遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第六十三話 王者

「この野郎・・・お前のせいで今までのことが全部水の泡だ!!」

牛尾は集中治療室の前でジャックの胸ぐらをつかみ、叱責した。

遊星とクロウも話を聞き、駆け付けた。

「落ち着け。今はそんなことをしている場合じゃないだろう。」

遊星が牛尾の肩に手を置いた。

「・・・。くそう!!風間・・・大丈夫だよな・・・?」

牛尾は席に座り、治療が終わるのを待った。

 

治療が終わり、風間は病室へ送られた。

治療の結果、彼は大事に至らずに済み、3時間後に意識を取り戻した。

「風間。気が付いたか?」

「ああ・・・。」

「風間・・・。」

ジャックは風間に頭を下げた。

「すまん!!俺のせいで・・・。」

「気にするな。それより、お前が無事で何よりだ。」

「なあ、風間。すぐで悪いが、今までの潜入捜査でわかったことを教えてくれねえか?」

「ああ・・・。分かった。奴らはサテライトの港の巨大タンカーを拠点にしている。奪ったDホイールはそこで解体され、パーツをサテライトの市場で格安値段で販売していることが分かった。」

「巨大タンカーか・・・。」

ジャックは病室のドアへ向かって歩いた。

「お・・・おい!ジャック!まさか・・・。」

「お前たちは手を出すな。」

ジャックはクロウの制止を無視し、病室から出ようとした。

「待て・・・ジャック・・・。」

風間はデッキケースからカードを1枚だし、ジャックに投げた。

「・・・。このカードは・・・?」

「こいつは俺のフェイバリットカードだ・・・。俺の代わりに連れて行ってやってくれ。」

「・・・。分かった。お前の思い、たしかに受け取った!」

ジャックはカードをデッキケースに入れ、病院を出た。

「俺も行く。ジャック一人だけでは手が回らないだろう・・・。」

「お・・・オイ!!ジャック!!ヒイロ!!」

「行かせてやれ。」

「でもよ!!遊星!」

「いいんだ。ジャックは今、取り戻さなければならないものがある。ヒイロはそれがわかっていて、ジャックに手を貸そうとしているんだ。」

ヒイロも病室を出て行った。

 

「これが例のタンカーか・・・。」

ジャックはサテライトの港でタンカーを見つけた。

タンカーの倉庫置き場行きのドアは開けっぱなしだった。

「Dホイーラーの誇りを奪ったDホイール窃盗団・・・このジャック・アトラスが成敗してくれる!!」

ジャックはブラックバードに搭乗した状態で、タンカーに乗り込んだ。

「(ジャックは乗り込んだか・・・。)」

ヒイロは海に飛び込み、裏側にある梯子から侵入することにした。

 

タンカーの倉庫は改造されていて、盗まれたDホイールと、そこで解体され、パーツになったDホイールが置かれていた。

その中には、ホイールオブフォーチュンとスクラップランナーもあった。

「もうすぐここともおさらばか・・・。」

中年の男が手に入ったパーツの確認をしながらこう漏らした。

「まあ、しゃあねえよな。セキュリティの野郎にここがばれちまったからな・・・。へへへ・・・。」

顔にマーカーが付いたスキンヘッドの男が愛用の銃の手入れをしながら笑った。

「うわあ!!」

「何だ!?」

スキンヘッドの男は出入り口の方向を見ると、メンバーの一人が気を失い、落ちてきた。

「そこまでだ!!コソ泥ども!!」

「お・・・お前は・・・ジャック・アトラス!!」

スキンヘッドの男は驚きながらジャックを見た。

「ちっ!!コバエがあ!!」

スキンヘッドの男は銃でジャックを殺害しようとしたが、ジャックはそのままブラックバードを前進させ、彼を弾き飛ばした。

「ぐああ!ちっ!!」

弾き飛ばされた衝撃で、銃を離してしまった男は舌打ちをした。

「無駄だあ!!ここはもう、セキュリティに通報した!もうお前らに逃げ場はない!!」

「お・・・・お頭あ・・・!!」

窃盗団のメンバーたちは動揺しながらスキンヘッドの男を見た。

どうやら、彼がシドのようだ。

「へへへへ・・・俺の負けだ。降参。セキュリティにここがばれちゃあどうしようもねえからな・・・。なあ、お迎えが来るまでここでデュエルをするってのはどうだ?」

「デュエルだと!?」

「ああ・・・。だが、ただのデュエルじゃねえ!特別ルールでやらせてもらうぜ・・・。」

 

ジャックとシドはベルトコンベアの上へ移動し、どちらも片足に枷が付けられた。

そして、両端にはスクラップ用の機械があった。

「これは!?」

「これが俺ら流のデュエルだ!!ライフが削られるたびにベルトコンベアが動き、ライフが0になった瞬間、その機械にサンドイッチにされるってしくみだ!!」

「何!?」

「どうする・・?無理強いはしねえ!やめてもいいんだぜ!?元キングさんよお!」

シドは挑発的にジャックに迫った。

「いいだろう!!このジャック・アトラスが受けて立つ!!」

「「デュエル!!」」

 

ジャック

手札5

ライフ4000

 

シド

手札5

ライフ4000

 

一方、タンカーのブリッジでは、シドにとって予期せぬことが起こっていた。

「ぐああ!」

「うぎゃあ!!」

「・・・。」

ヒイロはたった一人で十数人の男を倒し、ブリッジを制圧した。

「ん・・・?」

ヒイロはブリッジにあるモニターで倉庫を確認すると、ジャックとシドがデュエルをしていることを知った。

「ジャック・・・勝てよ・・・。」

 

「俺の先攻!!ドロー!」

 

ジャック

手札5→6

 

「《マッド・デーモン》を召喚!」

 

マッド・デーモン レベル4 攻撃1800

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!!」

 

ジャック

手札6→4

ライフ4000

場 マッド・デーモン レベル4 攻撃1800

  伏せカード1

 

シド

手札5

ライフ4000

場 なし

 

「へへへ;・・・俺のターン!!ドロー!」

 

シド

手札5→6

 

「俺は《アサルト・ホイール》を召喚!」

シドの場に下半身が一輪車で、両手に銃器を持っている機械が現れた。

 

アサルト・ホイール

レベル4 攻撃2300 守備0 効果 地属性 機械族

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が 超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

このカードが攻撃したバトルフェイズ終了時から次の自分のターンの スタンバイフェイズ時まで、このカードの攻撃力を0にする。

 

「攻撃力2300だと!?」

「バトルだ!!《アサルト・ホイール》で《マッド・デーモン》を攻撃!」

《アサルト・ホイール》は跳躍し、その重量で《マッド・デーモン》を潰そうとした。

《マッド・デーモン》は守備体型を取り、攻撃を耐えようとしたが、耐え切れず、破壊されてしまった。

「更に、このカードは貫通効果を持ってるぜ!!」

「く・・・!!」

 

マッド・デーモン レベル4 攻撃1800→守備0

 

ジャック

ライフ4000→1700

 

「へへへ・・・・ごっそりライフが減ったな。」

ジャックのライフが減ったことで、ベルトコンベアが動き、機械に近づいた。

「いいぞ!!さっさとサンドイッチになっちまえ!!」

「俺のデュエリストとして誇りを、こんなものでつぶすことはできん!!」

「ほざいてろ!!《アサルト・ホイール》は攻撃後、次の俺のターンのスタンバイフェイズまで、攻撃力が0になる。」

《アサルト・ホイール》の車輪が、攻撃により破損し、強制排除された。

 

アサルト・ホイール レベル4 攻撃2300→0

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!!さあ、さっさと反撃しねえと、命がねえぜ!!」

 

ジャック

手札5

ライフ1700

場 伏せカード1

 

シド

手札6→3

ライフ4000

場 アサルト・ホイール レベル4 攻撃0

  伏せカード2

 

「貴様に言われるまでもない!俺のターン!!」

 

ジャック

手札4→5

 

「相手フィールド上にのみモンスターが存在するとき、このカードは手札から特殊召喚できる!来い!《バイス・ドラゴン》!」

 

バイス・ドラゴン レベル5 攻撃2000→1000

 

「そして、手札から魔法カード《融合》!手札の《ビック・ピース・ゴーレム》と《ミッド・ピース・ゴーレム》を融合!来い!《マルチ・ピース・ゴーレム》!!」

 

マルチ・ピース・ゴーレム レベル7 攻撃2600

 

「更に、《インターセプト・デーモン》を通常召喚!」

 

インターセプト・デーモン レベル4 攻撃1400

 

「バトル!《マルチ・ピース・ゴーレム》で攻撃!!」

《マルチ・ピース・ゴーレム》はシドに向かって前進した。

「させるかよ!!罠カード発動!《拷問車輪》!」

《拷問車輪》が《マルチ・ピース・ゴーレム》の頭上にのり、そのモンスターは大きく態勢を崩した。

「《拷問車輪》の効果で、こいつは攻撃できず、表示形式の変更もできねえ!さらに俺のターンのスタンバイフェイズごとに、500ポイントのダメージを与える!」

「ならば、《バイス・ドラゴン》で《アサルト・ホイール》を攻撃!」

「罠カード発動!《プランダー・デコイ》!」

異次元から無数の手が現れ、《インターセプト・デーモン》のコントロールを奪い、攻撃しようとした《バイス・ドラゴン》の前に立ちはだかった。

 

プランダー・デコイ

通常罠カード

自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃された時に発動する事ができる。

攻撃してきた相手モンスター以外の相手フィールド上に存在するレベル4以下の モンスター1体のコントロールを得る。

 

「構うな!《バイス・ドラゴン》!」

《バイス・ドラゴン》は火炎放射で《アサルト・ホイール》を破壊した。

「へへへ・・・お前もあの野郎も間抜け野郎だな!てめえのこのモンスターの効果は・・・。」

「貴様に言われるまでもない!相手モンスターが攻撃するたびに、相手に500ポイントのダメージを与えることは百も承知だ!」

《インターセプト・デーモン》はジャックに向かってフットボール上のエネルギー弾を投げた。

 

ジャック

ライフ1700→1200

 

シド

ライフ4000→3000

 

「これで貴様も地獄へ一歩近づいた!」

「(へへへ・・・バカが!!俺のベルトコンベアにはストッパーが仕掛けられてんだよ。てめえと同じなわけねえだろ!?)」

「潰される前にセキュリティが到着することを祈っているんだな!ターンエンド!」

 

ジャック

手札6→0

ライフ1200

場 バイス・ドラゴン レベル5 攻撃1000

  マルチ・ピース・ゴーレム(《拷問車輪》の影響下) レベル7 攻撃2600

 

シド

手札3

ライフ3000

場 インターセプト・デーモン レベル4 攻撃1400

  拷問車輪(永続罠)

 

「へへへ・・・俺のターン!ドロー!」

 

シド

手札3→4

 

シドのターンのスタンバイフェイズ時に、《拷問車輪》の車輪が起動し、痛みで暴走した《マルチ・ピース・ゴーレム》の腕がジャックに当たった。

「ぐう・・・!!」

 

ジャック

ライフ1200→700

 

「手札から、《キャノン・ホイール》を召喚!」

シドの場に二連速射キャノンが搭載された車輪が現れた。

 

キャノン・ホイール 

レベル2 攻撃600 守備0 チューナー 地属性 機械族

このカードをシンクロ召喚の素材として墓地へ送ったとき、相手に500ポイントのダメージを与える。

 

「レベル4の《インターセプト・デーモン》にレベル2の《キャノン・ホイール》をチューニング!!シンクロ召喚!《コンバット・ホイール》!」

シドの場に下半身が車輪で、上半身がさまざまな重火器が装備された改造人間になっているモンスターが現れた。

 

コンバット・ホイール

レベル6 攻撃2500 守備1200 シンクロ 地属性 機械族

「キャノン・ホイール」+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが破壊されたとき、自分フィールド上に存在するモンスターはすべて破壊される。

相手のターンのバトルフェイズ開始時に、手札1枚を墓地へ送ることで、このカードの攻撃力をエンドフェイズまでこのカード以外の自分フィールド上のモンスターの攻撃力の半分の数値分アップし、相手はこのカード以外の自分フィールド上のモンスターを攻撃対象にすることができない。

 

シンクロ召喚終了と同時に、ジャックの目の前に《キャノン・ホイール》の残骸が現れ、自爆した。

「ぐああ!!」

 

ジャック

ライフ700→200

 

ジャックのライフがわずかになり、あと一歩でスクラップの仲間入りという状態になった。

「へへへ・・・楽しかったぜ、ジャック!だが、これでさよならだ。《コンバット・ホイール》で攻撃!!」

《コンバット・ホイール》は無数の銃弾を《バイス・ドラゴン》に向かって発射したが、《バイス・ドラゴン》が消え、代わりにシドの場に黒いコミカルな体を持った悪魔が3体現れた。

「な・・・何だ!?こいつらは??」

「罠カード《ナイトメア・デーモンズ》!俺の場のモンスターをリリースし、貴様の場に《ナイトメア・デーモン・トークン》を3体を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

ナイトメア・デーモン・トークン×3 レベル6 攻撃2000

 

「ちっ!!バトルは取りやめだ!!魔法カード《光の護封剣》を発動!これで3ターンの間、てめえは攻撃できねえ!カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

ジャック

手札0

ライフ200

場 マルチ・ピース・ゴーレム(《拷問車輪》の影響下) レベル7 攻撃2600

 

シド

手札4→1

ライフ3000

場 コンバット・ホイール レベル6 攻撃2500

  ナイトメア・デーモン・トークン×3 レベル6 攻撃2000

  光の護封剣(残り3ターン)(通常魔法)

  伏せカード1

 

「これで、ジャックは絶体絶命だな・・・。うん・・・?」

ヒイロの右腕の命の石が光り始めた。

「・・・。」

ヒイロは光の意味を理解し、倉庫へ走って行った。

 

「俺のターン!」

 

ジャック

手札0→1

 

「手札から魔法カード《ブレイク・ピース・ゴーレム》を発動!ライフを半分支払、俺の場の《マルチ・ピース・ゴーレム》を破壊する!そして、手札・デッキ・墓地から3体のピース・ゴーレムを特殊召喚し、カードを2枚ドローする!」

ジャックの場の《マルチ・ピース・ゴーレム》が分解され、《ビック・ピース・ゴーレム》《ミッド・ピース・ゴーレム》《スモール・ピース・ゴーレム》が現れた。

 

ブレイク・ピース・ゴーレム

通常魔法カード

自分のライフを半分支払い、自分フィールド上に表側表示で存在する「マルチ・ピース・ゴーレム」1体を破壊して発動する。

自分の手札・デッキ・墓地から「ビック・ピース・ゴーレム」「ミッド・ピース・ゴーレム」「スモール・ピース・ゴーレム」を1体ずつ自分フィールド上に特殊召喚し、デッキからカードを2枚ドローする。

 

ビック・ピース・ゴーレム レベル5 攻撃2100

ミッド・ピース・ゴーレム レベル4 攻撃1600

スモール・ピース・ゴーレム レベル3 攻撃1100

 

そして、ジャックはデッキを見た。

「(このドローに・・・俺のすべてがかかっている・・・!!)」

「ジャック!!」

ヒイロが群がる窃盗団のメンバーを蹴散らして倉庫にたどり着いた。

「ヒイロ!!なぜ貴様がここに!?」

「お前がのびのびデュエルができるようにしただけだ。もうことタンカーは動かないぞ。」

「何!?」

「(お・・・お頭!!大変です!!ブリッジの操縦システムが破壊されました!!)」

放送室から悲鳴に近い声がタンカー中に響き渡った。

「なんだと・・・てめええ!!」

倉庫にいるメンバーはヒイロを取り押さえようとして襲い掛かった。

しかし、身体能力が格段に高いヒイロの敵ではなかった。

「ジャック!!受け取れ!」

ヒイロは一瞬の隙を見つけ、ジャックのデッキに向かって命の石から光線を放った。

すると、ジャックのデッキトップに新たなカードが創造された。

「これは・・・。」

ジャックはデッキから2枚カードをドローした。

 

ジャック

手札1→2

 

「手札から、《チェーン・リゾネーター》を召喚!」

ジャックの場にチェーンを装備したリゾネーターが現れた。

 

チェーン・リゾネーター

レベル1 攻撃100 守備100 チューナー 光属性 悪魔族

相手フィールド上にシンクロモンスターが存在し、 このカードの召喚に成功した場合にデッキから「リゾネーター」と名のつく チューナーモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

 

「《チェーン・リゾネーター》が、貴様の場にシンクロモンスターが存在しているときに召喚に成功した場合、デッキからリゾネーターを1体特殊召喚することができる。来い!《レーザー・リゾネーター》!」

《チェーン・リゾネーター》はチェーンで円を作り、そこからレーザー砲を背中に装備したリゾネーターが現れた。

 

レーザー・リゾネーター

レベル1 攻撃0 守備0 チューナー 水属性 悪魔族

このカードは召喚・特殊召喚されたターンのエンドフェイズ時に破壊する。

このカードをシンクロ素材とするとき、このカード以外のシンクロ素材となるモンスター1体のレベルを1つ上げることができる。

このカードをシンクロ素材として悪魔族シンクロモンスターのシンクロ召喚に成功したとき、相手フィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する。

 

「《レーザー・リゾネーター》の効果発動!」

《レーザー・リゾネーター》は《ビック・ピース・ゴーレム》に向かってレーザーを放ち、改造した。

「《レーザー・リゾネーター》をシンクロ素材とするとき、このカード以外のシンクロ素材となったモンスター1体のレベルを1つ上げることができる。レベル6となった《ビック・ピース・ゴーレム》にレベル1の《レーザー・リゾネーター》をチューニング!お前の力を貸せ!風間!!新たなる王者の脈動、混沌の内より出でよ!シンクロ召喚!誇り高き、《デーモン・カオス・キング》!」

 

デーモン・カオス・キング レベル7 攻撃2600

 

「へ・・・だが、《光の護封剣》の効果で、てめえのモンスターは・・・。」

「《レーザー・リゾネーター》をシンクロ素材として悪魔族シンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時、貴様の場の魔法・罠カードを1枚破壊する!」

《レーザー・リゾネーター》の幻影が、レーザーで《光の護封剣》を焼き払った。

「何!?」

「更に、レベル4の《ミッド・ピース・ゴーレム》とレベル4の《スモール・ピース・ゴーレム》に、レベル1の《チェーン・リゾネーター》をチューニング!王者の鼓動、今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!我が魂、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン レベル8 攻撃3000

 

「へへへ・・・《コンバット・ホイール》の効果発動!手札を1枚墓地へ送り、このカード以外の俺の場のすべてのモンスターの攻撃力の半分をこいつに加える!」

シドは手札から《緊急同調》を墓地へ送った。

 

コンバット・ホイール レベル6 攻撃2500→5500

 

「更に、このカード以外のモンスターをお前は攻撃対象にすることができねえ!さあ・・・どうする?」

「俺は絶対に許さん!Dホイーラーの誇りを奪い去った貴様らを!!攻撃しろ!《デーモン・カオス・キング》!!」

《デーモン・カオス・キング》は自らの腕を灼熱の刃にして《コンバット・ホイール》に向かって突進した。

「はははは!!自分から地獄へダイブしようとはな!!」

「《デーモン・カオス・キング》が攻撃するとき、エンドフェイズまで相手フィールド上のすべてのモンスターの攻守を入れ替えることができる!」

 

コンバット・ホイール レベル6 攻撃5500→1200

 

「な・・・何!?」

「行け!!《デーモン・カオス・キング》!ファイアソード!!」

《デーモン・カオス・キング》は灼熱の刃で《コンバット・ホイール》を一刀両断した。

しかし、シドのライフが減っていなかった。

そして、下半身が2つの車輪で、上半身が重装で、より強力な兵器が搭載されたモンスターが現れた。

「何!?なぜ貴様のライフが減らない?」

「へへ・・・こいつを発動した!!」

シドは罠カード《カスタム・ホイール》を発動していた。

 

カスタム・ホイール

通常罠カード

自分フィールド上の《コンバット・ホイール》が戦闘で破壊されたとき、自分フィールド上のすべてのモンスターをリリースすることで発動する。

自分が受ける戦闘ダメージを0にし、エクストラデッキから《ディサイシブ・ホイール》を特殊召喚する。

 

ディサイシブ・ホイール

レベル9 攻撃3100 守備1000 シンクロ 地属性 機械族

このカードはシンクロ召喚できない。

「カスタム・ホイール」の効果でのみ、特殊召喚できる。

自分のターンのスタンバイフェイズ時に、手札を1枚墓地へ送る。

その時、手札を捨てることができなかった場合、このカードを破壊する。

1ターンに1度、自分の墓地に存在する「ホイール」と名のつくモンスター1体を装備カード扱いにしてこのカードに装備することができる。(その効果で装備できるモンスターは1体のみ)

このカードの攻撃力はその効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。

 

「へへへ・・・これで次の俺のターンでてめえは終わりだ!!」

「貴様に次のターンはない!手札から罠カード《琰魔龍の復活》!」

《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の体が灼熱のマグマに包まれ、漆黒の体に変化し、《ディサイシブ・ホイール》はマグマにのまれ、消えて行った。

 

琰魔龍の復活

通常罠カード

このカードは自分フィールド上の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」1体をリリースすることで発動できる。

更に、このカードは自分のライフが1000ポイント以下の時、手札から発動できる。

自分のエクストラデッキから「琰魔龍レッド・デーモン」と特殊召喚する。

この効果で特殊召喚に成功した時、フィールド上のカードを1枚破壊することができる。

 

琰魔龍レッド・デーモン レベル8 攻撃3000

 

「ば・・・バカなあ!!」

「《琰魔龍レッド・デーモン》でダイレクトアタック!!極獄の裁き!!」

《琰魔龍レッド・デーモン》は口から闇のブレスをシドに向けてを放った。

「うおおおお!!」

 

シド

ライフ3000→0

 

デュエル終了とともに、ジャックの枷が外れ、シドのベルトコンベアが起動した。

「だが、大丈夫。このベルトコンベアにはストッパーが・・・。」

だが、シドのベルトコンベアにはまだ回収されていないパーツがあり、更にストッパーが外付けであったためにパーツがそれに接触し、破損してしまった。

そのため、シドはそのまま機械に飲み込まれそうになった。

「く・・・。」

ジャックはシドの胸ぐらをつかんで彼を救出した。

「そこだ。」

そして、ヒイロはシドが落とした銃を回収し、シドの枷に向かって撃った。

それにより、シドの枷が外れた。

「な・・・なんで俺を・・・!!」

助けたとシドは言葉を続けようとしたが、その前にジャックの拳がシドの顔面に直撃した。

 

1時間後、セキュリティがタンカーに到着した。

遊星、クロウ、トオル、ミサキも同行していた。

「ジャック!ヒイロ!」

「よお!」

「遅かったな・・・。」

ヒイロとジャックは窃盗団のメンバーを全員気絶させ、一か所に集めていた。

「あった!!俺のスクラップランナー!!」

トオルはスクラップランナーに向かって駆けて行った。

「でも・・・分解されたDホイールも多い・・・。」

ミサキは少し悲しそうにパーツを見た。

「ここからは俺たちに任せろ。こいつらが市場にばらまいたパーツを可能な限り差し押さえて、元に戻して持ち主に返せるようになんとかしてみるぜ。」

牛尾は部下に指示し、タンカー内部に残っていたDホイールとパーツを押収した。

「ジャック!!」

「ん・・・?風間か。」

風間も、怪我をおしてここまで来ていた。

「お前のおかげで勝つことができた。」

ジャックは《デーモン・カオス・キング》を風間に返還した。

「驚いたな・・・。本当に窃盗団を壊滅させるなんてな・・・。」

「貴様らセキュリティがだらしないだけだ。」

「なあ・・・ジャック。けがが治ったら、一緒にライディングデュエルをしてくれるか?」

「ああ!!このジャック・アトラスが受けて立つ!」

ジャックと牛尾へ手をつなぎ、デュエルの約束をした。

 

ちなみに、そのあとジャックとヒイロに半分ずつ懸賞金がセキュリティから贈呈されたが、ジャックは手に入った金をブルーアイズ・マウンテンと新しいライディングスーツ、そして高級食材の代金ですべて消えてしまい、クロウが血の涙を流したことは言うまでもない。




ジャックVSシドのデュエルを一部内容を変更してやりました!!
さすが元キング!!
その調子でバイトが定着したらいいけど・・・・。
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