遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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突然ですが、機皇帝の能力は若干調整させてもらってます。
申し訳ないです。


第六十六話 共振

ダイダロスブリッジの真下にある海の底で、ウェットスーツと酸素ボンベを身に着けた人間が探し物をしていた。

小一時間探して、見つけたのはクワガタの姿を模した化石だった。

「ようやく見つけたわ・・・。」

彼女はその化石の頭部に埋め込まれた赤い石に触れた。

「どうか・・・ヒイロの力になって・・・スタッグ・・・。」

 

「痛みが強くなっている・・・。こっちか・・?」

ヒイロは龍亞と龍可を探していた。

今はトンネルの中にいる。

「ヒイロ!!」

「・・・?」

後ろから声が聞こえたため、ヒイロは後ろを向いた。

そこには遊星号とホイール・オブ・フォーチュン、ブラック・バード、ブラッディ―・キッスが走っていた。

「遊星・・・ジャック・・・クロウ・・・十六夜・・・。」

「ヒイロ!!龍亞と龍可は見つかったか!?」

遊星はヒイロの横まで移動し、問いかけた。

「いや、まだだ。だが、嫌な予感がする。急ぐぞ。」

「ああ。」

ヒイロ達はスピードを上げ、トンネルを抜けた。

ようやく見えてきた右隣のレーンで、ヒイロ達はとんでもないものを目にした。

「なんだよ・・・あの巨大ロボはよお!?」

「あの胸のマーク・・・まさか・・・・機皇帝か!?」

ジャックは鳥のような姿をした巨大ロボットについている∞のマークを見た。

「機皇帝は一つだけではないということか・・・。」

ヒイロは隕石と機皇帝に妙なつながりを感じた。

以前、機皇帝は現れたときも、隕石が落ちてきた直後だった。

「・・・!!あれは・・・《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》!?」

「何!?」

遊星の声に反応し、ヒイロは右のレーンを見た。

そこには、龍亞と龍可が同じぐらいの背丈をした赤い髪で、ヘルメットをつけた少年とデュエルボードでライディングデュエルをしていた。

「まずいぞ!!機皇帝の効果は・・・!!」

 

龍亞

手札4

ライフ1800

SPC4

場 伏せカード1

 

龍可

手札0

ライフ2500

SPC4

場 フェアリー・アーチャー レベル3 守備600

  エンシェント・フェアリー・ドラゴン レベル7 攻撃2100

  伏せカード2

 

少年

手札2

ライフ3200

SPC4

場 機皇帝スキエル∞ レベル1 攻撃2200

  スキエルT レベル1 攻撃600

  スキエルA レベル1 攻撃1000

  スキエルG レベル1 守備300

  スキエルC レベル1 攻撃400

  伏せカード1

 

スキエルT(トップ)

レベル1 攻撃600 守備0 効果 風属性 機械族

このカードは攻撃できない。

このカードは場に存在する限り、攻撃表示となる。

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

 

スキエルA(アタック)

レベル1 攻撃1000 守備0 効果 風属性 機械族

このカードは攻撃できない。

このカードは場に存在する限り、攻撃表示となる。

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

 

スキエルG(ガード)

レベル1 攻撃200 守備300 効果 風属性 機械族

このカードは攻撃できない。

このカードは場に存在する限り、守備表示となる。

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

1ターンに1度、自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、その攻撃を無効にする事ができる。

 

スキエルC(キャリア)

レベル1 攻撃400 守備0 効果 風属性 機械族

このカードは攻撃できない。

このカードは場に存在する限り、攻撃表示となる。

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

 

「僕の・・・ターン!!」

 

少年

手札2→3

SPC4→5

 

龍亞

SPC4→5

 

龍可

SPC4→5

 

「《機皇帝スキエル∞》の効果発動!1ターンに1度、相手フィールド上のシンクロモンスター1体を吸収する!!」

《機皇帝スキエル∞》の胸部のマークから緑色の意図が無数に出てきて、《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を拘束した。

「《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》!!」

「あ・・・あ・・・。」

龍亞と龍可は《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》が《機皇帝スキエル∞》に吸収されるのをただ見ているしかなかった。

「へへへ・・・《機皇帝スキエル∞》は装備したシンクロモンスターの攻撃力分アップする!!」

 

機皇帝スキエル∞ レベル1 攻撃2200→4300

 

「へへへ・・・。」

少年は何を思ったのか、ハイウェイの壁をデュエルボードに乗ったまま走り、跳躍した後、龍亞のそばを通り抜けた。

「あ・・・・!!」

龍亞は間近で少年の顔を見て、何かを思い出した。

赤い髪、高いデュエルの技術、先日に転校生の家に潜入した時に見たデュエルボードでの跳躍。

龍亞にとって、それらがすべてあてはまる人間は一人しかいなかった。

「龍可!!あいつはルチアーノだ!!」

「え!!ルチアーノ君!!?」

龍可は驚きながら少年を見た。

「今頃気づいても遅いんだよ!!(今度はお前にサーキットを描いてもらう・・・。)手札から《SP-サモン・クローズ》を発動!手札を1枚墓地へ送り、デッキからカードを1枚ドローする!!」

ルチアーノは手札から《起動砦のギア・ゴーレム》を捨て、1枚ドローした。

「そして、このターン、相手に特殊召喚を封じる!!」

 

SP(スピードスペル)-サモン・クローズ

通常魔法カード

自分のスピードカウンターが4つ以上ある場合に発動する事ができる。

手札を1枚墓地へ送り、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

このカードを発動するターン、 相手プレイヤーはモンスターを特殊召喚する事ができない。

 

「ええ・・・!?またかよ・・・。」

龍亞の伏せカードは《D・スクランブル》。直接攻撃を封じ、手札のディフォーマーを特殊召喚するカードだが、《SP-サモン・クローズ》の影響により、発動できなくなってしまった。

「お前の戦略なんてお見通しなんだよ!!《機皇帝スキエル∞》で龍亞にダイレクトアタック!!」

《機皇帝スキエル∞》は下部のAパーツに装備されたビームキャノン砲を龍亞に向けて発射した。

「ああ・・・。」

「罠カード発動!《攻撃の無力化》!!」

龍可は龍亞の前に移動し、《攻撃の無力化》でビームを次元のはざまに飲み込んだ。

「龍可・・・。」

「(私が・・・騙されなければこんなことには・・・。)」

「(いいぞ・・・龍可。その調子だ。)カードを1枚伏せ、ターンエンド!!」

 

龍亞

手札4

ライフ1800

SPC5

場 伏せカード1

 

龍可

手札0

ライフ2500

SPC5

場 フェアリー・アーチャー レベル3 守備600

  伏せカード1

 

ルチアーノ

手札3→1

ライフ3200

SPC5

場 機皇帝スキエル∞(《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃4300

  スキエルT レベル1 攻撃600

  スキエルA レベル1 攻撃1000

  スキエルG レベル1 守備300

  スキエルC レベル1 攻撃400

  伏せカード2

 

「何とか凌いだみたいだが・・・龍可・・・龍亞・・・。」

ヒイロは二人を見守るのに精一杯で、右腕の痣の光が強まっていることに気付かなかった。

 

「うん・・・・?」

海底では、化石に異変が起こっていた。

化石の頭部の赤い石が光り始め、石化した部分が徐々に鋼のような硬さで、黒を基調とした装甲に変化していったのだ。

「目覚めるのね・・・。スタッグ・・・。」

 

「俺のターン!!」

 

龍亞

手札4→5

SPC5→6

 

龍可

SPC5→6

 

ルチアーノ

SPC5→6

 

「(龍可は俺が守る!!)《D・スコープン》を召喚!!」

 

D・スコープン レベル3 攻撃800

 

「攻撃表示の《D・スコープン》は1ターンに1度、手札のレベル4のディフォーマーを特殊召喚できる!俺は、《D・ラジカッセン》を特殊召喚!!」

 

D・ラジカッセン レベル4 攻撃1200

 

「(龍亞・・・あのモンスターを出すのか・・・?だが、ライディングデュエルでは装備魔法は使えないぞ・・・!?)」

「レベル4の《D・ラジカッセン》に、レベル3の《D・スコープン》をチューニング!!世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者、《パワー・ツール・ドラゴン》!」

 

パワー・ツール・ドラゴン レベル7 攻撃2300

 

「シンクロモンスター・・・ふん!だからお前はだめなんだよ。」

ルチアーノは龍亞と《パワー・ツール・ドラゴン》を見下した。

「何を考えているんだ!!あいつにシンクロモンスターは通じないぞ!!」

「龍亞!!」

「更に、手札から《SP-サモン・スピーダー》をは発動!!スピードカウンターが4つ以上あるとき、手札のレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する!《D・クリーナン》を特殊召喚!」

 

D・クリーナン レベル1 守備0

 

「《D・クリーナン》は、1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を装備できる!《機皇帝スキエル∞》を装備する!!」

「そうか!!その効果で機皇帝を破壊して、《パワー・ツール・ドラゴン》で戦う気だな!!」

「罠カード発動!!《エフェクト・ジャマー》!これで《D・クリーナン》の効果は無効だ!!」

《D・クリーナン》が《機皇帝スキエル∞》を吸収しようとしたが、空から巨大な岩石が落下し、破壊されてしまった。

 

エフェクト・ジャマー

カウンター罠カード

相手のターンのメインフェイズ時にのみ発動できる。

相手のモンスター効果の発動を無効にし、破壊する。

 

「そんな・・・。」

「所詮お前の考えなんてその程度!僕には通じないんだよ!!」

「く・・・。カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

 

龍亞

手札5→0

ライフ1800

SPC6

場 パワー・ツール・ドラゴン レベル7 攻撃2300

  伏せカード1

 

 

龍可

手札0

ライフ2500

SPC6

場 フェアリー・アーチャー レベル3 守備600

  伏せカード1

 

ルチアーノ

手札1

ライフ3200

SPC6

場 機皇帝スキエル∞(《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》装備) レベル1 攻撃4300

  スキエルT レベル1 攻撃600

  スキエルA レベル1 攻撃1000

  スキエルG レベル1 守備300

  スキエルC レベル1 攻撃400

  伏せカード1

 

「(渾身の策が交わされたな・・・。どうする・・・?龍亞?)」

「僕の・・・・ターン!!:

 

ルチアーノ

手札1→2

SPC6→7

 

龍亞

SPC6→7

 

龍可

SPC6→7

 

「罠カード発動!《パワー・ジェノサイド》!!」

「!!そのカードは・・・。」

ヒイロはスケート場で龍亞が手に入れたカードを見たことを思い出した。

そのカードの中に、このカードが入っていたのだ。

「自分フィールド上に《パワー・ツール・ドラゴン》が存在するとき、相手フィールド上の魔法・罠カードをすべてデッキに戻し、戻したカード1枚につき400ポイントのダメージを与える!」

「何!?」

《パワー・ツール・ドラゴン》はドライバーをルチアーノの場に向かって発射した。

ルチアーノの場に突き刺さったドライバーは回転して竜巻を起こし、ルチアーノの伏せカードと吸収された《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を持ち主のデッキに吹き飛ばした。

そして、竜巻が収まると、ドライバーが自爆し、ルチアーノにダメージを与えた。

「うわあああ!!」

 

ルチアーノ

ライフ3200→2400

 

パワー・ジェノサイド

通常罠カード

自分フィールド上に「パワー・ツール・ドラゴン」が表側表示で存在するときに発動できる。

相手フィールド上に存在する魔法・罠カードをすべて持ち主のデッキに戻し、その効果でデッキに戻ったカード1枚につき400ポイントのダメージを与える。

 

機皇帝スキエル∞ レベル1 攻撃4300→2200

 

「(成長したな・・・龍亞・・・。)」

ヒイロは龍亞の成長ぶりをわずかながら感心した。

「・・・・。」

ルチアーノは震えながら拳を握りしめた。

当たり前だ。

自分が雑魚と見下していた龍亞に《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を奪還され、ダメージを受けてしまったのだから。

それは、ルチアーノのプライドをズタズタにした。

「やりやがったなあ・・・!!!!こうなったらお前らを叩き潰して、僕を怒らせたことを後悔させてやる!!《スキエルA》をリリースして、《スキエルA3》を特殊召喚!!」

《機皇帝スキエル∞》のアタックパーツが分離し、トンボ型のビームキャノン砲が装備された。

 

スキエルA(アタック)3

レベル3 攻撃1200 守備0 効果 風属性 機械族

このカードは自分フィールド上に存在する「スキエルA(アタック)」1体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。

このカードは攻撃できない。

このカードは場に存在する限り、攻撃表示となる。

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。

選択したモンスターはエンドフェイズ時まで攻撃力が半分になり、このターン相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

 

「更に!!《スキエルA3》をリリースし、《スキエルA5》を特殊召喚!!」

トンボ型ビームキャノン砲が消え、今度は蝶型ビームキャノン砲が《機皇帝スキエル∞》のアタックパーツとなった。

 

スキエルA(アタック)5

レベル5 攻撃1400 守備0 効果 風属性 機械族

このカードは通常召喚できない。

このカードは自分フィールド上の「スキエルA(アタック)3」をリリースすることで、手札から特殊召喚できる。

このカードは攻撃できない。

このカードは場に存在する限り、攻撃表示となる。

自分フィールド上に「機皇帝」と名のつくモンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に存在する「機皇帝」と名のつくモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

 

機皇帝スキエル∞ レベル1 攻撃2200→2400→2600

 

「何度パワーアップする気だ・・・・??」

遊星はアタックパーツを2度切り替えた《機皇帝スキエル∞》を不審に思った。

「《スキエルA5》の効果!僕の場の機皇帝は直接攻撃できる!!《機皇帝スキエル∞》で龍亞にダイレクトアタック!!死ねえええええええ!!!!」

《機皇帝スキエル∞》は龍亞に向かって大出力のビームを発射した。

龍亞には攻撃を防ぐ手立ては何もなかった。

「あ・・・あ・・・・。」

「龍亞あああああ!!」

ヒイロの叫びとともに、海中から何かが現れた。

それは、クワガタを模した機械だった。

その機械は龍亞の上に浮遊し、バリアを発生させて龍亞を守った。

「え・・・・??」

龍亞はなぜその機械が自分を守ったのかわからなかった。

だが、それの頭部には赤い石が埋め込まれていた。

「これって・・・まさか・・・命の石!?」

「なんだよ・・・・なんで死なないんだよお前は!!」

ルチアーノはわけのわからない機械に妨害されたことに非常に腹を立てた。

「・・・これは・・・。うん?」

ヒイロは右腕の命の石を見ると、そこから一筋のい赤い光が機械の頭部にある命の石とつながっていた。

「・・・。スタッグ・・・??」

ヒイロは突然、頭に浮かんだその4文字を言った。

「スタッグって・・・この機械の名前??」

「そうらしい・・・。」

スタッグはビームが収まるのと同時に、ルチアーノに向かって回転しながら突進した。

「何!!?うわあああ!!」

ルチアーノの左腕にスタッグの鋏が激突、左腕がデュエルディスクとともにちぎれた。

「うわああ!!僕の腕がああ!!お前らああ!!この僕をここまでコケにしやがってえ!!!」

ルチアーノは激昂したが、デュエルディスクとデッキを失い、もはやデュエルはできない状態になっていた。

「次に会った時がお前たちの最期だ!!絶対・・・絶対・・・僕の手で叩き潰してやる!!!」

ルチアーノは憎悪に満ちた声を上げて逃げて行った。

ルチアーノの逃亡と彼のデュエルディスクの破損により、デュエルは強制終了した。

龍亞はちぎれたルチアーノの左腕をよく見た。

「うわあ!!何これ・・・・!?」

「龍亞。どうしたの・・・きゃあ!!」

ルチアーノの左腕は機械になっていた。

「まさか・・・ルチアーノって・・・ロボット!?」

「・・・・。」

龍可も龍亞も今の状況に頭を混乱させていた。

ルチアーノ、2体目の機皇帝、そしてスタッグという名前の機械。

これらがこれから何を起こすのか、今は誰も分からない。

 

いや、スタッグについては1人だけ知っている人物がいた。

「目覚めたのね・・・スタッグ。」

彼女は海から上がり、突然飛んで行ったスタッグ、そしてヒイロ達の姿を見ていた。

「あなたが・・・ヒイロにフュージョンシンクロのすべてを・・・。」

彼女はマスクを外した。

マスクに隠されていたのは、ヒイロにとってはなじみの深い仲間の顔だった。




かなり強引ですけど、新たな仲間(?)スタッグの登場です!!
はたしてスタッグは何をヒイロ達に見せるのか・・・・?
そして、ルチアーノの左腕とデュエルディスク、そしてデッキの処遇は・・・??
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