「うん・・・。」
ヒイロは寝返りを打とうとすると、手が何かに当たった。
「(ん・・・?なんだ・・・この小さくて柔らかい・・・。)」
ヒイロはゆっくり目を開け、あたった物を確認した。
「・・・!!」
なぜか龍可がパジャマ姿でベッドの中にいて、そして、ヒイロの手は龍可の胸部の当たっていた。
「・・・。気づいていないみたいだな・・・。」
ヒイロはなぜ龍可が自分のベッドで寝ているのかわからなかったが、それよりも朝食を作るのが先だと考え、彼女の頭をなでた後、台所へ向かった。
「いただきます!!」
2時間後、龍亞と龍可が起き、3人は朝食を食べ始めた。
「今日は卵を使ったパスタだ。夏バテ防止にぴったりだ。」
「おいしい!!」
「ね・・・ねえ・・・ヒイロ・・・。」
龍亞がおいしそうにパスタを食べているのに対し、龍可は少し顔を赤くしながらヒイロを見ていた。
「どうした?」
「ねえ・・・ヒイロ・・・寝てるとき・・・胸・・・触った?」
「ぶっ!!」
ヒイロは龍可の質問に驚き、口からパスタを若干吐いてしまった。
「・・・触ったのね・・・?」
「・・・すまない。」
ヒイロは少し顔を赤くしながら龍可に頭を下げた。
「あれ?なんで龍可はヒイロと一緒に寝てたの?だって、昨日の夜は自分の部屋に龍可が入るのを見たよ。」
「え・・・!!そ・・・それは・・・。(い・・・言えない・・・!!こっそりヒイロのベッドの中で寝てたなんて絶対に言えない・・・!!)」
龍可は顔を真っ赤にした。
「(あれ・・・俺、何か変なこと言っちゃった・・・??)」
その後、3人は気まずい空気の中で朝食を食べた。
「ふう・・・。」
ヒイロは朝食後、考え事をしながら食器を洗った。
「(後で龍可に謝らなければな・・・。)うん?」
トオルからの電話だった。
「俺だ。どうした?」
「(よお!!ヒイロ!遊星の所にスーパーメカニックが居候することになったってクロウから聞いたぜ!!)」
「スーパーメカニック?」
「(ああ!!俺とミサキはポッポタイムにいるからよ、ヒイロも来いよ!!)」
トオルは一方的に電話を切った。
「まったく・・・。」
ヒイロは電話をポケットに入れ、龍亞と龍可を誘いに彼らの部屋へ向かった。
ヒイロ達がポッポタイムのガレージの中に来たとき、ジャックとクロウ、トオルは椅子に座ったまま退屈そうにしていて、アキは不機嫌そうに物理の勉強をし、遊星は青い髪の長身の青年、そしてミサキが一緒にコンピュータを操作しながらわけのわからない話をしていた。
「あの青髪の男が・・・。」
「ああ。こいつはブルーノ。セキュリティが押し付けてきた風来坊だ。」
「今じゃあ遊星専属のスーパーメカニックに昇格だけどな。」
「ちなみに、ミサキも遊星たちと一緒にプログラムを作ってるぜ。」
ジャック、クロウ、トオルが順番に言った。
「遊星・・・まるで水を得た魚だな。」
「ミサキも、あいつらと一緒にプログラム作りしてるぜ。」
「あ・・・!!君が遊星が言ってたヒイロって人だね!!」
ブルーノは偶然、ヒイロが視界に入ると、遊星との会話をいったん止め、彼に近づいた。
「ねえ!!デュエルしてくれる??君がとても強いって遊星たちが言ってたんだ!」
「え・・・別にかまわないが、遊星、ミサキ、いいのか?」
「ああ。あとは俺とミサキでできるからな。」
「・・・。」
ミサキは何も言わずに黙々とコンピュータを操作していた。
「分かった。やるぞ。ブルーノ。」
「うん!!」
ブルーノはデュエルディスクをつけ、ヒイロとともに外へ出た。
ちなみに、ブルーノは海岸で発見されたときにはデッキ以外に持ち物はなく、今つけているデュエルディスクはルチアーノから奪取したものをブルーノの腕に合うように改修したものだ。
「ああ!!もう座ってばっかりじゃ体がなまる!!ジャック!クロウ!ライディングデュエルするぞ!!」
「おお!手加減はしねえぞ!」
「ふん!暇だしな・・・このジャック・アトラスが受けて立とう!!」
トオル達はそれぞれのDホイールに搭乗し、ハイウェイへ向かった。
「俺たちはヒイロ達のデュエルを見てみようよ!」
「う・・・うん。」
龍亞と龍可はヒイロ達についていった。
「(アンチノミーがいるということは・・・ついに本格的に動き始めたのね・・・。ゾーン・・・。)」
ミサキは横目でヒイロとブルーノが出ていくのを見た。
噴水前で、ヒイロとブルーノは対峙した。
「楽しもうね!デュエル!」
「・・・。ああ・・・。」
「「デュエル!!」」
ヒイロ
手札5
ライフ4000
ブルーノ
手札5
ライフ4000
「先攻は僕だ!ドロー!」
ブルーノ
手札5→6
「このカードは手札の機械族モンスターをレベルの合計が8以上になるように捨てて、手札または墓地から特殊召喚する事ができるよ!僕は手札から《マシンナーズ・フォートレス》と《グリーン・ガジェット》を墓地へ送って、《マシンナーズ・フォートレス》を特殊召喚!」
戦車のような姿をした機械兵士が、《グリーン・ガジェット》のエネルギーを得て、出撃した。
マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500
「うおーー!かっこいー!!!」
「龍亞!うるさいわよ。」
「ご・・・ごめん・・・。」
「(いきなり攻撃力2500か・・・。)」
「更に手札から永続魔法《機甲部隊の最前線》を発動!1ターンに1度、機械族モンスターが戦闘で破壊されて僕の墓地へ送られたとき、デッキからそれよりも攻撃力が低い、同じ属性の機械族モンスターを特殊召喚できるよ!」
ブルーノの場に転送装置のようなものが現れた。
「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
ブルーノ
手札6→1
ライフ4000
場 マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500
機甲部隊の最前線(永続魔法)
ヒイロ
手札5
ライフ4000
場 なし
「俺のターン!」
ヒイロ
手札5→6
「俺は《Eソードマン》を召喚。」
Eソードマン レベル4 攻撃1600
「イクイップ・・・?」
「更に手札から装備魔法《EWバスターソード》を《Eソードマン》に装備、これで攻撃力は1200ポイントアップする。」
Eソードマン レベル4 攻撃1600→2800
「《Eソードマン》の攻撃力が《マシンナーズ・フォートレス》を上回ったわ。」
「更に、《Eソードマン》は装備カードを装備している状態で守備モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える。行け、《Eソードマン》。ブレイバー。」
《Eソードマン》は跳躍して《マシンナーズ・フォートレス》に大剣を突き刺し、そのまま真っ二つにした。
「うわあ!!」
ブルーノ
ライフ4000→3700
「でも、《マシンナーズ・フォートレス 》の効果発動!このカードが戦闘で破壊されて墓地へ送られたとき、相手フィールド上のカードを1枚破壊するよ!《Eソードマン》を破壊!」
真っ二つになった《マシンナーズ・フォートレス》は、無事だったレールガンに残りのエネルギーをすべて充填し、死に際の反撃をした。
「く・・・。速攻魔法《Eパワーサプライ》!EWを装備しているモンスターが俺の場に存在しているとき、手札のEと名のつくカードを墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。」
ヒイロは手札から《EWエターナルダガー》を墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローした。
そして、レールガンの弾丸は《Eソードマン》に直撃、爆散した。
ヒイロ
手札6→4
EW(イクイップウェポン)エターナルダガー
装備魔法カード
このカードは「E(イクイップ)」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力・守備力が300ポイントアップする。
装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキから「EW(イクイップウェポン)」と名のつくカードを1枚選択して手札に加えることができる。
「更に、《機甲部隊の最前線》の効果で、デッキから《スクラップ・リサイクラー》を特殊召喚するよ。」
スクラップ・リサイクラー レベル3 守備1200
「《スクラップ・リサイクラー》の効果!このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから機械族モンスター1体を墓地へ送るよ。」
《スクラップ・リサイクラー》は《イエロー・ガジェット》を作業用アームで回収し、墓地へ送った。
「更に罠カード発動!《奇跡の残照》!この効果でこのターン、戦闘で破壊されたモンスター《マシンナーズ・フォートレス》を特殊召喚するよ!」
マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500
「うわあ!!《マシンナーズ・フォートレス》が復活しちゃった!!」
「《マシンナーズ・フォートレス》は戦闘で破壊したらヒイロのフィールドのカードが1枚破壊される・・・。しかも墓地から蘇生する効果もある・・・これだと戦闘破壊しても無駄にカードを浪費するだけよ・・・。」
「(墓地へおいても厄介なカード・・・除外できればいいが・・・。)俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロは《マシンナーズ・フォートレス》に警戒した。
ブルーノ
手札1
ライフ3700
場 マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500
スクラップ・リサイクラー レベル3 守備1200
機甲部隊の最前線(永続魔法)
伏せカード1
ヒイロ
手札4→2
ライフ4000
場 伏せカード2
ブルーノ登場です!
彼のデッキはタッグフォースと同様、マシンナーズデッキにしました!
でも、そのゲーム内では使ってないカードも使用することも・・・。
感想待ってます!