驚いたぜ・・・。アルカディアムーブメントはつぶれたが、俺たちサイコデュエリストへの風当たりは相変わらずだ。だが、負けねえよ。そういえば、ネオドミノシティに隕石が落ちたって知らせを聞いたぜ。何かの前兆でなければいいんだけどな・・・。気をつけろよ。」

「隕石・・・か・・・。」

隕石がネオドミノシティに落下した後に謎のDホイーラーがダイダロスブリッジを走っているDホイーラーに襲撃する事件が多発した。

セキュリティはそのDホイーラーにゴーストというコードネームをつけた。

2日前に遊星がゴーストを倒したが、その正体が数日前に行方不明になっていたセキュリティで開発中のライディングロイドだった。

また、そのライディングロイドは機皇帝という5枚のモンスターカードが合体したモンスターを使っていて、シンクロモンスターを吸収し、その攻撃力を得る効果を持っていると遊星から聞いた。

「隕石・・・ゴースト・・・機皇帝・・・。」

「ヒイロ!そろそろ時間よ!」

龍可が制服姿でヒイロを呼びに来た。

「ああ・・・。すぐ行く。」

ヒイロは入学記念だといって龍可がプレゼントしてくれた鞄を持って、家を出た。

 

入学式の後の昼休み、ヒイロはある2人のクラスメートと会話をしていた。

2人は入学式の後、すぐに話しかけてきた。

1人はトオル。おおらかで前向きな性格の金髪の少年だ。

もう一人はミサキ。風変わりな包め方をした青髪の少女で、不思議な雰囲気を持っている。

「(なぜ二人は俺に・・・?)」

「なあ、ヒイロ!俺たちはライディングデュエルクラブを作りたいんだ!協力してくれるか!?」

「・・・。断る。」

「えーーー!!」

「これで5回目だ。」

トオルはヒイロをメンバーに加えるために何度も誘った。

ヒイロは龍亞と龍可の家の手伝いを理由に断っていたが、トオルは何度も頼み込んだ。

「トオル・・・。他の人・・・勧誘したら?」

「いいや!!こいつは俺たちの仲間になってくれるって確信がある!」

トオルは胸を張ってミサキに応えたが、彼女の目は冷ややかだった。

「いつものトオルブレイン・・?役に立たない・・・。」

「・・・。」

トオルはミサキの言葉を聞いた瞬間、ショックで気を失ってしまった。

「(トオルブレイン・・・。全く役に立っていないみたいだな・・・。)」

「じゃあ、私たちは行く。」

ミサキは気を失っているトオルを引きずりながら他のクラスの教室へ行ってしまった。

 

「へえー。ライディングデュエルクラブかあ・・・俺も入ってみたなあ!」

「龍亞。ライディングデュエルは16歳になって、Dホイールの免許を取ってからよ!それに、クラブ活動は中等部から!」

「えーー・・・。」

ヒイロは夕食時に昼休みの時のことを話した。

「でも、どうして断ったの?」

「晩御飯だれが作る?」

「居候の身で学費までで出してもらっている俺がそんな勝手をするわけにはいかないだろう。」

「それは・・・。」

「御馳走様。」

ヒイロは食べ終わると、食器を流し台に持って行き、2階へ掃除をしに行った。

「そんなこと・・・誰も気にしないのに・・・。」

「ヒイロって・・・変なところで真面目だよな。」

龍亞と龍可は小声でそう言い合った。

 

翌日も、昼休みになると、すぐにトオルがヒイロを勧誘しに来た。

「クラブに・・・。」

「断る。」

ヒイロは言い終わる前に回答した。

すると、トオルが黙り込み、何かを考え始めた。

「(・・・。いやな予感がするな・・・。)」

「分かった!!俺とデュエルをしようぜ!!」

「は・・・?」

「トオルブレインが俺に教えてくれたんだ!お前とデュエルをしろって!!」

トオルは昨日、ミサキにトオルブレインは役に立たないと言われたのを忘れているようだった。

「(・・・。奴の頭にはリセット機能があるのか?)」

「じゃあ、第2デュエルリングで待ってるからな!」

トオルはそういうと、第2デュエルリングへ走って行ってしまった。

「(否応なしか・・・。)」

ヒイロはため息をしながら第2デュエルリングへ向かった。

ちなみに、デュエルアカデミアでは昼休みにデュエルをすることが可能で、そのために休む時間が2時間になっていて、授業は1日5時間になっている。

そのかわりに、土曜日にも4時間だけ授業があるが・・・。

 

「よお!待ってたぜ。」

第2デュエルリングではトオルがすでにデュエルディスクを展開させた状態で待っていて、観客席にはミサキが1人で退屈そうに座っていた。

「俺が勝ったら、ライディングデュエルクラブに入るってことでいいな!」

「・・・。勝手にしろ。」

ヒイロはデュエルディスクを展開した。

「「デュエル!!」」

 

ヒイロ

手札5

ライフ4000

 

トオル

手札5

ライフ4000

 

「俺からだ!ドロー!」

 

トオル

手札5→6

 

「俺はモンスターをセット!カードを1枚伏せ、ターン終了だ!」

 

ヒイロ

手札5

ライフ4000

 

トオル

手札6→4

ライフ4000

場 裏守備モンスター1

  伏せカード1

 

「(裏守備モンスターと伏せカード・・・いつものコンボね・・・。ヒイロの戦術は何かしら・・?)」

「俺のターン。」

 

ヒイロ

手札5→6

 

「(守備モンスター・・・裏側表示なのが気になるが・・・。)手札から《Eソードマン》を召喚。」

 

Eソードマン レベル4 攻撃1600

 

「イクイップ・・・?何だそりゃ?」

トオルは観客席のミサキに向かって質問した。

「はあ・・・。イクイップは装備するって意味よ・・・。今日の授業の英文で出た。」

「え・・・?そうだったか?」

「(・・・。こいつのリセット機能は強力だな・・・。それにしても、明るい面では龍亞そっくりだ。)もういいか?」

「あ・・・ああ!!」

トオルはヒイロに目を向けた。

「装備魔法《EWバスターソード》を《Eソードマン》に装備。その効果で《Eソードマン》の攻撃力は1200ポイントアップする。さらに、装備カードを装備した《Eソードマン》は貫通ダメージを与えることができる。」

 

Eソードマン レベル4 攻撃1600→2800

 

「げ・・・!?(でもまだ大丈夫だ・・・。俺の場のこのカードなら・・・。)」

トオルは自分の場の伏せカードを見た。

「手札から魔法カード《Eサイクロン》を発動。俺の場に装備カードを装備しているEモンスターが存在するとき、フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。」

《Eソードマン》は《EWバスターソード》を機械の腕で振りまわり、暴風を起こした。

その暴風はトオルの伏せカード《スクラップ・ブレイク》を吹き飛ばし、破壊した。

 

E(イクイップ)サイクロン

速攻魔法カード

このカードは、自分フィールド上に装備カードを装備している「E(イクイップ)」と名のつくモンスターが表側表示で存在する場合にのみ発動できる。

フィールド上の魔法・罠カードを1枚選択し、破壊する。

装備カードを装備しているモンスターが2体以上フィールド上に存在している場合、代わりにフィールド上のカードを1枚選択して破壊する。

 

スクラップ・ブレイク

通常罠カード

自分フィールド上の裏側守備表示で存在するモンスターが攻撃対象となったときに発動できる。

攻撃モンスターを破壊し、攻撃対象となったモンスターの表示形式を表側守備表示に変更させる。

この効果で表側守備表示となったモンスターのリバース効果は発動しない。

この効果で表側守備表示となったモンスターが「スクラップ」と名のつくモンスターだった場合、手札のモンスターカード1枚を墓地へ送ることで、デッキから「スクラップ」と名のつくカードを1枚選択して手札に加えることができる。

 

「げ・・・・マジかよ!?」

「《スクラップ・ブレイク》か・・・。バトル。《Eソードマン》で裏守備モンスターを攻撃。ブレイバー。」

《Eソードマン》は跳びあがり、裏守備モンスターに向かって《EWバスターソード》の切っ先を向けて突進した。

裏守備モンスターは表側になり、《スクラップ・ゴブリン》となった。

 

スクラップ・ゴブリン レベル3 守備500 (チューナー)

 

《スクラップ・ゴブリン》の頭部に攻撃は命中したが、命中した頭部パーツを強制排除することで破壊を阻止された。

《Eソードマン》は《EWバスターソード》に刺さったままになっている《スクラップ・ゴブリン》の頭部を投げ捨て、ヒイロの場に戻った。

「《スクラップ・ゴブリン》は戦闘では破壊されないぜ!」

「だが、貫通ダメージを受けてもらう。」

「く・・・。」

 

トオル

ライフ4000→1700

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」

 

ヒイロ

手札6→2

ライフ4000

場 Eソードマン(《EWバスターソード》装備) レベル4 攻撃2800

  伏せカード1

 

トオル

手札4

ライフ1700

場 スクラップ・ゴブリン レベル3 守備500(チューナー)

 

「ヒイロの場に攻撃力2800で貫通効果を持つモンスター・・・。トオルが不利ね・・・。」

「痛てて・・・ごっそりライフを持って行かれた・・・。俺のターン。ドロー!」

 

トオル

手札4→5

 

「手札から魔法カード《手札抹殺》を発動!」

「《手札抹殺》・・・。これでスクラップモンスターを墓地にためておくつもりね・・・。」

ヒイロとトオルは手札をすべて捨て、捨てたカードと同じ数だけデッキからカードをドローした。

 

捨てられたカード

ヒイロ

・Eドール

・スクラップ・シンクロ

 

トオル

・スクラップ・ゴーレム

・スクラップ・サーチャー×2

・打ち出の小づち

 

「(スクラップモンスター3体が墓地へ・・・・。まさかな・・・。)」

「手札から魔法カード《死者蘇生》を発動!その効果で《スクラップ・ゴーレム》を特殊召喚!」

 

スクラップ・ゴーレム レベル5 攻撃2300

 

「更に、手札に存在する《巌征竜-レドックス》の効果!このカードと手札の地属性モンスター1体を墓地へ送り、俺の墓地のモンスター1体を特殊召喚するぜ!《スクラップ・サーチャー》を特殊召喚!」

《巌征竜-レドックス》はトオルが手札から墓地へ送ったモンスター《スクラップ・コング》の力を得て、地割れを起こした。

そして、その地割れの中から《スクラップ・サーチャー》が現れた。

 

スクラップ・サーチャー レベル1 300

 

《スクラップ・サーチャー》には特殊召喚時にスクラップモンスター以外の自分の場のモンスターを全滅させる効果があるが、今のトオルの場はスクラップモンスターのみで、その効果は無意味だった。

「更に、《スクラップ・ゴーレム》の効果!1ターンに1度、俺の墓地のレベル4以下のスクラップモンスター1体を俺かお前の場に特殊召喚する!俺の場に《スクラップ・コング》と特殊召喚!」

《スクラップ・ゴーレム》は腹部の扉を開くと、そこから《スクラップ・コング》が出現した。

 

スクラップ・コング レベル4 攻撃2000

 

「(1ターンで3体のモンスターか・・・。)」

「まだだぜ!レベル4の《スクラップ・コング》とレベル1の《スクラップ・サーチャー》に、レベル3の《スクラップ・ゴブリン》をチューニング!くず鉄よ!今こそ破壊龍となり、俺に力を貸してくれ!!シンクロ召喚!《スクラップ・ドラゴン》!」

3体のスクラップモンスターは分解され、1匹の不格好なドラゴンに組み立てられた。

 

スクラップ・ドラゴン レベル8 攻撃2800

 

「来た・・・。トオルのエースモンスター・・・。」

「カードを1枚伏せ、《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!スクラップ・クラッシュ!」

《スクラップ・ドラゴン》はトオルの伏せカード《リロード》を捕食して、エネルギーを充てんすると、《Eソードマン》に向かって破壊光線を発射した。

《Eソードマン》は破壊光線に抵抗するが、結局押し切られ、破壊された。

「ちっ・・・。」

「《スクラップ・ドラゴン》は1ターンに1度、俺とお前の場のカードを1枚ずつ破壊できる!これでお前の場のカードは伏せカード1枚のみだ!」

「(攻撃力2800と2300か・・・。そして俺の場にモンスターがいない。トオル・・・なかなかのデュエリストだ。)」

「バトル!《スクラップ・ドラゴン》でダイレクトアタックだ!スクラップ・トルネード!」

《スクラップ・ドラゴン》は口から今度は旋風をヒイロに向かって発射した。

「悪いな、罠カード発動。《聖なるバリア―ミラーフォース》。お前の攻撃宣言時、お前の場の攻撃表示モンスターをすべて破壊する。」

「嘘だろ!?」

ヒイロの周囲を聖なるバリアがつつみ、旋風を反射した。

反射された旋風は《スクラップ・ドラゴン》と《スクラップ・ゴーレム》を破壊した。

「ちっくしょー!《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!このカードが相手によって破壊され、墓地へ送られたとき、墓地からシンクロモンスター以外のスクラップモンスター1体を特殊召喚する!スクラップ・リメイク!」

破壊され、バラバラになった《スクラップ・ドラゴン》はパーツを集結させ、《スクラップ・ゴーレム》に再構築された。

 

スクラップ・ゴーレム レベル5 攻撃2300

 

「更に、《スクラップ・サーチャー》は俺の場のスクラップモンスターが破壊され、墓地へ送られたときに復活できる!《スクラップ・サーチャー》2体を特殊召喚!」

残った《スクラップ・ドラゴン》のパーツが再構築され、《スクラップ・サーチャー》となった。

 

スクラップ・サーチャー レベル1 守備300

 

「お返しだ!《スクラップ・ゴーレム》でダイレクトアタック!スクラップ・フリーズ!」

《スクラップ・ゴーレム》はヒイロの目の前で腹部の扉を開いた。

すると、そこから冷気がヒイロを襲いかかった。

 

ヒイロ

ライフ4000→1700

 

「ちっ・・・。」

「よし!《スクラップ・ゴーレム》の効果で墓地から《スクラップ・ゴブリン》を俺の場に特殊召喚するぜ!」

 

スクラップ・ゴブリン レベル3 守備500 (チューナー)

 

「またチューナーか。」

「レベル1の《スクラップ・サーチャー》にレベル3の《スクラップ・ゴブリン》をチューニング!シンクロ召喚!《アームズ・エイド》!」

 

アームズ・エイド レベル4 攻撃1800

 

「《アームズ・エイド》だと・・・!?」

「《アームズ・エイド》の効果!このカードを《スクラップ・ゴーレム》に装備し、こいつの攻撃力を1000ポイントアップ!」

 

スクラップ・ゴーレム レベル5 攻撃2300→3300

 

「これでターンエンドだ!」

 

ヒイロ

手札2

ライフ1700

場 なし

 

トオル

手札5→0

ライフ1700

場 スクラップ・ゴーレム(《アームズ・エイド》装備) レベル5 攻撃3300

  スクラップ・サーチャー レベル1 守備300

 

「今度は・・・ヒイロの場のカードがなくなった・・・。まさか・・・トオルより・・・ザコ?」

「おい!!お前俺のことどう思ってんだよ・・・?」

「・・・。ザコ。」

「・・・。泣いていいか?」

「・・・。」

ヒイロは手札を見た。

「(俺の手札には《Eサモナー》と《シンクロ・エクスクルーダー》・・・。だが、これだけでは勝てない・・・。)」

ヒイロはデッキトップに指をかけた。

「俺のターン!」

 

ヒイロ

手札2→3

 

「(よし・・・!)手札から《Eサモナー》を召喚!」

 

Eサモナー レベル3 攻撃1200

 

「更に手札から装備魔法《EWヒートクロー》を《Eサモナー》に装備。そして、《Eサモナー》の効果発動。1ターンに1度、手札・デッキ・墓地からレベル4以下のEモンスター1体を特殊召喚する。デッキから《Eサイキッカー》を特殊召喚。」

《Eサモナー》は機械の指に魔力を集中させ、魔法陣を作ると、そこから《Eサイキッカー》が出現した。

 

Eサイキッカー レベル2 守備200(チューナー)

 

「おいおい。まさかレベル5のシンクロモンスターでもシンクロ召喚す・・・。」

「このカードは俺の場にチューナーが表側表示で存在する場合、手札から特殊召喚できる。来い!《シンクロ・エクスクルーダー》。」

 

シンクロ・エクスクルーダー レベル2 守備0

 

「レベル3の《Eサモナー》とレベル2の《シンクロ・エクスクルーダー》に、レベル2の《Eサイキッカー》をチューニング。シンクロ召喚。《EMディアボロス》。」

ヒイロの場に、左手が鎖で覆われた黒い龍が出現した。

 

EM(イクイップマスター)ディアボロス

レベル7 攻撃2500 守備1000 シンクロ 闇属性 ドラゴン族

「E(イクイップ)」と名のつくチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地から「EW(イクイップウェポン)」と名のつく装備魔法カードを1枚選択し、このカードに装備する。

このカードが「EW(イクイップウェポン)」と名のつく装備カードを装備している場合、以下の効果を得る。

・このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手の手札を確認して1枚墓地へ送る。

 

「《EMディアボロス》がシンクロ召喚に成功した時、墓地から装備カードを1枚選択してこのカードに装備する。」

《EMディアボロス》は《EWバスターソード》を鎖が砕けて露となった機械の手で装備した。

 

EMディアボロス レベル7 攻撃2500→3700

 

「そして、《シンクロ・エクスクルーダー》の効果発動。このカードを素材としてドラゴン族モンスターのシンクロ召喚に成功した時、お前の場のモンスター1体の攻撃力・守備力を0にする。」

「何!?」

《シンクロ・エクスクルーダー》の魔法により、《スクラップ・ゴブリン》は力を吸い取られてしまった。

 

スクラップ・ゴーレム レベル5 攻撃3300→0

 

「《EMディアボロス》で《スクラップ・ゴーレム》を攻撃。ダーク・ブレイズキャノン。」

《EMディアボロス》は力を失った《スクラップ・ゴーレム》に向かった黒い炎を吐き、撃破した。

「うわあーーーー!」

 

トオル

ライフ1700→0

 

「くっそーーー。負けたーーー!!」

トオルは悔しそうにその場に座り込んだ。

「これで決まりだな。」

ヒイロはそれだけ言うと、デュエルリングを出た。

「・・・あいつをメンバーに加えるのは無理なのか・・・?」

「あの・・・ちょっといいですか・・・?」

龍可がデュエルリングに入ってきた。

龍可はヒイロとトオルがデュエルをしていることをうわさで聞き、ここまで来た。

「・・・?だれだ?」

「私は龍可。ヒイロの・・・その・・・仲間です。」

「え・・・?ヒイロの仲間・・?」

「はい。それで・・・お願いしたいことが・・・。」

 

「遅くなってしまったな・・・。」

ヒイロは帰宅途中に店で安売りになっていた食材を買って、帰宅した。

「ただいま・・・。」

「よお!ヒイロ!」

「・・・。」

ヒイロは買い物袋を落とした。

居間には龍亞と龍可だけでなく、トオルとミサキがいた。

幸い、卵は買っていなかった。

「なぜそこに・・・?」

「ごめんね。ヒイロ。私がお願いしたの?」

龍可は申し訳なさそうにヒイロに謝った。

「龍可ちゃんがお前の部屋を部室代わりにしていいって行ってくれたんだぜ。」

「・・・・。」

ヒイロは予想外のことに呆然とした。

「ヒイロ・・・。ライディングデュエルクラブ・・・ここでやるなら・・・いいでしょ?」

「・・・。」

ヒイロはトオルとミサキの勧誘にまさか龍可が加勢するとは思わなかった。

そして・・・。

「・・・。分かった。勝手にしてくれ。」

ヒイロはついに折れ、ライディングデュエルクラブに入ることを決めた。

「よーし!!さっそくヒイロの部屋へ!」

トオルは地下にあるヒイロの部屋へ走って行った。

「頼むから・・・あまり荒らさないでくれ・・・。」

ヒイロはため息をつきながら、トオルについていった。

「なあ、龍可。勝手にこんなことやってよかったの?」

龍亞はミサキがくれた菓子を食べながら龍可に質問した。

「うん。だって、ヒイロの笑顔を見たいから・・・。」

龍可は笑顔でそう答えた。

「笑顔・・・・かあ・・・。そういえば、ヒイロが本当に笑った顔、見たことないなあ・・・。」

龍亞は地下へ向かうヒイロを見ながら、こう言った。




ちょっと強引ですが、トオルとミサキという仲間ができ、ペントハウスの地下でライディングデュエルクラブが結成されました!
彼らはこれからの戦いにどのような活躍を見せるのか・・・?
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