「ヒイロ!待っていたぞ!!」
遊星がハイウェイのインターチェンジ前で待っていた。
「(遊星・・・不動遊星か・・・・。)」
服装を除くと、容姿はあの時、交差点であった時とはほとんど変わっていない。
違いとしたら、マーカーの有無程度だ。
「待たせたな。それで、試作Dホイールは?」
「ああ・・・この2台だ。」
遊星は2台の形状の似たDホイールを指さした。
ジャンクを利用して作ったためか、若干装甲にひびが入っていて、テレビ画面もあまりきれいではない。
「お!!完成したのか!Dホイールが!!」
青い髪をした男が遊星のところまで走ってくる。
「(あの男・・・・鬼柳京介か・・・。)」
ヒイロの頭に鬼柳京介という名前が浮かぶ。
「お!ヒイロもいるじゃねえか!さっそくライディングデュエルしようぜ!カードも拾ったからよ!!」
鬼柳は右側のDホイールに乗り、ヒイロを誘う。
「お・・・おい!まだ試験運転をしていないんだぞ!」
「いいじゃねえか!試験運転だけじゃあ満足できねえ!!なあ、やろうぜヒイロ!!」
「鬼柳。遊星のいうと・・・・。」
「(デュエルをするのです。ヒイロ。)」
「!?・・・・誰だ・・・・?」
突然、頭の中に女性の声が聞こえ、周りを見渡したが、遊星と鬼柳以外には誰もいない。
「おい!?どうしたんだよ!ヒイロ!」
「ああ・・・すまない。・・・。やろう。」
ヒイロはさっきの女性の声に従い、鬼柳とデュエルをすることにした。
「ヒイロ!まだ試験運転を・・・。」
「危険だと判断したらすぐに中断する。それでいいだろう?」
「・・・。分かった。だが、無茶はするなよ。」
遊星はデュエルをすることを許した。
「よし!!満足させてくれよ!」
鬼柳は初めてのライディングデュエルが始まるのを楽しみにしているが、ヒイロは先ほどの声が気にかかっていた。
「(あの声・・・今まで聞いたことがない・・・。一体誰なんだ・・・?)」
「おいヒイロ!さっさと始めようぜ。」
鬼柳は思案しているヒイロにしびれを切らせいる。
「分かった。すぐにはじめよう。」
ヒイロはデッキをセットし、Dホイールをデュエルモードにして準備を整えた。
「さあて・・・始めるか!ライディングデュエル!!」
「「アクセラレーション!!」」
2台のDホイールは同時に発進した。
ヒイロ
手札5
ライフ4000
鬼柳
手札5
ライフ4000
「(なるほど・・・。教習所にあったDホイールと比べて、見た目と装甲は見劣りがある。だが、この速度と反応の良さ・・・。CPUはかなりのものだな。)俺の先攻。カードドロー。」
ヒイロ
手札5→6
「俺は『幻獣サンダーペガス』を守備表示で召喚。」
幻獣サンダーペガス レベル4 守備 2000
「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札6→4
ライフ4000
場 幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000
伏せカード1
鬼柳
手札5
ライフ4000
場 なし
「さっそく守備固めか。俺のターン!」
「永続罠『フルスロットル』発動。これで俺はスタンバイフェイズ時にもう1つSPCを置くことができる。」
ヒイロ
手札4
SPC0→2
鬼柳
手札5→6
SPC0→1
「いいカードじゃねえか!なら俺は、『ブラッド・ヴォルス』を攻撃表示で召喚!」
ブラッド・ヴォルス レベル4 攻撃1900
「更に、カードを2枚伏せ、ターンエンド!!」
ヒイロ
手札4
ライフ4000
SPC2
場 幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000
フルスロットル
鬼柳
手札6→3
ライフ4000
SPC1
場 ブラッド・ヴォルス レベル4 攻撃1900
伏せカード2
「俺のターン。」
ヒイロ
手札4→5
SPC2→4
鬼柳
手札3
SPC1→2
「俺は、『SPースピードフュージョン』を発動。手札の『幻獣王ガゼル』と『バフォメット』を融合。出でよ。『有翼幻獣キマイラ』!」
有翼幻獣キマイラ レベル6 攻撃2100
「バトル。『キマイラ』で『ブラッド・ヴォルス』に攻撃。キマイラ・インパクト・ダッシュ。」
「そうはいかねえよ!罠カード『鎖付きブーメラン』!!これで『キマイラ』を守備表示に変更!
そして、『ブラッド・ヴォルス』に装備し、攻撃力を500ポイントアップさせる!」
『ブラッド・ヴォルス』の手に鎖がつながっているブーメランが現れ、そのブーメランを『キマイラ』に投げつける。そして、鎖によって『キマイラ』が拘束させ、転倒し、攻撃が中断された。
ヒイロ
有翼幻獣キマイラ レベル6 守備1800
鬼柳
ブラッド・ヴォルス レベル4 攻撃1900→2400
「くっ・・・ターンエンド。」
ヒイロ
手札5→2
ライフ4000
SPC4
場 幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000
有翼幻獣キマイラ レベル6 守備1800
フルスロットル
鬼柳
手札3
ライフ4000
SPC2
場 ブラッド・ヴォルス(『鎖付きブーメラン』装備) レベル4 攻撃2400
伏せカード1
「さあ・・・・こっからどう楽しませてくれんだ!?俺のターン!」
ヒイロ
手札2
SPC 4→6
鬼柳
手札3→4
SPC 2→3
「俺は『SP-オーバー・ブースト」を発動!これにより、俺のSPCは4つ増える!」
鬼柳
SPC3→7
「さらに、『SP-パワー・バトン』発動!スピードカウンターが6つ以上あるときに発動できる!デッキからモンスターカード『死霊伯爵』を墓地へ送り、『ブラッド・ヴォルス』の攻撃力が『死霊伯爵』の攻撃力分、2100ポイントアップする!だが、このカードを発動した次の俺のターン、ドローはできねえ。」
ブラッド・ヴォルス レベル4 攻撃2400→4500
「さらに『SP-アクセル・バスター』を発動!これで『ブラッド・ヴォルス』は貫通ダメージを与えることができる!」
SP(スピードスペル)-アクセル・バスター
自分のスピードカウンターが7つ以上あるときにのみ発動できる。
このターン、自分フィールド上のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「バトル!『ブラッド・ヴォルス』で『キマイラ』を攻撃!!」
『ブラッド・ヴォルス』は鎖のせいで動けない『キマイラ』の頭上に乗り、持っているブーメランを突き刺して撃破した。
ヒイロ
ライフ4000→1300
SPC6→4
「やるな。だが、『キマイラ』の効果発動!このカードが破壊されたとき、墓地に存在する『幻獣王ガゼル』または『バフォメット』を特殊召喚できる。よみがえれ『バフォメット』。」
バフォメット レベル5 守備1800
「メインフェイズ2に『SP-シフト・ダウン』を発動!SPCを6つ取り除き、デッキからカードを2枚ドローだ!」
鬼柳
手札4→0→2
SPC7→1
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!『オーバー・ブースト』の代償でSPCは1になる!ま、もう1だから、意味がないがな!そして、『パワー・バトン』の効果が消える!」
「さすがだな。鬼柳。だが、俺はエンドフェイズ時に手札の『幻獣リバースカラドリオス』の効果発動!このカードを攻撃表示で特殊召喚する。」
「な!?このタイミングでモンスターを特殊召喚だと!?」
ヒイロの場に真っ白で汚れのない白鳥が現れる。
幻獣リバースカラドリオス
レベル3 攻撃400 守備300 チューナー 光属性 鳥獣族
自分フィールド場の「幻獣」と名の付いたモンスターが戦闘及びカード効果で破壊されたターンに、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚に成功した時、このターンに破壊された「幻獣」と名の付いたを墓地から一体選択する。選択したモンスターを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
この効果を発動したターン、自分は「バフォメット」以外の「幻獣」と名の付いたモンスター以外のモンスターを特殊召喚できない。
「『リバースカラドリオス』の効果で、『有翼幻獣キマイラ』を特殊召喚する。」
『リバースカラドリオス』が翼を広げると、ヒイロの場に光が差し込む。
そして、その光とともに『キマイラ』が舞い降りる。
ヒイロ
手札2→1
ライフ1300
SPC4
場 幻獣リバースカラドリオス レベル3 攻撃400
有翼幻獣キマイラ レベル6 攻撃2100
幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000
バフォメット レベル5 守備1800
鬼柳
手札2→1
ライフ4000
SPC1
場 ブラッド・ヴォルス(『鎖付きブーメラン』装備)レベル4 攻撃2400
伏せカード2
「俺のターン。」
ヒイロ
手札1→2
SPC4→6
鬼柳
手札1
SPC1→2
「俺は、レベル5の『バフォメット』にレベル3の『リバースカラドリオス』をチューニング!深海に眠りし破邪の水龍よ!敵の技を無にし、激流の如く邪悪を薙ぎ払え!シンクロ召喚!出でよ!『マリンフォース・ドラゴン』!」
ヒイロの場に青い肉体で、全身に不思議な紋章が刻まれた人型の龍が現れる。
マリンフォース・ドラゴン
レベル8 攻撃2600 守備2200 シンクロ 水属性 ドラゴン族
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果では破壊されない。
1ターンに1度、フィールド上のカード1枚を手札に戻すことができる。
「マリンフォース・ドラゴンの効果発動。俺は『ブラッド・ヴォルス』を手札に戻す。マリン・パニッシュ。」
『マリンフォース・ドラゴン』は、翼を動かすと、風ではなく、大波が起こった。
大波に飲み込まれた『ブラッド・ヴォルス』は鬼柳の手札の戻っていった。
「くそっ!!」
「これで終わりだ!鬼柳!『マリンフォース・ドラゴン』で攻撃!マリン・ブラス・・・!?」
ヒイロの右腕に突然、激痛が起こる。ヒイロの右腕に心臓のような形をした赤いあざが現れる。
しかし、現れるとすぐに形がゆがんでいき、最終的には渦のような形になる。
「うう・・・なんだ・・・この痛みは・・・・!!?」
ヒイロは痛みによってDホイールを制御できなくなり、ついにクラッシュしてしまった。
「ヒイロ!!」
鬼柳はデュエルを中断させ、クラッシュし、負傷したヒイロの救出へ向かう。
「ヒイロ!大丈夫か!?鬼柳!一体何が!?」
観戦していた遊星が近づく。
「わからねえ!突然、ヒイロが右腕を痛めたみたいで・・・。」
「そうか・・・。急いでマーサハウスへ!!」
「ああ・・・ヒイロ・・・無事でいろよな!まだ俺たちは満足できてねえからよお!」
鬼柳と遊星は負傷したヒイロをマーサハウスへ連れて行った。
「くそ・・・さっきので頭を打ったか・・・。意識が・・・。」
ヒイロは頭を打ったことで脳震盪をおこし、気を失った。
その時、ヒイロは先ほど右腕に浮かんだあの渦のような痣が消えたことには気づいていなかった。
ヒイロVS鬼柳のデュエル、いかがだったでしょうか??
ヒイロはシグナーですが、なぜ、このようなことになってしまったのかはのちに明らかになります!
あと、ヒイロのシグナーの龍を水属性にした理由は、水属性の奴だけいないのは仲間外れでは、と思ったからです。
あと、『幻獣リバースカラドリオス』は読者の方の投稿でできたオリカです!
考えてくれた方、ありがとうございます!ヒイロのカードとしてこれからも活躍していきます!